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♡方言女子と過ごす第3夜♡
まさかのモテモテ!? 〜ロリ巨乳だって勘違いはします!〜
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◇ ◆ ◇
街に戻った私たちは石畳の街を歩きながら、街の中心付近の噴水広場を目指した。しかし、その途中で私はある違和感に気づいた。
「ねぇミルクちゃん。なんか街の人の数が少なくない?」
「さあ? うちにはよう分からんばい」
まあそうだね。ミルクちゃんはモンスターだから、この街へは昨日初めて来たのだろう。
うーん、少なくなってると思うんだけどな……街中の人はほとんどNPCと思しき人で、プレイヤーはあまりいないような気がする。何かあったのだろうか? 誰かに聞いてみよっと。
私はとりあえず顔見知りの、装備屋のオッサンNPCに話しかけてみた。案の定、店内に客がいないので、オッサンも暇そうにしていた。
「街から人が減ってるみたいなんですけど、何かあったんですか?」
「あぁ、ココアか。なんだか、『レイドボス』が現れたらしくて、腕に自信があるやつは討伐しに行ったらしい。俺は店があるから行かないけどな」
「ん? ていうかオッサン、私ずっとNPCかと思ってたけど、プレイヤーなんですね!」
NPCが『レイドボス』を討伐しようとするわけないし。
「今更かよ。俺は初日から店出てたしな。職業スキル極振りで頑張ってるよ」
「おぉ、頑張ってくださいね!」
「ココアも、大変なことになってるようだが、頑張れよ!」
へぇ、私めちゃくちゃマークされてるものと思ってたけど、意外と好意的な人もいるんだね。
「あ、ありがとうございます。そうだ! 『アサシン』の女の子に心当たりありませんか?」
ここでずっと店をやっているオッサンなら訪れるお客さんのことを覚えていてもおかしくはないし、その中に『アサシン』の装備を買っていった女の子がいれば覚えてるかも? と思ったんだけど……。
「あ? 『アサシン』の女の子ねぇ……たくさんいてよく分からんな。他になにか特徴はないのか?」
まぁですよねぇ……『アサシン』は人気職らしいし、それと女の子っていう性別だけじゃあ絞りきれないか。セレナちゃんはそれ以外のヒントはもらってないし、これは予想外に探すの手間取るかなぁ……やっぱりもう一回セレナちゃんに会わないと……
「うーん、まあいいや。ありがとうございますオッサン」
「あぁ、そうか……またな」
ミルクちゃんと共に店を出て、噴水広場に戻る。セレナちゃんは恐らく『レイドボス』を倒しに行っていると思われるので、どちらにせよ今できることは限られている。
「うーん、時間がもったいない……レベル上げに行きたいけど……クラウスさんかホムラちゃんつかまるかなぁ……」
「多分無理ばい」
ダメ元でメッセージを送ってみる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
差出人︰ココア
タイトル︰レベル上げしたいんですけど
本文︰初心者狩りに遭っちゃって、すっからかんなんです。手伝っていただけませんか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
しばらくして返事が来た。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
差出人︰ホムラ
タイトル︰わりぃ
本文︰いまとりこみちゅう
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
差出人︰クラウス
タイトル︰すまない
本文︰レイドボスの討伐に行っているんだ。悪いが今は手が離せない。また明日にでも付き合ってやる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ですよねぇぇぇぇ!!」
「ほら、言わんこっちゃなか!!」
騒ぐ私とミルクちゃん。そんな私たちをじーっと眺めている人がいた。
「えーっ、でもせっかく可愛いレディーが呼んでるんだから、普通の男なら飛んでこない?」
「うち、人間のことはよう分からんばってん、ご主人様があいらしかぁってことは分かるばい」
私は話しながら、その人のことをチラッと観察してみる。
フード付きのローブを纏った小柄な少年だ。私に話しかけようかどうか悩んでいるようだ。ふーん、話しかけてこないなら私から行っちゃおうかなー?
「あの、そこの人、私に何か用ですか?」
言い方にちょっとトゲがあったかもしれない。少年はビクッとして口をパクパクさせている。
「あ、あの……! ぼ、僕は!」
キリッとした凛々しい顔つきなのに、その顔は緊張で酷く引きつっていた。見かけによらずってやつだ。
「んー? どうしましたー?」
小柄とはいえ、女の子の私よりは背丈があるので、近づいて上目遣いで見上げてみる。すると、少年は真っ赤になって目を逸らした。
「ぼ、僕はキラって言います! あの、け、掲示板を見て! ぜ、是非ココアさんとパーティを組みたいと!」
「ははーん、そーいうことですか。あなた、私のすっぽんぽんが見たいんですね!」
「な、ち、ちがっ! そういうことじゃなくて! ふ、普通に楽しそうだなって!」
図星だな? さては。なるほど、こういう輩も出てくるんですね。有名になるってほんとに大変なことなんだなぁ……。
「ご主人様ばいやらしか目で見ることはうちが許しゃん!」
ミルクちゃんが私のことを庇うように少年――キラとの間に割って入ってきた。
「……ってことだから」
「うわぁぁぁぁごめんなさぁぁぁぁぁい!!」
キラは真っ赤になったまま走り去っていってしまった。
街に戻った私たちは石畳の街を歩きながら、街の中心付近の噴水広場を目指した。しかし、その途中で私はある違和感に気づいた。
「ねぇミルクちゃん。なんか街の人の数が少なくない?」
「さあ? うちにはよう分からんばい」
まあそうだね。ミルクちゃんはモンスターだから、この街へは昨日初めて来たのだろう。
うーん、少なくなってると思うんだけどな……街中の人はほとんどNPCと思しき人で、プレイヤーはあまりいないような気がする。何かあったのだろうか? 誰かに聞いてみよっと。
私はとりあえず顔見知りの、装備屋のオッサンNPCに話しかけてみた。案の定、店内に客がいないので、オッサンも暇そうにしていた。
「街から人が減ってるみたいなんですけど、何かあったんですか?」
「あぁ、ココアか。なんだか、『レイドボス』が現れたらしくて、腕に自信があるやつは討伐しに行ったらしい。俺は店があるから行かないけどな」
「ん? ていうかオッサン、私ずっとNPCかと思ってたけど、プレイヤーなんですね!」
NPCが『レイドボス』を討伐しようとするわけないし。
「今更かよ。俺は初日から店出てたしな。職業スキル極振りで頑張ってるよ」
「おぉ、頑張ってくださいね!」
「ココアも、大変なことになってるようだが、頑張れよ!」
へぇ、私めちゃくちゃマークされてるものと思ってたけど、意外と好意的な人もいるんだね。
「あ、ありがとうございます。そうだ! 『アサシン』の女の子に心当たりありませんか?」
ここでずっと店をやっているオッサンなら訪れるお客さんのことを覚えていてもおかしくはないし、その中に『アサシン』の装備を買っていった女の子がいれば覚えてるかも? と思ったんだけど……。
「あ? 『アサシン』の女の子ねぇ……たくさんいてよく分からんな。他になにか特徴はないのか?」
まぁですよねぇ……『アサシン』は人気職らしいし、それと女の子っていう性別だけじゃあ絞りきれないか。セレナちゃんはそれ以外のヒントはもらってないし、これは予想外に探すの手間取るかなぁ……やっぱりもう一回セレナちゃんに会わないと……
「うーん、まあいいや。ありがとうございますオッサン」
「あぁ、そうか……またな」
ミルクちゃんと共に店を出て、噴水広場に戻る。セレナちゃんは恐らく『レイドボス』を倒しに行っていると思われるので、どちらにせよ今できることは限られている。
「うーん、時間がもったいない……レベル上げに行きたいけど……クラウスさんかホムラちゃんつかまるかなぁ……」
「多分無理ばい」
ダメ元でメッセージを送ってみる
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差出人︰ココア
タイトル︰レベル上げしたいんですけど
本文︰初心者狩りに遭っちゃって、すっからかんなんです。手伝っていただけませんか?
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しばらくして返事が来た。
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差出人︰ホムラ
タイトル︰わりぃ
本文︰いまとりこみちゅう
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差出人︰クラウス
タイトル︰すまない
本文︰レイドボスの討伐に行っているんだ。悪いが今は手が離せない。また明日にでも付き合ってやる。
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「ですよねぇぇぇぇ!!」
「ほら、言わんこっちゃなか!!」
騒ぐ私とミルクちゃん。そんな私たちをじーっと眺めている人がいた。
「えーっ、でもせっかく可愛いレディーが呼んでるんだから、普通の男なら飛んでこない?」
「うち、人間のことはよう分からんばってん、ご主人様があいらしかぁってことは分かるばい」
私は話しながら、その人のことをチラッと観察してみる。
フード付きのローブを纏った小柄な少年だ。私に話しかけようかどうか悩んでいるようだ。ふーん、話しかけてこないなら私から行っちゃおうかなー?
「あの、そこの人、私に何か用ですか?」
言い方にちょっとトゲがあったかもしれない。少年はビクッとして口をパクパクさせている。
「あ、あの……! ぼ、僕は!」
キリッとした凛々しい顔つきなのに、その顔は緊張で酷く引きつっていた。見かけによらずってやつだ。
「んー? どうしましたー?」
小柄とはいえ、女の子の私よりは背丈があるので、近づいて上目遣いで見上げてみる。すると、少年は真っ赤になって目を逸らした。
「ぼ、僕はキラって言います! あの、け、掲示板を見て! ぜ、是非ココアさんとパーティを組みたいと!」
「ははーん、そーいうことですか。あなた、私のすっぽんぽんが見たいんですね!」
「な、ち、ちがっ! そういうことじゃなくて! ふ、普通に楽しそうだなって!」
図星だな? さては。なるほど、こういう輩も出てくるんですね。有名になるってほんとに大変なことなんだなぁ……。
「ご主人様ばいやらしか目で見ることはうちが許しゃん!」
ミルクちゃんが私のことを庇うように少年――キラとの間に割って入ってきた。
「……ってことだから」
「うわぁぁぁぁごめんなさぁぁぁぁぁい!!」
キラは真っ赤になったまま走り去っていってしまった。
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