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♡イケメン騎士と過ごす第1夜♡
イケメンが仲間になった! 〜ロリ巨乳だって告白されたい!〜
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◇ ◆ ◇
しばらくして、人混みの中から騎士さんが戻ってきた。手には一本の筒のようなものを持っている。あれが巻物(スクロール)かな?
「すまねぇ、自爆魔法なんてなかなか買うやついないみたいで、店の隅にあったから探すのに手間取ったわ」
「あ、うんいいんですよ! 全然待ってないですから!」
って、これはまるでデートの時のセリフぅぅぅぅぅっ!!!!
私はいきなり恥ずかしくなって、服の裾をギューっと握りしめた。顔、赤くなってないよね!? 大丈夫だよね!?
「え、そうか? んじゃこれ……」
騎士さんは筒を私に差し出す。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クラウスさんからトレードの申請がありました!
【ディストラクション】の巻物 ⇔ 0ゴールド
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
へぇ、トレードなんてのもできるんだね。んで、イケメン騎士さんのお名前はクラウスさんっと……覚えました!
あれ、でもこれ私からは何も出さなくていいってことかな? お代は?
「クラウスさん、巻物のお代は……」
「ん? あぁ、別にいらねぇよそんなもの。――その代わり」
そ・の・か・わ・り!?!?
え、なんだろう? えっちなこと? えっちなことするの?
「え、ダメですそんな……こんなところで……みんなが見てますぅ!」
「は?」
「あれ? 違うんですか?」
「いや、何が違うのかはよくわからねぇけど。俺が欲しいのは、お嬢ちゃん自身だよ」
「ぶぇぇっ!?!?」
あぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!! やっぱり告白!!!! 告白でしたか!!!! お父さんお母さんやったよ!!!! 私幸せになるからね!!!!
「おい大丈夫かよ……とりあえず早く受けとんな」
「受け取ったら!! もう後戻りはできないんですね!!」
「あ、いや……別に嫌ならいいんだけど……不人気魔法だから大して高くもなかったし」
「こ、子供は何人作りましょうか!!」
「ん!? なんか致命的な勘違いが発生してる気がするな!! おい!!」
「私、初めてだから優しくしてくだ――ぶべらっ!!」
――ベシッ!!
私の頭をクラウスさんが叩いた。
「あぁっ! そうやって調教されるのも――」
「落ち着けよ暴走しすぎだぞお嬢ちゃん……」
騎士さんが呆れ返ってしまったので、徐々に私は冷静さを取り戻していった。頭に上った血がすーっと引いていくような感覚で、今度は先程の暴走で口走ってしまったことが恥ずかしすぎて、また顔が赤くなってきたような気がする。
「……ごめんなしゃい」
「いや、俺もなんか誤解を招くようなこと言ってすまなかった。俺が言いたかったのはつまり――仲間が欲しいってことなんだがな」
なーんだ。恋人じゃなくて仲間かぁ……。
「なんで私なんですか? 他にも強そうな人がたくさんいるじゃないですか」
クラウスさんの鎧は立派だし見るからに強そう。多分ベータテスターだよね? わざわざ私を誘うメリットって? はっ、やっぱりえっちなこと目当て!?
「あぁ、俺は一応ベータテスターなんだが、ベータテスター最弱と言われていたんだ。――要はステータスの振り分けを間違えて、物理防御力に極振りしてしまったのさ。お陰で雑魚だっていう噂が流れて、誰もパーティ組んでくれないのよ」
「極振り? 私もですけど」
「えっ!? お嬢ちゃんも!? 何に極振りした?」
「HPです」
「――えいちぴぃぃぃぃぃぃぃ!?!?」
クラウスさんは今までの渋い声からは想像できないくらい甲高い裏声で叫んだ。みんななんでHPに極振りしてるって言ったら驚くの!?
「――まさか俺よりもバカなことしてるやつがいたなんて」
頭を抱えるクラウスさん。何気にディスられてる気がする! ちょっとムカつく。
「バカで悪かったですね!」
「いや、気に入った! お嬢ちゃんに話しかけてよかったわ!」
いきなりガバッと顔を上げたクラウスさんは、感極まった様子で私の手を握って、勢いよく上下に振り始めた。なにこれなんの儀式!?
「あうあうあー」
「フレンドになろう! パーティ組もう! ギルドが実装されたらギルドに入ってくれ! 頼む!」
クラウスさんは勢いで「結婚してくれ」と言い出しかねないくらいの勢いで私の手をブンブン振り回す。なにこれ、新手のナンパ? でも私もパーティプレイとかそういうものに憧れてもいたから、断る理由はないかなー?
「いいですよ。私なんかでよければ」
「いや、お嬢ちゃんじゃないとダメだと思う! 自爆魔法なら俺の火力不足を補えるし、自爆するまでの間、俺が全力でお嬢ちゃんを守るから! だから受け取ってくれ!」
「――はい」
私は、しばらく放置してしまっていたトレードの承認ボタンをタッチした。そして、アイテム欄から、巻物を使用する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しい魔法を習得しました!
【ディストラクション】
自分の周囲に超強力な爆発を引き起こし、HPを全て消費して消費した分のダメージを与える。
属性︰闇
消費MP︰40
習得条件︰巻物(スクロール)
新しいスキルを習得しました!
【赤い糸】
フレンドの現在位置が地図(マップ)に表示される。
習得条件︰告白される
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ディストラクション】! これが自爆魔法か! かっこいい! そしてこの効果は、HP極振りの私とは相性抜群! 怪我の功名ってやつかも? しかも! なんか相変わらず習得条件がおかしな謎スキルが追加されてるし! でも使い勝手は良さそう!
「ありがとうございます! これで自爆魔法がぶっぱなせます!」
「そっかよかった! ――それじゃあ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クラウスさんからフレンド申請がありました!
承認◀
拒否
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フレンド申請を送ってきたクラウスさんは、少し心配そうな顔でこちらをうかがってくる。心配しなくても私は拒否したりはしませんよ!
承認っと!
「こちらこそありがとな! そうだ! せっかくだし試しに行かないか?」
「――なにをですか?」
ほっとした様子のクラウスさんは、パンッと手を叩いた。
ん?試すってもしかして?
「決まってんだろ? ――自爆魔法だよ」
ですよねぇぇぇぇぇっ!!!!
しばらくして、人混みの中から騎士さんが戻ってきた。手には一本の筒のようなものを持っている。あれが巻物(スクロール)かな?
「すまねぇ、自爆魔法なんてなかなか買うやついないみたいで、店の隅にあったから探すのに手間取ったわ」
「あ、うんいいんですよ! 全然待ってないですから!」
って、これはまるでデートの時のセリフぅぅぅぅぅっ!!!!
私はいきなり恥ずかしくなって、服の裾をギューっと握りしめた。顔、赤くなってないよね!? 大丈夫だよね!?
「え、そうか? んじゃこれ……」
騎士さんは筒を私に差し出す。
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クラウスさんからトレードの申請がありました!
【ディストラクション】の巻物 ⇔ 0ゴールド
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
へぇ、トレードなんてのもできるんだね。んで、イケメン騎士さんのお名前はクラウスさんっと……覚えました!
あれ、でもこれ私からは何も出さなくていいってことかな? お代は?
「クラウスさん、巻物のお代は……」
「ん? あぁ、別にいらねぇよそんなもの。――その代わり」
そ・の・か・わ・り!?!?
え、なんだろう? えっちなこと? えっちなことするの?
「え、ダメですそんな……こんなところで……みんなが見てますぅ!」
「は?」
「あれ? 違うんですか?」
「いや、何が違うのかはよくわからねぇけど。俺が欲しいのは、お嬢ちゃん自身だよ」
「ぶぇぇっ!?!?」
あぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!! やっぱり告白!!!! 告白でしたか!!!! お父さんお母さんやったよ!!!! 私幸せになるからね!!!!
「おい大丈夫かよ……とりあえず早く受けとんな」
「受け取ったら!! もう後戻りはできないんですね!!」
「あ、いや……別に嫌ならいいんだけど……不人気魔法だから大して高くもなかったし」
「こ、子供は何人作りましょうか!!」
「ん!? なんか致命的な勘違いが発生してる気がするな!! おい!!」
「私、初めてだから優しくしてくだ――ぶべらっ!!」
――ベシッ!!
私の頭をクラウスさんが叩いた。
「あぁっ! そうやって調教されるのも――」
「落ち着けよ暴走しすぎだぞお嬢ちゃん……」
騎士さんが呆れ返ってしまったので、徐々に私は冷静さを取り戻していった。頭に上った血がすーっと引いていくような感覚で、今度は先程の暴走で口走ってしまったことが恥ずかしすぎて、また顔が赤くなってきたような気がする。
「……ごめんなしゃい」
「いや、俺もなんか誤解を招くようなこと言ってすまなかった。俺が言いたかったのはつまり――仲間が欲しいってことなんだがな」
なーんだ。恋人じゃなくて仲間かぁ……。
「なんで私なんですか? 他にも強そうな人がたくさんいるじゃないですか」
クラウスさんの鎧は立派だし見るからに強そう。多分ベータテスターだよね? わざわざ私を誘うメリットって? はっ、やっぱりえっちなこと目当て!?
「あぁ、俺は一応ベータテスターなんだが、ベータテスター最弱と言われていたんだ。――要はステータスの振り分けを間違えて、物理防御力に極振りしてしまったのさ。お陰で雑魚だっていう噂が流れて、誰もパーティ組んでくれないのよ」
「極振り? 私もですけど」
「えっ!? お嬢ちゃんも!? 何に極振りした?」
「HPです」
「――えいちぴぃぃぃぃぃぃぃ!?!?」
クラウスさんは今までの渋い声からは想像できないくらい甲高い裏声で叫んだ。みんななんでHPに極振りしてるって言ったら驚くの!?
「――まさか俺よりもバカなことしてるやつがいたなんて」
頭を抱えるクラウスさん。何気にディスられてる気がする! ちょっとムカつく。
「バカで悪かったですね!」
「いや、気に入った! お嬢ちゃんに話しかけてよかったわ!」
いきなりガバッと顔を上げたクラウスさんは、感極まった様子で私の手を握って、勢いよく上下に振り始めた。なにこれなんの儀式!?
「あうあうあー」
「フレンドになろう! パーティ組もう! ギルドが実装されたらギルドに入ってくれ! 頼む!」
クラウスさんは勢いで「結婚してくれ」と言い出しかねないくらいの勢いで私の手をブンブン振り回す。なにこれ、新手のナンパ? でも私もパーティプレイとかそういうものに憧れてもいたから、断る理由はないかなー?
「いいですよ。私なんかでよければ」
「いや、お嬢ちゃんじゃないとダメだと思う! 自爆魔法なら俺の火力不足を補えるし、自爆するまでの間、俺が全力でお嬢ちゃんを守るから! だから受け取ってくれ!」
「――はい」
私は、しばらく放置してしまっていたトレードの承認ボタンをタッチした。そして、アイテム欄から、巻物を使用する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しい魔法を習得しました!
【ディストラクション】
自分の周囲に超強力な爆発を引き起こし、HPを全て消費して消費した分のダメージを与える。
属性︰闇
消費MP︰40
習得条件︰巻物(スクロール)
新しいスキルを習得しました!
【赤い糸】
フレンドの現在位置が地図(マップ)に表示される。
習得条件︰告白される
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ディストラクション】! これが自爆魔法か! かっこいい! そしてこの効果は、HP極振りの私とは相性抜群! 怪我の功名ってやつかも? しかも! なんか相変わらず習得条件がおかしな謎スキルが追加されてるし! でも使い勝手は良さそう!
「ありがとうございます! これで自爆魔法がぶっぱなせます!」
「そっかよかった! ――それじゃあ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クラウスさんからフレンド申請がありました!
承認◀
拒否
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フレンド申請を送ってきたクラウスさんは、少し心配そうな顔でこちらをうかがってくる。心配しなくても私は拒否したりはしませんよ!
承認っと!
「こちらこそありがとな! そうだ! せっかくだし試しに行かないか?」
「――なにをですか?」
ほっとした様子のクラウスさんは、パンッと手を叩いた。
ん?試すってもしかして?
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