4 / 17
開かれる扉
しおりを挟む一糸まとわぬウォルクは、さっきのハイスと同じ姿勢で数人の上級生に囲まれていた。
「堂々としてるな、ウォルク。気に入った。気持ち良くしてやるからな」
「男同士で隠すこともないですし。でも感じてるとこ見られるのはさすがに恥ずかしいかもですね。あと俺童貞じゃないけどケツいじんのは今日が初めてなんで、お手柔らかにお願いします」
上級生と打ち解けた様子で会話をする。注目を集めるのに慣れているせいか、周りに大勢の人が集まってきても気にしていない。
「じゃあいくぞ」
「はい先輩ぁあああっ、そ、そこまじでっ、おかしくなるっ」
どよめきが起きた。ほとんどの者は今ようやくさっきの嬌声の主が誰かを知ったのだ。予想を裏切る長身のハンサムから発せられる少し焦りを含んだ声色。悩ましげに歪んだ顔がみんなの心を強く惹き付ける。彼の反応が演技でないことは上向いた男根が証明していた。
「本当に初めてか?」
「本当ですって! だからそこばっかそんなにっ……!!」
「後ろだけでいけそうだな。おい、支えてやってくれ」
二人の上級生がじっとしていられないウォルクの腕を肩に担いだ。強い刺激がくるたびに腰が揺れ、男根もぶるんぶるんと揺れる。先端から涎を垂らしたそれは高まる快感を逃したくてもがいていた。
「ああっ、いくっ、出るっ」
白濁液が床に散らばり周囲から歓声が上がる。下を向いて呼吸を整えていたウォルクは、両足も抱えられて空中で仰向けにされた。その正面から臨戦態勢の上級生が迫る。
「本気ですか? 初めてなのにちんこなんて入りませんよ!」
「いけるいける。絶対指より気持ちいいから。な、いいだろ?」
「えぇ~、本当に気持ち良くなれます?」
「おまえなら大丈夫だ」
絶対いかせてやると言われ、ウォルクは上気した顔で上級生の股間を見た。ウォルクのそれも硬いままだ。学生たちが固唾を呑んで見守る中、上級生がウォルクの脚の間に立った。先端が当たるとびくりと震える。少し押してやっただけで門は開かれ、ローションでてかてか光る亀頭がみんなの視界から消えた。
「息をしろ。とりあえず一回全部入れるぞ」
「あ……は、はい……はぁ、あぁ、すご、なにこれ……」
じわじわとそれはウォルクの中へ侵入していった。ぐっと堪えていたウォルクは尻に上級生の腰が当たる感覚で目を開けた。自分の今の状態が信じられないといった顔をしている。「痛いか」と問われると首を横に振った。今度は逆に腰が引かれ、ずりずりと中をこすりながら竿が抜かれていく。ウォルクの全身がびくりと震え小さな呻き声が漏れたのを合図に、上級生はにやりと笑って素早く小刻みに腰を前後させた。
「あーっ、先輩そこだめっ、そこはまずい!!」
頭を仰け反らせて心と裏腹の言葉を喚く。足の指がぎゅうっと丸められ、割れた腹筋に精液が飛び散った。
「感度最高か。とんでもない奴だな」
上級生は長椅子に仰向けで置かれたウォルクの足首を掴んで大きく脚を広げた。体が折り畳まれ、少し浮いた腰に再び熱くて硬いものが挿し込まれる。今度は容赦のないピストンだった。
「待っ……初めてって言ってるのにっ、先輩、優しくしてっ!!」
男らしいウォルクから発せられる女の子みたいな台詞。そのギャップに会場が沸いた。上級生が達するとまた別の上級生がウォルクを鳴かせる。その周りで、せっかく穿いた下着を下ろしてマスをかく新入生たち。輪の外では熱気に中てられた者同士の乱交が始まっていた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる