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第4章 隠密天使マリブ・サーフ
突然ノ乱入
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大聖堂は、『光導機神教団(こうどうきしんきょうだん)』の施設の中でも特に大きな施設である。定例的に何千人もの信者たちを集めて集会を開くので、内部は大きな教会の礼拝堂のような造りになっていた。大聖堂の奥には、機神様に選ばれた『教祖様』の部屋があり、あたしたちエージェントはそこで教祖様の指令を受けたりするのだ。
今、その教祖様の部屋には、あたしを含めて三人の人物がいる。第二世代機装(セカンドジェネレーション)『マリブ・サーフ』の天使(アイドル)でコードネーム『ナイトメア』のあたし――青葉(あおば) 結衣香(ゆいか)。第二世代機装(セカンドジェネレーション)『マリブ・リッキー』の天使でコードネーム『ホークアイ』の木幡(こはた) 貝人(かいと)。そして、第三世代機装(サードジェネレーション)『マリブ・ピニャ・コラーダ』の天使で『ヘルキャット』のコードネームが与えられた本多(ほんだ) 鈴音(りおん)。割とこれで『光導機神教団』のほぼ全戦力だったりする。それほどまでに〝救済〟される天使は少ないのだ。
部屋の奥に、簾のようなもので区切られた別の部屋があり、そこに教祖様がおられる。が、簾のせいでシルエットしか把握できない。いつもそんな感じだ。あたしも教祖様の素顔を見た事はなかった。その簾に向かってあたしたち三人は片膝をついて頭を垂れている。
『――よくぞ参った『ナイトメア』『ホークアイ』そして『ヘルキャット』よ』
頭に響くような低い男の声。教祖様は直接は話さない。あたしたちにはこうやって念話(テレパシー)で話しかけてくださる。
「お呼びとあらば。――我ら機神様の手足となって働く所存です」
あたしが代表して答え、チラッと簾の向こうの影に目をやると、教祖様は満足気に頷いたような素振りを見せた。
『『ヘルキャット』という大きな戦力が加わったことは喜ばしいことである。――倉橋親子の保護がいまだになされていないことは不問に付そう』
「ぐっ……寛大なお心に感謝致します」
やはり教祖様、倉橋親子の件でかなり気を揉んでおられたようだ。あたしが不甲斐ないばかりに……でもこれからは違う。こちらには鈴音がいる。第三世代の彼女がいれば――
「倉橋親子は必ずや保護――」
『――もう遅い』
あたしの言葉を遮って教祖様が仰った。怒鳴っている訳ではないが、静かなその気迫にあたしは思わず黙り込み、隣の鈴音がひぃっと声を漏らしてビクッと震える。
ペシャンという音がして、彼女の尻の辺りから何かが地面に落ちる音がした。
「あっ、ご、ごめんなさいっ! 恥ずかしい……」
横を向くと、鈴音の尻から伸びている尻尾が地面に垂れていた。彼女の金属製のネコ耳と尻尾は変身を解除してもそのまま残るものだった。
あたしやホークアイのような身体の一部が機獣化するのではなく、全く新しいパーツが追加されるというパターンは初めてだ。そのままだと目立ってしまうので隠せと言ったら、彼女は器用に尻尾をくるくると巻いて制服のスカートの中に隠したし、ネコ耳は帽子を被らせて隠したのだが……。
たまにこうやって何かの拍子に尻尾が出てしまうことがある。それはそれで可愛らしいのだが、ここは教祖様の御前だ。失礼にあたらないだろうか。あたしは内心ヒヤヒヤしていた。だが、教祖様は鈴音の尻尾には触れずに続ける。
『倉橋親子は今、『青海プロダクション』に保護されているようだ。救出しようとすれば大規模な戦闘は避けられぬ。それに、『青海プロダクション』で保護されているのであればこちらとしては問題ない。――任務変更だ『ナイトメア』』
「はっ!」
教祖様の言葉にあたしは精一杯ハキハキとした返事を返す。
『時は来た――『ホークアイ』と『ヘルキャット』を率いて――『株式会社ST』を潰せ』
「はっ、し、しかしSTはいまだに最強天使と言われる『シルバー・ストリーク』や、『∑CROSS』、そして新しい第三世代『イスラ・デ・ピノス』などの強力な天使が所属しており――」
『――やるのか? やらぬのか?』
またもやあたしの言葉を遮って放たれた静かな言葉。あたしは背中にブワッと冷や汗のようなものが湧いてくるのを感じた。
教祖様は問いかけているが、これには選択肢はない。――やるか――破門か。それを選べということであるから、あたしの答えは決まっていた。
「――やります」
『ふむ――であれば早速取り掛かれ。任務はSTの主力天使と不信者(ふしんもの)――社長の衛洲(えす)の〝救済〟である』
「「はっ!」」
私たち三人が頭を垂れながら返答すると、簾の向こうの人影はそのまま立ち上がってどこかへ行ってしまったようだ。
「「ふぅ……」」
あたしたちはそれを見送ると、同時に息を吐いた。そして三人で互いに顔を見合わせる。
「た、大変なことになったわ……まさかSTの殲滅を命じられるなんて――」
「なんでよりによってアイルとかじゃなくてSTなんでしょうね? いきなり大物を狙わなくても――」
「アイルも十分大物だろうが――まあSTは格が違うんだよ。当然殺している機獣の数も段違い。奴らを消さない限りは機神様が人類を救ってくださることはないのさ」
あたし、鈴音、ホークアイこと貝人は言葉を交わすと、それぞれ頭を抱えて考え込んだ。
「STを潰す名案はない? さすがに正面突破はバカってことは分かるけど……」
こういう頭を使うことはあたしはどうも苦手だった。頭を動かすくらいなら体を動かした方が早いし楽だ。そう思っている。『脳筋の結衣香』または『筋肉バカの結衣香』と呼ばれる所以だった。
あたし以外の二人も頭を使うのは苦手な同志のようで、考えるのを放棄して「さぁ?」みたいな顔をしている。――ダメだこりゃ。
すると、鈴音がさっと手を上げた。名案が思いついたのだろうか? やはり若者は頭の回転が速いわね。
「あのっ、私、ユイカお姉さんといればこう――お腹の底から力が湧いてくるような気がして、いくらでも頑張れるんです! だからきっと、正面から私とユイカお姉さんで殴り込みにいけば――」
「――結局脳筋なのね!」
でも確かに、正々堂々正面からかかっていった方が、敵も「なにか裏があるのかもしれない」と思って変に警戒してくれるかもしれない。
「ダメ――ですかね?」
「いや、それしかないと思う」
少し不安そうな鈴音の頭を撫でてやると、彼女は心底幸せそうな顔をして尻尾を振り始めた。これじゃあまるで猫じゃなくて犬だ。
「んじゃ、準備が出来次第取り掛かるかぁ」
貝人が告げた時――
――ビィィィィッ!
――ビィィィィッ!
突如として室内に警報音と共に赤い警告灯の光が溢れた。
「な、なにごと!?」
『侵入者警報』
『侵入者警報』
機械音声のアナウンス。なにこれ? こんなこと初めて。侵入者?
「ユイカお姉さん……っ」
抱きついて来ようとする鈴音を手で制すると、あたしは立ち上がって部屋の扉に向かった。
「教団の防衛システムが作動しているわ。ちょっと様子を見てくる」
「一人じゃ危ないですよ!」
「大丈夫! すぐ戻ってくるから!」
心配そうな鈴音にそう声をかけるとあたしはドアノブに手をかけ――たところで、扉はバンッ! と音を立てて勢いよく開いた。
「うわっ!」
我ながら素早い反応で飛び退くと、扉を開けてきた人物――金髪のチアガールは脳天気なゆるふわボイスでこう叫んだ。
「たーのもー! 御用改めであるっ!」
――ドタドタドタッ
部屋に流れ込む銀色の鎧を身にまとった男たち。他に後ろの方に数人の人影も控えている。みんな天使のようだ。鈴音は「ひゃあ!?」と悲鳴をあげて尻尾を隠してついでに後ろを向いて顔を隠した。――それもそのはず、彼女にとってこの乱入者はよく見知った人物のはずだ。
「やっぱり、ここが『天使狩り』のアジトで間違いないみたいだねっ!」
あたしを人懐っこい瞳で見つめながら、金髪のチアガール――『アイル・エンタープライズ』の秋茜(あきせ) 華帆(かほ)が言う。
「だから、『天使狩り』なんて知らないっての!」
全くどいつもこいつも! あたしの声が聞こえているのか聞こえていないのか、華帆は構わずにこう続けた。
「ただいまよりアイル・エンタープライズの『ラスティー・ネール』、『ラブリー・ツインズ』、89(はちきゅー)プロデュースの『ファイバーブレイダー』、『ブラックトルネード』の4チームによる合同ゲリラ作戦(ライブ)を開催しまーす!」
「「交戦開始(エンゲージ)!!」」
乱入者たちが一斉に叫ぶ。そして――
「『天使狩り』め、覚悟しろ! ファイバァァァァブレイドォォォォォッ!」
「オォォォォォォォッ!!」
暑苦しい雄叫びを上げながら、銀色の鎧の集団があたし目掛けて殺到してきた。
大聖堂は、『光導機神教団(こうどうきしんきょうだん)』の施設の中でも特に大きな施設である。定例的に何千人もの信者たちを集めて集会を開くので、内部は大きな教会の礼拝堂のような造りになっていた。大聖堂の奥には、機神様に選ばれた『教祖様』の部屋があり、あたしたちエージェントはそこで教祖様の指令を受けたりするのだ。
今、その教祖様の部屋には、あたしを含めて三人の人物がいる。第二世代機装(セカンドジェネレーション)『マリブ・サーフ』の天使(アイドル)でコードネーム『ナイトメア』のあたし――青葉(あおば) 結衣香(ゆいか)。第二世代機装(セカンドジェネレーション)『マリブ・リッキー』の天使でコードネーム『ホークアイ』の木幡(こはた) 貝人(かいと)。そして、第三世代機装(サードジェネレーション)『マリブ・ピニャ・コラーダ』の天使で『ヘルキャット』のコードネームが与えられた本多(ほんだ) 鈴音(りおん)。割とこれで『光導機神教団』のほぼ全戦力だったりする。それほどまでに〝救済〟される天使は少ないのだ。
部屋の奥に、簾のようなもので区切られた別の部屋があり、そこに教祖様がおられる。が、簾のせいでシルエットしか把握できない。いつもそんな感じだ。あたしも教祖様の素顔を見た事はなかった。その簾に向かってあたしたち三人は片膝をついて頭を垂れている。
『――よくぞ参った『ナイトメア』『ホークアイ』そして『ヘルキャット』よ』
頭に響くような低い男の声。教祖様は直接は話さない。あたしたちにはこうやって念話(テレパシー)で話しかけてくださる。
「お呼びとあらば。――我ら機神様の手足となって働く所存です」
あたしが代表して答え、チラッと簾の向こうの影に目をやると、教祖様は満足気に頷いたような素振りを見せた。
『『ヘルキャット』という大きな戦力が加わったことは喜ばしいことである。――倉橋親子の保護がいまだになされていないことは不問に付そう』
「ぐっ……寛大なお心に感謝致します」
やはり教祖様、倉橋親子の件でかなり気を揉んでおられたようだ。あたしが不甲斐ないばかりに……でもこれからは違う。こちらには鈴音がいる。第三世代の彼女がいれば――
「倉橋親子は必ずや保護――」
『――もう遅い』
あたしの言葉を遮って教祖様が仰った。怒鳴っている訳ではないが、静かなその気迫にあたしは思わず黙り込み、隣の鈴音がひぃっと声を漏らしてビクッと震える。
ペシャンという音がして、彼女の尻の辺りから何かが地面に落ちる音がした。
「あっ、ご、ごめんなさいっ! 恥ずかしい……」
横を向くと、鈴音の尻から伸びている尻尾が地面に垂れていた。彼女の金属製のネコ耳と尻尾は変身を解除してもそのまま残るものだった。
あたしやホークアイのような身体の一部が機獣化するのではなく、全く新しいパーツが追加されるというパターンは初めてだ。そのままだと目立ってしまうので隠せと言ったら、彼女は器用に尻尾をくるくると巻いて制服のスカートの中に隠したし、ネコ耳は帽子を被らせて隠したのだが……。
たまにこうやって何かの拍子に尻尾が出てしまうことがある。それはそれで可愛らしいのだが、ここは教祖様の御前だ。失礼にあたらないだろうか。あたしは内心ヒヤヒヤしていた。だが、教祖様は鈴音の尻尾には触れずに続ける。
『倉橋親子は今、『青海プロダクション』に保護されているようだ。救出しようとすれば大規模な戦闘は避けられぬ。それに、『青海プロダクション』で保護されているのであればこちらとしては問題ない。――任務変更だ『ナイトメア』』
「はっ!」
教祖様の言葉にあたしは精一杯ハキハキとした返事を返す。
『時は来た――『ホークアイ』と『ヘルキャット』を率いて――『株式会社ST』を潰せ』
「はっ、し、しかしSTはいまだに最強天使と言われる『シルバー・ストリーク』や、『∑CROSS』、そして新しい第三世代『イスラ・デ・ピノス』などの強力な天使が所属しており――」
『――やるのか? やらぬのか?』
またもやあたしの言葉を遮って放たれた静かな言葉。あたしは背中にブワッと冷や汗のようなものが湧いてくるのを感じた。
教祖様は問いかけているが、これには選択肢はない。――やるか――破門か。それを選べということであるから、あたしの答えは決まっていた。
「――やります」
『ふむ――であれば早速取り掛かれ。任務はSTの主力天使と不信者(ふしんもの)――社長の衛洲(えす)の〝救済〟である』
「「はっ!」」
私たち三人が頭を垂れながら返答すると、簾の向こうの人影はそのまま立ち上がってどこかへ行ってしまったようだ。
「「ふぅ……」」
あたしたちはそれを見送ると、同時に息を吐いた。そして三人で互いに顔を見合わせる。
「た、大変なことになったわ……まさかSTの殲滅を命じられるなんて――」
「なんでよりによってアイルとかじゃなくてSTなんでしょうね? いきなり大物を狙わなくても――」
「アイルも十分大物だろうが――まあSTは格が違うんだよ。当然殺している機獣の数も段違い。奴らを消さない限りは機神様が人類を救ってくださることはないのさ」
あたし、鈴音、ホークアイこと貝人は言葉を交わすと、それぞれ頭を抱えて考え込んだ。
「STを潰す名案はない? さすがに正面突破はバカってことは分かるけど……」
こういう頭を使うことはあたしはどうも苦手だった。頭を動かすくらいなら体を動かした方が早いし楽だ。そう思っている。『脳筋の結衣香』または『筋肉バカの結衣香』と呼ばれる所以だった。
あたし以外の二人も頭を使うのは苦手な同志のようで、考えるのを放棄して「さぁ?」みたいな顔をしている。――ダメだこりゃ。
すると、鈴音がさっと手を上げた。名案が思いついたのだろうか? やはり若者は頭の回転が速いわね。
「あのっ、私、ユイカお姉さんといればこう――お腹の底から力が湧いてくるような気がして、いくらでも頑張れるんです! だからきっと、正面から私とユイカお姉さんで殴り込みにいけば――」
「――結局脳筋なのね!」
でも確かに、正々堂々正面からかかっていった方が、敵も「なにか裏があるのかもしれない」と思って変に警戒してくれるかもしれない。
「ダメ――ですかね?」
「いや、それしかないと思う」
少し不安そうな鈴音の頭を撫でてやると、彼女は心底幸せそうな顔をして尻尾を振り始めた。これじゃあまるで猫じゃなくて犬だ。
「んじゃ、準備が出来次第取り掛かるかぁ」
貝人が告げた時――
――ビィィィィッ!
――ビィィィィッ!
突如として室内に警報音と共に赤い警告灯の光が溢れた。
「な、なにごと!?」
『侵入者警報』
『侵入者警報』
機械音声のアナウンス。なにこれ? こんなこと初めて。侵入者?
「ユイカお姉さん……っ」
抱きついて来ようとする鈴音を手で制すると、あたしは立ち上がって部屋の扉に向かった。
「教団の防衛システムが作動しているわ。ちょっと様子を見てくる」
「一人じゃ危ないですよ!」
「大丈夫! すぐ戻ってくるから!」
心配そうな鈴音にそう声をかけるとあたしはドアノブに手をかけ――たところで、扉はバンッ! と音を立てて勢いよく開いた。
「うわっ!」
我ながら素早い反応で飛び退くと、扉を開けてきた人物――金髪のチアガールは脳天気なゆるふわボイスでこう叫んだ。
「たーのもー! 御用改めであるっ!」
――ドタドタドタッ
部屋に流れ込む銀色の鎧を身にまとった男たち。他に後ろの方に数人の人影も控えている。みんな天使のようだ。鈴音は「ひゃあ!?」と悲鳴をあげて尻尾を隠してついでに後ろを向いて顔を隠した。――それもそのはず、彼女にとってこの乱入者はよく見知った人物のはずだ。
「やっぱり、ここが『天使狩り』のアジトで間違いないみたいだねっ!」
あたしを人懐っこい瞳で見つめながら、金髪のチアガール――『アイル・エンタープライズ』の秋茜(あきせ) 華帆(かほ)が言う。
「だから、『天使狩り』なんて知らないっての!」
全くどいつもこいつも! あたしの声が聞こえているのか聞こえていないのか、華帆は構わずにこう続けた。
「ただいまよりアイル・エンタープライズの『ラスティー・ネール』、『ラブリー・ツインズ』、89(はちきゅー)プロデュースの『ファイバーブレイダー』、『ブラックトルネード』の4チームによる合同ゲリラ作戦(ライブ)を開催しまーす!」
「「交戦開始(エンゲージ)!!」」
乱入者たちが一斉に叫ぶ。そして――
「『天使狩り』め、覚悟しろ! ファイバァァァァブレイドォォォォォッ!」
「オォォォォォォォッ!!」
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