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第二章

二度目の……(3)【※】

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 そうすれば、頭の上からくすくすと言った風な声が聞こえてきた。

 その声が憎たらしくてマーガレットがクローヴィスのことを強くにらみつければ、彼は「ごめんごめん」と悪びれた風もなく謝ってくる。

「マーガレットがあんまりにも可愛らしいから。……ねぇ?」

 クローヴィスはそう言った後マーガレットの蜜壺から指を引き抜く。すると、蜜壺は切ないとばかりに引くついた。……それが、マーガレットにも分かってしまい顔に熱が溜まってしまう。

「……そんな、思ってもいないことっ!」

 蜜壺の引くつきを誤魔化すようにそんな言葉を口にすれば、彼は「……俺の謝罪、受け入れてくれないの?」と何処となく寂しそうな声で告げてくる。……その言葉が胸に突き刺さるものの、それくらいで彼が堪えるとは到底思えない。

「信じてないっていう目、しているね」

 その後、クローヴィスはそう言うと肩をすくめる。そんな彼の様子が何処となく艶っぽくて、マーガレットはぼうっと彼のことを見つめてしまった。が、彼の顔がマーガレットの秘所を凝視するのに気が付いて、正気に戻る。

「……どうせだし、舐めてあげようか」

 それから彼はそう言うと、マーガレットの秘所に顔を近づけていく。

(な、舐めるって……!)

 クローヴィスのその行為にマーガレットが驚き慌て抵抗するものの、彼はマーガレットの内ももを掴み、さらに大きく脚を開かせる。そして、マーガレットの濡れそぼった蜜口に舌を這わせる。

「んっ⁉」

 蜜をすするように音を立てて舐め上げられ、マーガレットの腰が跳ねる。彼はそれが面白いのかマーガレットの蜜口から溢れ出る蜜を音を立ててすすっていく。

「……奥からどんどん溢れてくるよ」
「いっちゃ、いやぁあっ!」

 必死に抵抗しようとするものの、内ももを掴まれていれば抵抗する術もない。このままだと、おかしくなる――!

 そう思うマーガレットを他所に、クローヴィスは楽しそうにマーガレットの蜜を舐めていく。

 じゅるりと音をたてられて舐められると、マーガレットの身体にゾクゾクとした何かが駆けまわる。恐ろしくて必死に腰を引くものの、クローヴィスにがっちりとつかまれていることもありろくな抵抗にはならない。

「はぅっ、あ、すっちゃ、いやぁっ……!」

 首をぶんぶんと横に振りながらそう言って抵抗するのに、クローヴィスは気にも留めない。じゅるり、じゅるりと音を立てながらマーガレットに蜜をすすったかと思うと、蜜口をちろちろと舌先で舐め上げてくる。……気持ちよくて、おかしくなりそうだった。

(ぁっ、きもちぃぃ……!)

 何とも言えない愉悦が這い上がってきて、マーガレットの身体の感度をさらに高めていく。その所為で、涙があふれてくる。快楽に踊らされた身体は、もう気持ちよくなることしか考えられない。

「腰、動いてる」
「ぁ……」
「いいよ、動かして」

 クローヴィスはそう言うと舌先で今度はマーガレットのぷっくりとした花芯をつつく。たったそれだけの行為なのに、マーガレットの身体は熱くて熱くて仕方がない。蜜口からはとろりとした新しい蜜が溢れ出て、シーツを濡らす。

「ぁ、だ、だめ、だめぇ……!」

 花芯を舌で嬲られるのが気持ちいい。そう思いながらも、微かに残った理性が気持ちよくなることを拒否する。

 このままだったら、とんでもない痴態をクローヴィスに見せてしまう。そう思って怖くなるのに、それと同じくらい気持ちよくなりたいという欲が出てくる。

「嘘つかないの。……どうせだし、一回達しておこうか」
「ぁっ」

 クローヴィスの舌がマーガレットの花芯を捕らえる。彼はそのまま舌で嬲り上げ、マーガレットの身体を容赦なく絶頂させようとしてくる。

 おかしくなる。おかしくなる。おかしくなる――……!

「いやぁあっ!」

 目の奥がちかちかとして、身体からどっと汗が噴き出す。四肢を投げ出し、胸を揺らして息をする。

(……気持ちいい)

 そして、脳内はゆっくりと絶頂したことを理解し、そう思ってしまった。

「マーガレット、達したんだね」

 そう思っていれば、クローヴィスがマーガレットの秘所から顔を上げてそう言ってくる。彼の顔をぼんやりと見つめていれば、彼は唇についたマーガレットの蜜をその舌で舐めとる。その仕草がひどく艶っぽく見えてしまい、マーガレットの下腹部がきゅんとしたような気がした。

(……一度、達したのに)

 何故なのだろうか。これっぽっちも満たされない。それどころか、まだまだ行為に耽っていたいという気持ちがある。

 こんなの、自分じゃない。自分じゃない――……。

 そう思いたいのにどうしようもないほど下腹部がきゅんとする。

「……ぁ、だんなさまぁ」

 思わず彼に手を伸ばしてしまえば、彼はマーガレットのその手を掴みシーツの上に縫い付けてしまう。そのまま自身のすっかり昂った熱杭をマーガレットの太ももに布越しに押し付けてくる。

「……ねぇ、いい?」

 甘えたようにそう言われ、マーガレットがこくんと首を縦に振る。すると、クローヴィスは「いい子」と言ってマーガレットの頭を優しく撫でてくれた。
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