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終章

愛し合う(2)【※】

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「……ぁ」

 返事の代わりと言うべきか、熱っぽい吐息が零れた。

 それを聞いたためだろう、ジュードは「……触ってほしそうだね」と言いながらセレニアの脚からドロワーズを引き抜く。そうすれば、セレニアの身体を隠すものは何一つとしてない。

「きれいだね」

 そんなセレニアの身体を見つめながらジュードはそう言う。その後、セレニアの蜜口に指を押し当てた。

 ――くちゅり。

 聞こえてくる小さな水音に、セレニアの顔がカーっと熱くなる。濡れていることはわかっていた。けれど、まさか音を立てるほどだなんて――。

 そう思いセレニアが視線を逸らしていれば、蜜口にジュードの指が挿ってくる。

「セレニア。俺の指を呑み込んでいるの、わかる?」

 優しくそう問いかけられ、セレニアはこくんと首を縦に振る。するとジュードの指はセレニアの膣壁で最も感じる部分を容赦なく撫で上げてきた。

「ぁああっ!」

 その所為で、セレニアの身体は強く反応してしまう。蜜壺がぎゅっと締まり、感じていることはジュードにもよく伝わっているはずだ。

「ここが良いんだよね」
「いや、いやぁああっ!」

 いつも以上に容赦のない愛撫にセレニアの口からは絶えず嬌声が零れる。ジュードの指はセレニアを容赦なく高みへと押し上げようとしており、セレニアを労わるような仕草はない。

 でも、それがどうしようもないほど気持ちいいのだ。

 そう思いセレニアが息を吐いて快楽を逃していれば、ジュードの指がおもむろに蜜壺から引き抜かれる。その所為で、セレニアの蜜壺は切なげにひくついた。

「……ぁ」

 どうして、どうして抜いたの? もう少しで、気持ちよくなれたはずなのに。

 そんな気持ちを込めた目でジュードのことを見つめれば、彼は「……セレニア」と言いながらその蜜口に顔を近づけていく。

「どうせだし、今日はここを舐めたいなぁって」

 その後、ジュードはそう言ってセレニアの蜜口に舌を這わせる。

「……ぁっ!」

 その行為のもたらす何とも言えない快楽にセレニアが息を呑む。

 セレニアの反応が悪くないとわかったからなのか、ジュードはセレニアの蜜口から零れる蜜を音を立ててすする。かと思えば、セレニアの敏感な花芯を舌先でつついた。

「あんっ!」

 たったそれだけなのに、セレニアの身体には言葉にならないレベルの快楽がほとばしっていく。腰を引いてジュードの愛撫から逃げられないかともがくものの、彼はセレニアの腰をがっちりとつかんでおり逃げるに逃げられない。だからこそ、セレニアはジュードに抵抗する術もなく喘がされることしか出来なかった。

「ぁああんっ! んぁあっ!」
「舐めても舐めても溢れてくるね。……もう、シーツにまで垂れちゃって」

 ――そんなこと、言わないでほしい。

 そう思い首を横にぶんぶんと振るものの、ジュードには見えていないようだ。

 そして、ジュードが花芯を口に含み、ひときわ強く吸い上げた時――セレニアは、あっさりと達してしまった。

「ぁああっ!」

 身体から力が抜け、どっと汗が噴き出す。必死に荒くなった呼吸を整え、セレニアはぼんやりとする視界の中ジュードの顔を見つけた。

 彼は熱っぽい視線でセレニアを見つめており、その唇に深い口づけを施してくる。仄かに感じる自身の蜜の味に、また身体が疼く。

「……ぁ、ジュード、さまぁ」
「どうしたの?」

 絶頂したのに、これっぽっちも満足感がない。そんな風に思いセレニアはジュードの脚に自ら秘所をこすりつける。

「……ぁ、ほしぃ」

 顔を真っ赤にしながらそう言えば、ジュードは「……どこで覚えたのかなぁ」と言いながらも自身の衣服を脱いでいく。

 ベルトを外し、一気にトラウザーズと下着を脱ぎ捨て、ジュードはセレニアの引くつく蜜口に自身の熱杭の先端を押し付ける。すっかり濡れそぼったセレニアの蜜口とジュードの熱杭の先端がこすれ合う。

 蜜と先走りがくちゅくちゅという音を立て、混ざり合う。

「……挿れるからね」

 その言葉通り、ジュードはセレニアの片足を抱え上げ一気に奥まで熱杭を挿れる。

「ぁああっんんっ!」

 その感覚にセレニアがおののき大きな嬌声を上げる。蜜壺が嬉しそうにひくつき、セレニアの身体にどうしようもないほどの強い快楽をもたらす。

(きもちぃぃ……!)

 毎晩毎晩飛ぶまで愛されたセレニアの身体は、貫かれるだけでも達してしまえるほどだった。

「っはぁ、挿れただけで、達した?」

 優しくそう問いかけられ、セレニアがこくんと首を縦に振る。蜜壺はうねりジュードのものを歓迎している。それがセレニア自身にも分かるからこそ、何とも言えない感情がこみあげてくる。

「本当に淫らなんだから」
「ジュード、さまのせい……」

 こんな体になったのはジュードの所為だ。彼が毎晩毎晩飛ぶほど愛してくるから。

 そういう意味を込めて彼のことを見つめれば、彼は「そうだよね」と言いながら口元を緩める。
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