46 / 59
第4章 隠密天使マリブ・サーフ
愛情ノ犠牲
しおりを挟む
「色が変わったくらいでなんだっていうんですか!」
鈴音が華帆に飛びかかる。華帆はバックステップをしてそれをかわすと続けて襲いかかってきた鈴音の尻尾をポンポンで払いざまに一気に懐に飛び込んだ。
「危ないっ!!」
あたしは咄嗟に叫んだ。華帆のポンポンが鈴音の顔面を捉える。その寸前に鈴音は腕を交差して攻撃を防いだ。
――ゴッ!!
衝撃波と共に鈴音の小柄な身体はそのまま吹き飛ばされ、背後の壁に叩きつけられた。――機装を身につけていなかったら即死だっただろう。
明らかに華帆のスピード、動きのキレ、そしてパワーが増している。適合率の上昇によって機装の出力が上昇しているのか……それとも?
あたしは痛みをこらえて立ち上がった。どう考えてもこの場は逃げるのが最善の策のような気がする。――問題は彼女(かほ)が逃がしてくれるかだが。
『ユイカお姉さん』
念話(テレパシー)で鈴音の声が聞こえた。はっきりとクリアな声が聞こえているということは、彼女のダメージはそれほど深刻ではないらしい。さすがは第三世代(サードジェネレーション)といったところか。
『どうしたの? 大丈夫?』
『カホ先輩、強いです。私が気を引いている間に、ユイカお姉さんは隙を見て逃げてください!』
『そんなこと……』
……できるはずがない。鈴音はあたしを慕ってくれる仲間だということもあるが、それ以上に彼女は『光導機神教団(こうどうきしんきょうだん)』の切り札、彼女を失えばあたしの目的が――『株式会社ST』に対する復讐が遠のいてしまうだろう。それはどうしても避けたかった。
『そんなこと……できると思う?』
『ユイカお姉さん……そんなにも私のことを想って……』
鈴音はあたしの言葉を自分の都合のいいように解釈しているようだ。まあそれでもいい。むしろその方がいい。あたしは彼女をいいように使い潰すつもりなのだから。
『――合図で仕掛けるわよ』
『――はい!』
「あれれ~? リオンちゃん、もうおねんね? もっとあたしを楽しませてよ!」
華帆はそんなことを口にしながら、倒れている鈴音にゆっくりと近づいていく。あたしが立ち上がったことには気づいていないようだ。
――いける!
『今よ!』
――ブゥンッ
合図を出すと共にあたしはライトブレードを展開して走る。その音に華帆が振り向いた瞬間に、鈴音がヒュンッと尻尾で華帆の足を払った。
「うぁぁぁっ!?」
変な声を上げながら、ギャグ漫画のようなコミカルな動きで華帆はすっ転んだ。――チア衣装の下に身につけている紫色の見せパンを魅せつけながら……。ファンなら卒倒しかねないが、残念ながらあたしはそんなことで心が乱されたりはしない。
「覚悟しなさい可愛い子ちゃん!」
あたしはそんな華帆を一刀両断すべくライトブレードを振るう。――が、目が合った彼女は――
――笑っていた
「ざーんねん! 綺麗な薔薇には――」
――ブゥンッ!
あれっ、この音って……!?
咄嗟に身体を捻る。無理な回避行動に傷口には激痛が走り、あたしは顔をしかめて思わず倒れ込んだ。見ると、先程まであたしの身体があった場所には、赤いレーザーの刀身が煌めいており、その刀身は華帆の黒いポンポンから生えている。――回避が少し遅れたら、あれに貫かれていただろう。背中にじわっと嫌な汗が湧いてきた。
「――刺があるもんだよ。下手に動くと怪我するよ? リオンちゃんも」
「くっ……」
隙を伺っていた鈴音も動くに動けないようだ。
華帆は立ち上がりながらブゥンッと音を立てて刀身を振るうと、ポンポンが真っ二つに割れて中から――あたしとそっくりのライトブレードを握った華帆の手が現れた。
「どうしてそれを……」
全国に存在している天使の中でも、ライトブレードを扱う天使(アイドル)は少ない。ましてや『アイル・エンタープライズ』の秋茜(あきせ) 華帆(かほ)がライトブレードを使っていたという記録はなかったはずだ。――だとすれば考えられるのは『星装(アストロ)』と言っていたアレか……。
「便利そうだから、貰っちゃった!」
「!?」
まさか、学習して生成したというの!? この複雑な仕組みのライトブレードを……しかもこの短時間の間で……どうやって?
「――そして、こっちはこれだよ!」
――ヒュンッ!
空気を切る音。あたしの体を衝撃が襲い、壁に叩きつけられる。
「がっ……はっ!?」
一瞬、何が起きたのか分からなかったが、華帆の尻から鈴音のものにそっくりの黒い尻尾が伸びてきて、あたしを吹き飛ばしたらしい。そして――ただならぬ痛みに右手を見下ろすと、手首から先が綺麗に切断されていて、握っていたライトブレードごと遠くへ飛んでいってしまったらしい。体内組織が機獣化されているので再生するものの、少し時間がかかる。
「えへへっ、これって結構恥ずかしいんだね? 動かすとスカート捲れちゃうし、パンツ破れちゃうし」
「ユイカお姉さんになんてことするんですか!」
あくまでマイペースな華帆に、鈴音は叫んだ。が、自分の上位互換のような機能を持つ相手に対して、なかなか隙を見つけられずにいる。
――あたしはやっと気づいた
華帆のあのゴーグル、ライトブレード、尻尾、ポンポン、そして衣装まで、『マリブ・ピニャ・コラーダ』、『マリブ・サーフ』、『ラスティ・ネール』の真似……いや、いいとこ取りをしたようなもの。つまり今の彼女には見た機装の能力をコピーする能力がある!
倒すにはまだ見せていない技――つまりAA(アドバンスアクト)を使うしかないか。
だけど、彼女にはまだ覚えているがコピーしていない技があるかもしれないし、AAも見せていない。――やはり逃げるのが最善か。
『お姉さん……ユイカお姉さん……私、やっぱりユイカお姉さんに生きてもらいたいです』
『何を言っているのリオン! 二人で生き残るのよ!』
『えへへ、嬉しいです。でも……』
鈴音が立ち上がりざまに床を蹴る。するとその床がパカッと開いて、下に空間が現れた。……あれは、教団の隠し通路? あれを進んでいけば外に出られる! 鈴音はあそこに飛ばされてからそれに気づいてずっと隠してたんだ!
――が
鈴音は尻尾を伸ばしてあたしの身体を掴むと、その通路に押し込んだ。
『ちょっとリオン!? あなたはどうするのよ!?』
『――このままだとカホ先輩に追いつかれます! 私はここで先輩を食い止めますから、行ってください! ユイカお姉さん!』
「……逃がさないよ?」
華帆と鈴音が激突するのが分かった。鈴音が振るった尻尾を、華帆がライトブレードで根元から切断する。飛んで行った尻尾が天井にぶつかって電気が消え、部屋が真っ暗になった。――逃げるには好都合だけど……。
「いたっ! 痛いよぉっ!」
「終わりだよリオンちゃん。あたしが夜目が効かないと思った?」
――ホークアイの能力までコピーしたか!
――ブゥン! バチバチッ!
ライトブレードが何かを斬り落とし、貫く音がする。誰かの機装が火花を散らす。赤い光に照らされた室内では、華帆と鈴音が抱き合うように密着しているのが分かるだけで、どちらがどうなっているのか、詳しくはよく見えなかった。
『行って……行ってください……はやく!』
ノイズ混じりの鈴音の念話が聞こえる。彼女の機装がダメージを受けていることは明白だ。救いたいが、このままあたしが出ていったところで二人とも死ぬだけ……もはやあたしが打てる手は……
「――っ!! AA(アドバンスアクト)!!」
『行って……』
鈴音は念話を送りながらAAを使おうという器用なことをしようとした。が
「はい無駄ぁ!」
――ブシュンッ!
赤い光が瞬く。
「く、くそぉぉぉぉぉっ!! AA(アドバンスアクト)、『思念動力(テレキネシス)』ッ!!」
あたしはAAで部屋の家具やその他のものを移動できるだけ全て隠し通路の上に移動して即席のバリケードを築いた。そして、そのまま脇目も振らずに隠し通路の奥へ駆け出す。――鈴音が命をかけて作ってくれた機会(チャンス)だ。絶対に……絶対に復讐を果たすまで死ぬことはできない!
『――ユイカお姉さん……愛してます』
激しい感情が渦巻くあたしの脳内に、少女の最期の声が微かに響いた――
鈴音が華帆に飛びかかる。華帆はバックステップをしてそれをかわすと続けて襲いかかってきた鈴音の尻尾をポンポンで払いざまに一気に懐に飛び込んだ。
「危ないっ!!」
あたしは咄嗟に叫んだ。華帆のポンポンが鈴音の顔面を捉える。その寸前に鈴音は腕を交差して攻撃を防いだ。
――ゴッ!!
衝撃波と共に鈴音の小柄な身体はそのまま吹き飛ばされ、背後の壁に叩きつけられた。――機装を身につけていなかったら即死だっただろう。
明らかに華帆のスピード、動きのキレ、そしてパワーが増している。適合率の上昇によって機装の出力が上昇しているのか……それとも?
あたしは痛みをこらえて立ち上がった。どう考えてもこの場は逃げるのが最善の策のような気がする。――問題は彼女(かほ)が逃がしてくれるかだが。
『ユイカお姉さん』
念話(テレパシー)で鈴音の声が聞こえた。はっきりとクリアな声が聞こえているということは、彼女のダメージはそれほど深刻ではないらしい。さすがは第三世代(サードジェネレーション)といったところか。
『どうしたの? 大丈夫?』
『カホ先輩、強いです。私が気を引いている間に、ユイカお姉さんは隙を見て逃げてください!』
『そんなこと……』
……できるはずがない。鈴音はあたしを慕ってくれる仲間だということもあるが、それ以上に彼女は『光導機神教団(こうどうきしんきょうだん)』の切り札、彼女を失えばあたしの目的が――『株式会社ST』に対する復讐が遠のいてしまうだろう。それはどうしても避けたかった。
『そんなこと……できると思う?』
『ユイカお姉さん……そんなにも私のことを想って……』
鈴音はあたしの言葉を自分の都合のいいように解釈しているようだ。まあそれでもいい。むしろその方がいい。あたしは彼女をいいように使い潰すつもりなのだから。
『――合図で仕掛けるわよ』
『――はい!』
「あれれ~? リオンちゃん、もうおねんね? もっとあたしを楽しませてよ!」
華帆はそんなことを口にしながら、倒れている鈴音にゆっくりと近づいていく。あたしが立ち上がったことには気づいていないようだ。
――いける!
『今よ!』
――ブゥンッ
合図を出すと共にあたしはライトブレードを展開して走る。その音に華帆が振り向いた瞬間に、鈴音がヒュンッと尻尾で華帆の足を払った。
「うぁぁぁっ!?」
変な声を上げながら、ギャグ漫画のようなコミカルな動きで華帆はすっ転んだ。――チア衣装の下に身につけている紫色の見せパンを魅せつけながら……。ファンなら卒倒しかねないが、残念ながらあたしはそんなことで心が乱されたりはしない。
「覚悟しなさい可愛い子ちゃん!」
あたしはそんな華帆を一刀両断すべくライトブレードを振るう。――が、目が合った彼女は――
――笑っていた
「ざーんねん! 綺麗な薔薇には――」
――ブゥンッ!
あれっ、この音って……!?
咄嗟に身体を捻る。無理な回避行動に傷口には激痛が走り、あたしは顔をしかめて思わず倒れ込んだ。見ると、先程まであたしの身体があった場所には、赤いレーザーの刀身が煌めいており、その刀身は華帆の黒いポンポンから生えている。――回避が少し遅れたら、あれに貫かれていただろう。背中にじわっと嫌な汗が湧いてきた。
「――刺があるもんだよ。下手に動くと怪我するよ? リオンちゃんも」
「くっ……」
隙を伺っていた鈴音も動くに動けないようだ。
華帆は立ち上がりながらブゥンッと音を立てて刀身を振るうと、ポンポンが真っ二つに割れて中から――あたしとそっくりのライトブレードを握った華帆の手が現れた。
「どうしてそれを……」
全国に存在している天使の中でも、ライトブレードを扱う天使(アイドル)は少ない。ましてや『アイル・エンタープライズ』の秋茜(あきせ) 華帆(かほ)がライトブレードを使っていたという記録はなかったはずだ。――だとすれば考えられるのは『星装(アストロ)』と言っていたアレか……。
「便利そうだから、貰っちゃった!」
「!?」
まさか、学習して生成したというの!? この複雑な仕組みのライトブレードを……しかもこの短時間の間で……どうやって?
「――そして、こっちはこれだよ!」
――ヒュンッ!
空気を切る音。あたしの体を衝撃が襲い、壁に叩きつけられる。
「がっ……はっ!?」
一瞬、何が起きたのか分からなかったが、華帆の尻から鈴音のものにそっくりの黒い尻尾が伸びてきて、あたしを吹き飛ばしたらしい。そして――ただならぬ痛みに右手を見下ろすと、手首から先が綺麗に切断されていて、握っていたライトブレードごと遠くへ飛んでいってしまったらしい。体内組織が機獣化されているので再生するものの、少し時間がかかる。
「えへへっ、これって結構恥ずかしいんだね? 動かすとスカート捲れちゃうし、パンツ破れちゃうし」
「ユイカお姉さんになんてことするんですか!」
あくまでマイペースな華帆に、鈴音は叫んだ。が、自分の上位互換のような機能を持つ相手に対して、なかなか隙を見つけられずにいる。
――あたしはやっと気づいた
華帆のあのゴーグル、ライトブレード、尻尾、ポンポン、そして衣装まで、『マリブ・ピニャ・コラーダ』、『マリブ・サーフ』、『ラスティ・ネール』の真似……いや、いいとこ取りをしたようなもの。つまり今の彼女には見た機装の能力をコピーする能力がある!
倒すにはまだ見せていない技――つまりAA(アドバンスアクト)を使うしかないか。
だけど、彼女にはまだ覚えているがコピーしていない技があるかもしれないし、AAも見せていない。――やはり逃げるのが最善か。
『お姉さん……ユイカお姉さん……私、やっぱりユイカお姉さんに生きてもらいたいです』
『何を言っているのリオン! 二人で生き残るのよ!』
『えへへ、嬉しいです。でも……』
鈴音が立ち上がりざまに床を蹴る。するとその床がパカッと開いて、下に空間が現れた。……あれは、教団の隠し通路? あれを進んでいけば外に出られる! 鈴音はあそこに飛ばされてからそれに気づいてずっと隠してたんだ!
――が
鈴音は尻尾を伸ばしてあたしの身体を掴むと、その通路に押し込んだ。
『ちょっとリオン!? あなたはどうするのよ!?』
『――このままだとカホ先輩に追いつかれます! 私はここで先輩を食い止めますから、行ってください! ユイカお姉さん!』
「……逃がさないよ?」
華帆と鈴音が激突するのが分かった。鈴音が振るった尻尾を、華帆がライトブレードで根元から切断する。飛んで行った尻尾が天井にぶつかって電気が消え、部屋が真っ暗になった。――逃げるには好都合だけど……。
「いたっ! 痛いよぉっ!」
「終わりだよリオンちゃん。あたしが夜目が効かないと思った?」
――ホークアイの能力までコピーしたか!
――ブゥン! バチバチッ!
ライトブレードが何かを斬り落とし、貫く音がする。誰かの機装が火花を散らす。赤い光に照らされた室内では、華帆と鈴音が抱き合うように密着しているのが分かるだけで、どちらがどうなっているのか、詳しくはよく見えなかった。
『行って……行ってください……はやく!』
ノイズ混じりの鈴音の念話が聞こえる。彼女の機装がダメージを受けていることは明白だ。救いたいが、このままあたしが出ていったところで二人とも死ぬだけ……もはやあたしが打てる手は……
「――っ!! AA(アドバンスアクト)!!」
『行って……』
鈴音は念話を送りながらAAを使おうという器用なことをしようとした。が
「はい無駄ぁ!」
――ブシュンッ!
赤い光が瞬く。
「く、くそぉぉぉぉぉっ!! AA(アドバンスアクト)、『思念動力(テレキネシス)』ッ!!」
あたしはAAで部屋の家具やその他のものを移動できるだけ全て隠し通路の上に移動して即席のバリケードを築いた。そして、そのまま脇目も振らずに隠し通路の奥へ駆け出す。――鈴音が命をかけて作ってくれた機会(チャンス)だ。絶対に……絶対に復讐を果たすまで死ぬことはできない!
『――ユイカお姉さん……愛してます』
激しい感情が渦巻くあたしの脳内に、少女の最期の声が微かに響いた――
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
関西訛りな人工生命体の少女がお母さんを探して旅するお話。
虎柄トラ
SF
あるところに誰もがうらやむ才能を持った科学者がいた。
科学者は天賦の才を得た代償なのか、天涯孤独の身で愛する家族も頼れる友人もいなかった。
愛情に飢えた科学者は存在しないのであれば、創造すればいいじゃないかという発想に至る。
そして試行錯誤の末、科学者はありとあらゆる癖を詰め込んだ最高傑作を完成させた。
科学者は人工生命体にリアムと名付け、それはもうドン引きするぐらい溺愛した。
そして月日は経ち、可憐な少女に成長したリアムは二度目の誕生日を迎えようとしていた。
誕生日プレゼントを手に入れるため科学者は、リアムに留守番をお願いすると家を出て行った。
それからいくつも季節が通り過ぎたが、科学者が家に帰ってくることはなかった。
科学者が帰宅しないのは迷子になっているからだと、推察をしたリアムはある行動を起こした。
「お母さん待っててな、リアムがいま迎えに行くから!」
一度も外に出たことがない関西訛りな箱入り娘による壮大な母親探しの旅がいまはじまる。
❤️レムールアーナ人の遺産❤️
apusuking
SF
アランは、神代記の伝説〈宇宙が誕生してから40億年後に始めての知性体が誕生し、更に20億年の時を経てから知性体は宇宙に進出を始める。
神々の申し子で有るレムルアーナ人は、数億年を掛けて宇宙の至る所にレムルアーナ人の文明を築き上げて宇宙は人々で溢れ平和で共存共栄で発展を続ける。
時を経てレムルアーナ文明は予知せぬ謎の種族の襲来を受け、宇宙を二分する戦いとなる。戦争終焉頃にはレムルアーナ人は誕生星系を除いて衰退し滅亡するが、レムルアーナ人は後世の為に科学的資産と数々の奇跡的な遺産を残した。
レムールアーナ人に代わり3大種族が台頭して、やがてレムルアーナ人は伝説となり宇宙に蔓延する。
宇宙の彼方の隠蔽された星系に、レムルアーナ文明の輝かしい遺産が眠る。其の遺産を手にした者は宇宙を征するで有ろ。但し、辿り付くには3つの鍵と7つの試練を乗り越えねばならない。
3つの鍵は心の中に眠り、開けるには心の目を開いて真実を見よ。心の鍵は3つ有り、3つの鍵を開けて真実の鍵が開く〉を知り、其の神代記時代のレムールアーナ人が残した遺産を残した場所が暗示されていると悟るが、闇の勢力の陰謀に巻き込まれゴーストリアンが破壊さ
魔術師のロボット~最凶と呼ばれたパイロットによる世界変革記~
MS
SF
これは戦争に巻き込まれた少年が世界を変えるために戦う物語。
戦歴2234年、人型ロボット兵器キャスター、それは魔術師と呼ばれる一部の人しか扱えない兵器であった。
そのパイロットになるためアルバート・デグレアは軍の幼年学校に通っていて卒業まであと少しの時だった。
親友が起こしたキャスター強奪事件。
そして大きく変化する時代に巻き込まれていく。
それぞれの正義がぶつかり合うなかで徐々にその才能を開花させていき次々と大きな戦果を挙げていくが……。
新たな歴史が始まる。
************************************************
小説家になろう様、カクヨム様でも連載しております。
投降は当分の間毎日22時ごろを予定しています。
INNER NAUTS(インナーノーツ) 〜精神と異界の航海者〜
SunYoh
SF
ーー22世紀半ばーー
魂の源とされる精神世界「インナースペース」……その次元から無尽蔵のエネルギーを得ることを可能にした代償に、さまざまな災害や心身への未知の脅威が発生していた。
「インナーノーツ」は、時空を超越する船<アマテラス>を駆り、脅威の解消に「インナースペース」へ挑む。
<第一章 「誘い」>
粗筋
余剰次元活動艇<アマテラス>の最終試験となった有人起動試験は、原因不明のトラブルに見舞われ、中断を余儀なくされたが、同じ頃、「インナーノーツ」が所属する研究機関で保護していた少女「亜夢」にもまた異変が起こっていた……5年もの間、眠り続けていた彼女の深層無意識の中で何かが目覚めようとしている。
「インナースペース」のエネルギーを解放する特異な能力を秘めた亜夢の目覚めは、即ち、「インナースペース」のみならず、物質世界である「現象界(この世)」にも甚大な被害をもたらす可能性がある。
ーー亜夢が目覚める前に、この脅威を解消するーー
「インナーノーツ」は、この使命を胸に<アマテラス>を駆り、未知なる世界「インナースペース」へと旅立つ!
そこで彼らを待ち受けていたものとは……
※この物語はフィクションです。実際の国や団体などとは関係ありません。
※SFジャンルですが殆ど空想科学です。
※セルフレイティングに関して、若干抵触する可能性がある表現が含まれます。
※「小説家になろう」、「ノベルアップ+」でも連載中
※スピリチュアル系の内容を含みますが、特定の宗教団体等とは一切関係無く、布教、勧誘等を目的とした作品ではありません。
惑星保護区
ラムダムランプ
SF
この物語について
旧人類と別宇宙から来た種族との出来事にまつわる話です。
概要
かつて地球に住んでいた旧人類と別宇宙から来た種族がトラブルを引き起こし、その事が発端となり、地球が宇宙の中で【保護区】(地球で言う自然保護区)に制定され
制定後は、他の星の種族は勿論、あらゆる別宇宙の種族は地球や現人類に対し、安易に接触、交流、知能や技術供与する事を固く禁じられた。
現人類に対して、未だ地球以外の種族が接触して来ないのは、この為である。
初めて書きますので読みにくいと思いますが、何卒宜しくお願い致します。
まほカン
jukaito
ファンタジー
ごく普通の女子中学生だった結城かなみはある日両親から借金を押し付けられた黒服の男にさらわれてしまう。一億もの借金を返済するためにかなみが選ばされた道は、魔法少女となって会社で働いていくことだった。
今日もかなみは愛と正義と借金の天使、魔法少女カナミとなって悪の秘密結社と戦うのであった!新感覚マジカルアクションノベル!
※基本1話完結なのでアニメを見る感覚で読めると思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる