18 / 22
第2章 新婚生活は割と平和? なんだか胸がむずむずします。
第8話
しおりを挟む
「……うぁ」
うめき声とも、喘ぎ声とも取れない声が、口から漏れた。
ただ気持ちよくて、心地よくて。この快感に身を任せたくて、私は燎さんの手に翻弄される。
燎さんが私を見下ろす。その目には、確かな情欲が宿っていて。私のお腹の奥が、またむずむずとする。
「すみれ」
燎さんが、私の唇に口づける。今度は、触れるだけ。優しい感覚。だけど、ほんの少し足りない。
そう思って、私は燎さんの後頭部に手を回して、もっともっとと口づけを強請る。……彼は、少し困ったように笑っていた。
「……これ以上煽られると、止まりそうにないんだが」
燎さんはそう呟くと、私の望み通りに口づけてくださった。何度も何度も口づけて、今度は舌を絡め合う激しい口づけをして。
私の身体の奥がじんじんと熱くなっていく。
なんだか下腹部がむずむずとして、自然と足をこすり合わせた。……ダメだ。なんだか、えっちな気分なのかも……。
「……脚、こすり合わせてどうしたんだ?」
燎さんがそう問いかけてこられる。……意地悪だ。
(でも、さすがに下に触ってほしいなんて……)
恥ずかしくて、そんなこと言えるわけがない。そう思って私が唇を噛んでいれば、燎さんの手がするりと私の身体を伝って、ショートパンツに触れた。その中に手を入れられて、私の身体がびくんと跳ねる。
「悪い。……嫌だったか?」
そう問いかけられて、私は首をゆるゆると横に振る。ちょっと、驚いただけだ。
視線だけでそう訴えれば、燎さんはホッと胸をなでおろしていた。そのまま、私の秘所にショーツ越しに触れる。
……多分、濡れてる。
私だって、感じたらどういうことになるかくらいの知識はある。ただ、経験がないだけなのだ。
「……ちょっと、濡れるか」
燎さんがそう呟いて、私の秘所をショーツ越しに撫でる。なんていうか、もどかしい感覚だった。
自然と腰が揺れて、なんとかして快感を得ようとしてしまう。……こんなの、ダメなのに。
「腰、動いてるな」
けど、そう言われるのは予想外で。私は顔に熱を溜めてしまった。そっと燎さんから視線を逸らせば、彼は喉を鳴らして笑っていた。
「すみれは、こういうことは初めてか?」
その問いかけに、こくんと首を縦に振る。燎さんは、私の回答を聞いて口元を緩めていた。
「そうか。……つまり、初めてなのに俺を誘惑したわけか」
……言わないでほしかった。
「……だ、って」
妹扱いが、嫌だった。その一心で、私は燎さんを誘惑している。……ちょっと愛らしい下着をつけて、燎さんに抱いてほしいって、強請ってる。
「あぁ、俺が悪かったんだよな。……だけどな、すみれ」
「……はい」
「一時期の感情で、男に抱いてほしいなんていうもんじゃない」
燎さんがそう零して、私の額にちゅっと口づけられた。……そこじゃない。
「りょう、さん……」
「悪いな。……本当は、首とかに付けたいんだが……。明日のことを思うと、な」
だったら、仕方がないか。明日は結婚式だもの。……キスマークなんてあったら、目立ってしまう。
「それに、ハジメテは明日に取っておこう」
私の目をまっすぐに見つめて、燎さんがそうおっしゃる。……明日?
「だから、今日は最後まではしない。……ただ、そうだな。快楽には、慣れておいてもらおうか」
その言葉の意味がわからなくて、私がきょとんとする。その間に、燎さんは私のショーツの中に手を忍ばせた。
驚いて、またびくんと身体が跳ねる。
「すみれは、自分で弄った経験は?」
……そんなの、答えられるわけがない。というか……。
「な、い」
顔を手で覆って、そう告げる。だから、絶頂とか、そういう感覚もわからない。
「そうか。……じゃあ、一度達するということを経験しておこう」
なんてことない風に、燎さんがそう呟いて……私の秘所をその手で撫でた。
うめき声とも、喘ぎ声とも取れない声が、口から漏れた。
ただ気持ちよくて、心地よくて。この快感に身を任せたくて、私は燎さんの手に翻弄される。
燎さんが私を見下ろす。その目には、確かな情欲が宿っていて。私のお腹の奥が、またむずむずとする。
「すみれ」
燎さんが、私の唇に口づける。今度は、触れるだけ。優しい感覚。だけど、ほんの少し足りない。
そう思って、私は燎さんの後頭部に手を回して、もっともっとと口づけを強請る。……彼は、少し困ったように笑っていた。
「……これ以上煽られると、止まりそうにないんだが」
燎さんはそう呟くと、私の望み通りに口づけてくださった。何度も何度も口づけて、今度は舌を絡め合う激しい口づけをして。
私の身体の奥がじんじんと熱くなっていく。
なんだか下腹部がむずむずとして、自然と足をこすり合わせた。……ダメだ。なんだか、えっちな気分なのかも……。
「……脚、こすり合わせてどうしたんだ?」
燎さんがそう問いかけてこられる。……意地悪だ。
(でも、さすがに下に触ってほしいなんて……)
恥ずかしくて、そんなこと言えるわけがない。そう思って私が唇を噛んでいれば、燎さんの手がするりと私の身体を伝って、ショートパンツに触れた。その中に手を入れられて、私の身体がびくんと跳ねる。
「悪い。……嫌だったか?」
そう問いかけられて、私は首をゆるゆると横に振る。ちょっと、驚いただけだ。
視線だけでそう訴えれば、燎さんはホッと胸をなでおろしていた。そのまま、私の秘所にショーツ越しに触れる。
……多分、濡れてる。
私だって、感じたらどういうことになるかくらいの知識はある。ただ、経験がないだけなのだ。
「……ちょっと、濡れるか」
燎さんがそう呟いて、私の秘所をショーツ越しに撫でる。なんていうか、もどかしい感覚だった。
自然と腰が揺れて、なんとかして快感を得ようとしてしまう。……こんなの、ダメなのに。
「腰、動いてるな」
けど、そう言われるのは予想外で。私は顔に熱を溜めてしまった。そっと燎さんから視線を逸らせば、彼は喉を鳴らして笑っていた。
「すみれは、こういうことは初めてか?」
その問いかけに、こくんと首を縦に振る。燎さんは、私の回答を聞いて口元を緩めていた。
「そうか。……つまり、初めてなのに俺を誘惑したわけか」
……言わないでほしかった。
「……だ、って」
妹扱いが、嫌だった。その一心で、私は燎さんを誘惑している。……ちょっと愛らしい下着をつけて、燎さんに抱いてほしいって、強請ってる。
「あぁ、俺が悪かったんだよな。……だけどな、すみれ」
「……はい」
「一時期の感情で、男に抱いてほしいなんていうもんじゃない」
燎さんがそう零して、私の額にちゅっと口づけられた。……そこじゃない。
「りょう、さん……」
「悪いな。……本当は、首とかに付けたいんだが……。明日のことを思うと、な」
だったら、仕方がないか。明日は結婚式だもの。……キスマークなんてあったら、目立ってしまう。
「それに、ハジメテは明日に取っておこう」
私の目をまっすぐに見つめて、燎さんがそうおっしゃる。……明日?
「だから、今日は最後まではしない。……ただ、そうだな。快楽には、慣れておいてもらおうか」
その言葉の意味がわからなくて、私がきょとんとする。その間に、燎さんは私のショーツの中に手を忍ばせた。
驚いて、またびくんと身体が跳ねる。
「すみれは、自分で弄った経験は?」
……そんなの、答えられるわけがない。というか……。
「な、い」
顔を手で覆って、そう告げる。だから、絶頂とか、そういう感覚もわからない。
「そうか。……じゃあ、一度達するということを経験しておこう」
なんてことない風に、燎さんがそう呟いて……私の秘所をその手で撫でた。
5
お気に入りに追加
327
あなたにおすすめの小説
お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
Adria
恋愛
仕事ばかりをしている娘の将来を案じた両親に泣かれて、うっかり頷いてしまった瑞希はお見合いに行かなければならなくなった。
渋々お見合いの席に行くと、そこにいたのは瑞希の勤め先の社長だった!?
合理的で無駄が嫌いという噂がある冷徹社長を前にして、瑞希は「冗談じゃない!」と、その場から逃亡――
だが、ひょんなことから彼に瑞希が自社の社員であることがバレてしまうと、彼は結婚前提の同棲を迫ってくる。
「君の未来をくれないか?」と求愛してくる彼の強引さに翻弄されながらも、瑞希は次第に溺れていき……
《エブリスタ、ムーン、ベリカフェにも投稿しています》

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。

忘れたとは言わせない。〜エリートドクターと再会したら、溺愛が始まりました〜
青花美来
恋愛
「……三年前、一緒に寝た間柄だろ?」
三年前のあの一夜のことは、もう過去のことのはずなのに。
一夜の過ちとして、もう忘れたはずなのに。
「忘れたとは言わせねぇぞ?」
偶然再会したら、心も身体も翻弄されてしまって。
「……今度こそ、逃がすつもりも離すつもりもねぇから」
その溺愛からは、もう逃れられない。
*第16回恋愛小説大賞奨励賞受賞しました*
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~
雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」
夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。
そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。
全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる