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第4章 隠密天使マリブ・サーフ
星装ノ変身
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「機装変身(レリーズ)!」
あたしは瞬時に『マリブ・サーフ』を身にまとって、銀色の鎧の集団――『ファイバーブレイダー』を迎え撃った。突き出された一人目の槍を身を屈めてかわし、二人目の斧の腹を足で蹴って軌道を逸らし、三人目の剣をライトブレードで受け止めた。
――ブゥンッ
ライトブレードが唸りをあげる。相手は恐ろしく洗練された動きで入れ代わり立ち代わり絶え間なく攻撃を繰り出してくる。
鍔迫り合いをしていると、右から迫ってくるモーニングスター、そして左から迫ってくる大鎌――チッ、やりずらいことこの上ない。おまけにこちらには相手を殺してはならないという教団の教え――制約がついている。
あたしは仕方なく大きく後ろに跳んだ。が、広いとはいえここは室内。壁際に追い詰められるのは時間の問題だ。
敵の攻撃をなんとかかわしながら戦力把握に努めることにする。敵は第二世代(セカンドジェネレーション)天使(アイドル)が13人。こちらは第二世代が2人、第三世代(サードジェネレーション)が1人。しかし、第三世代の鈴音(りおん)は、かつての仲間と剣を交えることをためらっているのか、後ろを向いたまま動かない。そんな鈴音に『ラスティー・ネール』の天使――秋茜(あきせ) 華帆(かほ)が歩み寄るのが見えた。
「リオン!!」
あたしは咄嗟にそちらへ走った。そして庇うように鈴音と華帆の間に割って入る。
「ユイカお姉さんっ!」
「気持ちはわかる。でもリオンは正しい道を歩んでいる。だから自信を持ちなさい。戦うの、天使と。――大丈夫、あたしがついてるから」
「リオンちゃん、探したんだよ! リオンちゃんは洗脳されて騙されているの! こんなヤツらの言うことは聞かずに、元のいい子のリオンちゃんに戻ってよ!」
華帆もあたしの背後の鈴音に声をかける。まるであたしたちは悪者扱いだ。まあ慣れてるから構わないのだけど。
「カホ……先輩。ユイカ……お姉さん」
第三世代の鈴音がどちらにつくかで戦況は大きく変わってる。こちらについてくれればほぼ互角。向こうについてしまえばあたしたちは破滅だ。華帆も鈴音のまとうオーラから彼女の強さを把握しているのだろう。無理に数で押してくることはない。
気づいたら戦闘は一時休戦となって、皆鈴音の返答を待っていた。
「リオン。自分を見失わないで」
「リオンちゃんお願い! アイルに戻ってきて!」
「――わ、私は――」
「ふんっ! 焦れったいな! ――だが、こうすれば!」
――ドスッ!
腹部に衝撃を感じた。見下ろすと、黒い剣が突き刺さっている。――しまった。華帆に意識を向けるあまり、他の敵の動きに気づかなかった。
あたしを刺していた敵は、黒い鎧に身を包んだ漆黒の騎士『ブラック・トルネード』。彼は素早く剣を引き抜く。
「……ぐっ」
あたしはその場に崩れ落ちた。身体が熱くて……力が入らない。床に赤い水溜まりが広がっていくのが分かった。
「おい黒野(くろの)! お前!」
ファイバーブレイダーの一人が怒号を上げた。――まあ、そういうことだ。『ブラック・トルネード』は第二世代天使のあたしを戦闘不能にしたかもしれないが、怒らせてはいけない奴を怒らせてしまった。
――シュンッ
――バシィィィン!
風を切る音、何かを叩く音。鈴音の尻尾がブラック・トルネードの鎧を叩き、部屋の隅まで吹き飛ばしたのだ。変身もせずに。
が、殺してはいない。鈴音は不気味なまでに冷静だった。
「ユイカお姉さんをよくも……機装変身(マジカルチェンジ)!」
鈴音が、白いゴーグルと、同じく白いスクール水着のような『マリブ・ピニャ・コラーダ』を身にまとう。そして倒れたあたしを庇うようにして華帆と対峙した。
「ふーん、そっかー。リオンちゃんはそっちにつくんだね……」
「ごめんなさいカホ先輩。でも私、好きになっちゃったんです。……ユイカお姉さんのこと」
「ここはあたしが引き受けるから、ファイバーブレイダーのみんなはブラック・トルネードを連れて撤退して! あとラブリー・ツインズは、逃げたもう一人を追って!」
「し、しかし秋茜……」
「行って!」
「――! 承知した!」
ブラック・トルネードを担いでそそくさと撤退するファイバーブレイダー。そして、ずっと華帆の後ろに控えていた魔女っ子のような双子っぽい天使も、どこかへ去ってしまった。――ていうか逃げたのねホークアイ……まあいいけど。
今部屋にはあたしと華帆と鈴音の三人しかいない。戦えるのは二人、文字通り一騎打ちだ。
でも、華帆は第二世代なのに大して鈴音は第三世代。こちらの有利は揺るがないと思うけれど、何か策でもあるのだろうか。
「ちょっと待ってください」
鈴音はあたしの方を振り返ると、しゃがみこんで傷口に手を当てる。彼女の手が白い光を放ち、あたしの傷口の痛みが引いていく。
「――何をやっているの?」
「治療です。傷口を塞いだだけなので、しばらくは動けません。でも大丈夫、ユイカお姉さんは私が守ります」
……便利なのね第三世代は。
あたしが感心していると、華帆が鈴音に声をかける。
「終わったー? リオンちゃん。一応聞くけど考え直す気はないんだよねー?」
「――はい、私はこの……『光導機神教団(こうどうきしんきょうだん)』の天使になります」
「『天使狩り』に手を貸すっていうことは……分かってるよね?」
「ユイカお姉さんは『天使狩り』なんかじゃありません! 世界を救おうとしている優しい人です!」
「――洗脳されちゃって……可哀想なリオンちゃん。せめて痛くないように殺してあげるねー?」
華帆の声を合図に二人が激突する。
ほぼ四つん這いの状態で、素早く動きながら尻尾を振り回す鈴音に対し、華帆はその尻尾を落ち着いて両手のポンポンで払い除ける。さすがは『アイル・エンタープライズ』のエース天使、第三世代相手でも渡り合うことができるようだ。
が、機装(ギア)の性能の差は歴然だった。そもそものスピードが全然違う。致命傷には至っていないものの、金属製の尻尾が掠って、華帆のチア衣装はたちまちボロボロになってしまい、その魅惑のボディには無数の切り傷が刻まれていく。ファンが見たら発狂してしまいそうな光景だ。
「カホ先輩。私はずっと先輩のことを目標にして戦ってきました。――でも、今日私は先輩を越えます! 愛の力は誰にも負けないことを示してみせます!」
リオンちゃん……嬉しいけどあたしは別にそんなつもりでリオンちゃんを勧誘したわけじゃ……。
「くっ……さすがに強いかぁ。――これは使うつもりなかったんだけど、不確定要素は排除しろってアリエス様も仰ってたし……」
アリエス様って誰よ……。
華帆が呟きながら左手首に右手を添える。機装のブレスレットが装着されている右手首ではなく。左手首には、『ラスティー・ネール』のオレンジ色のブレスレットではなく、何か紫色のブレスレットのようなものが装着されていた。
「――『星装変身(アストロチェンジ)』!」
叫ぶ華帆。すると、彼女の身体を紫色の光が包んだ。ボロボロだったオレンジ色のチア衣装は紫色に変化し、頭部には鈴音のものと似た紫色のゴーグルが装着されている。そして身体の傷は綺麗に消え去っていた。
「星装(アストロ)『スピカ』、機装(ギア)『ラスティー・ネール』の同調(シンクロ)完了。DDシステム、正常に作動。適合率89%」
機械のように淡々と告げる華帆。
「な、何が起こっているの!?」
「分かりません。ですが、何をされようと私はカホ先輩を倒します!」
半ばパニックを起こしかけている私に、鈴音は力強く告げてくれるけれど、あれは明らかにヤバいやつだと思う。どんなシステムを使っているのか分からないけれど、華帆のまとうオーラの量は格段に跳ね上がっている。『ラスティー・ネール』と『スピカ』とかいう機装に似た何かが相互作用してお互いの出力を高めあっているのだ。そしてその適合率は鈴音と『マリブ・ピニャ・コラーダ』の75%を大きく上回っている。
――勝てない
「さぁ、続きやろっか! リオンちゃん!」
華帆は、真っ黒に変化したポンポンを構えてニコッと微笑んだ。
あたしは瞬時に『マリブ・サーフ』を身にまとって、銀色の鎧の集団――『ファイバーブレイダー』を迎え撃った。突き出された一人目の槍を身を屈めてかわし、二人目の斧の腹を足で蹴って軌道を逸らし、三人目の剣をライトブレードで受け止めた。
――ブゥンッ
ライトブレードが唸りをあげる。相手は恐ろしく洗練された動きで入れ代わり立ち代わり絶え間なく攻撃を繰り出してくる。
鍔迫り合いをしていると、右から迫ってくるモーニングスター、そして左から迫ってくる大鎌――チッ、やりずらいことこの上ない。おまけにこちらには相手を殺してはならないという教団の教え――制約がついている。
あたしは仕方なく大きく後ろに跳んだ。が、広いとはいえここは室内。壁際に追い詰められるのは時間の問題だ。
敵の攻撃をなんとかかわしながら戦力把握に努めることにする。敵は第二世代(セカンドジェネレーション)天使(アイドル)が13人。こちらは第二世代が2人、第三世代(サードジェネレーション)が1人。しかし、第三世代の鈴音(りおん)は、かつての仲間と剣を交えることをためらっているのか、後ろを向いたまま動かない。そんな鈴音に『ラスティー・ネール』の天使――秋茜(あきせ) 華帆(かほ)が歩み寄るのが見えた。
「リオン!!」
あたしは咄嗟にそちらへ走った。そして庇うように鈴音と華帆の間に割って入る。
「ユイカお姉さんっ!」
「気持ちはわかる。でもリオンは正しい道を歩んでいる。だから自信を持ちなさい。戦うの、天使と。――大丈夫、あたしがついてるから」
「リオンちゃん、探したんだよ! リオンちゃんは洗脳されて騙されているの! こんなヤツらの言うことは聞かずに、元のいい子のリオンちゃんに戻ってよ!」
華帆もあたしの背後の鈴音に声をかける。まるであたしたちは悪者扱いだ。まあ慣れてるから構わないのだけど。
「カホ……先輩。ユイカ……お姉さん」
第三世代の鈴音がどちらにつくかで戦況は大きく変わってる。こちらについてくれればほぼ互角。向こうについてしまえばあたしたちは破滅だ。華帆も鈴音のまとうオーラから彼女の強さを把握しているのだろう。無理に数で押してくることはない。
気づいたら戦闘は一時休戦となって、皆鈴音の返答を待っていた。
「リオン。自分を見失わないで」
「リオンちゃんお願い! アイルに戻ってきて!」
「――わ、私は――」
「ふんっ! 焦れったいな! ――だが、こうすれば!」
――ドスッ!
腹部に衝撃を感じた。見下ろすと、黒い剣が突き刺さっている。――しまった。華帆に意識を向けるあまり、他の敵の動きに気づかなかった。
あたしを刺していた敵は、黒い鎧に身を包んだ漆黒の騎士『ブラック・トルネード』。彼は素早く剣を引き抜く。
「……ぐっ」
あたしはその場に崩れ落ちた。身体が熱くて……力が入らない。床に赤い水溜まりが広がっていくのが分かった。
「おい黒野(くろの)! お前!」
ファイバーブレイダーの一人が怒号を上げた。――まあ、そういうことだ。『ブラック・トルネード』は第二世代天使のあたしを戦闘不能にしたかもしれないが、怒らせてはいけない奴を怒らせてしまった。
――シュンッ
――バシィィィン!
風を切る音、何かを叩く音。鈴音の尻尾がブラック・トルネードの鎧を叩き、部屋の隅まで吹き飛ばしたのだ。変身もせずに。
が、殺してはいない。鈴音は不気味なまでに冷静だった。
「ユイカお姉さんをよくも……機装変身(マジカルチェンジ)!」
鈴音が、白いゴーグルと、同じく白いスクール水着のような『マリブ・ピニャ・コラーダ』を身にまとう。そして倒れたあたしを庇うようにして華帆と対峙した。
「ふーん、そっかー。リオンちゃんはそっちにつくんだね……」
「ごめんなさいカホ先輩。でも私、好きになっちゃったんです。……ユイカお姉さんのこと」
「ここはあたしが引き受けるから、ファイバーブレイダーのみんなはブラック・トルネードを連れて撤退して! あとラブリー・ツインズは、逃げたもう一人を追って!」
「し、しかし秋茜……」
「行って!」
「――! 承知した!」
ブラック・トルネードを担いでそそくさと撤退するファイバーブレイダー。そして、ずっと華帆の後ろに控えていた魔女っ子のような双子っぽい天使も、どこかへ去ってしまった。――ていうか逃げたのねホークアイ……まあいいけど。
今部屋にはあたしと華帆と鈴音の三人しかいない。戦えるのは二人、文字通り一騎打ちだ。
でも、華帆は第二世代なのに大して鈴音は第三世代。こちらの有利は揺るがないと思うけれど、何か策でもあるのだろうか。
「ちょっと待ってください」
鈴音はあたしの方を振り返ると、しゃがみこんで傷口に手を当てる。彼女の手が白い光を放ち、あたしの傷口の痛みが引いていく。
「――何をやっているの?」
「治療です。傷口を塞いだだけなので、しばらくは動けません。でも大丈夫、ユイカお姉さんは私が守ります」
……便利なのね第三世代は。
あたしが感心していると、華帆が鈴音に声をかける。
「終わったー? リオンちゃん。一応聞くけど考え直す気はないんだよねー?」
「――はい、私はこの……『光導機神教団(こうどうきしんきょうだん)』の天使になります」
「『天使狩り』に手を貸すっていうことは……分かってるよね?」
「ユイカお姉さんは『天使狩り』なんかじゃありません! 世界を救おうとしている優しい人です!」
「――洗脳されちゃって……可哀想なリオンちゃん。せめて痛くないように殺してあげるねー?」
華帆の声を合図に二人が激突する。
ほぼ四つん這いの状態で、素早く動きながら尻尾を振り回す鈴音に対し、華帆はその尻尾を落ち着いて両手のポンポンで払い除ける。さすがは『アイル・エンタープライズ』のエース天使、第三世代相手でも渡り合うことができるようだ。
が、機装(ギア)の性能の差は歴然だった。そもそものスピードが全然違う。致命傷には至っていないものの、金属製の尻尾が掠って、華帆のチア衣装はたちまちボロボロになってしまい、その魅惑のボディには無数の切り傷が刻まれていく。ファンが見たら発狂してしまいそうな光景だ。
「カホ先輩。私はずっと先輩のことを目標にして戦ってきました。――でも、今日私は先輩を越えます! 愛の力は誰にも負けないことを示してみせます!」
リオンちゃん……嬉しいけどあたしは別にそんなつもりでリオンちゃんを勧誘したわけじゃ……。
「くっ……さすがに強いかぁ。――これは使うつもりなかったんだけど、不確定要素は排除しろってアリエス様も仰ってたし……」
アリエス様って誰よ……。
華帆が呟きながら左手首に右手を添える。機装のブレスレットが装着されている右手首ではなく。左手首には、『ラスティー・ネール』のオレンジ色のブレスレットではなく、何か紫色のブレスレットのようなものが装着されていた。
「――『星装変身(アストロチェンジ)』!」
叫ぶ華帆。すると、彼女の身体を紫色の光が包んだ。ボロボロだったオレンジ色のチア衣装は紫色に変化し、頭部には鈴音のものと似た紫色のゴーグルが装着されている。そして身体の傷は綺麗に消え去っていた。
「星装(アストロ)『スピカ』、機装(ギア)『ラスティー・ネール』の同調(シンクロ)完了。DDシステム、正常に作動。適合率89%」
機械のように淡々と告げる華帆。
「な、何が起こっているの!?」
「分かりません。ですが、何をされようと私はカホ先輩を倒します!」
半ばパニックを起こしかけている私に、鈴音は力強く告げてくれるけれど、あれは明らかにヤバいやつだと思う。どんなシステムを使っているのか分からないけれど、華帆のまとうオーラの量は格段に跳ね上がっている。『ラスティー・ネール』と『スピカ』とかいう機装に似た何かが相互作用してお互いの出力を高めあっているのだ。そしてその適合率は鈴音と『マリブ・ピニャ・コラーダ』の75%を大きく上回っている。
――勝てない
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