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第38話 もちろん風呂の鍵は開いています
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目が覚めると、まだ夜中だった。
「風呂でも入るか……」
軽く湯を浴びると気分がすっきりするな。寝起きということもあり、ぼんやりとした頭で風呂場のドアを開ける。するとそこには──裸のクロエが居た。……え? どういうことだ? なぜここに彼女が? いやまあここは共有のギルドハウスだしおかしくないんだが、なんでこんな時間に風呂に入ってるんだ?……あ、そっか、昨日俺が休んだあとにクロエたちが風呂に入っていたのか。
俺は冷静に状況を整理した。
「……っ!」
「えっ……あっ……えっ?」
「……」
「……」
「……なんか言ったらどう?」
問いただすようなクロエの声に、ハッとして我に返る。
「き、綺麗だよ……」
「キモい死ね!」
なぜか褒めたら罵倒された。
「……ていうか何ガン見してんのよ変態!」
「ごめん、不可抗力です」
クロエは頬を赤く染めて、両腕で胸を隠すようにしながら怒っていた。俺は素直に謝ったのだが、彼女の怒りは収まるどころかさらに増したようで、
「ほんっとサイテー!」
と言って、持っていたタオルを投げつけてきた。それは見事に顔面に命中し、床に落ちる。そしてクロエはそのまま勢いよく風呂場から出ていった。俺も慌てて後を追うようにして出る。
しばらく部屋の前で待っていると、不機嫌そうな声で呼ばれたので、クロエの部屋に入る。すると、服を身につけたクロエは、腕を組んで仁王立ちしていた。
「今見たことは絶対に忘れなさい!」
キッと睨みつけてくる彼女に俺は「ハイ」と小さく返事をしておいた。いやでも無理だろ。あの光景──あの白い肌に華奢な体、控えめな胸に細い腰回り。脳裏に焼き付いているぞ。
それから、お互いに一言も喋らず微妙な空気が流れたまま時間が過ぎた。このままではいけないと思い、とりあえず何か話そうとする。
「なあ」
「ねえ」
しかし声が重なってしまった。
「リッくんから先にどーぞ」
「いや、クロエから言ってくれ」
お互いに譲り合いながら、結局言い出しっぺの俺から話すことになった。
「さっきのことなんだけど……」
そこまで言うと、クロエは大きく息を吐いた。
「それはもういいって。男の子なら誰でもお風呂覗きたくなるものなんでしょ?」
「いや、あれはほんとに単なる事故というか……でも悪かったよ」
俺も反省しているのだ。まさかクロエが入っているとは思わなかったし、まずノックをするべきだった。だが、彼女は俺の謝罪を聞くとクスッと笑って、
「もういいって。怒ってないし、気にしてないよ」
と言った。
「うん……で、クロエの話って何?」
俺がそう訊くと、彼女は少し躊躇してから言った。
「不安になってたの。聖フランシス教団に立ち向かうなんて大層な目標を掲げてやってきたけど、私たちじゃあクリスティーナ大司教に敵わなそうだなって。私だってこの魔剣の力が凄まじいことくらいわかる。リッくんがこの力を使えば、もしかしたらもっと強くなれるかもしれない。……でも、私はこれ以上リッくんの──みんなの役に立てない」
彼女は自嘲するように笑った。だが、その表情には諦めにも似た色が浮かんでいる。そんなクロエの様子を見て俺は心が締め付けられるような気持ちになった。クロエは何もできない自分を責めていたんだ。俺は彼女に近づいて抱きしめようとした。
が、
「ちょっと、いきなり何を……」
クロエはそれを拒絶しようとする。俺は構わずにそのまま彼女を抱き寄せた。そして耳元で囁く。
「役に立つとか立たないとか、そんなのは関係ない。大切なのは、教団のやっていることを暴いて正すという目標だろ? クロエはそこに居てくれるだけで十分支えになっているよ。それに、クロエの『ライフドレイン』は俺の『リジェネレーション』と同じくらいキーになるスキルだ。……少なくとも、俺はそう思ってる」
「……っ! リッくんはずるいなぁ……」
俺が諭すと、クロエは顔を赤らめてそう呟き、俺の腕の中で大人しくしていた。俺は彼女の温もりを感じながら、頭を撫でる。すると、彼女は安心したのか、静かに泣き出した。そして俺はずっと傍に寄り添ったまま、気づくと眠ってしまっていたらしい。
翌朝。目が覚めると、部屋にクロエの姿はなかった。俺は伸びをして体をほぐしたあと、身支度を整えてから部屋を出る。するとそこには、椅子に座って本を読んでいるノエルの姿があった。
「おはよ~」
「ああ、おはよう」
挨拶を交わす俺たち。今日もいつも通り元気なようだ。昨日のことがあったから心配していたが、よかった。俺が安堵すると、ノエルは急に話題を変えてきた。
「そういえば、昨日の夜クロエと何かあったの?」
ギクッ。やっぱり勘付かれてたか。事故とはいえ、俺がクロエの風呂を覗いたことをノエルに知られると色々と厄介だ。
「いや、特に何もなかったけど……」
「ふ~ん、そっか」
「……」
納得してくれただろうか。まあ大丈夫か。バレてなければそれで問題なしだ。……と思っていたら、彼女は俺にジト目を向けてきた。
「……何か言いたいことがあるのか?」
恐る恐る訊く俺。
「うーん、なんか隠してるっぽい気がするんだよねぇ。なんか起きてきてからクロエの様子もおかしかったし」
「そういえばクロエのやつ、どこ行ったんだ?」
俺は話を逸らすために、彼女の所在を訊いた。
「なんか気分転換してくるってさ」
どうやらクロエは一人になりたいみたいだな。今はそっとしておいてあげよう。
「で、アルフォンスは?」
「アルくんは買い物だよ。薬の研究のために鉱物を買いに行くとかで朝早くに出たよ」
あいつもなかなか忙しい男だよな。
「つまり、今ギルドハウスにいるのは私とリッくんの二人っきりってことになるね」
思わせぶりなことを言いながら意味ありげな笑みを浮かべるノエル。嫌な予感しかしない。そしてそれは見事に的中した。彼女は突然こんなことを言ってきたのだ。
「男の子ってこういう時ドキドキするんでしょ?」
……何言ってんだこいつ。そういうこと訊いてくる時点でお前に恋愛感情がないことくらいわかるぞ。
「いや別に」
「あれ? おかしいな。女の子と部屋で2人きりって状況なのになんとも思わないわけないと思うんだけど」
ノエルは間違いなく美少女だ。クロエに比べると短めの銀髪は綺麗だし、周囲を漂っているほわほわとした空気は癒されるし、何より胸がデカイ。
「あー、そりゃ思うこともあるけど。特に変なことは考えたりしないかな」
「えー、ほんとにー?」
彼女は疑いの目で俺を見つめてくる。俺が動揺しているかどうか探りを入れているのだろう。
「動揺してない?」
「いや、お前が突然変なこと言ってくるからだろ」
「じゃあ、これは?」
ノエルは悪戯っぽく笑いながら、服の裾を掴むとゆっくりと持ち上げ始めた。白く透き通った肌が徐々に露わになり、その下にある下着も見えそうになったところで俺は慌てて止めに入った。
「待てって! 何やってんだよ!?」
「んー、これなら流石に反応するかなって思ったんだけど、リッくんわりと平気そうだね」
俺が狼のような目つきで襲い掛かってくるのを期待していたのかもしれないが、生憎俺はそんなに変態じゃない。残念だったな。
だがしかし、ここで調子に乗るとろくなことがないことは経験上わかっていたので一応釘を打っておくことにした。
「頼むからもう変な行動は控えてくれ……」
俺は呆れながら言う。
「むぅ……リッくんの反応が悪いからつまんない」
「あのなぁ……俺は変態じゃなくて普通の人間だから、普通に接してくれるとありがたいというか……」
すると、ノエルはため息をついて言った。
「冗談だよ。私、あまり男の子に興味はないから安心していいよ~」
「冗談か……」
なんだ、単にからかわれていただけか。ホッとする反面、少し拍子抜けだ。
「風呂でも入るか……」
軽く湯を浴びると気分がすっきりするな。寝起きということもあり、ぼんやりとした頭で風呂場のドアを開ける。するとそこには──裸のクロエが居た。……え? どういうことだ? なぜここに彼女が? いやまあここは共有のギルドハウスだしおかしくないんだが、なんでこんな時間に風呂に入ってるんだ?……あ、そっか、昨日俺が休んだあとにクロエたちが風呂に入っていたのか。
俺は冷静に状況を整理した。
「……っ!」
「えっ……あっ……えっ?」
「……」
「……」
「……なんか言ったらどう?」
問いただすようなクロエの声に、ハッとして我に返る。
「き、綺麗だよ……」
「キモい死ね!」
なぜか褒めたら罵倒された。
「……ていうか何ガン見してんのよ変態!」
「ごめん、不可抗力です」
クロエは頬を赤く染めて、両腕で胸を隠すようにしながら怒っていた。俺は素直に謝ったのだが、彼女の怒りは収まるどころかさらに増したようで、
「ほんっとサイテー!」
と言って、持っていたタオルを投げつけてきた。それは見事に顔面に命中し、床に落ちる。そしてクロエはそのまま勢いよく風呂場から出ていった。俺も慌てて後を追うようにして出る。
しばらく部屋の前で待っていると、不機嫌そうな声で呼ばれたので、クロエの部屋に入る。すると、服を身につけたクロエは、腕を組んで仁王立ちしていた。
「今見たことは絶対に忘れなさい!」
キッと睨みつけてくる彼女に俺は「ハイ」と小さく返事をしておいた。いやでも無理だろ。あの光景──あの白い肌に華奢な体、控えめな胸に細い腰回り。脳裏に焼き付いているぞ。
それから、お互いに一言も喋らず微妙な空気が流れたまま時間が過ぎた。このままではいけないと思い、とりあえず何か話そうとする。
「なあ」
「ねえ」
しかし声が重なってしまった。
「リッくんから先にどーぞ」
「いや、クロエから言ってくれ」
お互いに譲り合いながら、結局言い出しっぺの俺から話すことになった。
「さっきのことなんだけど……」
そこまで言うと、クロエは大きく息を吐いた。
「それはもういいって。男の子なら誰でもお風呂覗きたくなるものなんでしょ?」
「いや、あれはほんとに単なる事故というか……でも悪かったよ」
俺も反省しているのだ。まさかクロエが入っているとは思わなかったし、まずノックをするべきだった。だが、彼女は俺の謝罪を聞くとクスッと笑って、
「もういいって。怒ってないし、気にしてないよ」
と言った。
「うん……で、クロエの話って何?」
俺がそう訊くと、彼女は少し躊躇してから言った。
「不安になってたの。聖フランシス教団に立ち向かうなんて大層な目標を掲げてやってきたけど、私たちじゃあクリスティーナ大司教に敵わなそうだなって。私だってこの魔剣の力が凄まじいことくらいわかる。リッくんがこの力を使えば、もしかしたらもっと強くなれるかもしれない。……でも、私はこれ以上リッくんの──みんなの役に立てない」
彼女は自嘲するように笑った。だが、その表情には諦めにも似た色が浮かんでいる。そんなクロエの様子を見て俺は心が締め付けられるような気持ちになった。クロエは何もできない自分を責めていたんだ。俺は彼女に近づいて抱きしめようとした。
が、
「ちょっと、いきなり何を……」
クロエはそれを拒絶しようとする。俺は構わずにそのまま彼女を抱き寄せた。そして耳元で囁く。
「役に立つとか立たないとか、そんなのは関係ない。大切なのは、教団のやっていることを暴いて正すという目標だろ? クロエはそこに居てくれるだけで十分支えになっているよ。それに、クロエの『ライフドレイン』は俺の『リジェネレーション』と同じくらいキーになるスキルだ。……少なくとも、俺はそう思ってる」
「……っ! リッくんはずるいなぁ……」
俺が諭すと、クロエは顔を赤らめてそう呟き、俺の腕の中で大人しくしていた。俺は彼女の温もりを感じながら、頭を撫でる。すると、彼女は安心したのか、静かに泣き出した。そして俺はずっと傍に寄り添ったまま、気づくと眠ってしまっていたらしい。
翌朝。目が覚めると、部屋にクロエの姿はなかった。俺は伸びをして体をほぐしたあと、身支度を整えてから部屋を出る。するとそこには、椅子に座って本を読んでいるノエルの姿があった。
「おはよ~」
「ああ、おはよう」
挨拶を交わす俺たち。今日もいつも通り元気なようだ。昨日のことがあったから心配していたが、よかった。俺が安堵すると、ノエルは急に話題を変えてきた。
「そういえば、昨日の夜クロエと何かあったの?」
ギクッ。やっぱり勘付かれてたか。事故とはいえ、俺がクロエの風呂を覗いたことをノエルに知られると色々と厄介だ。
「いや、特に何もなかったけど……」
「ふ~ん、そっか」
「……」
納得してくれただろうか。まあ大丈夫か。バレてなければそれで問題なしだ。……と思っていたら、彼女は俺にジト目を向けてきた。
「……何か言いたいことがあるのか?」
恐る恐る訊く俺。
「うーん、なんか隠してるっぽい気がするんだよねぇ。なんか起きてきてからクロエの様子もおかしかったし」
「そういえばクロエのやつ、どこ行ったんだ?」
俺は話を逸らすために、彼女の所在を訊いた。
「なんか気分転換してくるってさ」
どうやらクロエは一人になりたいみたいだな。今はそっとしておいてあげよう。
「で、アルフォンスは?」
「アルくんは買い物だよ。薬の研究のために鉱物を買いに行くとかで朝早くに出たよ」
あいつもなかなか忙しい男だよな。
「つまり、今ギルドハウスにいるのは私とリッくんの二人っきりってことになるね」
思わせぶりなことを言いながら意味ありげな笑みを浮かべるノエル。嫌な予感しかしない。そしてそれは見事に的中した。彼女は突然こんなことを言ってきたのだ。
「男の子ってこういう時ドキドキするんでしょ?」
……何言ってんだこいつ。そういうこと訊いてくる時点でお前に恋愛感情がないことくらいわかるぞ。
「いや別に」
「あれ? おかしいな。女の子と部屋で2人きりって状況なのになんとも思わないわけないと思うんだけど」
ノエルは間違いなく美少女だ。クロエに比べると短めの銀髪は綺麗だし、周囲を漂っているほわほわとした空気は癒されるし、何より胸がデカイ。
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「えー、ほんとにー?」
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「動揺してない?」
「いや、お前が突然変なこと言ってくるからだろ」
「じゃあ、これは?」
ノエルは悪戯っぽく笑いながら、服の裾を掴むとゆっくりと持ち上げ始めた。白く透き通った肌が徐々に露わになり、その下にある下着も見えそうになったところで俺は慌てて止めに入った。
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俺が狼のような目つきで襲い掛かってくるのを期待していたのかもしれないが、生憎俺はそんなに変態じゃない。残念だったな。
だがしかし、ここで調子に乗るとろくなことがないことは経験上わかっていたので一応釘を打っておくことにした。
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俺は呆れながら言う。
「むぅ……リッくんの反応が悪いからつまんない」
「あのなぁ……俺は変態じゃなくて普通の人間だから、普通に接してくれるとありがたいというか……」
すると、ノエルはため息をついて言った。
「冗談だよ。私、あまり男の子に興味はないから安心していいよ~」
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