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第三章
我慢できなかったら、ごめんね?(3)【※】
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(……え?)
その行動にマーガレットが戸惑う間もなく、今度は後ろから貫かれた。
先ほど欲を出したはずだというのに、クローヴィスの熱杭はすでに硬さを取り戻しており、マーガレットの身体に途方もない快楽を与えてくる。
「ひゃあぁあっ!」
身体をがっしりと抱きすくめられ、惚けてしまうような快楽を与えられる。いや、実際に惚けてしまっている。媚薬が回ってしまった身体は与えられる快楽を嬉しそうに享受することしか出来なくて。思考回路はとろとろにとろけてしまい、もう何も考えられない。
「ぁああっ! あんっ!」
「……気持ちいい?」
後ろからそう声をかけられ、マーガレットは首をぶんぶんと縦に振る。徐々に身体から力が抜け、身体を支えていることが難しくなる。けれど、クローヴィスが支えてくれたため崩れ落ちることはなかった。
「あぁ、マーガレット。……俺も、気持ちいいよ」
耳元でそう囁かれ、今度は耳の穴に舌を這わせられた。その瞬間、マーガレットの蜜壺がぎゅっと締まり、クローヴィスのものを締め付けてしまう。それに感じてしまったのか、クローヴィスは「くっ」と声を漏らしていた。その声がマーガレットの身体の感度をさらに高めていく。
「気持ちいぃ、気持ちいいぃのぉ……!」
無意識のうちにそう言ってしまえば、クローヴィスは「よかった」と言いながらより一層強くマーガレットの最奥を穿つ。
そして、どくどくと注がれる熱いもの。……それは、またクローヴィスが達したという証拠なのだろう。
(……ぁ、うれし)
こんな風に彼に愛されることが嬉しくて仕方がない。そう思いぼんやりとしていれば、また身体をひっくり返され今度は仰向けに戻された。
その後、貪るような口づけがもう一度降ってくる。その口づけに応えるかのようにマーガレットは必死にクローヴィスと舌を絡めた。
「んんっ、ぁ」
クローヴィスの手がマーガレットの胸に触れる。……どうやら、まだまだ彼はし足りないらしい。
(……わた、しも)
媚薬の所為だというのが癪だが、欲が昂って収まってくれない。
そう思いながら、マーガレットはクローヴィスの目をまっすぐに見つめる。滴ってくる汗さえ愛おしくて、マーガレットはそっと頭を抱きしめた。
「……マーガレット?」
「もっと、してくださいますか?」
小さな声でそう問えば、クローヴィスは「……そんなこと、言われたらなぁ」と言う。その際に口元が歪んだのにマーガレットが気が付かないわけがない。
「俺もまだまだし足りないし、もっと愛してあげる」
彼はそう言うとマーガレットの胸元にちゅっと赤い痕を残し、今度は首筋にちゅっと口づけてくる。
「……痕、だめ」
小さくそう言ってクローヴィスの身体を押しのけようとするものの、彼は容赦がない。マーガレットの全身に痕を残すかのように口づけてくる。
どれだけダメだと言っても、彼はこの点に関しては譲ってくれなかった。さらには「マーガレットも、つけてくれていいんだよ?」なんて言い出す始末だ。
その言葉の所為でマーガレットの顔に熱が溜まっていくのに気が付きながらも、クローヴィスは「つけて?」と甘えたように言ってくる。……ずるい。そんな風に言われたら――断れないことを知っているだろうに。
「……ちょっとだけ、ですからね」
結局押し負け、マーガレットは彼の首筋に顔をうずめて軽く口づける。どうすれば痕が付くのかはよくわからない。そのため、ほんの少し噛んでしまう。が、クローヴィスは満足してくれたらしく「ありがと」と言ってくれた。
「……じゃあ、まだまだやろうか。……俺は全然し足りないし」
そう言ったクローヴィスがやたらと妖しく笑う。その笑みに心を射貫かれながら――マーガレットは、クローヴィスが満足するまで付き合わされることとなった。
まぁ、媚薬が回ってしまったマーガレットもずっとずーっと彼を求めていたのだが。
その行動にマーガレットが戸惑う間もなく、今度は後ろから貫かれた。
先ほど欲を出したはずだというのに、クローヴィスの熱杭はすでに硬さを取り戻しており、マーガレットの身体に途方もない快楽を与えてくる。
「ひゃあぁあっ!」
身体をがっしりと抱きすくめられ、惚けてしまうような快楽を与えられる。いや、実際に惚けてしまっている。媚薬が回ってしまった身体は与えられる快楽を嬉しそうに享受することしか出来なくて。思考回路はとろとろにとろけてしまい、もう何も考えられない。
「ぁああっ! あんっ!」
「……気持ちいい?」
後ろからそう声をかけられ、マーガレットは首をぶんぶんと縦に振る。徐々に身体から力が抜け、身体を支えていることが難しくなる。けれど、クローヴィスが支えてくれたため崩れ落ちることはなかった。
「あぁ、マーガレット。……俺も、気持ちいいよ」
耳元でそう囁かれ、今度は耳の穴に舌を這わせられた。その瞬間、マーガレットの蜜壺がぎゅっと締まり、クローヴィスのものを締め付けてしまう。それに感じてしまったのか、クローヴィスは「くっ」と声を漏らしていた。その声がマーガレットの身体の感度をさらに高めていく。
「気持ちいぃ、気持ちいいぃのぉ……!」
無意識のうちにそう言ってしまえば、クローヴィスは「よかった」と言いながらより一層強くマーガレットの最奥を穿つ。
そして、どくどくと注がれる熱いもの。……それは、またクローヴィスが達したという証拠なのだろう。
(……ぁ、うれし)
こんな風に彼に愛されることが嬉しくて仕方がない。そう思いぼんやりとしていれば、また身体をひっくり返され今度は仰向けに戻された。
その後、貪るような口づけがもう一度降ってくる。その口づけに応えるかのようにマーガレットは必死にクローヴィスと舌を絡めた。
「んんっ、ぁ」
クローヴィスの手がマーガレットの胸に触れる。……どうやら、まだまだ彼はし足りないらしい。
(……わた、しも)
媚薬の所為だというのが癪だが、欲が昂って収まってくれない。
そう思いながら、マーガレットはクローヴィスの目をまっすぐに見つめる。滴ってくる汗さえ愛おしくて、マーガレットはそっと頭を抱きしめた。
「……マーガレット?」
「もっと、してくださいますか?」
小さな声でそう問えば、クローヴィスは「……そんなこと、言われたらなぁ」と言う。その際に口元が歪んだのにマーガレットが気が付かないわけがない。
「俺もまだまだし足りないし、もっと愛してあげる」
彼はそう言うとマーガレットの胸元にちゅっと赤い痕を残し、今度は首筋にちゅっと口づけてくる。
「……痕、だめ」
小さくそう言ってクローヴィスの身体を押しのけようとするものの、彼は容赦がない。マーガレットの全身に痕を残すかのように口づけてくる。
どれだけダメだと言っても、彼はこの点に関しては譲ってくれなかった。さらには「マーガレットも、つけてくれていいんだよ?」なんて言い出す始末だ。
その言葉の所為でマーガレットの顔に熱が溜まっていくのに気が付きながらも、クローヴィスは「つけて?」と甘えたように言ってくる。……ずるい。そんな風に言われたら――断れないことを知っているだろうに。
「……ちょっとだけ、ですからね」
結局押し負け、マーガレットは彼の首筋に顔をうずめて軽く口づける。どうすれば痕が付くのかはよくわからない。そのため、ほんの少し噛んでしまう。が、クローヴィスは満足してくれたらしく「ありがと」と言ってくれた。
「……じゃあ、まだまだやろうか。……俺は全然し足りないし」
そう言ったクローヴィスがやたらと妖しく笑う。その笑みに心を射貫かれながら――マーガレットは、クローヴィスが満足するまで付き合わされることとなった。
まぁ、媚薬が回ってしまったマーガレットもずっとずーっと彼を求めていたのだが。
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