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♡クール美人と修行開始♡
チートスキルを手に入れた! 〜変態の世界へようこそ!〜
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「なるほど。つまり、罠にかかってレイプされそうになったけど、ミルクさんを投げてユキノさんが変身して気づいたら全裸になっていたと……」
「だから、最初そう言いましたよね!?」
私は、神妙な様子で頷いているセレナちゃんにツッコミを入れた。ほら、セレナちゃんだって上手く表現できないじゃん。
「――にわかには信じられません。そもそも私たち『魔導族』は基本的にソロプレイヤーなので、『追憶の試練』なるクエストをクリアしたものはいないと思います」
あー、確かに魔導族はパーティのメンバーと一緒に街に入ったりするとすぐにNPCから襲われるから、パーティ組みづらいのかも。セレナちゃんと同じ魔導族のホムラちゃんもずっとソロでダンジョンに潜ってたし……。『追憶の試練』みたいな、火力役とサポート役と俊足ランナーが必要なクエストは難しそうだ。
「魔導族って大変なんですね……」
「魔法によって改造された人間という設定ですから。身体のパーツが魔法で動く機械のようなものでできていて……アンドロイドみたいな感じです。要するに生き物ではないので、人間からすると受け入れ難いのかも――」
「でも、意思はあるし見た目はほとんど人間と変わらないじゃないですか!」
「見た目と触れた感触とかは人間と変わらないと思いますけど、私たちには体温がないので、少し冷たかったり……腕とか斬られると壊れて内部のパーツとか見えたりしますし……魔法を使ったりすると腕や脚が変形することもあって、結構抵抗ある人が多いみたいです」
「……」
そういうものなのかなぁ。私は、かっこよくていいなって思うけど……うーん、やっぱり人によって考え方、感じ方は違うようだ。無意識に自分たちとは異なる者を排除しようとする本能。生き残る上では大事な事だと思うけれど、それが要らぬ差別を生んでいる。私はずっと病気を持って、いわゆる『障害者』として差別に晒されて生きてきたからその事が痛いほどよくわかった。なんとかしたいけど……これは難しい問題だ。
でも、いつかこの世界から差別がなくなるといいな……。
「セレナちゃん! 私、セレナちゃんのことすごく尊敬しています! とても強いし、何回も助けてくれて、こうやって話してくれて……だから私はセレナちゃんのこと、人間と変わらないと思ってます!」
まあ、リアルの中身が人間なのは事実だろうし……それに、可愛ければなんでもOKなんだよ。
セレナちゃんはフッと自嘲気味に笑う。そして小さく「ありがとうございます」と呟いた。
「私たちは失敗作です。ココアさんの『ホムンクルス』も魔法で造られた生命体ですが、魔導族と違ってホムンクルスは完全な有機生命体。おまけに、短命であるものの魔力が高め。差別もされません。羨ましいです」
「私はセレナちゃんを失敗作だなんて思ってませんから!」
意地の張り合いになってしまった。セレナちゃんはそんなやり取りを不毛だと思ったのか、そういえば、と話を変えてきた。
「『フェアリー』の種族スキルが【変化】だというのは分かりましたが、『ホムンクルス』の種族スキルって何なんですか?」
「ふっふっふー、今日はそれを見てもらおうと思ってたんです! ていうか私のステータスまとめて見てください! で、戦い方のアドバイスくださいっ!」
「えっ、いいんですか!?」
セレナちゃんはかなり驚いた様子だ。まあ、自分のステータス覗かれるのをすごく嫌がっていたセレナちゃんだから、他人のステータスを覗くのも抵抗があるのかもしれない。でも、別に私は見られて困るようなスキルは……あるけど、私にはもう失うものはないから、セレナちゃんには見せちゃうよ!
「えーっと……ステータスの公開は……」
「ステータス画面を開いて『ステータス開示』と言えばできますけど……」
「あ、ありがとうございます! ――ステータス開示!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
名前︰ココア
性別︰『女』
種族︰『ホムンクルス』
ジョブ︰『闇霊使い』
ステータス
レベル︰13
HP︰780
MP︰100
STR︰10
VIT︰13
INT︰18
RES︰17
AGI︰10
DEX︰16
RUK︰32
スキル
【即死回避】 【幻惑】 【自動反撃】 【究極背水】 【初心者の証】 【殺戮者】 【被虐体質】 【魔力精製】
魔法
【完全脱衣】 【ディストラクション+】 【看破】
装備
武器︰闇霊の杖 / 混沌精霊龍・カオスフェアリードラゴン
頭︰生命のサークレット
体︰精霊のワンピース
腕︰生命の腕輪
足︰生命のアンクレット
装飾品︰エンゲージリング
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「――うわぁ」
「ちょっと! 引かないでください! 確かに変態的なスキルとか魔法とかありますけど!」
セレナちゃんは、私の前に近づいてきて、私のステータス画面に触れる。セレナちゃんが触れたのは【魔力精製】のスキル。さすがセレナちゃん。そう、それが種族スキルです。
スキルに触れると、セレナちゃんもそのスキルの説明が読めるようだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【魔力精製】
敵を倒す度にMPが回復し、次に唱える魔法の詠唱時間が短縮される。
習得条件:種族『ホムンクルス』で、エクストラクエスト【追憶の試練】をクリアする。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「……」
セレナちゃんは【魔力精製】のスキルを眺めながら固まってしまった。あれ? どうしたんだろう? 確かに強いスキルだと思うけど、私の場合敵を倒すまでが大変なんだけど……。
「――な」
「な?」
「――なんてスキルを習得してしまったんですかあなたは!!!!」
「はぁっ!?」
「このスキル……下手するとゲームバランスを崩しかねませんよ!?」
えー、なにそれ、いくらなんでもそんなに強いわけ……。
……。
…………。
………………。
「はぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
「あぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
私が上げた叫び声に合わせるように、すっぽんぽんでぼーっと立っていたユキノちゃんがこの世のものとは思えない声で絶叫した。あっ、そういえばユキノちゃん達のことを忘れてたよ。
「ど、どったのユキノちゃん!?」
どったのって言っても、すっぽんぽんなんだからどったのもクソもない。
「――【完全脱衣(フルパージ)】って……何なんですかこのスキルはぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
あ、ごめんユキノちゃん。それ私も持ってるやつ……。いらっしゃい、変態(こっち)の世界へ!!
「だから、最初そう言いましたよね!?」
私は、神妙な様子で頷いているセレナちゃんにツッコミを入れた。ほら、セレナちゃんだって上手く表現できないじゃん。
「――にわかには信じられません。そもそも私たち『魔導族』は基本的にソロプレイヤーなので、『追憶の試練』なるクエストをクリアしたものはいないと思います」
あー、確かに魔導族はパーティのメンバーと一緒に街に入ったりするとすぐにNPCから襲われるから、パーティ組みづらいのかも。セレナちゃんと同じ魔導族のホムラちゃんもずっとソロでダンジョンに潜ってたし……。『追憶の試練』みたいな、火力役とサポート役と俊足ランナーが必要なクエストは難しそうだ。
「魔導族って大変なんですね……」
「魔法によって改造された人間という設定ですから。身体のパーツが魔法で動く機械のようなものでできていて……アンドロイドみたいな感じです。要するに生き物ではないので、人間からすると受け入れ難いのかも――」
「でも、意思はあるし見た目はほとんど人間と変わらないじゃないですか!」
「見た目と触れた感触とかは人間と変わらないと思いますけど、私たちには体温がないので、少し冷たかったり……腕とか斬られると壊れて内部のパーツとか見えたりしますし……魔法を使ったりすると腕や脚が変形することもあって、結構抵抗ある人が多いみたいです」
「……」
そういうものなのかなぁ。私は、かっこよくていいなって思うけど……うーん、やっぱり人によって考え方、感じ方は違うようだ。無意識に自分たちとは異なる者を排除しようとする本能。生き残る上では大事な事だと思うけれど、それが要らぬ差別を生んでいる。私はずっと病気を持って、いわゆる『障害者』として差別に晒されて生きてきたからその事が痛いほどよくわかった。なんとかしたいけど……これは難しい問題だ。
でも、いつかこの世界から差別がなくなるといいな……。
「セレナちゃん! 私、セレナちゃんのことすごく尊敬しています! とても強いし、何回も助けてくれて、こうやって話してくれて……だから私はセレナちゃんのこと、人間と変わらないと思ってます!」
まあ、リアルの中身が人間なのは事実だろうし……それに、可愛ければなんでもOKなんだよ。
セレナちゃんはフッと自嘲気味に笑う。そして小さく「ありがとうございます」と呟いた。
「私たちは失敗作です。ココアさんの『ホムンクルス』も魔法で造られた生命体ですが、魔導族と違ってホムンクルスは完全な有機生命体。おまけに、短命であるものの魔力が高め。差別もされません。羨ましいです」
「私はセレナちゃんを失敗作だなんて思ってませんから!」
意地の張り合いになってしまった。セレナちゃんはそんなやり取りを不毛だと思ったのか、そういえば、と話を変えてきた。
「『フェアリー』の種族スキルが【変化】だというのは分かりましたが、『ホムンクルス』の種族スキルって何なんですか?」
「ふっふっふー、今日はそれを見てもらおうと思ってたんです! ていうか私のステータスまとめて見てください! で、戦い方のアドバイスくださいっ!」
「えっ、いいんですか!?」
セレナちゃんはかなり驚いた様子だ。まあ、自分のステータス覗かれるのをすごく嫌がっていたセレナちゃんだから、他人のステータスを覗くのも抵抗があるのかもしれない。でも、別に私は見られて困るようなスキルは……あるけど、私にはもう失うものはないから、セレナちゃんには見せちゃうよ!
「えーっと……ステータスの公開は……」
「ステータス画面を開いて『ステータス開示』と言えばできますけど……」
「あ、ありがとうございます! ――ステータス開示!!」
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名前︰ココア
性別︰『女』
種族︰『ホムンクルス』
ジョブ︰『闇霊使い』
ステータス
レベル︰13
HP︰780
MP︰100
STR︰10
VIT︰13
INT︰18
RES︰17
AGI︰10
DEX︰16
RUK︰32
スキル
【即死回避】 【幻惑】 【自動反撃】 【究極背水】 【初心者の証】 【殺戮者】 【被虐体質】 【魔力精製】
魔法
【完全脱衣】 【ディストラクション+】 【看破】
装備
武器︰闇霊の杖 / 混沌精霊龍・カオスフェアリードラゴン
頭︰生命のサークレット
体︰精霊のワンピース
腕︰生命の腕輪
足︰生命のアンクレット
装飾品︰エンゲージリング
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「――うわぁ」
「ちょっと! 引かないでください! 確かに変態的なスキルとか魔法とかありますけど!」
セレナちゃんは、私の前に近づいてきて、私のステータス画面に触れる。セレナちゃんが触れたのは【魔力精製】のスキル。さすがセレナちゃん。そう、それが種族スキルです。
スキルに触れると、セレナちゃんもそのスキルの説明が読めるようだ。
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【魔力精製】
敵を倒す度にMPが回復し、次に唱える魔法の詠唱時間が短縮される。
習得条件:種族『ホムンクルス』で、エクストラクエスト【追憶の試練】をクリアする。
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「……」
セレナちゃんは【魔力精製】のスキルを眺めながら固まってしまった。あれ? どうしたんだろう? 確かに強いスキルだと思うけど、私の場合敵を倒すまでが大変なんだけど……。
「――な」
「な?」
「――なんてスキルを習得してしまったんですかあなたは!!!!」
「はぁっ!?」
「このスキル……下手するとゲームバランスを崩しかねませんよ!?」
えー、なにそれ、いくらなんでもそんなに強いわけ……。
……。
…………。
………………。
「はぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
「あぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
私が上げた叫び声に合わせるように、すっぽんぽんでぼーっと立っていたユキノちゃんがこの世のものとは思えない声で絶叫した。あっ、そういえばユキノちゃん達のことを忘れてたよ。
「ど、どったのユキノちゃん!?」
どったのって言っても、すっぽんぽんなんだからどったのもクソもない。
「――【完全脱衣(フルパージ)】って……何なんですかこのスキルはぁぁぁぁぁぁっ!?!?」
あ、ごめんユキノちゃん。それ私も持ってるやつ……。いらっしゃい、変態(こっち)の世界へ!!
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