28 / 41
第2章
見知らぬ部屋 2【※】
しおりを挟む
「……んっ」
クォーツの指が胸元をまさぐると、自然と艶めかしい声が口から零れてしまった。
……瞬間、一気に羞恥心が俺の身体を駆け巡る。
「ぁ、や、めっ……!」
しかも、クォーツは俺が声を上げたのに気をよくしたのか、動きがどんどん大胆になる。小さな乳首をきゅっとつままれると、自然と背中がのけ反る。
「ぁ、ああっ!」
ぎゅっとつままれて、カリカリと引っかかれて。頭の中がじんとして、惚けていく。
なにも、考えたくない……。
(このまま、身を任せてしまいたい……)
頭の中に自然とそんな考えが浮かんで、俺の口から零れる息が艶めかしさを帯びる。
「ぁ、やば……い。腰にくる……」
耳元で、クォーツがそう囁いた。それとほぼ同時に、俺の尻になにかが当たった。……これ、覚えがある。
(しかも、硬いし……!)
手を動かせば、露骨にソレに触れてしまう。硬くて、太くて、大きなソレ。……スラックス越しでも、熱いのがわかってしまった。
腹の底が、何故か疼いた。
「っはぁ、フリント……」
耳朶を甘噛みされて、低くて心地の良い声でそう囁かれる。乳首をぎゅっとつままれて、もう片方のクォーツの手が俺の腹を撫でまわす。その手は、どんどん下がっていって……。
「っつ!」
俺の下肢に、触れた。
「……興奮してる」
否定できなかった。だって、事実だった。俺は、クォーツの愛撫で少し前の行為を思い出して……身体を疼かせてしまっているのだから。
なんだろうか。もしかしたら、あの媚薬か興奮剤は持続性が強いのか。まだ、抜けきっていないのか……?
「ふふっ、可愛い」
クォーツのその手が、俺のスラックスの中に入ってくる。さらには下穿きの中に手を差し込まれて、陰茎を直接撫でられる。
少ししごかれれば、陰茎はしっかりと勃ち上がる。硬くなって、先走りを零し始めた。
「……なんでしょうね。……こんな予想以上に可愛くて、癖になっちゃいそう」
鈴口を指先で弄りながら、クォーツがボソッとそう呟いた。……俺が、可愛いわけがない。
「可愛いわけ、ないだろっ……!」
顔をクォーツのほうに向けて、強く奴をにらむ。しかし、クォーツは気にも留めない。むしろ、手の動きを早くして、俺に射精を促している。
「……めちゃくちゃ、可愛いですよ。もう、そこら辺の女なんて非じゃないくらい」
「ぅ」
そんなわけない!
そう叫ぼうと思ったのに、熱くなった下肢に意識がいってしまって叫べない。……出したい。
「っはぁ、くぉー、つ……」
「うん? どうしたんですか?」
きょとんとしたクォーツが、手の動きを止める。……こいつ、絶対に狙ってる。もう少しで、達することが出来たのに。
「……手、止めるな」
「ふぅん」
端的にそう告げれば、クォーツの手の動きが再開する。……だけど、足りない。先ほどよりもゆったりとした動きで、陰茎を撫でまわすだけだ。しかも、感じる部分を避けている。
「っはぁ、じ、じら、してる、だろ……!」
「いえいえ、違いますよ」
痛いほどに張り詰めた陰茎。絶頂したいと訴える頭。なのに、達せない。ゆるりと撫でまわされて、達しそうになると手の動きが止まる。
唇の端から呑み込めなかった唾液が零れたのが、わかる。行き場をなくした手を寝台につく。
(……ぁ、出し、たい)
もう片方の手を、自らの陰茎に添えようとして――クォーツに手を掴まれた。
「ダメですよ。……自分でしごいちゃ。せっかく、しごいてあげてるんですから」
「で、でも……」
自分でもドン引くほどの甘ったるい声。涙で視界が歪んで、クォーツの顔がはっきりとは見えない。
「……じゃあ、おねだりしてください」
「なっ」
「言えたら……出す許可をあげますから」
なんだろうか。クォーツって、こういう奴だっただろうか? 普段見るこいつは、ぼーっとしていて、突拍子もない言動ばかり繰り返す天然だったはずなのに……!
クォーツの指が胸元をまさぐると、自然と艶めかしい声が口から零れてしまった。
……瞬間、一気に羞恥心が俺の身体を駆け巡る。
「ぁ、や、めっ……!」
しかも、クォーツは俺が声を上げたのに気をよくしたのか、動きがどんどん大胆になる。小さな乳首をきゅっとつままれると、自然と背中がのけ反る。
「ぁ、ああっ!」
ぎゅっとつままれて、カリカリと引っかかれて。頭の中がじんとして、惚けていく。
なにも、考えたくない……。
(このまま、身を任せてしまいたい……)
頭の中に自然とそんな考えが浮かんで、俺の口から零れる息が艶めかしさを帯びる。
「ぁ、やば……い。腰にくる……」
耳元で、クォーツがそう囁いた。それとほぼ同時に、俺の尻になにかが当たった。……これ、覚えがある。
(しかも、硬いし……!)
手を動かせば、露骨にソレに触れてしまう。硬くて、太くて、大きなソレ。……スラックス越しでも、熱いのがわかってしまった。
腹の底が、何故か疼いた。
「っはぁ、フリント……」
耳朶を甘噛みされて、低くて心地の良い声でそう囁かれる。乳首をぎゅっとつままれて、もう片方のクォーツの手が俺の腹を撫でまわす。その手は、どんどん下がっていって……。
「っつ!」
俺の下肢に、触れた。
「……興奮してる」
否定できなかった。だって、事実だった。俺は、クォーツの愛撫で少し前の行為を思い出して……身体を疼かせてしまっているのだから。
なんだろうか。もしかしたら、あの媚薬か興奮剤は持続性が強いのか。まだ、抜けきっていないのか……?
「ふふっ、可愛い」
クォーツのその手が、俺のスラックスの中に入ってくる。さらには下穿きの中に手を差し込まれて、陰茎を直接撫でられる。
少ししごかれれば、陰茎はしっかりと勃ち上がる。硬くなって、先走りを零し始めた。
「……なんでしょうね。……こんな予想以上に可愛くて、癖になっちゃいそう」
鈴口を指先で弄りながら、クォーツがボソッとそう呟いた。……俺が、可愛いわけがない。
「可愛いわけ、ないだろっ……!」
顔をクォーツのほうに向けて、強く奴をにらむ。しかし、クォーツは気にも留めない。むしろ、手の動きを早くして、俺に射精を促している。
「……めちゃくちゃ、可愛いですよ。もう、そこら辺の女なんて非じゃないくらい」
「ぅ」
そんなわけない!
そう叫ぼうと思ったのに、熱くなった下肢に意識がいってしまって叫べない。……出したい。
「っはぁ、くぉー、つ……」
「うん? どうしたんですか?」
きょとんとしたクォーツが、手の動きを止める。……こいつ、絶対に狙ってる。もう少しで、達することが出来たのに。
「……手、止めるな」
「ふぅん」
端的にそう告げれば、クォーツの手の動きが再開する。……だけど、足りない。先ほどよりもゆったりとした動きで、陰茎を撫でまわすだけだ。しかも、感じる部分を避けている。
「っはぁ、じ、じら、してる、だろ……!」
「いえいえ、違いますよ」
痛いほどに張り詰めた陰茎。絶頂したいと訴える頭。なのに、達せない。ゆるりと撫でまわされて、達しそうになると手の動きが止まる。
唇の端から呑み込めなかった唾液が零れたのが、わかる。行き場をなくした手を寝台につく。
(……ぁ、出し、たい)
もう片方の手を、自らの陰茎に添えようとして――クォーツに手を掴まれた。
「ダメですよ。……自分でしごいちゃ。せっかく、しごいてあげてるんですから」
「で、でも……」
自分でもドン引くほどの甘ったるい声。涙で視界が歪んで、クォーツの顔がはっきりとは見えない。
「……じゃあ、おねだりしてください」
「なっ」
「言えたら……出す許可をあげますから」
なんだろうか。クォーツって、こういう奴だっただろうか? 普段見るこいつは、ぼーっとしていて、突拍子もない言動ばかり繰り返す天然だったはずなのに……!
12
お気に入りに追加
1,628
あなたにおすすめの小説
【R18】俺のセフレはどうやら王国で人気の高い騎士団長らしい。
夏琳トウ(明石唯加)
BL
実家は没落した男爵家。現在は王都にある花屋のアルバイト。
そんな経歴を持つユーグには、関係を持って3年になるセフレがいる。
出逢いは偶然。関係を持ったのも、偶然。後腐れのない身体だけの関係。
どうやら彼「ルー」は訳ありらしく、いつも顔を隠すような恰好をしていた。しかも、名前もどうやら偽名のようだ。
けれど、一緒にいて楽なことからユーグはルーとセフレの関係を続けていたのだが……。
ひょんなことからルーの正体を知る羽目に陥った。しかも、彼がまさか王国内での人気が高い騎士団長セザールだったなんて!?
「ユーグ。結婚しよう」
彼はそう言ってくるが、これは所詮後腐れのない身体だけの関係。だから、責任を取る必要なんてこれっぽっちもなくて……。
セフレ関係の中で想いを寄せるようになった騎士団長(27)×自分に自信のない没落貴族の息子(21)
二人の拗らせた気持ちの行く末は――……!?
◇hotランキング 最高27位ありがとうございます♡
▼掲載先→アルファポリス、エブリスタ、BLove、ムーンライトノベルズ
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
召喚された美人サラリーマンは性欲悪魔兄弟達にイカされる
KUMA
BL
朱刃音碧(あかばねあおい)30歳。
ある有名な大人の玩具の開発部門で、働くサラリーマン。
ある日暇をモテ余す悪魔達に、逆召喚され混乱する余裕もなく悪魔達にセックスされる。
性欲悪魔(8人攻め)×人間
エロいリーマンに悪魔達は釘付け…『お前は俺達のもの。』
【R18】元騎士団長(32)、弟子として育てていた第三王子(20)をヤンデレにしてしまう
夏琳トウ(明石唯加)
BL
かつて第三王子ヴィクトールの剣術の師をしていたラードルフはヴィクトールの20歳を祝うパーティーに招待された。
訳あって王都から足を遠ざけていたラードルフは知らない。
この日がヴィクトールの花嫁を選ぶ日であるということを。ヴィクトールが自身に重すぎる恋慕を向けているということを――。
ヤンデレ王子(20)×訳あり元騎士団長(32)の歪んだ師弟ラブ。
■掲載先→アルファポリス、ムーンライトノベルズ
【完結】ハードな甘とろ調教でイチャラブ洗脳されたいから悪役貴族にはなりたくないが勇者と戦おうと思う
R-13
BL
甘S令息×流され貴族が織りなす
結構ハードなラブコメディ&痛快逆転劇
2度目の人生、異世界転生。
そこは生前自分が読んでいた物語の世界。
しかし自分の配役は悪役令息で?
それでもめげずに真面目に生きて35歳。
せっかく民に慕われる立派な伯爵になったのに。
気付けば自分が侯爵家三男を監禁して洗脳していると思われかねない状況に!
このままじゃ物語通りになってしまう!
早くこいつを家に帰さないと!
しかし彼は帰るどころか屋敷に居着いてしまって。
「シャルル様は僕に虐められることだけ考えてたら良いんだよ?」
帰るどころか毎晩毎晩誘惑してくる三男。
エロ耐性が無さ過ぎて断るどころかどハマりする伯爵。
逆に毎日甘々に調教されてどんどん大好き洗脳されていく。
このままじゃ真面目に生きているのに、悪役貴族として討伐される運命が待っているが、大好きな三男は渡せないから仕方なく勇者と戦おうと思う。
これはそんな流され系主人公が運命と戦う物語。
「アルフィ、ずっとここに居てくれ」
「うん!そんなこと言ってくれると凄く嬉しいけど、出来たら2人きりで言って欲しかったし酒の勢いで言われるのも癪だしそもそも急だし昨日までと言ってること真逆だしそもそもなんでちょっと泣きそうなのかわかんないし手握ってなくても逃げないしてかもう泣いてるし怖いんだけど大丈夫?」
媚薬、緊縛、露出、催眠、時間停止などなど。
徐々に怪しげな薬や、秘密な魔道具、エロいことに特化した魔法なども出てきます。基本的に激しく痛みを伴うプレイはなく、快楽系の甘やかし調教や、羞恥系のプレイがメインです。
全8章128話、11月27日に完結します。
なおエロ描写がある話には♡を付けています。
※ややハードな内容のプレイもございます。誤って見てしまった方は、すぐに1〜2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲んで、かかりつけ医にご相談する前に落ち着いて下さい。
感想やご指摘、叱咤激励、有給休暇等貰えると嬉しいです!ノシ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる