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♡ゴスロリ魔王と最終決戦♡
決着! 〜世界が終わる日!〜
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◇ ◆ ◇
「あーあ、残念あと少しだったのに」
くぐもったようなイブリースの声が聞こえた時――
――ギャァァァァァァッ!!
おぞましい音を立てながら、何かが私の頭から離れていった。
――はっ!?
私は!? 私は今まで何を――さっきのサラお姉ちゃんは……? ていうかサラお姉ちゃんって誰だっけ?
って! そうだ! 私はなんか赤黒い塊に取り憑かれて……!? てことはさっき離れていったのはイブリースが召喚したモンスター?
「離れたぞ! 今だ!」
クラウスさんの叫び声。――次の瞬間、地面に拘束されていた私の身体がふっと軽くなった。身体を拘束していた黒い帯をホムラちゃんが光り輝く2本の剣で器用に切断していた。見渡すと、クラウスさんやホムラちゃんの他にも、セレナちゃん、ユキノちゃん、アオイちゃん、キラくん、リーナちゃん、ミルクちゃん……ギルドの仲間が少し距離を置いてこちらを見守っていた。みんな、助けに来てくれたんだ!
自由を取り戻した私は、胸に込み上げるものを感じてホムラちゃんに駆け寄った。
「ホムラちゃん!」
「見捨てたと思ったか? 残念だったな!」
「別に……残念じゃないし!」
言い返した私の声は、情けないくらい震えていた。――良かった。あれが夢で。
良かった。みんな私のこと覚えててくれて……!
「おい伏せろロリ巨乳!」
ホムラちゃんの声に慌てて頭を下げると、頭上を猛スピードで赤黒い塊が通り過ぎていった。さっき追い払ったと思ったけどどうやら敵はまだ諦めてはいなかったらしい。
「憑依(エンチャント)、【神性(ディバイン)】!」
ユキノちゃんの声と共に、宙を舞う塊を白い光が貫く。振り向くと、セレナちゃんがスナイパーライフルを構えていた。【神性】を憑依させた武器で弱点をついたんだと思う。ユキノちゃんはエンチャントをほぼ自分につける場合が多いけれど、本来の使い方がこれ。味方の武器に属性を宿らせるのが『エンチャンター』だ。
「【フルバースト】!」
セレナちゃんのスナイパーライフルから放たれた光がおびただしい数の敵を一掃していく。――瞬く間にイブリースが召喚したアンデッドは殲滅されてしまった。
「ふーん、やるわね。――大人しくしてたら見逃してあげようと思ったんだけど、邪魔するならあなた達から始末してやろうかしら」
イブリースは余裕の表情。セレナちゃんが放ったビームを軽々と大鎌で防ぐ。
「チッ、やっぱり私たちでは魔王にはダメージを与えられませんか……」
「らしいぞお嬢ちゃん。悪いがイブリースはお嬢ちゃんがなんとかしてくれ!」
「道は私たちが切り開きます!」
セレナちゃん、クラウスさん、ユキノちゃんが口々に言った言葉に私は頷いた。
「させないわ! もう一回取り憑きなおせばいいのよ」
「危なっ!?」
突然、イブリースの背後から残っていた数体のアンデッドが、私に向けてものすごいスピードで飛んできた。
「詠唱(コール)、【ソウルレジスト】!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
魔法【ソウルレジスト】がかけられました! 精神異常に対する耐性が大幅に上昇しました!
クリティカル発動! スキル【多重強化】により魔法【ソウルレジスト】の効果が再度付与されました! 精神異常に対する耐性が大幅に上昇しました!
クリティカル発動! スキル【多重強化】により魔法【ソウルレジスト】の効果が再度付与されました! 精神異常に対する耐性が大幅に上昇しました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
間一髪。アオイちゃんの魔法によって耐性を得た私にアンデッドは取り憑くことが出来なかったらしく、壁にぶつかったかのように弾かれてフラフラと空中を彷徨(さまよ)いはじめた。それをセレナちゃんが落ち着いて撃ち抜いていく。
「おらぁぁぁぁっ!! 幼女だからって手加減しないからなぁぁぁぁっ!!」
反撃開始! 私はイブリースに向かって駆ける。
「――【イビルブラスト】!」
「ぶわっ!?」
イブリースが魔法を唱えると、目の前で爆ぜた黒い閃光が私の身体を押し戻す。さすがは魔王、なかなか近寄らせてはもらえない。
「【ディメンションサモン】! 現れなさい『渾沌屍龍(カオスドラゴン)』!!」
――ゴゴゴガガガガッ!
地面に突き刺した大鎌の柄から、轟音を立てて地が裂ける。いや、裂けているのは地面だけではない。――時空を歪めている!?
「下がれお嬢ちゃん! 空間ごとねじ切られるぞ!?」
「そんなむちゃくちゃな!」
慌てて飛び退くと、その裂けた空間から巨大な爬虫類を思わせる頭がぬっと覗いた。紫色の頭部は所々肉が裂けたのか腐敗したのか、それはまあ酷い見た目で、ついでに酷い臭いがする。物が腐ってる時の臭いだ。
「カオスドラゴン……またまためんどくさいものを!」
「うぉぉぉぉぉぉっ!! 【シールドバッシュ】!!」
――ガンッ!
次元の裂け目から現れた体長数十メートルもある巨大なカオスドラゴンに、クラウスさんが突撃していき、その横っ腹を盾で思いっきり殴りつけた。
「お嬢ちゃんいけぇぇぇぇぇっ!!!!」
「はいっ!」
敵のターゲットがクラウスさんに切り替わった隙に私はカオスドラゴンの脇をすり抜けるようにしてイブリースに駆け寄った。
「何度やっても無駄なことよ!」
「あんなに大技を連発したんだから、そろそろMPの残りが心許ないんじゃないですか?」
適当に言ってみたことだったけれど、どうやら図星だったようだ。イブリースの顔が歪む。そしてふふっと自嘲気味に笑った。
「鋭いじゃない。――さすがあの人の娘ってところかしら?」
「……?」
あの人の娘……? って私のことだよね? あの人って?
「――【幻影転移(ファントムムーヴ)】!」
私の思考が飛んだ隙に、イブリースが動いた。――私の背後に回り込み私の身体をがっちりとホールドしてきた。
「ちょっ!? なにを!?」
「みんなにちやほやされて、幸せもの! 地獄に落ちればいいのに」
「えっ?」
「おまけにこんな下品なのぶら下げて!」
「待って胸揉まないで!」
明らかにこれ私怨が入ってませんか!? このイブリースさんにどんな辛く悲しい過去があったのか分からないけれど、ゲーム内の存在に過ぎない彼女が私にここまで執着する意味がわからない。そして何度も言うけど私は現実(リアル)では貧乳だ!
振り払おうとする私と、離れまいとするイブリースは魔法も使わずに己の腕力のみで決死の攻防を繰り広げた。私はそもそもあまり攻撃魔法を持ち合わせていないし、イブリースはMP切れなのだろう。なんというか、すごく原始的なバトルで笑いそうになってしまう。
とりあえずなんとかして、仲間たちがカオスドラゴンを引き付けているうちに魔王を倒さないと!
「はやくデバッグデータの在り処を教えなさい! そしたら許してやるわ」
「さっきも言いましたけど、それは私にもわかりませんって!」
「そんなはずはないのよ! あなたに託したって聞いたんだから!」
「知らないです! 魔王討伐報酬かなにかなんじゃないですか?」
「……やっぱり」
「なにか知りませんけど、あなたはここで倒されるのでどちらにせよ関係ないですね!」
私はやっとのことで少しだけ自由になった右手でウィンドウを操作する。
「魔王『イブリース』さん。あなたは三つのミスを犯しました」
「……!?」
「一つ目、私の仲間をここに来させてしまったこと。――二つ目、私の洗脳に時間をかけすぎてしまったこと」
「うるさい、勝つのは私よ! はやくデバッグデータの在り処を――」
「三つ目――私に喧嘩を売ったことだぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
「っ!?」
イブリースが息を飲む音が聞こえた。だがもう遅い。私は胸を掴んでいたイブリースの両腕を自身の両手でしっかりと押え、ついでにそのまま身体を折り曲げてイブリースの身体を浮かせて逃げられないようにすると、魔法を唱えた。
「――【破滅の光】!!」
――私がそう叫んだ瞬間
――世界が消えた
「あーあ、残念あと少しだったのに」
くぐもったようなイブリースの声が聞こえた時――
――ギャァァァァァァッ!!
おぞましい音を立てながら、何かが私の頭から離れていった。
――はっ!?
私は!? 私は今まで何を――さっきのサラお姉ちゃんは……? ていうかサラお姉ちゃんって誰だっけ?
って! そうだ! 私はなんか赤黒い塊に取り憑かれて……!? てことはさっき離れていったのはイブリースが召喚したモンスター?
「離れたぞ! 今だ!」
クラウスさんの叫び声。――次の瞬間、地面に拘束されていた私の身体がふっと軽くなった。身体を拘束していた黒い帯をホムラちゃんが光り輝く2本の剣で器用に切断していた。見渡すと、クラウスさんやホムラちゃんの他にも、セレナちゃん、ユキノちゃん、アオイちゃん、キラくん、リーナちゃん、ミルクちゃん……ギルドの仲間が少し距離を置いてこちらを見守っていた。みんな、助けに来てくれたんだ!
自由を取り戻した私は、胸に込み上げるものを感じてホムラちゃんに駆け寄った。
「ホムラちゃん!」
「見捨てたと思ったか? 残念だったな!」
「別に……残念じゃないし!」
言い返した私の声は、情けないくらい震えていた。――良かった。あれが夢で。
良かった。みんな私のこと覚えててくれて……!
「おい伏せろロリ巨乳!」
ホムラちゃんの声に慌てて頭を下げると、頭上を猛スピードで赤黒い塊が通り過ぎていった。さっき追い払ったと思ったけどどうやら敵はまだ諦めてはいなかったらしい。
「憑依(エンチャント)、【神性(ディバイン)】!」
ユキノちゃんの声と共に、宙を舞う塊を白い光が貫く。振り向くと、セレナちゃんがスナイパーライフルを構えていた。【神性】を憑依させた武器で弱点をついたんだと思う。ユキノちゃんはエンチャントをほぼ自分につける場合が多いけれど、本来の使い方がこれ。味方の武器に属性を宿らせるのが『エンチャンター』だ。
「【フルバースト】!」
セレナちゃんのスナイパーライフルから放たれた光がおびただしい数の敵を一掃していく。――瞬く間にイブリースが召喚したアンデッドは殲滅されてしまった。
「ふーん、やるわね。――大人しくしてたら見逃してあげようと思ったんだけど、邪魔するならあなた達から始末してやろうかしら」
イブリースは余裕の表情。セレナちゃんが放ったビームを軽々と大鎌で防ぐ。
「チッ、やっぱり私たちでは魔王にはダメージを与えられませんか……」
「らしいぞお嬢ちゃん。悪いがイブリースはお嬢ちゃんがなんとかしてくれ!」
「道は私たちが切り開きます!」
セレナちゃん、クラウスさん、ユキノちゃんが口々に言った言葉に私は頷いた。
「させないわ! もう一回取り憑きなおせばいいのよ」
「危なっ!?」
突然、イブリースの背後から残っていた数体のアンデッドが、私に向けてものすごいスピードで飛んできた。
「詠唱(コール)、【ソウルレジスト】!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
魔法【ソウルレジスト】がかけられました! 精神異常に対する耐性が大幅に上昇しました!
クリティカル発動! スキル【多重強化】により魔法【ソウルレジスト】の効果が再度付与されました! 精神異常に対する耐性が大幅に上昇しました!
クリティカル発動! スキル【多重強化】により魔法【ソウルレジスト】の効果が再度付与されました! 精神異常に対する耐性が大幅に上昇しました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
間一髪。アオイちゃんの魔法によって耐性を得た私にアンデッドは取り憑くことが出来なかったらしく、壁にぶつかったかのように弾かれてフラフラと空中を彷徨(さまよ)いはじめた。それをセレナちゃんが落ち着いて撃ち抜いていく。
「おらぁぁぁぁっ!! 幼女だからって手加減しないからなぁぁぁぁっ!!」
反撃開始! 私はイブリースに向かって駆ける。
「――【イビルブラスト】!」
「ぶわっ!?」
イブリースが魔法を唱えると、目の前で爆ぜた黒い閃光が私の身体を押し戻す。さすがは魔王、なかなか近寄らせてはもらえない。
「【ディメンションサモン】! 現れなさい『渾沌屍龍(カオスドラゴン)』!!」
――ゴゴゴガガガガッ!
地面に突き刺した大鎌の柄から、轟音を立てて地が裂ける。いや、裂けているのは地面だけではない。――時空を歪めている!?
「下がれお嬢ちゃん! 空間ごとねじ切られるぞ!?」
「そんなむちゃくちゃな!」
慌てて飛び退くと、その裂けた空間から巨大な爬虫類を思わせる頭がぬっと覗いた。紫色の頭部は所々肉が裂けたのか腐敗したのか、それはまあ酷い見た目で、ついでに酷い臭いがする。物が腐ってる時の臭いだ。
「カオスドラゴン……またまためんどくさいものを!」
「うぉぉぉぉぉぉっ!! 【シールドバッシュ】!!」
――ガンッ!
次元の裂け目から現れた体長数十メートルもある巨大なカオスドラゴンに、クラウスさんが突撃していき、その横っ腹を盾で思いっきり殴りつけた。
「お嬢ちゃんいけぇぇぇぇぇっ!!!!」
「はいっ!」
敵のターゲットがクラウスさんに切り替わった隙に私はカオスドラゴンの脇をすり抜けるようにしてイブリースに駆け寄った。
「何度やっても無駄なことよ!」
「あんなに大技を連発したんだから、そろそろMPの残りが心許ないんじゃないですか?」
適当に言ってみたことだったけれど、どうやら図星だったようだ。イブリースの顔が歪む。そしてふふっと自嘲気味に笑った。
「鋭いじゃない。――さすがあの人の娘ってところかしら?」
「……?」
あの人の娘……? って私のことだよね? あの人って?
「――【幻影転移(ファントムムーヴ)】!」
私の思考が飛んだ隙に、イブリースが動いた。――私の背後に回り込み私の身体をがっちりとホールドしてきた。
「ちょっ!? なにを!?」
「みんなにちやほやされて、幸せもの! 地獄に落ちればいいのに」
「えっ?」
「おまけにこんな下品なのぶら下げて!」
「待って胸揉まないで!」
明らかにこれ私怨が入ってませんか!? このイブリースさんにどんな辛く悲しい過去があったのか分からないけれど、ゲーム内の存在に過ぎない彼女が私にここまで執着する意味がわからない。そして何度も言うけど私は現実(リアル)では貧乳だ!
振り払おうとする私と、離れまいとするイブリースは魔法も使わずに己の腕力のみで決死の攻防を繰り広げた。私はそもそもあまり攻撃魔法を持ち合わせていないし、イブリースはMP切れなのだろう。なんというか、すごく原始的なバトルで笑いそうになってしまう。
とりあえずなんとかして、仲間たちがカオスドラゴンを引き付けているうちに魔王を倒さないと!
「はやくデバッグデータの在り処を教えなさい! そしたら許してやるわ」
「さっきも言いましたけど、それは私にもわかりませんって!」
「そんなはずはないのよ! あなたに託したって聞いたんだから!」
「知らないです! 魔王討伐報酬かなにかなんじゃないですか?」
「……やっぱり」
「なにか知りませんけど、あなたはここで倒されるのでどちらにせよ関係ないですね!」
私はやっとのことで少しだけ自由になった右手でウィンドウを操作する。
「魔王『イブリース』さん。あなたは三つのミスを犯しました」
「……!?」
「一つ目、私の仲間をここに来させてしまったこと。――二つ目、私の洗脳に時間をかけすぎてしまったこと」
「うるさい、勝つのは私よ! はやくデバッグデータの在り処を――」
「三つ目――私に喧嘩を売ったことだぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
「っ!?」
イブリースが息を飲む音が聞こえた。だがもう遅い。私は胸を掴んでいたイブリースの両腕を自身の両手でしっかりと押え、ついでにそのまま身体を折り曲げてイブリースの身体を浮かせて逃げられないようにすると、魔法を唱えた。
「――【破滅の光】!!」
――私がそう叫んだ瞬間
――世界が消えた
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