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仕掛けた罠にかかったのは私だった

仕掛けた罠にかかったのは私だった③【※】

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「あぁ、そろそろこっちも触ってあげないと可哀想だね」

 それからしばらくして、アンリはそう言うとリゼットのドロワーズのひもを解き、そのままリゼットの脚から引き抜く。その際にとろりと蜜が溢れ、シーツに零れていく。その光景のなんと淫靡なことか。その証拠にアンリがごくりと息を呑むのがリゼットにも分かった。

「あぁ、こことかもうトロトロだよ。刺激が欲しいって、引くついちゃってる」

 そう言ってアンリが指をリゼットのすでにとろけた蜜口に押し当てる。たったそれだけで蜜がこぼれ出てしまい、またシーツに垂れていく。

「ぁ、あっ」

 アンリの指が、蜜壺に挿っていく。それに気が付いても、もう抵抗する術もない。処女と言うこともあり感じるはずの異物感などこれっぽっちも感じない。それどころか、蜜壺のナカはうねり指を奥へ奥へと誘おうとしているようだ。

「すごいね。僕の指が引きちぎられちゃいそうだ」

 指を二本に増やしたアンリがそう言う。その後、アンリは指で膣壁をなぞっていく。そして、丁度花芯の裏側を撫でられたとき、リゼットの蜜壺がぎゅうっとひときわ強く締まる。それは、彼にもよく分かったらしい。

「ここが良いんだね」

 アンリはそう呟くとそこを入念に攻めあげていく。その指の動きに合わせて、蜜がくちゅくちゅと音を鳴らすのがやたらと淫靡だった。

「ぁああっ、あんっ! いや、も、やめてぇ……!」

 首を横にぶんぶんと振りながらリゼットはそう叫ぶ。が、その蜜壺は嬉しそうに引くつき、アンリの指を美味しそうに咥えこむ。

「いやぁああっ! きちゃ、きちゃう……!」

 そんなことをしていれば、強すぎる絶頂の予感がリゼットを襲った。絶頂の予感に身を震わせていれば、アンリのその指の動きがさらに激しくなる。その動きはまるでリゼットを強制的に絶頂させようとしているようだ。

「いいよ、達して。……僕が見ていてあげるから」

 耳元でそう囁かれ、耳の穴に舌を差し込まれる。至近距離でもくちゅくちゅという水音を聞かされ、リゼットはあっけなく絶頂してしまった。

 肩を揺らしながら呼吸を整え、必死に思考回路を張り巡らせる。しかし、上手く思考回路は動いてくれない。それどころか、蜜壺が指よりももっと太いモノを求めて引くついているのがわかってしまい、リゼットを絶望の淵へとたたき落としていく。

「……ぁ」

 さらには、リゼットの太ももに押し付けられる熱くて太いもの。その質感を感じると、リゼットの蜜壺がさらに切なく引くつく。

 布越しでもわかるその熱さ。それは――アンリがリゼットの痴態を見て興奮したという何よりの証拠だった。

「ねぇ、僕も興奮しちゃった。……リゼットのナカに挿っても、いい?」

 優しく堕とすようにそう問いかけられ、リゼットの心が揺れる。

 媚薬に犯された頭と身体は快楽が、ソレが、欲しいと求めている。けれど、わずかに残った理性はそれをダメだと訴える。

(でも、もうむりぃ……!)

 だが、疼く身体には逆らえなかった。リゼットはゆっくりとその手を伸ばし、アンリの熱杭に布越しに触れる。そのまま彼の目を見つめれば、彼は「……いいんだ」と言いながら口元を緩めていた。

「いいよ、挿れてあげる」

 その後、彼はそう言うと自身のベルトを手早く外し、トラウザーズと下穿きをさっさと脱ぎ捨ててしまった。そこにそそり立つのは――そのきれいな顔とは不釣り合いなほどにグロテスクな熱杭。それは先走りを零しており、リゼットのナカに挿りたいと強く主張をしているようだった。

「……ちょっと、痛いかもだけれど」

 アンリはそう零すとリゼットの蜜口に自身の熱杭の先端を押し当てる。そのまま数回こすりつけ、蜜と先走りを絡め合う。

 そして、一気にリゼットの蜜壺を貫く。

「ぁああっ!」

 たったそれだけなのに、リゼットはあっけなく絶頂してしまった。

 処女を失った痛みなどない。それどころか、強すぎる快楽に酔ってしまいそうだ。

 そう思いリゼットが四肢を投げ出していれば、アンリは「大丈夫そうだね」と言った後ゆっくりと腰を動かし始める。

「ぁああっあんっ!」

 熱杭が抜けるぎりぎりまで引き抜き、次に最奥まで一気に押し進める。そんなアンリの腰遣いに、リゼットは翻弄されることしか出来ない。ただ彼の動きに合わせて喘ぎ、蜜壺をぎゅっと締め付けることしか出来なかった。

「くっ、すごい、搾り取られそう……!」

 アンリの余裕のない声が頭の上から降ってくる。その感覚に嬉しさを覚えながらも、リゼットは彼の首に腕を回す。すると、彼は何を思ったのかリゼットの唇に口づけてきた。

「ぁあ、リゼット、リゼット……!」

 うっとりとしたような声でそう囁かれ、リゼットの心臓がとくんと音を立てていく。

「もう、出しちゃいそう……」

 それから、そんな言葉と少ししてから注がれる熱い飛沫。それが、アンリの達した証拠だとリゼットはぼんやりとするような頭で考えてしまった。……子供が出来るとか、そういうこともうどうでもよくて。

「……ぁ、もっとぉ」

 うずく身体は、もう理性など仕事もしていなかった。ただ、発情してしまい交わること以外何も考えられない。そんなリゼットを見下ろしながら、アンリは笑っていた。

「可愛らしいね。……僕のお姫様は、理性を失っちゃったみたいだけれど」

 くすくすと笑いながらアンリはそう言った後、リゼットの蜜壺から自身をずるりと引き抜く。しかし、すぐにそれは硬さを取り戻し、リゼットのナカに挿りたがっていた。

「……ふふっ、ごめんね、こんな乱暴な奪い方で」
「……ふぇ?」
「でも、大丈夫」

 ――もうぜーったいに、放してあげないから。

 ぼんやりとするような意識の中、リゼットの耳に届いたのはそんな声だった。

 ◇◆◇

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