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第1章
奪われる 2【※】
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そう思っていれば、ニールの顔が近づいてくる。
そして、シャノンの唇に触れるだけの口づけを落としてきた。
彼のその行為に驚き、身が強張る。
(犯すだけなら、口づけする必要なんてないのに……)
シャノンがそんな風に思えば、ニールの手がシャノンの頬に添えられる。
「出来る限りいい思い出にしてやる。……口を開けろ」
どうやら、ニールはシャノンに同情的なようだ。
同情するくらいならば、犯すのをやめてほしいと思ってしまう。
しかし、彼にも譲れない何かがあるのだろう。それは、察することが出来た。
だからこそ、シャノンはうっすらと唇を開く。そうすれば、ニールがまた口づけてきた。今度は、シャノンの唇を割るようにニールの舌が入ってくる。
「んんっ」
その舌はシャノンの舌を絡め取り、口蓋を舐めてくる。さらには舌の付け根を撫でられてしまえば、シャノンの身体ががくがくと震えてしまった。
(きもち、いぃ)
こんなこと思ってはいけないとわかっている。しかし、ニールのまるで官能を引き出すような口づけは、シャノンの抗う気力をどんどん削いでいく。
ニールの手がシャノンの衣服の上から身体をなぞる。するりと撫でられ、シャノンの身がびくんと震えた。
「……敏感なんだな」
シャノンの顔から自身の顔を離し、ニールがそう告げる。彼は自身の唇に垂れた唾液を舌で舐めとり、シャノンを見下ろしてきた。……なんとも、色っぽい姿である。
「……ひどくは、しないで」
そっと彼から顔を背け、シャノンがそういう。彼は初めに約束した。もしかしたら、それはシャノンの抵抗する気力を削ぐための演技だったのかもしれない。けれど、彼は信じられる人だと思った。
「わかってる。……無意味に人を傷つけるのは、好きじゃないからな」
ニールのその言葉は、まるでフェリクスの言葉のように聞こえてしまった。
その所為でシャノンが目を見開けば、ニールの手がシャノンの小さな胸のふくらみを衣服越しに掴んできた。
やわやわと触れられると、何とも言えない感覚が身体中を這いまわる。
「ひっぃ」
少し強くつかまれると、シャノンの口から声が漏れた。
胸が小さい所為なのか、痛みが強い。そう思い眉を顰めていれば、ニールの手はシャノンの衣服のボタンを外していく。
「ほら、脱がせるぞ」
ニールはそう言うと、シャノンの身体から衣服をはぎ取り、あっさりと下着姿にしてしまう。
シュミーズとドロワーズだけの姿になったシャノンは、ニールの顔をまっすぐに見つめることは出来なかった。
彼の手が、シャノンのシュミーズをまくり上げる。それから、彼の指がシャノンの胸の頂を捉える。
「ぁ」
ぐりっと押され、シャノンの喉から小さな嬌声が零れた。先ほどとは違い、確かな快感が身体を走り抜けた。
お腹の奥がゾクゾクとするような感覚に、シャノンが背をのけぞらせる。
「こういうのが良いんだな」
ニールがそう言って、シャノンの胸の頂を指で弄ってくる。ぐりぐりと指の腹で刺激したかと思えば、爪を軽く立てる。
「ぁ、あっ」
小さな快感が集まり、徐々に快楽へと押しあがっていく。その所為でシャノンが首を横に向け、口元に手を当てる。
(声、上げちゃ、だめ……!)
そもそも、彼は無理やりシャノンを犯そうとしているのだ。優しくすると言っても、その点では彼を信頼することは出来ない。
「おい、声を上げろ。……そっちの方が、いいだろ」
ニールのその言葉に、シャノンは唇をかんだ。少なくとも、シャノンにニールを悦ばせる意味などない。
だからこそ、唇を噛んだのだが……ふいにニールがシャノンの胸の頂に息を吹きかけてくる。
「ぁあっ」
不意打ちだった所為なのか、シャノンの口から声が漏れる。
それに気をよくしたらしく、ニールはシャノンの片方の胸の頂に口を近づけていく。その後、ぺろりと舌で舐めてきた。
「ぁ、あっ、だ、だめっ!」
今の自分は絶対に汗臭い。
そんなことを思いつつ、シャノンは首を横に振る。しかし、ニールはシャノンの胸の頂を咥えこむと、舌でちろちろと刺激し始めた。
「ひぃっ! あ、あんっ!」
もう片方の胸の頂は、相変わらずニールの指で弄られている。両方を弄られると、どうしようもない感覚だった。
「ぁ、あっ、あんっ!」
「ははっ、気持ちよさそう」
ニールがシャノンの顔を見上げながら、そう言葉を零す。その言葉にシャノンの顔がカーっと熱くなった。
(無理やり犯されているのに、気持ちよくなるなんて……!)
自分はそんなに淫らな女じゃない。
そう言いたいのに、その気持ちは言葉にはならない。
ニールの歯が胸の頂を軽く挟む。痛いのに、気持ちいいと思ってしまった。
「ひぅっ、あんっ!」
「もう声、我慢しなくてもいいのか?」
彼はとことん意地悪だ。その証拠に、彼が口角を上げたのがわかった。
(声、我慢したいのに……!)
なのに、上手く我慢できない。ニールの愛撫が巧みな所為なのか。はたまた、自分が淫らな所為なのか。
そこは定かではないものの、シャノンは快感に負けてしまいそうだった。
そして、シャノンの唇に触れるだけの口づけを落としてきた。
彼のその行為に驚き、身が強張る。
(犯すだけなら、口づけする必要なんてないのに……)
シャノンがそんな風に思えば、ニールの手がシャノンの頬に添えられる。
「出来る限りいい思い出にしてやる。……口を開けろ」
どうやら、ニールはシャノンに同情的なようだ。
同情するくらいならば、犯すのをやめてほしいと思ってしまう。
しかし、彼にも譲れない何かがあるのだろう。それは、察することが出来た。
だからこそ、シャノンはうっすらと唇を開く。そうすれば、ニールがまた口づけてきた。今度は、シャノンの唇を割るようにニールの舌が入ってくる。
「んんっ」
その舌はシャノンの舌を絡め取り、口蓋を舐めてくる。さらには舌の付け根を撫でられてしまえば、シャノンの身体ががくがくと震えてしまった。
(きもち、いぃ)
こんなこと思ってはいけないとわかっている。しかし、ニールのまるで官能を引き出すような口づけは、シャノンの抗う気力をどんどん削いでいく。
ニールの手がシャノンの衣服の上から身体をなぞる。するりと撫でられ、シャノンの身がびくんと震えた。
「……敏感なんだな」
シャノンの顔から自身の顔を離し、ニールがそう告げる。彼は自身の唇に垂れた唾液を舌で舐めとり、シャノンを見下ろしてきた。……なんとも、色っぽい姿である。
「……ひどくは、しないで」
そっと彼から顔を背け、シャノンがそういう。彼は初めに約束した。もしかしたら、それはシャノンの抵抗する気力を削ぐための演技だったのかもしれない。けれど、彼は信じられる人だと思った。
「わかってる。……無意味に人を傷つけるのは、好きじゃないからな」
ニールのその言葉は、まるでフェリクスの言葉のように聞こえてしまった。
その所為でシャノンが目を見開けば、ニールの手がシャノンの小さな胸のふくらみを衣服越しに掴んできた。
やわやわと触れられると、何とも言えない感覚が身体中を這いまわる。
「ひっぃ」
少し強くつかまれると、シャノンの口から声が漏れた。
胸が小さい所為なのか、痛みが強い。そう思い眉を顰めていれば、ニールの手はシャノンの衣服のボタンを外していく。
「ほら、脱がせるぞ」
ニールはそう言うと、シャノンの身体から衣服をはぎ取り、あっさりと下着姿にしてしまう。
シュミーズとドロワーズだけの姿になったシャノンは、ニールの顔をまっすぐに見つめることは出来なかった。
彼の手が、シャノンのシュミーズをまくり上げる。それから、彼の指がシャノンの胸の頂を捉える。
「ぁ」
ぐりっと押され、シャノンの喉から小さな嬌声が零れた。先ほどとは違い、確かな快感が身体を走り抜けた。
お腹の奥がゾクゾクとするような感覚に、シャノンが背をのけぞらせる。
「こういうのが良いんだな」
ニールがそう言って、シャノンの胸の頂を指で弄ってくる。ぐりぐりと指の腹で刺激したかと思えば、爪を軽く立てる。
「ぁ、あっ」
小さな快感が集まり、徐々に快楽へと押しあがっていく。その所為でシャノンが首を横に向け、口元に手を当てる。
(声、上げちゃ、だめ……!)
そもそも、彼は無理やりシャノンを犯そうとしているのだ。優しくすると言っても、その点では彼を信頼することは出来ない。
「おい、声を上げろ。……そっちの方が、いいだろ」
ニールのその言葉に、シャノンは唇をかんだ。少なくとも、シャノンにニールを悦ばせる意味などない。
だからこそ、唇を噛んだのだが……ふいにニールがシャノンの胸の頂に息を吹きかけてくる。
「ぁあっ」
不意打ちだった所為なのか、シャノンの口から声が漏れる。
それに気をよくしたらしく、ニールはシャノンの片方の胸の頂に口を近づけていく。その後、ぺろりと舌で舐めてきた。
「ぁ、あっ、だ、だめっ!」
今の自分は絶対に汗臭い。
そんなことを思いつつ、シャノンは首を横に振る。しかし、ニールはシャノンの胸の頂を咥えこむと、舌でちろちろと刺激し始めた。
「ひぃっ! あ、あんっ!」
もう片方の胸の頂は、相変わらずニールの指で弄られている。両方を弄られると、どうしようもない感覚だった。
「ぁ、あっ、あんっ!」
「ははっ、気持ちよさそう」
ニールがシャノンの顔を見上げながら、そう言葉を零す。その言葉にシャノンの顔がカーっと熱くなった。
(無理やり犯されているのに、気持ちよくなるなんて……!)
自分はそんなに淫らな女じゃない。
そう言いたいのに、その気持ちは言葉にはならない。
ニールの歯が胸の頂を軽く挟む。痛いのに、気持ちいいと思ってしまった。
「ひぅっ、あんっ!」
「もう声、我慢しなくてもいいのか?」
彼はとことん意地悪だ。その証拠に、彼が口角を上げたのがわかった。
(声、我慢したいのに……!)
なのに、上手く我慢できない。ニールの愛撫が巧みな所為なのか。はたまた、自分が淫らな所為なのか。
そこは定かではないものの、シャノンは快感に負けてしまいそうだった。
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