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勇者に選ばれた恋人が、王女様と婚姻するらしいので、
待つ恋人アデルミラの話(8)【※】
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「ぁ、あ」
首を必死に横に振り、止めてほしいと懇願する。それでも、ロレンシオは止めてくれない。指を動かす速度を早くし、アデルミラの蜜壺を蹂躙するだけだ。その感覚が怖く、アデルミラはロレンシオの背にさらに爪を立てた。これで、怒って止めてくれないだろうか? そう思うのに、ロレンシオはアデルミラの蜜壺を蹂躙する指を止めない。それどころか、ただ愛おしいとばかりに口元を緩める。
(いやぁ……! 私、お兄ちゃんにとんでもない姿、見せてる……!)
蜜壺から聞こえてくる水音は、どんどん大きくなる。その音がアデルミラの官能を引き出し、アデルミラの気持ちを厭らしくする。それに、ロレンシオの興奮もアデルミラにしっかりと伝わってきて。足に当たるソレが、熱を持って固くなっているのはアデルミラにもしっかりと伝わってくるのだ。
(お兄ちゃん……興奮しているの? 私で?)
そんなことを思うと、こんな状態なのに嬉しくなってしまう。ずっと、子供扱いだった。ロレンシオは自分のことを妹としてしか見ていないと思っていた。それは、恋人関係に発展しても同じで。だからこそ、自分のことを一人の女として見てくれているということが、とても幸福に感じられてしまったのだ。
「お、にい、ちゃ……!」
「また、呼び方が戻っているな」
アデルミラがロレンシオのことを呼べば、ロレンシオはそう言ってアデルミラの蜜壺をさらに指で犯す。ぐちゅぐちゅという音が鳴る中、ロレンシオの指がとある一点に触れた時、アデルミラの身体が大きくのけぞった。身体中に強い快楽が走り、大きな嬌声を上げてしまう。
「……ここが、いいのか」
「ぁ、あ、そこ、いやぁ! おかし、おかしくなる……!」
その感覚は、アデルミラからすればハジメテのもので。その所為で、アデルミラは強すぎる快楽に首を横に振ることしか出来なかった。胸を弄られていた時は、もっと強い快感が欲しいと思っていた。でも、与えられる快楽は予想以上のもので。だから、口からは絶え間ない嬌声が零れる。
「……まだ、ナカだけではイケないだろうからな。……こっちも、一緒に弄ってやる」
そんな言葉とほぼ同時に、ロレンシオの親指がアデルミラの花芯に触れた。そのまま、ぐりぐりと押されればアデルミラは「いやぁ!」と大きな嬌声を上げることしか出来なくて。身体ががくがくと震え、未知の感覚に怖くなる。首を横に振ってロレンシオに縋るように抱き着けば、ロレンシオは口元を緩める。
「アデルミラ。……可愛らしいな。ほら、もっと俺に縋ってくれ」
どうして、そんなことを言うのだろうか? ロレンシオはアデルミラのことを捨てたはずなのに。
一瞬そんな考えが脳裏をよぎるが、与えられる快楽の強さはその考えさえも吹き飛ばす。ただロレンシオに縋り、彼の背に爪を立てることしか出来ない。服越しではあるものの、かなり痛いだろうに。なのに、ロレンシオは口元を緩めるだけで文句を言うことはない。
「ぁ、あ、きちゃ、なにか、きちゃ……!」
「いいぞ。……アデルミラ、イってもいいぞ」
耳元で優しくそう囁かれ、アデルミラの身体がびくんと大きく跳ねる。その瞬間、アデルミラの身体には今まで感じたことがないほどの強い快楽が走って。先ほどよりもずっと大きな嬌声を上げ、アデルミラは達してしまった。
蜜壺がぎゅうぎゅうと締まり、ロレンシオの指を締め付ける。指を放すまいとする蜜壺は、きっと勘違いをしているのだろう。
「……おにい、ちゃ」
「俺をそう呼ぶな。……なんて、呼ぶんだ?」
優しくそう言われ、アデルミラは「ろれん、しお」と虚ろな目でそう返す。肩を大きく揺らしながら息をし、呼吸を整えようとするアデルミラの顔は真っ赤だった。心を占めるのは絶頂の余韻と、羞恥心。きっとロレンシオは最後までするのだろう。それは、アデルミラにも分かった。
「アデルミラ。……可愛らしいな」
ロレンシオはそれだけを呟くと、アデルミラの唇に一度だけ触れるだけの口づけを落とす。その後、自身の服を脱ぎ始めた。上着やシャツを脱げば、ロレンシオの鍛えられた身体がアデルミラの視界に入った。勇者として戦って来ただけはあり、その身体には無数の傷跡がある。その傷が、アデルミラには何処となく素敵に見えてしまった。
(ロレンシオって……ずっと、たくましい体格だったけれど……その、さらに、すごくなってる……)
重たい瞼を開き、アデルミラは心の中でそう思う。元々ロレンシオは身体を鍛えることが好きだった。そのため、勇者に選ばれる前からかなりたくましい身体をしていたものだ。でも、今はそれ以上で。
そんな風にロレンシオの身体を呆然とアデルミラが見つめていれば、蜜口に何か熱いモノが押し当てられる。その感覚に、アデルミラは現実に引き戻されてしまった。
「……ロレンシオ」
「アデルミラ。俺を、受け入れてくれ」
そう切なげな声で言われたら、拒否できないじゃないか。だって、好きなのだから。
心の中でそんなことを思いながら、アデルミラは「……責任、取ってよ」と絞り出すような声で告げた。
「わ、私、ハジメテ、だから……! だから、私のハジメテを奪う責任、取ってよ……!」
その言葉は、ずるいと分かっていた。ロレンシオはアデルミラではなく王女と婚姻するのだ。だから、責任なんて取れるわけがないのに。
もしかしたら、こう言えばロレンシオは自分の元に戻ってくれるのではないかと思ったのだ。……ずるい女だ。アデルミラは、心の中でそう思った。
首を必死に横に振り、止めてほしいと懇願する。それでも、ロレンシオは止めてくれない。指を動かす速度を早くし、アデルミラの蜜壺を蹂躙するだけだ。その感覚が怖く、アデルミラはロレンシオの背にさらに爪を立てた。これで、怒って止めてくれないだろうか? そう思うのに、ロレンシオはアデルミラの蜜壺を蹂躙する指を止めない。それどころか、ただ愛おしいとばかりに口元を緩める。
(いやぁ……! 私、お兄ちゃんにとんでもない姿、見せてる……!)
蜜壺から聞こえてくる水音は、どんどん大きくなる。その音がアデルミラの官能を引き出し、アデルミラの気持ちを厭らしくする。それに、ロレンシオの興奮もアデルミラにしっかりと伝わってきて。足に当たるソレが、熱を持って固くなっているのはアデルミラにもしっかりと伝わってくるのだ。
(お兄ちゃん……興奮しているの? 私で?)
そんなことを思うと、こんな状態なのに嬉しくなってしまう。ずっと、子供扱いだった。ロレンシオは自分のことを妹としてしか見ていないと思っていた。それは、恋人関係に発展しても同じで。だからこそ、自分のことを一人の女として見てくれているということが、とても幸福に感じられてしまったのだ。
「お、にい、ちゃ……!」
「また、呼び方が戻っているな」
アデルミラがロレンシオのことを呼べば、ロレンシオはそう言ってアデルミラの蜜壺をさらに指で犯す。ぐちゅぐちゅという音が鳴る中、ロレンシオの指がとある一点に触れた時、アデルミラの身体が大きくのけぞった。身体中に強い快楽が走り、大きな嬌声を上げてしまう。
「……ここが、いいのか」
「ぁ、あ、そこ、いやぁ! おかし、おかしくなる……!」
その感覚は、アデルミラからすればハジメテのもので。その所為で、アデルミラは強すぎる快楽に首を横に振ることしか出来なかった。胸を弄られていた時は、もっと強い快感が欲しいと思っていた。でも、与えられる快楽は予想以上のもので。だから、口からは絶え間ない嬌声が零れる。
「……まだ、ナカだけではイケないだろうからな。……こっちも、一緒に弄ってやる」
そんな言葉とほぼ同時に、ロレンシオの親指がアデルミラの花芯に触れた。そのまま、ぐりぐりと押されればアデルミラは「いやぁ!」と大きな嬌声を上げることしか出来なくて。身体ががくがくと震え、未知の感覚に怖くなる。首を横に振ってロレンシオに縋るように抱き着けば、ロレンシオは口元を緩める。
「アデルミラ。……可愛らしいな。ほら、もっと俺に縋ってくれ」
どうして、そんなことを言うのだろうか? ロレンシオはアデルミラのことを捨てたはずなのに。
一瞬そんな考えが脳裏をよぎるが、与えられる快楽の強さはその考えさえも吹き飛ばす。ただロレンシオに縋り、彼の背に爪を立てることしか出来ない。服越しではあるものの、かなり痛いだろうに。なのに、ロレンシオは口元を緩めるだけで文句を言うことはない。
「ぁ、あ、きちゃ、なにか、きちゃ……!」
「いいぞ。……アデルミラ、イってもいいぞ」
耳元で優しくそう囁かれ、アデルミラの身体がびくんと大きく跳ねる。その瞬間、アデルミラの身体には今まで感じたことがないほどの強い快楽が走って。先ほどよりもずっと大きな嬌声を上げ、アデルミラは達してしまった。
蜜壺がぎゅうぎゅうと締まり、ロレンシオの指を締め付ける。指を放すまいとする蜜壺は、きっと勘違いをしているのだろう。
「……おにい、ちゃ」
「俺をそう呼ぶな。……なんて、呼ぶんだ?」
優しくそう言われ、アデルミラは「ろれん、しお」と虚ろな目でそう返す。肩を大きく揺らしながら息をし、呼吸を整えようとするアデルミラの顔は真っ赤だった。心を占めるのは絶頂の余韻と、羞恥心。きっとロレンシオは最後までするのだろう。それは、アデルミラにも分かった。
「アデルミラ。……可愛らしいな」
ロレンシオはそれだけを呟くと、アデルミラの唇に一度だけ触れるだけの口づけを落とす。その後、自身の服を脱ぎ始めた。上着やシャツを脱げば、ロレンシオの鍛えられた身体がアデルミラの視界に入った。勇者として戦って来ただけはあり、その身体には無数の傷跡がある。その傷が、アデルミラには何処となく素敵に見えてしまった。
(ロレンシオって……ずっと、たくましい体格だったけれど……その、さらに、すごくなってる……)
重たい瞼を開き、アデルミラは心の中でそう思う。元々ロレンシオは身体を鍛えることが好きだった。そのため、勇者に選ばれる前からかなりたくましい身体をしていたものだ。でも、今はそれ以上で。
そんな風にロレンシオの身体を呆然とアデルミラが見つめていれば、蜜口に何か熱いモノが押し当てられる。その感覚に、アデルミラは現実に引き戻されてしまった。
「……ロレンシオ」
「アデルミラ。俺を、受け入れてくれ」
そう切なげな声で言われたら、拒否できないじゃないか。だって、好きなのだから。
心の中でそんなことを思いながら、アデルミラは「……責任、取ってよ」と絞り出すような声で告げた。
「わ、私、ハジメテ、だから……! だから、私のハジメテを奪う責任、取ってよ……!」
その言葉は、ずるいと分かっていた。ロレンシオはアデルミラではなく王女と婚姻するのだ。だから、責任なんて取れるわけがないのに。
もしかしたら、こう言えばロレンシオは自分の元に戻ってくれるのではないかと思ったのだ。……ずるい女だ。アデルミラは、心の中でそう思った。
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