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第2章
不可抗力で 4【※】
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俺のそんな気持ちなんて知りもしないクォーツは、俺の陰茎にまた手を這わせる。
その手つきの厭らしさに、俺の頭がくらくらとした。
「……可愛い。また、硬くなってきましたね」
クォーツがその場に膝をついて、俺のことを上目遣いで見つめてくる。……そのきれいな目が、俺を射貫いた。
かと思えば、クォーツは俺の目を見て舌なめずりをする。……背中にゾクゾクとしたものが這いまわって、自然と喉が鳴った。
「ここ、舐めてあげますね」
俺にだけ聞こえる声量で、クォーツがそう言う。さらには、俺の陰茎を手で持って、その先端に口づけを落とす。
頭の中が、真っ白になる。理由なんて、わからない。
「……ぁ、くぉー、つ」
「はい、なんでしょうか」
しらばっくれるな!
そう言いたいのに、言えない。気持ちよさで、頭の中がバカになったみたいになにも考えられない。
クォーツが、わざとらしく俺の陰茎の先端に口づけを落とし続ける。ちゅっとリップ音を立てられると、なんだか悪いことをしているみたいに思ってしまった。
……しかも、奴はずっと俺の目を見ている。性質の悪いこと、この上ない。
「じゃあ、そろそろ……」
小さく呟いたクォーツが、陰茎を口に含もうとしたときだった。
「おい、クォーツ。フリントの身体の向きを変えろ」
少し離れたところから、誰かがそう声を上げる。とはいっても、クォーツと俺以外にここにいるのは、一人だけ。
ジェムだ。
「はぁい。どっち向かせます?」
「どっちでもいい。ただ、少し壁から離してくれ」
ジェムの指示に、クォーツは異を唱えない。むしろ、「こっち」と言いながら俺の身体を別の方向に向けさせた。
そして、俺の背後にジェムが立つのがわかる。
「クォーツの肩に手を付け。……そっちのほうが、安定するだろ」
「え……ひゃっ!」
ジェムが俺の腰にそのたくましい腕を回して、引き寄せる。驚きの所為で、変な声が漏れてしまった。
が、それよりも……。
「ほら、フリント。俺の肩に手を突いてください。体勢が不安定ですからね」
言われるがままに、クォーツの肩に手を置く。だけど、この体勢……!
「なんていうか、厭らしいですね、この体勢」
そうだ。尻を突き出すような恰好を取らされて、とんでもなく恥ずかしい。なんとか抵抗しようとするものの、ジェムの力が強すぎて無理だった。
「ここからの眺め、いいですね。……フリントの真っ赤になった顔、見えますし」
そこまで言って、クォーツがまた俺の陰茎に手を伸ばした。もうすっかり硬度を持ち直した陰茎を、その手でしごく。
俺が出した白濁と先走りを絡めて撫でられるのは、とても気持ちがいい。……むしろ、気持ちが良すぎてダメになりそうだ。
「うぁ……。くぉー、つっ!?」
でも、別の理由で身体が硬くなる。なにかぬるついた粘着質な液体が、俺の尻に垂らされたような気が……!
「な、にしてっ!」
「なにって、ただ潤滑油代わりのものを垂らしただけだ」
ジェムはなんてことない風にそう言って、俺の後孔に触れた。ひやっとした冷たい指は、ぬるついている。
「ぁ、あっ」
ぬるついた指が、俺の後孔に挿ってくる。自然と身体が強張って、手を突いたクォーツの肩に爪を食いこませてしまう。
「ここにあったものだから、普通に売っているものよりは質が落ちるだろうが、我慢してくれ」
どうやら、ジェムは先ほどこの潤滑油代わりのものを探しに行っていたらしい。……ここ、ギルドの倉庫なんだけれど……!
(あとで、弁償させてやるっ……!)
そうじゃないと、俺の給金から引かれてしまう。それは、絶対にごめんだ。
「おい、力を抜け」
ジェムが後ろからそう指示を飛ばしてくる。力を抜けたら、抜いている。なんていうか、怖いのだ。
(そんなところ、触るなっ……!)
ぎゅっとクォーツの肩に爪を食いこませて、羞恥心と異物感に耐える。なのに、どう頑張っても上手く力が抜けない。
その手つきの厭らしさに、俺の頭がくらくらとした。
「……可愛い。また、硬くなってきましたね」
クォーツがその場に膝をついて、俺のことを上目遣いで見つめてくる。……そのきれいな目が、俺を射貫いた。
かと思えば、クォーツは俺の目を見て舌なめずりをする。……背中にゾクゾクとしたものが這いまわって、自然と喉が鳴った。
「ここ、舐めてあげますね」
俺にだけ聞こえる声量で、クォーツがそう言う。さらには、俺の陰茎を手で持って、その先端に口づけを落とす。
頭の中が、真っ白になる。理由なんて、わからない。
「……ぁ、くぉー、つ」
「はい、なんでしょうか」
しらばっくれるな!
そう言いたいのに、言えない。気持ちよさで、頭の中がバカになったみたいになにも考えられない。
クォーツが、わざとらしく俺の陰茎の先端に口づけを落とし続ける。ちゅっとリップ音を立てられると、なんだか悪いことをしているみたいに思ってしまった。
……しかも、奴はずっと俺の目を見ている。性質の悪いこと、この上ない。
「じゃあ、そろそろ……」
小さく呟いたクォーツが、陰茎を口に含もうとしたときだった。
「おい、クォーツ。フリントの身体の向きを変えろ」
少し離れたところから、誰かがそう声を上げる。とはいっても、クォーツと俺以外にここにいるのは、一人だけ。
ジェムだ。
「はぁい。どっち向かせます?」
「どっちでもいい。ただ、少し壁から離してくれ」
ジェムの指示に、クォーツは異を唱えない。むしろ、「こっち」と言いながら俺の身体を別の方向に向けさせた。
そして、俺の背後にジェムが立つのがわかる。
「クォーツの肩に手を付け。……そっちのほうが、安定するだろ」
「え……ひゃっ!」
ジェムが俺の腰にそのたくましい腕を回して、引き寄せる。驚きの所為で、変な声が漏れてしまった。
が、それよりも……。
「ほら、フリント。俺の肩に手を突いてください。体勢が不安定ですからね」
言われるがままに、クォーツの肩に手を置く。だけど、この体勢……!
「なんていうか、厭らしいですね、この体勢」
そうだ。尻を突き出すような恰好を取らされて、とんでもなく恥ずかしい。なんとか抵抗しようとするものの、ジェムの力が強すぎて無理だった。
「ここからの眺め、いいですね。……フリントの真っ赤になった顔、見えますし」
そこまで言って、クォーツがまた俺の陰茎に手を伸ばした。もうすっかり硬度を持ち直した陰茎を、その手でしごく。
俺が出した白濁と先走りを絡めて撫でられるのは、とても気持ちがいい。……むしろ、気持ちが良すぎてダメになりそうだ。
「うぁ……。くぉー、つっ!?」
でも、別の理由で身体が硬くなる。なにかぬるついた粘着質な液体が、俺の尻に垂らされたような気が……!
「な、にしてっ!」
「なにって、ただ潤滑油代わりのものを垂らしただけだ」
ジェムはなんてことない風にそう言って、俺の後孔に触れた。ひやっとした冷たい指は、ぬるついている。
「ぁ、あっ」
ぬるついた指が、俺の後孔に挿ってくる。自然と身体が強張って、手を突いたクォーツの肩に爪を食いこませてしまう。
「ここにあったものだから、普通に売っているものよりは質が落ちるだろうが、我慢してくれ」
どうやら、ジェムは先ほどこの潤滑油代わりのものを探しに行っていたらしい。……ここ、ギルドの倉庫なんだけれど……!
(あとで、弁償させてやるっ……!)
そうじゃないと、俺の給金から引かれてしまう。それは、絶対にごめんだ。
「おい、力を抜け」
ジェムが後ろからそう指示を飛ばしてくる。力を抜けたら、抜いている。なんていうか、怖いのだ。
(そんなところ、触るなっ……!)
ぎゅっとクォーツの肩に爪を食いこませて、羞恥心と異物感に耐える。なのに、どう頑張っても上手く力が抜けない。
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