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♡変態ニンジャとエリアボス討伐♡
エリアボスに挑戦! 〜ユキノちゃんが生着替え!〜
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意気揚々とボスの部屋に入ろうとする私たち、その時ユメちゃん装備のユキノちゃんが声を上げた。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「んだよ……早くしねぇとソラたちに先越されるぞ?」
少しイライラした様子のホムラちゃんに、ユキノちゃんはごめんなさいっと頭を下げる。
「私、戦闘の前に装備を変えたいんですけど……」
「変えりゃいいじゃねぇか」
「えっと……ここだとちょっと……」
あっ、分かった。ユキノちゃんは人前で着替えるのが嫌なんだ。っていうか誰でも恥ずかしいね。いくら装備の付け替えがリアルよりも楽だといっても、装備を外して付け直す間にどうしても下着姿を晒すことになってしまう。オマケにユキノちゃんは紐パン(自業自得のような気もする)だし、男の子の前で着替えるのはだいぶ抵抗があるんだろう。――ってことで!
「はーい、男の子は後ろを向いてー! 特にキラくん! あとリーナちゃん、あなたも後ろ向いて!」
「なんでわたしが男扱いされてんの!?」
「男扱いじゃなくて変態扱いだよ! ユキノちゃんをえっちな目で見ることは私が許しませんからね!」
「ふーん、じゃあココアちゃんのことはえっちな目で見ていいんだー?」
「……なぁっ!?」
軽口を叩きながらも、リーナちゃんは大人しく回れ右してくれた。そんなリーナちゃんを殺意のこもった視線で睨みつけるミルクちゃん。そして何故かキラくんも。――いやぁ、モテる女は辛いねー。
そんな感じで結局私以外の全員がそっぽを向いてくれて、私だけユキノちゃんをガン見してるのもアレだと思ったので、便乗して後ろを向いていると、ササッと数十秒で生着替えを終えたユキノちゃんが「お、お待たせしました!」と言った。
振り返ると、露出度の高い『アサシン』姿のユキノちゃんがそこにいて……うーん、ナイスアサシンです。ごちそうさま!
「えー、じゃあ気を取り直して……作戦通りいくぞ!」
クラウスさんが身振り手振りで中に入るように指示を出すと、リーナちゃんとユキノちゃんがまず猛ダッシュでボスの部屋の中に駆け込んでいった。続けて私とアオイちゃん、キラくん、ミルクちゃんの後衛4人も、クラウスさんとホムラちゃんに先行してもらって真っ暗な部屋に踏み入る。
――ゴゴゴゴゴ
背後で扉が閉まり、本当に真っ暗になってしまった。ここなら隣のアオイちゃんをモフっても、前のホムラちゃんにセクハラしても、クラウスさんにハグしても私だとバレなさそう……って変なこと考えている場合じゃないや今は!
暗いのが怖いのか、誰かが私の手を握ってきたので、ギュッと握り返してあげる。ミルクちゃんとかあんな邪龍な見た目して結構臆病な所あるからなぁ……そんなところも可愛いんだけど。
「な、なにがいるんでしょうか……?」
「あー、誰かアオイの尻尾に触りましたね!」
「私はモフってないよ! キラくんだよ多分」
「ぼ、僕ですか!? 今のは違いますよ!?」
「おいコラ誰だオレのケツ触ったやつは!」
「私じゃないですよ! キラくんですよ」
「だから違いますって!」
「ご主人様ー! ご主人様ん姿が見えんばい!」
「ミルクちゃんここだよここ! ちゃんといるよー!」
「しっ、静かに! ――来るぞ!」
暗闇の中でひとしきり私たちの声が響いた。さすがに目に余ったのかクラウスさんが注意すると、途端にパァァァッ! っと部屋全体に光が灯った。まるで、作品上映後に明るくなる映画館のように、少しずつ部屋の全貌が明らかになる。
大きさは100メートル四方のグラウンドくらいの岩で囲まれただだっ広い空間で、天井までの高さはだいたい20メートルくらい。そして、私たちが入ってきた入口の反対側の壁には、入口と同じような石の扉が設置されている。恐らくあれが出口。
出口の前にはなんと、巨大な黒い巨人が鎮座しており、部屋が明るくなると同時に、よっこらしょとゆっくり立ち上がった。
巨人の頭の上に10本ほどのHPバーが展開され、その上にモンスターの名称が表示される。
――『ヘカトンケイル』
あれがエリアボス『ヘカトンケイル』。要するにあれを倒せばいいんだね?
と、私はふと自分の手を握っている人物を確認し――
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!?!?」
慌てて振り払った。
「なんでですか! そこまで嫌がられると泣きますよ?」
「いや、だって……私お兄ちゃん以外の男の子と恋人繋ぎしたの初めてだし! こういうのはもう少し段階を踏んで進めるべきというか……私にも心の準備ができていないというか……」
私の言葉に手を握っていた張本人のキラくんはフッとキザに笑った。
「そうですね。ゆっくりと、時間をかけて関係を深めていければと思って――ぶべらっ!!」
「そげんことうちが許すて思う?」
「あーもう、喧嘩しないで! ボス戦中だよ!?」
キラくんを棒で殴り始めた(地味にキラくんのHPが削れているので怖い)ミルクちゃんを慌てて引き剥がしていると……。
――グォォォォッ!!
巨人が咆哮を上げた。見ると巨人の腕は10本くらい生えていて、割と不気味だし、人間のような顔をしているのに髪の毛は禿げているから更に不気味だ。キモ巨人と名付けよう。
徐ろに1本の腕を掲げた『ヘカトンケイル』改めキモ巨人さん。その手のひらに何か丸い大きなものが実体化するのが分かった。
「危ないっ!」
クラウスさんが私たちを庇うように前に出ると、大きな盾を構える。
――ビュンッ!
――ドガッ!
クラウスさんの盾でよく見えなかったけど、何かが高速で飛んでくる音、そして何かにぶつかる音が響く。恐らくキモ巨人の投げてきた何かがクラウスさんの盾にぶつかったのだ。クラウスさんは衝撃で大きく仰け反る。『ノックバック』というやつだ。
が、キモ巨人はお構いなく10本の腕に次々と大きな丸いものを実体化させてこちらに投げつけてくる。もうむちゃくちゃだよ!
「くっ……【構え直し】! 【鉄壁の構え】! 【不動の構え】!」
「詠唱(コール)、【プロテクション】!」
クラウスさんとアオイちゃんが立て続けに魔法を唱える。すると、クラウスさんの『ノックバック』が瞬時に解除された上、盾が巨大化し地面にしっかりと固定されて、キモ巨人の攻撃を悉く跳ね返し始めた。
「うぉぉぉぉぉぉっ!! 後衛のやつらは俺の盾の後ろから出るなよ? そこにいる限りは死ぬ気で守るからよ!」
――ゴッ! ゴッ! ゴッ! ゴッ!
数多の投擲攻撃が盾に弾かれる。普通のパーティだったらこれだけの攻撃を浴びたら無事では済まないだろう。こと物理攻撃においてはクラウスさんが鬼のように頼りになっていた。
「――こちらからも仕掛けるか。――キラ、援護しろ。オレがヤツの土手っ腹にデカいのブチ込んでやる!」
「合点承知です! ――【ランダムサモン】!」
ホムラちゃんの言葉にキラくんは頷くと、杖で地面に魔法陣を描いて魔法を唱えた。魔法陣から現れたのは――
――キァァァァァァッ!
紫色のドラゴンだ! でも、前召喚してたファフなんちゃらさんよりもだいぶ小ぶりであまり強そうじゃない。
「ごめんなさい! 今日調子悪いみたいです!」
「いんや、ワイバーンか上々だ! 突っ込むぞ、次の召喚の準備しとけ!」
「詠唱(コール)、【アクセラレーション】!」
1回――2回――3回――。ホムラちゃんの体をアオイちゃんがかけた【アクセラレーション】の青い光が包む。ホムラちゃんは腰から赤い2本の剣を抜くと、召喚されたワイバーンを伴って凄まじいスピードでキモ巨人の元へ駆けていった。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「んだよ……早くしねぇとソラたちに先越されるぞ?」
少しイライラした様子のホムラちゃんに、ユキノちゃんはごめんなさいっと頭を下げる。
「私、戦闘の前に装備を変えたいんですけど……」
「変えりゃいいじゃねぇか」
「えっと……ここだとちょっと……」
あっ、分かった。ユキノちゃんは人前で着替えるのが嫌なんだ。っていうか誰でも恥ずかしいね。いくら装備の付け替えがリアルよりも楽だといっても、装備を外して付け直す間にどうしても下着姿を晒すことになってしまう。オマケにユキノちゃんは紐パン(自業自得のような気もする)だし、男の子の前で着替えるのはだいぶ抵抗があるんだろう。――ってことで!
「はーい、男の子は後ろを向いてー! 特にキラくん! あとリーナちゃん、あなたも後ろ向いて!」
「なんでわたしが男扱いされてんの!?」
「男扱いじゃなくて変態扱いだよ! ユキノちゃんをえっちな目で見ることは私が許しませんからね!」
「ふーん、じゃあココアちゃんのことはえっちな目で見ていいんだー?」
「……なぁっ!?」
軽口を叩きながらも、リーナちゃんは大人しく回れ右してくれた。そんなリーナちゃんを殺意のこもった視線で睨みつけるミルクちゃん。そして何故かキラくんも。――いやぁ、モテる女は辛いねー。
そんな感じで結局私以外の全員がそっぽを向いてくれて、私だけユキノちゃんをガン見してるのもアレだと思ったので、便乗して後ろを向いていると、ササッと数十秒で生着替えを終えたユキノちゃんが「お、お待たせしました!」と言った。
振り返ると、露出度の高い『アサシン』姿のユキノちゃんがそこにいて……うーん、ナイスアサシンです。ごちそうさま!
「えー、じゃあ気を取り直して……作戦通りいくぞ!」
クラウスさんが身振り手振りで中に入るように指示を出すと、リーナちゃんとユキノちゃんがまず猛ダッシュでボスの部屋の中に駆け込んでいった。続けて私とアオイちゃん、キラくん、ミルクちゃんの後衛4人も、クラウスさんとホムラちゃんに先行してもらって真っ暗な部屋に踏み入る。
――ゴゴゴゴゴ
背後で扉が閉まり、本当に真っ暗になってしまった。ここなら隣のアオイちゃんをモフっても、前のホムラちゃんにセクハラしても、クラウスさんにハグしても私だとバレなさそう……って変なこと考えている場合じゃないや今は!
暗いのが怖いのか、誰かが私の手を握ってきたので、ギュッと握り返してあげる。ミルクちゃんとかあんな邪龍な見た目して結構臆病な所あるからなぁ……そんなところも可愛いんだけど。
「な、なにがいるんでしょうか……?」
「あー、誰かアオイの尻尾に触りましたね!」
「私はモフってないよ! キラくんだよ多分」
「ぼ、僕ですか!? 今のは違いますよ!?」
「おいコラ誰だオレのケツ触ったやつは!」
「私じゃないですよ! キラくんですよ」
「だから違いますって!」
「ご主人様ー! ご主人様ん姿が見えんばい!」
「ミルクちゃんここだよここ! ちゃんといるよー!」
「しっ、静かに! ――来るぞ!」
暗闇の中でひとしきり私たちの声が響いた。さすがに目に余ったのかクラウスさんが注意すると、途端にパァァァッ! っと部屋全体に光が灯った。まるで、作品上映後に明るくなる映画館のように、少しずつ部屋の全貌が明らかになる。
大きさは100メートル四方のグラウンドくらいの岩で囲まれただだっ広い空間で、天井までの高さはだいたい20メートルくらい。そして、私たちが入ってきた入口の反対側の壁には、入口と同じような石の扉が設置されている。恐らくあれが出口。
出口の前にはなんと、巨大な黒い巨人が鎮座しており、部屋が明るくなると同時に、よっこらしょとゆっくり立ち上がった。
巨人の頭の上に10本ほどのHPバーが展開され、その上にモンスターの名称が表示される。
――『ヘカトンケイル』
あれがエリアボス『ヘカトンケイル』。要するにあれを倒せばいいんだね?
と、私はふと自分の手を握っている人物を確認し――
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!?!?」
慌てて振り払った。
「なんでですか! そこまで嫌がられると泣きますよ?」
「いや、だって……私お兄ちゃん以外の男の子と恋人繋ぎしたの初めてだし! こういうのはもう少し段階を踏んで進めるべきというか……私にも心の準備ができていないというか……」
私の言葉に手を握っていた張本人のキラくんはフッとキザに笑った。
「そうですね。ゆっくりと、時間をかけて関係を深めていければと思って――ぶべらっ!!」
「そげんことうちが許すて思う?」
「あーもう、喧嘩しないで! ボス戦中だよ!?」
キラくんを棒で殴り始めた(地味にキラくんのHPが削れているので怖い)ミルクちゃんを慌てて引き剥がしていると……。
――グォォォォッ!!
巨人が咆哮を上げた。見ると巨人の腕は10本くらい生えていて、割と不気味だし、人間のような顔をしているのに髪の毛は禿げているから更に不気味だ。キモ巨人と名付けよう。
徐ろに1本の腕を掲げた『ヘカトンケイル』改めキモ巨人さん。その手のひらに何か丸い大きなものが実体化するのが分かった。
「危ないっ!」
クラウスさんが私たちを庇うように前に出ると、大きな盾を構える。
――ビュンッ!
――ドガッ!
クラウスさんの盾でよく見えなかったけど、何かが高速で飛んでくる音、そして何かにぶつかる音が響く。恐らくキモ巨人の投げてきた何かがクラウスさんの盾にぶつかったのだ。クラウスさんは衝撃で大きく仰け反る。『ノックバック』というやつだ。
が、キモ巨人はお構いなく10本の腕に次々と大きな丸いものを実体化させてこちらに投げつけてくる。もうむちゃくちゃだよ!
「くっ……【構え直し】! 【鉄壁の構え】! 【不動の構え】!」
「詠唱(コール)、【プロテクション】!」
クラウスさんとアオイちゃんが立て続けに魔法を唱える。すると、クラウスさんの『ノックバック』が瞬時に解除された上、盾が巨大化し地面にしっかりと固定されて、キモ巨人の攻撃を悉く跳ね返し始めた。
「うぉぉぉぉぉぉっ!! 後衛のやつらは俺の盾の後ろから出るなよ? そこにいる限りは死ぬ気で守るからよ!」
――ゴッ! ゴッ! ゴッ! ゴッ!
数多の投擲攻撃が盾に弾かれる。普通のパーティだったらこれだけの攻撃を浴びたら無事では済まないだろう。こと物理攻撃においてはクラウスさんが鬼のように頼りになっていた。
「――こちらからも仕掛けるか。――キラ、援護しろ。オレがヤツの土手っ腹にデカいのブチ込んでやる!」
「合点承知です! ――【ランダムサモン】!」
ホムラちゃんの言葉にキラくんは頷くと、杖で地面に魔法陣を描いて魔法を唱えた。魔法陣から現れたのは――
――キァァァァァァッ!
紫色のドラゴンだ! でも、前召喚してたファフなんちゃらさんよりもだいぶ小ぶりであまり強そうじゃない。
「ごめんなさい! 今日調子悪いみたいです!」
「いんや、ワイバーンか上々だ! 突っ込むぞ、次の召喚の準備しとけ!」
「詠唱(コール)、【アクセラレーション】!」
1回――2回――3回――。ホムラちゃんの体をアオイちゃんがかけた【アクセラレーション】の青い光が包む。ホムラちゃんは腰から赤い2本の剣を抜くと、召喚されたワイバーンを伴って凄まじいスピードでキモ巨人の元へ駆けていった。
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