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第1章 仮面天使エル・ディアブロ
龍騎兵
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ここは弱小天使事務所『青海プロダクション』の2階の一室、リフレッシュルームと呼ばれているが、要は天使(アイドル)の待合室。でも本来この部屋を使っている梅谷彩葉(うめたに いろは)は階段を上れない体になってしまったので、わたし、霜月柊里(しもつき ひまり)がしばらくの間使わせてもらっている。本人も「いいよいいよ、使ってください!」と言っていたので遠慮なく……という感じ。
とはいえ、わたしがやったことといえば、部屋に苦労して買った(多少は経費で落ちたが)大型のゲーミングPCを持ち込んだだけ。
これでわたしは暇な時間はオンラインゲームに興じている。……別に遊んでいるわけじゃない。このプレイ動画を編集してわたしのチャンネルに上げれば再生数が稼げてチャンネル登録者が増える。そうすると、その数字はそのまま機装(ギア)のエネルギーになる。そしてそれはわたしが天使(アイドル)としてデビューした後の作戦(ライブ)で真価を発揮する。
再生数、チャンネル登録者数を増やすために作戦(ライブ)映像の他にチャンネルにどのような動画を上げるか、それは各天使の個性の出るところだ。
わたしみたいにゲームのプレイ動画、実況動画を上げる天使もいれば、大食い動画を上げるもの、漫才をするもの、何がいいのか分からないがバイノーラル録音でいろいろ撮って上げるもの、色気を使って際どい動画を上げるもの、いろいろいる。
『柊里ちゃん柊里ちゃん。みんなが呼んでますよ。降りてきてください』
彩葉が念話(テレパシー)を使って話しかけてきた。
――ついにか
わたしが呼ばれるということは、この事務所に断りきれない依頼があって、急遽戦力が必要になったということだろう。でなければわたしみたいな見習いに声が掛かるはずがない。
わたしは握っていたコントローラーを床に置くと、ふぅと息を吐いて念話(テレパシー)で彩葉に答えた。
『もう、せっかくいいとこだったのに……今行く』
わたしは部屋から出ると、薄暗い階段を下り、一階の応接室にやってきた。
応接室には、シャチョーの静内 漸、ジャーマネの友坂 夕真、負傷中天使(キズモノ)の梅谷 彩葉、そして謎の仮面野郎。
「……」
わたしと謎の仮面は黙って見つめあった。もちろんわたしはこんな変な仮面は知らない。向こうもわたしのほうをじーっと伺って、実力を見極めているようだ。……気持ち悪い。
お互い一言も発することなく、気まずい時間が流れた。
――ポンッ
と、静内シャチョーが手を叩く。
「八雲、これがうちの隠し玉、霜月 柊里だ。機装(ギア)は第二世代の『エル・ディアブロ』。見習いだがすでに実戦に出していいほどの再生数とチャンネル登録者を稼いでいる」
「どーも」
シャチョーに紹介されたので、とりあえず仮面に向けてペコッと頭を下げてみた。
「このような姿で申し訳ない。八雲です。霜月さん、あなたの指揮官(プロデューサー)を任されることになりました」
仮面は耳障りな合成音で挨拶する。なるほど、こいつがP(プロデューサー)か。
「……シャチョー、これはどういうことだ」
「どういうことだとはどういうことだ?」
わたしはシャチョーのカマキリのような顔を覗き込みながら尋ねると、シャチョーは当然のように聞き返してきた。あと2、3回不毛なやり取りしてもいいけど、わたしも遊んでいるわけじゃないのでしっかりと説明してやる。
「なんでこんな得体の知れないやつがP(ぴー)なんだ」
「おいこら柊里!」
「ジャーマネうるさい。わたしはシャチョーに聞いている」
もやしのようにひょろひょろなジャーマネが口を挟んできたがわたしが睨みつけるとさすがに黙った。
「まあそう思うのも無理はないですよ。私があなたの立場でも同じ思いでしょう」
意外にも、答えたのは八雲と名乗る仮面本人だった。
「話が早いな――というわけでわたしはこの変態仮面をPとは認めないからな」
「変態仮面……」
八雲はなんとも言えない様子で呟く。顔は見えなくても雰囲気でわかる。変態呼ばわりされるのは心外らしい。
「霜月、実は次の依頼だがな……『未確認の敵』の捜索と撃破なのだよ」
「……は?」
シャチョーの言葉にわたしは絶句した。『未確認の敵』というのは、一年前の有名な『五稜郭防衛戦』においてたった五体で天使52名を蹂躙した謎の敵。そこらへんの機獣相手にするのとはわけが違う。本来なら全事務所が一丸となって対策をしなければ勝てるわけがない。そんな依頼をこんな弱小事務所にするなんて頭がイカれている。
「頭おかしいんじゃねぇか? みたいな顔をしているな」
……図星だ。
「この八雲だがな――『未確認の敵』の情報を持っている。もちろん機獣との戦闘にも精通しているし、機装のことも――」
「――経験は?」
「は?」
「Pとしての経験は? 何年?」
シャチョーの説明を聞いて、わたしはやっと八雲に話しかける気になった。
「ありません。……私は天使(アイドル)でした」
「なるほど」
そういうことなら仮面をつけているのも、戦闘における負傷のせいだと納得できる。引退後の天使か……。とりあえず嘘はついていなさそうだ。
変に熟練のPよりも天使上がりのPのほうが天使の気持ちを理解してくれる……と思う。
「――気に入った」
「それはよかったです」
「……ふぅ」
緩んだ空気に彩葉が息を吐いた。先程までずっと息を止めていたかのような吐き方だ。こいつは優しい先輩だが気が小さい……と思う。
「でだ、この依頼だが、STの衛州からの依頼で断れない。そして相手が相手だから我々全員で事にあたる。主に指揮を執るのは八雲になるが」
大手事務所STの……ということは断ると青海(ウチ)が潰されるということか。
面倒事に巻き込まれてしまったなウチも。
「八雲さん『未確認』って僕見たことないんで分からないんですけど、どんなやつなんですか?」
ジャーマネは律儀に手を挙げながら八雲Pに尋ねた。
Pは仮面の顎部分に手をやりながら何かを思い出すように天を仰ぐ。
「あれは……人間に酷似した見た目をしていました」
「人間に……?」
彩葉が呟く。Pは頷いた。
「ドラゴン級(クラス)の機獣に乗ってやって来ました。……さながら龍騎兵ですね」
龍騎兵か……ドラゴン級(クラス)といえば、機獣の中でも特に巨大で強力なクラスだ。軽い攻撃を当てただけで破壊されるようなフェアリー級(クラス)とはわけが違う。十人程の隊列(ユニット)を組んで討伐するようなシロモノじゃないか。普段の作戦(ライブ)じゃあまず見かけない。
「まるで見てきたかのような言い方だな」
「……見てましたよ、ずっと」
「すまない」
おっと、地雷を踏んでしまったか。Pの声にただならぬ悲しみを感じたので、わたしは大人しく謝った。時には潔さも大事だ。
「……作戦(ライブ)を決行するにあたって、いくつかやっておきたいことがあります」
Pはこの場の面々を見渡しながら言った。そして、人差し指を立てながら
「ひとつ、霜月さんの実力の検証」
「……」
臨むところだ。準備ならできている。
「ふたつ、〝餌〟の配置」
「餌とは?」
「『未確認』が襲来したのは三度。『五稜郭防衛戦』『桜島防衛戦』『丸亀城防衛戦』いずれも日本は敗北し、国土を失っています。三つの戦いに共通する点はなんだと思いますか?」
またしても口を挟んだジャーマネに対して、Pは逆に質問し返した。が、悩むジャーマネの答えを待たずにわたしが代わりに答えた。
「『殲滅兵器』だな」
「そうです」
Pの声が満足気に変わった。
「対機獣の切り札たりえる殲滅兵器。それを完成直後に機獣が狙ってきた時に必ず『未確認』が現れるんです。逆にいえば、それ以外の場合には『未確認』は現れない可能性が高い……つまり」
「殲滅兵器を囮に使う。……ちょうどいいのがあるな」
「『スカイツリー』ですね! 確か完成は来週だったはずです」
P、わたし、そして彩葉が続けると、三人で顔を見合わせて頷いた。ジャーマネは少し前から頭の上に『?』マークを浮かべている。……勉強しろ。
「いやぁ、話が早くて助かりますよ。……というわけで本番は来週です。……龍騎兵『未確認』を撃破しましょう」
「よろしく頼むよ」
シャチョーはニッコリ笑うと、そう言って事務所を後にしてしまった。
ここは弱小天使事務所『青海プロダクション』の2階の一室、リフレッシュルームと呼ばれているが、要は天使(アイドル)の待合室。でも本来この部屋を使っている梅谷彩葉(うめたに いろは)は階段を上れない体になってしまったので、わたし、霜月柊里(しもつき ひまり)がしばらくの間使わせてもらっている。本人も「いいよいいよ、使ってください!」と言っていたので遠慮なく……という感じ。
とはいえ、わたしがやったことといえば、部屋に苦労して買った(多少は経費で落ちたが)大型のゲーミングPCを持ち込んだだけ。
これでわたしは暇な時間はオンラインゲームに興じている。……別に遊んでいるわけじゃない。このプレイ動画を編集してわたしのチャンネルに上げれば再生数が稼げてチャンネル登録者が増える。そうすると、その数字はそのまま機装(ギア)のエネルギーになる。そしてそれはわたしが天使(アイドル)としてデビューした後の作戦(ライブ)で真価を発揮する。
再生数、チャンネル登録者数を増やすために作戦(ライブ)映像の他にチャンネルにどのような動画を上げるか、それは各天使の個性の出るところだ。
わたしみたいにゲームのプレイ動画、実況動画を上げる天使もいれば、大食い動画を上げるもの、漫才をするもの、何がいいのか分からないがバイノーラル録音でいろいろ撮って上げるもの、色気を使って際どい動画を上げるもの、いろいろいる。
『柊里ちゃん柊里ちゃん。みんなが呼んでますよ。降りてきてください』
彩葉が念話(テレパシー)を使って話しかけてきた。
――ついにか
わたしが呼ばれるということは、この事務所に断りきれない依頼があって、急遽戦力が必要になったということだろう。でなければわたしみたいな見習いに声が掛かるはずがない。
わたしは握っていたコントローラーを床に置くと、ふぅと息を吐いて念話(テレパシー)で彩葉に答えた。
『もう、せっかくいいとこだったのに……今行く』
わたしは部屋から出ると、薄暗い階段を下り、一階の応接室にやってきた。
応接室には、シャチョーの静内 漸、ジャーマネの友坂 夕真、負傷中天使(キズモノ)の梅谷 彩葉、そして謎の仮面野郎。
「……」
わたしと謎の仮面は黙って見つめあった。もちろんわたしはこんな変な仮面は知らない。向こうもわたしのほうをじーっと伺って、実力を見極めているようだ。……気持ち悪い。
お互い一言も発することなく、気まずい時間が流れた。
――ポンッ
と、静内シャチョーが手を叩く。
「八雲、これがうちの隠し玉、霜月 柊里だ。機装(ギア)は第二世代の『エル・ディアブロ』。見習いだがすでに実戦に出していいほどの再生数とチャンネル登録者を稼いでいる」
「どーも」
シャチョーに紹介されたので、とりあえず仮面に向けてペコッと頭を下げてみた。
「このような姿で申し訳ない。八雲です。霜月さん、あなたの指揮官(プロデューサー)を任されることになりました」
仮面は耳障りな合成音で挨拶する。なるほど、こいつがP(プロデューサー)か。
「……シャチョー、これはどういうことだ」
「どういうことだとはどういうことだ?」
わたしはシャチョーのカマキリのような顔を覗き込みながら尋ねると、シャチョーは当然のように聞き返してきた。あと2、3回不毛なやり取りしてもいいけど、わたしも遊んでいるわけじゃないのでしっかりと説明してやる。
「なんでこんな得体の知れないやつがP(ぴー)なんだ」
「おいこら柊里!」
「ジャーマネうるさい。わたしはシャチョーに聞いている」
もやしのようにひょろひょろなジャーマネが口を挟んできたがわたしが睨みつけるとさすがに黙った。
「まあそう思うのも無理はないですよ。私があなたの立場でも同じ思いでしょう」
意外にも、答えたのは八雲と名乗る仮面本人だった。
「話が早いな――というわけでわたしはこの変態仮面をPとは認めないからな」
「変態仮面……」
八雲はなんとも言えない様子で呟く。顔は見えなくても雰囲気でわかる。変態呼ばわりされるのは心外らしい。
「霜月、実は次の依頼だがな……『未確認の敵』の捜索と撃破なのだよ」
「……は?」
シャチョーの言葉にわたしは絶句した。『未確認の敵』というのは、一年前の有名な『五稜郭防衛戦』においてたった五体で天使52名を蹂躙した謎の敵。そこらへんの機獣相手にするのとはわけが違う。本来なら全事務所が一丸となって対策をしなければ勝てるわけがない。そんな依頼をこんな弱小事務所にするなんて頭がイカれている。
「頭おかしいんじゃねぇか? みたいな顔をしているな」
……図星だ。
「この八雲だがな――『未確認の敵』の情報を持っている。もちろん機獣との戦闘にも精通しているし、機装のことも――」
「――経験は?」
「は?」
「Pとしての経験は? 何年?」
シャチョーの説明を聞いて、わたしはやっと八雲に話しかける気になった。
「ありません。……私は天使(アイドル)でした」
「なるほど」
そういうことなら仮面をつけているのも、戦闘における負傷のせいだと納得できる。引退後の天使か……。とりあえず嘘はついていなさそうだ。
変に熟練のPよりも天使上がりのPのほうが天使の気持ちを理解してくれる……と思う。
「――気に入った」
「それはよかったです」
「……ふぅ」
緩んだ空気に彩葉が息を吐いた。先程までずっと息を止めていたかのような吐き方だ。こいつは優しい先輩だが気が小さい……と思う。
「でだ、この依頼だが、STの衛州からの依頼で断れない。そして相手が相手だから我々全員で事にあたる。主に指揮を執るのは八雲になるが」
大手事務所STの……ということは断ると青海(ウチ)が潰されるということか。
面倒事に巻き込まれてしまったなウチも。
「八雲さん『未確認』って僕見たことないんで分からないんですけど、どんなやつなんですか?」
ジャーマネは律儀に手を挙げながら八雲Pに尋ねた。
Pは仮面の顎部分に手をやりながら何かを思い出すように天を仰ぐ。
「あれは……人間に酷似した見た目をしていました」
「人間に……?」
彩葉が呟く。Pは頷いた。
「ドラゴン級(クラス)の機獣に乗ってやって来ました。……さながら龍騎兵ですね」
龍騎兵か……ドラゴン級(クラス)といえば、機獣の中でも特に巨大で強力なクラスだ。軽い攻撃を当てただけで破壊されるようなフェアリー級(クラス)とはわけが違う。十人程の隊列(ユニット)を組んで討伐するようなシロモノじゃないか。普段の作戦(ライブ)じゃあまず見かけない。
「まるで見てきたかのような言い方だな」
「……見てましたよ、ずっと」
「すまない」
おっと、地雷を踏んでしまったか。Pの声にただならぬ悲しみを感じたので、わたしは大人しく謝った。時には潔さも大事だ。
「……作戦(ライブ)を決行するにあたって、いくつかやっておきたいことがあります」
Pはこの場の面々を見渡しながら言った。そして、人差し指を立てながら
「ひとつ、霜月さんの実力の検証」
「……」
臨むところだ。準備ならできている。
「ふたつ、〝餌〟の配置」
「餌とは?」
「『未確認』が襲来したのは三度。『五稜郭防衛戦』『桜島防衛戦』『丸亀城防衛戦』いずれも日本は敗北し、国土を失っています。三つの戦いに共通する点はなんだと思いますか?」
またしても口を挟んだジャーマネに対して、Pは逆に質問し返した。が、悩むジャーマネの答えを待たずにわたしが代わりに答えた。
「『殲滅兵器』だな」
「そうです」
Pの声が満足気に変わった。
「対機獣の切り札たりえる殲滅兵器。それを完成直後に機獣が狙ってきた時に必ず『未確認』が現れるんです。逆にいえば、それ以外の場合には『未確認』は現れない可能性が高い……つまり」
「殲滅兵器を囮に使う。……ちょうどいいのがあるな」
「『スカイツリー』ですね! 確か完成は来週だったはずです」
P、わたし、そして彩葉が続けると、三人で顔を見合わせて頷いた。ジャーマネは少し前から頭の上に『?』マークを浮かべている。……勉強しろ。
「いやぁ、話が早くて助かりますよ。……というわけで本番は来週です。……龍騎兵『未確認』を撃破しましょう」
「よろしく頼むよ」
シャチョーはニッコリ笑うと、そう言って事務所を後にしてしまった。
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