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第34話 もうそろそろいいんじゃないでしょうか
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「う、うん……」
私は動揺を隠しつつ、リサちゃんに手渡されたポーションを手に取る。できるだけリサちゃんの方を向かないようにしてそれを塗り込んだ。なるべく肌を触れさせないようにして薬液を浸透させていく。
やがてリサちゃんの息遣いが落ち着いてくると、今度はその背中をまじまじと見つめてしまった。彼女の白い素肌が露わになっているのだと思うとドキドキしてしまう。いかんいかん! 煩悩退散! 邪念を振り払おうと、私は彼女の身体を観察することにした。……やっぱり細い。でも華奢っていうほどではない。健康的な細さ、という表現が適切だろうか。
「あの、もうそろそろいいんじゃないでしょうか」
遠慮がちに言われてハッとする。どうやら見すぎていたようだ。慌てて視線を上げる。
そこには少し赤みを帯びたリサちゃんの横顔があった。頬が紅潮しているように見える。なんだかもじもじとしていて、なんというか……とても色っぽい雰囲気だ。
私はポーションを持っていない方の手で彼女を撫でた。さらさらとした感触が心地よい。リサちゃんはくすぐったそうにしながらも、抵抗はしなかった。しばらく撫でてから、再び傷口に手を添える。そこで私は異変に気付いた。
──傷口が小さくなっているのだ。
まるで時間を巻き戻したかのように傷口が閉じていく。市販のポーションではこんなに短時間で傷が癒えることはない。……ヘレナ恐るべしである。
やがて完全に治ったところで、私たちはルノアールの街に帰ることにした。魔猫討伐の依頼は達成したけれど、まずは宿に戻ってゆっくり休みたい。
そう思って歩き出した時だった。背後から物音が聞こえた気がする。振り返るとリサちゃんが地面に倒れ伏していた。
「え?……リ、リサちゃん?」
慌てて駆け寄ると、彼女は弱々しく微笑む。その額には汗が浮かんでいた。明らかに体調が悪いようだ。
私は彼女を抱き上げると、温存していた魔力を解放して身体能力を強化し、急いで街に戻った。
☆
宿屋に戻り部屋に戻るとすぐにリサちゃんをベッドへ寝かせた。その顔は真っ青になっていて辛そうだ。
「リサちゃん大丈夫……?」
「……うぅ」
ダメだ。返事もできないほど辛いらしい。
とりあえず何か冷たいものでもと思って食堂へ向かう。すると厨房からエプロンをつけた中年女性がひょっこりと姿を現した。
「あれ、どうしたんだい?」
「いえ、ちょっと水をもらいたくて」
「そうかい。水差しごと持っていっていいよ」
女性はそう言って、私の前に木製のカップを差し出す。中には氷水が入っていた。ありがたくそれを受け取る。
部屋に戻ると、ベッドで横になっていたリサちゃんは先程よりさらに苦しそうな表情をしていた。その唇は乾き、浅い呼吸を繰り返している。これはマズい。かなり危険な状態なのではないかと思った。こういう時どうすればいいのか分からない。
ヘレナの薬がマズかったのだろうか? それとも魔猫の攻撃で何かしらの呪いでも貰ったのだろうか?
聖職者でも呪術師でも薬草師でもない私はただ狼惑うことしかできなかった。
「ごめん、ごめんリサちゃん……私は役たたずで……」
情けなさから涙が出そうになる。だが泣いても仕方がない。今はとにかくできる限りのことをしなければ! 私は手の中の水を口に含むと、そのまま彼女の上に覆いかぶさり唇を重ねた。そして少しずつその口内に含ませたものを彼女の喉へと流し込んでいく。何度も繰り返した後、やがてリサちゃんの目がうっすらと開いた。
「あ……れ……リサは……いったい何を……」
意識を取り戻したようだ。私は安堵のため息をつく。
「良かった……」
「あ……ア、アニータさん……!?」
私が顔を近づけたことに驚いたのだろう。リサちゃんはビクッと肩を震わせた。それから自分の状況を把握して恥ずかしくなったのだろう。布団を引き上げ、私の目から隠れるようにした。
「あの……すみません。心配をかけてしまったみたいで……」
リサちゃんが申し訳無さそうに言う。
「ううん、私が無理させたからだよ。こっちこそゴメンね。もっと早く気づいてあげればよかったんだけど……」
「そ、そんなことないです! リサのせいなんです。……リサのせいでこんなことに……」
そう言うとリサちゃんは自分の胸元を押さえる。その手が微かに震えているように見えた。
──リサちゃんのせい? どうして彼女がこんな目にあわなければいけないのだろうか? 疑問を感じつつも私はリサちゃんの頭を優しく撫でた。
しばらくすると彼女の震えも治まってきた。そこで私は彼女に尋ねる。
「……もう、大丈夫なの?」
「いいえ、実は……少し寒いんです。身体の内側は熱いのに、なんだか冷え切っているような感じで……。なんだか怖い……すごく嫌な予感がします」
リサちゃんは弱々しい声で言った。その瞳は潤んでいる。私はその様子に思わずドキッとした。なんだかいけない気分になりかけたがなんとか振り払う。
「じゃあ暖かくしなくちゃ」
そう言うと、私は毛布にくるまったまま彼女を抱きしめた。体温を感じることで、少しは落ち着けるかと思ったのだ。しかし、リサちゃんは想定とは違った反応を示した。
「ひゃぁん!」
「へ?」
彼女は甘い声を上げると体を硬直させる。見ると、彼女は頬を赤らめていた。……もしかして逆効果だったかもしれない。私は慌てて腕を解いた。
「……あっ」
離れようとすると彼女は残念そうな顔を見せる。……うぅむ、乙女心というのはよく分からない。そして、私の乙女心を弄ぶのもやめていただきたい。
なんという罪作りだろう。
「だ、大丈夫……かな?」
ドキドキしながらもそう尋ねてみると、彼女はこくりと小さく首肯した。それからしばらく沈黙が続いた後、リサちゃんが口を開く。
「……あ、アニータさん」
私は黙って続きを促した。
「その……アニータさんの体……とても温かいですね」
「えっと……そう、なのかな」
「はい。……ずっとこのままこうしていたいくらいです。──アニータさん、大好きです……」
彼女はそう呟くと、私に身を寄せてきた。私もその言葉に胸の奥が熱くなるのを感じた。こんな私を何故リサちゃんはこうも想ってくれているのかいまだによく分からないところはあるけれど、それでもこうして好意を向けてくれることは嬉しいと思う。
私も好きだよ、と言いたかった。でもなぜか口にすることができない。まるで、それを言ってしまえば何か取り返しのつかないことが待っているかのような感覚に襲われたからだ。
「……アニータさん」
「……何?」
「アニータさんは優しい人ですよね。……初めて会った時から思っていましたが、やっぱり今でも変わらない。だから……アニータさんなら……信じてくれますよね」
突然、彼女が真剣な口調で語りかけてくる。その表情から私は、ただならぬものを感じ取った。そして、彼女が何を言おうとしているのかも薄々理解する。
その瞬間、私の頭の中でけたたましい警鐘が鳴り響いた。この場を離れろと、全身が訴えかけている。だけど、それはできなかった。私には彼女の言葉を聞かない選択肢なんて最初から無かったのだろう。だって私は、今この瞬間だけは間違いなく彼女に惹かれているのだから……。私は覚悟を決めて彼女の言葉を待つ。
リサちゃんは大きく深呼吸すると、意を決したように口を開いた。
「……あの、お願いがあるんです。聞いてくれませんか……?」
☆
翌日、私たちは王都に向けて旅立った。本当はルノアールの街をゆっくり観光していきたかったのだけれど、リサちゃんの体調が気になる。早くヘレナにでも診せたほうがいいかもしれない。幸い、ヘレナから渡された薬はいくつか残っているから問題はないだろう。
ちなみに、昨晩の出来事についてはお互い触れなかった。リサちゃんが私に託した『お願い』は、簡単なことのようですごく難しいことのように思える。正直、それが本当に可能なのかどうかさえ、今の私では判断できないでいる。
リサちゃんは、これから起こることについて不安に思っているようだったが、私の答えを聞くとホッとした様子を見せた。
私としては、彼女の『お願い』を叶えなければならないような状況に陥らないことを祈るばかりだった。
道中、リサちゃんの体調は安定していて、時折笑顔を見せてくれたりもした。そのことに安堵しつつも、私は内心でため息をつく。
リサちゃんが私の手を握ってきたのはそんな時だった。彼女の柔らかい手の感触に私の心臓が跳ねる。そして、彼女は小さな声で呟いた。
「ありがとうございます、アニータさん」
「……どうしたの急に」
リサちゃんの言葉の意図が掴めず聞き返すと、彼女は微笑みながら言った。
「……なんでもないです。言いたくなっただけなんです」
私はそれ以上何も聞けなくなってしまった。……リサちゃんの『お願い』を聞いた今では、その気持ちが分かる気がしたから。
私は動揺を隠しつつ、リサちゃんに手渡されたポーションを手に取る。できるだけリサちゃんの方を向かないようにしてそれを塗り込んだ。なるべく肌を触れさせないようにして薬液を浸透させていく。
やがてリサちゃんの息遣いが落ち着いてくると、今度はその背中をまじまじと見つめてしまった。彼女の白い素肌が露わになっているのだと思うとドキドキしてしまう。いかんいかん! 煩悩退散! 邪念を振り払おうと、私は彼女の身体を観察することにした。……やっぱり細い。でも華奢っていうほどではない。健康的な細さ、という表現が適切だろうか。
「あの、もうそろそろいいんじゃないでしょうか」
遠慮がちに言われてハッとする。どうやら見すぎていたようだ。慌てて視線を上げる。
そこには少し赤みを帯びたリサちゃんの横顔があった。頬が紅潮しているように見える。なんだかもじもじとしていて、なんというか……とても色っぽい雰囲気だ。
私はポーションを持っていない方の手で彼女を撫でた。さらさらとした感触が心地よい。リサちゃんはくすぐったそうにしながらも、抵抗はしなかった。しばらく撫でてから、再び傷口に手を添える。そこで私は異変に気付いた。
──傷口が小さくなっているのだ。
まるで時間を巻き戻したかのように傷口が閉じていく。市販のポーションではこんなに短時間で傷が癒えることはない。……ヘレナ恐るべしである。
やがて完全に治ったところで、私たちはルノアールの街に帰ることにした。魔猫討伐の依頼は達成したけれど、まずは宿に戻ってゆっくり休みたい。
そう思って歩き出した時だった。背後から物音が聞こえた気がする。振り返るとリサちゃんが地面に倒れ伏していた。
「え?……リ、リサちゃん?」
慌てて駆け寄ると、彼女は弱々しく微笑む。その額には汗が浮かんでいた。明らかに体調が悪いようだ。
私は彼女を抱き上げると、温存していた魔力を解放して身体能力を強化し、急いで街に戻った。
☆
宿屋に戻り部屋に戻るとすぐにリサちゃんをベッドへ寝かせた。その顔は真っ青になっていて辛そうだ。
「リサちゃん大丈夫……?」
「……うぅ」
ダメだ。返事もできないほど辛いらしい。
とりあえず何か冷たいものでもと思って食堂へ向かう。すると厨房からエプロンをつけた中年女性がひょっこりと姿を現した。
「あれ、どうしたんだい?」
「いえ、ちょっと水をもらいたくて」
「そうかい。水差しごと持っていっていいよ」
女性はそう言って、私の前に木製のカップを差し出す。中には氷水が入っていた。ありがたくそれを受け取る。
部屋に戻ると、ベッドで横になっていたリサちゃんは先程よりさらに苦しそうな表情をしていた。その唇は乾き、浅い呼吸を繰り返している。これはマズい。かなり危険な状態なのではないかと思った。こういう時どうすればいいのか分からない。
ヘレナの薬がマズかったのだろうか? それとも魔猫の攻撃で何かしらの呪いでも貰ったのだろうか?
聖職者でも呪術師でも薬草師でもない私はただ狼惑うことしかできなかった。
「ごめん、ごめんリサちゃん……私は役たたずで……」
情けなさから涙が出そうになる。だが泣いても仕方がない。今はとにかくできる限りのことをしなければ! 私は手の中の水を口に含むと、そのまま彼女の上に覆いかぶさり唇を重ねた。そして少しずつその口内に含ませたものを彼女の喉へと流し込んでいく。何度も繰り返した後、やがてリサちゃんの目がうっすらと開いた。
「あ……れ……リサは……いったい何を……」
意識を取り戻したようだ。私は安堵のため息をつく。
「良かった……」
「あ……ア、アニータさん……!?」
私が顔を近づけたことに驚いたのだろう。リサちゃんはビクッと肩を震わせた。それから自分の状況を把握して恥ずかしくなったのだろう。布団を引き上げ、私の目から隠れるようにした。
「あの……すみません。心配をかけてしまったみたいで……」
リサちゃんが申し訳無さそうに言う。
「ううん、私が無理させたからだよ。こっちこそゴメンね。もっと早く気づいてあげればよかったんだけど……」
「そ、そんなことないです! リサのせいなんです。……リサのせいでこんなことに……」
そう言うとリサちゃんは自分の胸元を押さえる。その手が微かに震えているように見えた。
──リサちゃんのせい? どうして彼女がこんな目にあわなければいけないのだろうか? 疑問を感じつつも私はリサちゃんの頭を優しく撫でた。
しばらくすると彼女の震えも治まってきた。そこで私は彼女に尋ねる。
「……もう、大丈夫なの?」
「いいえ、実は……少し寒いんです。身体の内側は熱いのに、なんだか冷え切っているような感じで……。なんだか怖い……すごく嫌な予感がします」
リサちゃんは弱々しい声で言った。その瞳は潤んでいる。私はその様子に思わずドキッとした。なんだかいけない気分になりかけたがなんとか振り払う。
「じゃあ暖かくしなくちゃ」
そう言うと、私は毛布にくるまったまま彼女を抱きしめた。体温を感じることで、少しは落ち着けるかと思ったのだ。しかし、リサちゃんは想定とは違った反応を示した。
「ひゃぁん!」
「へ?」
彼女は甘い声を上げると体を硬直させる。見ると、彼女は頬を赤らめていた。……もしかして逆効果だったかもしれない。私は慌てて腕を解いた。
「……あっ」
離れようとすると彼女は残念そうな顔を見せる。……うぅむ、乙女心というのはよく分からない。そして、私の乙女心を弄ぶのもやめていただきたい。
なんという罪作りだろう。
「だ、大丈夫……かな?」
ドキドキしながらもそう尋ねてみると、彼女はこくりと小さく首肯した。それからしばらく沈黙が続いた後、リサちゃんが口を開く。
「……あ、アニータさん」
私は黙って続きを促した。
「その……アニータさんの体……とても温かいですね」
「えっと……そう、なのかな」
「はい。……ずっとこのままこうしていたいくらいです。──アニータさん、大好きです……」
彼女はそう呟くと、私に身を寄せてきた。私もその言葉に胸の奥が熱くなるのを感じた。こんな私を何故リサちゃんはこうも想ってくれているのかいまだによく分からないところはあるけれど、それでもこうして好意を向けてくれることは嬉しいと思う。
私も好きだよ、と言いたかった。でもなぜか口にすることができない。まるで、それを言ってしまえば何か取り返しのつかないことが待っているかのような感覚に襲われたからだ。
「……アニータさん」
「……何?」
「アニータさんは優しい人ですよね。……初めて会った時から思っていましたが、やっぱり今でも変わらない。だから……アニータさんなら……信じてくれますよね」
突然、彼女が真剣な口調で語りかけてくる。その表情から私は、ただならぬものを感じ取った。そして、彼女が何を言おうとしているのかも薄々理解する。
その瞬間、私の頭の中でけたたましい警鐘が鳴り響いた。この場を離れろと、全身が訴えかけている。だけど、それはできなかった。私には彼女の言葉を聞かない選択肢なんて最初から無かったのだろう。だって私は、今この瞬間だけは間違いなく彼女に惹かれているのだから……。私は覚悟を決めて彼女の言葉を待つ。
リサちゃんは大きく深呼吸すると、意を決したように口を開いた。
「……あの、お願いがあるんです。聞いてくれませんか……?」
☆
翌日、私たちは王都に向けて旅立った。本当はルノアールの街をゆっくり観光していきたかったのだけれど、リサちゃんの体調が気になる。早くヘレナにでも診せたほうがいいかもしれない。幸い、ヘレナから渡された薬はいくつか残っているから問題はないだろう。
ちなみに、昨晩の出来事についてはお互い触れなかった。リサちゃんが私に託した『お願い』は、簡単なことのようですごく難しいことのように思える。正直、それが本当に可能なのかどうかさえ、今の私では判断できないでいる。
リサちゃんは、これから起こることについて不安に思っているようだったが、私の答えを聞くとホッとした様子を見せた。
私としては、彼女の『お願い』を叶えなければならないような状況に陥らないことを祈るばかりだった。
道中、リサちゃんの体調は安定していて、時折笑顔を見せてくれたりもした。そのことに安堵しつつも、私は内心でため息をつく。
リサちゃんが私の手を握ってきたのはそんな時だった。彼女の柔らかい手の感触に私の心臓が跳ねる。そして、彼女は小さな声で呟いた。
「ありがとうございます、アニータさん」
「……どうしたの急に」
リサちゃんの言葉の意図が掴めず聞き返すと、彼女は微笑みながら言った。
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