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第2章
不可抗力で 2【※】
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「そ、いい子だ」
ジェムが俺にそう言う。その声音は、まるで幼い子供を褒めるかのようで。
……なんだか、無性に腹が立った。
けれど、そんな腹を立てる余裕はすぐに消える。クォーツが俺の衣服の中に手を差し込んできたから。
「……ん」
しかも、薄い胸板を撫でられる。多分、俺の胸板は特別薄くはない。が、ジェムやクォーツに比べたら、薄いことには間違いなくて。
「可愛い」
クォーツがそう囁いて、俺の胸を撫でまわす。くすぐったさに身をよじろうとするものの、後ろから羽交い絞めにされていることもあり、逃げられない。
「ぁ、あっ」
しかも、クォーツの指が俺の乳首を捉えた。ぎゅっとつままれて、俺の喉が鳴る。
普段身体を洗っているときとは、全然違う。普段だったら、気持ちいいなんて思わないのに。でも、今は気持ちいい。
「ぁっ」
「ここで、感じるんですか?」
俺の目を見て、クォーツがそう問いかけてくる。恥ずかしくて、ぎゅっと目を瞑る。なのに、クォーツの手が止まってくれない所為で。俺は、喉を震わせることしか出来なかった。
「目元が赤い。……感じているんですね」
もう片方の手で、クォーツが俺の目元を撫でる。ゾクゾクとしたなにかが身体中を這いまわって、自然と艶めかしい息が漏れる。
「ぁ、くぉー、つ」
驚くほどに甘ったるい声で、クォーツのことを呼ぶ。クォーツの顔を見れば、恐ろしいほどの情欲をその目に宿していた。それが、たまらなく身体を疼かせる。……本当に、どうしちゃったんだろうか。
「ジェム。一旦離してあげてください。……上、脱がせてあげたい」
「あぁ」
クォーツとジェムが、俺を挟んで会話をしている。かと思えば、ジェムの拘束が緩んだ。そのままジェムは床に座り込むと、その上に俺の身体を座らせる。
「ほら、手を挙げろ」
「……ん」
命じられるがままに、手を挙げる。すると、ジェムが手早くベストを取り払った。次はクォーツがボタンを外して、俺の腕からシャツを引き抜く。
「……可愛い」
クォーツが、そう言って俺の胸に触れる。じくじくと痛いほどに乳首が主張をしているのがわかる。そこを軽く撫でられて、爪で引っかかれて。気持ちよくて、たまらない。
(ぁ、なんで……)
頭の冷静な部分は、こんなのおかしいと思っている。わかっている。しかし、その気持ちはあっさりと快楽に塗りつぶされていく。このまま気持ちよくなりたいと、思ってしまう。
「美味しそう。……舐めますね」
その言葉が聞こえると同時に、クォーツの奴が俺の胸に顔を近づけて――乳首を舌で舐めた。瞬間、ゾクリとした快感が身体中を突き抜ける。下穿きの中で窮屈そうにしている陰茎が、先走りをどっぷりと垂らしたのがわかってしまった。
「んっ、美味しい」
クォーツが俺の目を見て、乳首を舌でちろちろと舐める。
「ぁっ、ん」
おかしくなりそうなほどに、感じてしまう。顔を逸らしてクォーツの視線から逃れようとすれば、ジェムと目が合った。
「……ほら、キスしてやる」
ジェムがそう呟いて、俺の唇に口づけを施す。そのまま舌を差し込まれて、わざとらしく音を立てられた。
「あんまり、キスに集中しないでください。……こっちも、虐めてあげますから」
あまりにも俺が口づけに集中するからなのか、クォーツが舐めていないほうの乳首を指でつねる。瞬間、びくりと身体が跳ねた。
「ぁ、や、やめっ……!」
ジェムの唇から逃れて、それだけの言葉を口にする。でも、それ以上の言葉は紡げなかった。
その嬌声さえ飲みこむかのように、ジェムの口づけが激しくなったからだ。
(ぁ、おか、しくなる……!)
乳首と口腔内を弄られて、おかしくなりそうだった。目元に涙が浮かんで、頭の中が惚けていく。バカになったみたいに、なにも考えられない。ただ唯一わかるのは、下穿きの中が大変になっているということだけ。
ジェムが俺にそう言う。その声音は、まるで幼い子供を褒めるかのようで。
……なんだか、無性に腹が立った。
けれど、そんな腹を立てる余裕はすぐに消える。クォーツが俺の衣服の中に手を差し込んできたから。
「……ん」
しかも、薄い胸板を撫でられる。多分、俺の胸板は特別薄くはない。が、ジェムやクォーツに比べたら、薄いことには間違いなくて。
「可愛い」
クォーツがそう囁いて、俺の胸を撫でまわす。くすぐったさに身をよじろうとするものの、後ろから羽交い絞めにされていることもあり、逃げられない。
「ぁ、あっ」
しかも、クォーツの指が俺の乳首を捉えた。ぎゅっとつままれて、俺の喉が鳴る。
普段身体を洗っているときとは、全然違う。普段だったら、気持ちいいなんて思わないのに。でも、今は気持ちいい。
「ぁっ」
「ここで、感じるんですか?」
俺の目を見て、クォーツがそう問いかけてくる。恥ずかしくて、ぎゅっと目を瞑る。なのに、クォーツの手が止まってくれない所為で。俺は、喉を震わせることしか出来なかった。
「目元が赤い。……感じているんですね」
もう片方の手で、クォーツが俺の目元を撫でる。ゾクゾクとしたなにかが身体中を這いまわって、自然と艶めかしい息が漏れる。
「ぁ、くぉー、つ」
驚くほどに甘ったるい声で、クォーツのことを呼ぶ。クォーツの顔を見れば、恐ろしいほどの情欲をその目に宿していた。それが、たまらなく身体を疼かせる。……本当に、どうしちゃったんだろうか。
「ジェム。一旦離してあげてください。……上、脱がせてあげたい」
「あぁ」
クォーツとジェムが、俺を挟んで会話をしている。かと思えば、ジェムの拘束が緩んだ。そのままジェムは床に座り込むと、その上に俺の身体を座らせる。
「ほら、手を挙げろ」
「……ん」
命じられるがままに、手を挙げる。すると、ジェムが手早くベストを取り払った。次はクォーツがボタンを外して、俺の腕からシャツを引き抜く。
「……可愛い」
クォーツが、そう言って俺の胸に触れる。じくじくと痛いほどに乳首が主張をしているのがわかる。そこを軽く撫でられて、爪で引っかかれて。気持ちよくて、たまらない。
(ぁ、なんで……)
頭の冷静な部分は、こんなのおかしいと思っている。わかっている。しかし、その気持ちはあっさりと快楽に塗りつぶされていく。このまま気持ちよくなりたいと、思ってしまう。
「美味しそう。……舐めますね」
その言葉が聞こえると同時に、クォーツの奴が俺の胸に顔を近づけて――乳首を舌で舐めた。瞬間、ゾクリとした快感が身体中を突き抜ける。下穿きの中で窮屈そうにしている陰茎が、先走りをどっぷりと垂らしたのがわかってしまった。
「んっ、美味しい」
クォーツが俺の目を見て、乳首を舌でちろちろと舐める。
「ぁっ、ん」
おかしくなりそうなほどに、感じてしまう。顔を逸らしてクォーツの視線から逃れようとすれば、ジェムと目が合った。
「……ほら、キスしてやる」
ジェムがそう呟いて、俺の唇に口づけを施す。そのまま舌を差し込まれて、わざとらしく音を立てられた。
「あんまり、キスに集中しないでください。……こっちも、虐めてあげますから」
あまりにも俺が口づけに集中するからなのか、クォーツが舐めていないほうの乳首を指でつねる。瞬間、びくりと身体が跳ねた。
「ぁ、や、やめっ……!」
ジェムの唇から逃れて、それだけの言葉を口にする。でも、それ以上の言葉は紡げなかった。
その嬌声さえ飲みこむかのように、ジェムの口づけが激しくなったからだ。
(ぁ、おか、しくなる……!)
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