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第2章
見知らぬ部屋 2【※】
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「……んっ」
クォーツの指が胸元をまさぐると、自然と艶めかしい声が口から零れてしまった。
……瞬間、一気に羞恥心が俺の身体を駆け巡る。
「ぁ、や、めっ……!」
しかも、クォーツは俺が声を上げたのに気をよくしたのか、動きがどんどん大胆になる。小さな乳首をきゅっとつままれると、自然と背中がのけ反る。
「ぁ、ああっ!」
ぎゅっとつままれて、カリカリと引っかかれて。頭の中がじんとして、惚けていく。
なにも、考えたくない……。
(このまま、身を任せてしまいたい……)
頭の中に自然とそんな考えが浮かんで、俺の口から零れる息が艶めかしさを帯びる。
「ぁ、やば……い。腰にくる……」
耳元で、クォーツがそう囁いた。それとほぼ同時に、俺の尻になにかが当たった。……これ、覚えがある。
(しかも、硬いし……!)
手を動かせば、露骨にソレに触れてしまう。硬くて、太くて、大きなソレ。……スラックス越しでも、熱いのがわかってしまった。
腹の底が、何故か疼いた。
「っはぁ、フリント……」
耳朶を甘噛みされて、低くて心地の良い声でそう囁かれる。乳首をぎゅっとつままれて、もう片方のクォーツの手が俺の腹を撫でまわす。その手は、どんどん下がっていって……。
「っつ!」
俺の下肢に、触れた。
「……興奮してる」
否定できなかった。だって、事実だった。俺は、クォーツの愛撫で少し前の行為を思い出して……身体を疼かせてしまっているのだから。
なんだろうか。もしかしたら、あの媚薬か興奮剤は持続性が強いのか。まだ、抜けきっていないのか……?
「ふふっ、可愛い」
クォーツのその手が、俺のスラックスの中に入ってくる。さらには下穿きの中に手を差し込まれて、陰茎を直接撫でられる。
少ししごかれれば、陰茎はしっかりと勃ち上がる。硬くなって、先走りを零し始めた。
「……なんでしょうね。……こんな予想以上に可愛くて、癖になっちゃいそう」
鈴口を指先で弄りながら、クォーツがボソッとそう呟いた。……俺が、可愛いわけがない。
「可愛いわけ、ないだろっ……!」
顔をクォーツのほうに向けて、強く奴をにらむ。しかし、クォーツは気にも留めない。むしろ、手の動きを早くして、俺に射精を促している。
「……めちゃくちゃ、可愛いですよ。もう、そこら辺の女なんて非じゃないくらい」
「ぅ」
そんなわけない!
そう叫ぼうと思ったのに、熱くなった下肢に意識がいってしまって叫べない。……出したい。
「っはぁ、くぉー、つ……」
「うん? どうしたんですか?」
きょとんとしたクォーツが、手の動きを止める。……こいつ、絶対に狙ってる。もう少しで、達することが出来たのに。
「……手、止めるな」
「ふぅん」
端的にそう告げれば、クォーツの手の動きが再開する。……だけど、足りない。先ほどよりもゆったりとした動きで、陰茎を撫でまわすだけだ。しかも、感じる部分を避けている。
「っはぁ、じ、じら、してる、だろ……!」
「いえいえ、違いますよ」
痛いほどに張り詰めた陰茎。絶頂したいと訴える頭。なのに、達せない。ゆるりと撫でまわされて、達しそうになると手の動きが止まる。
唇の端から呑み込めなかった唾液が零れたのが、わかる。行き場をなくした手を寝台につく。
(……ぁ、出し、たい)
もう片方の手を、自らの陰茎に添えようとして――クォーツに手を掴まれた。
「ダメですよ。……自分でしごいちゃ。せっかく、しごいてあげてるんですから」
「で、でも……」
自分でもドン引くほどの甘ったるい声。涙で視界が歪んで、クォーツの顔がはっきりとは見えない。
「……じゃあ、おねだりしてください」
「なっ」
「言えたら……出す許可をあげますから」
なんだろうか。クォーツって、こういう奴だっただろうか? 普段見るこいつは、ぼーっとしていて、突拍子もない言動ばかり繰り返す天然だったはずなのに……!
クォーツの指が胸元をまさぐると、自然と艶めかしい声が口から零れてしまった。
……瞬間、一気に羞恥心が俺の身体を駆け巡る。
「ぁ、や、めっ……!」
しかも、クォーツは俺が声を上げたのに気をよくしたのか、動きがどんどん大胆になる。小さな乳首をきゅっとつままれると、自然と背中がのけ反る。
「ぁ、ああっ!」
ぎゅっとつままれて、カリカリと引っかかれて。頭の中がじんとして、惚けていく。
なにも、考えたくない……。
(このまま、身を任せてしまいたい……)
頭の中に自然とそんな考えが浮かんで、俺の口から零れる息が艶めかしさを帯びる。
「ぁ、やば……い。腰にくる……」
耳元で、クォーツがそう囁いた。それとほぼ同時に、俺の尻になにかが当たった。……これ、覚えがある。
(しかも、硬いし……!)
手を動かせば、露骨にソレに触れてしまう。硬くて、太くて、大きなソレ。……スラックス越しでも、熱いのがわかってしまった。
腹の底が、何故か疼いた。
「っはぁ、フリント……」
耳朶を甘噛みされて、低くて心地の良い声でそう囁かれる。乳首をぎゅっとつままれて、もう片方のクォーツの手が俺の腹を撫でまわす。その手は、どんどん下がっていって……。
「っつ!」
俺の下肢に、触れた。
「……興奮してる」
否定できなかった。だって、事実だった。俺は、クォーツの愛撫で少し前の行為を思い出して……身体を疼かせてしまっているのだから。
なんだろうか。もしかしたら、あの媚薬か興奮剤は持続性が強いのか。まだ、抜けきっていないのか……?
「ふふっ、可愛い」
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少ししごかれれば、陰茎はしっかりと勃ち上がる。硬くなって、先走りを零し始めた。
「……なんでしょうね。……こんな予想以上に可愛くて、癖になっちゃいそう」
鈴口を指先で弄りながら、クォーツがボソッとそう呟いた。……俺が、可愛いわけがない。
「可愛いわけ、ないだろっ……!」
顔をクォーツのほうに向けて、強く奴をにらむ。しかし、クォーツは気にも留めない。むしろ、手の動きを早くして、俺に射精を促している。
「……めちゃくちゃ、可愛いですよ。もう、そこら辺の女なんて非じゃないくらい」
「ぅ」
そんなわけない!
そう叫ぼうと思ったのに、熱くなった下肢に意識がいってしまって叫べない。……出したい。
「っはぁ、くぉー、つ……」
「うん? どうしたんですか?」
きょとんとしたクォーツが、手の動きを止める。……こいつ、絶対に狙ってる。もう少しで、達することが出来たのに。
「……手、止めるな」
「ふぅん」
端的にそう告げれば、クォーツの手の動きが再開する。……だけど、足りない。先ほどよりもゆったりとした動きで、陰茎を撫でまわすだけだ。しかも、感じる部分を避けている。
「っはぁ、じ、じら、してる、だろ……!」
「いえいえ、違いますよ」
痛いほどに張り詰めた陰茎。絶頂したいと訴える頭。なのに、達せない。ゆるりと撫でまわされて、達しそうになると手の動きが止まる。
唇の端から呑み込めなかった唾液が零れたのが、わかる。行き場をなくした手を寝台につく。
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「ダメですよ。……自分でしごいちゃ。せっかく、しごいてあげてるんですから」
「で、でも……」
自分でもドン引くほどの甘ったるい声。涙で視界が歪んで、クォーツの顔がはっきりとは見えない。
「……じゃあ、おねだりしてください」
「なっ」
「言えたら……出す許可をあげますから」
なんだろうか。クォーツって、こういう奴だっただろうか? 普段見るこいつは、ぼーっとしていて、突拍子もない言動ばかり繰り返す天然だったはずなのに……!
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