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第1章
ハジメテの客 6【※】
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肩を揺らして、荒い呼吸を整える。何度も何度も、息を吸っては吐いてを繰り返す。
重たい瞼を無理やり押し上げ、カーティアはヴィクトルを見つめた。彼は、カーティアのことを見下ろしていた。
かと思えば、彼の大きな手がカーティアの頬を挟む。そして、ちゅっと触れるだけの口づけを落とされた。
「……ヴィクトル、さま」
ゆっくりと彼の名前を呼んだ。そうすれば、彼が少しだけ嬉しそうに頬を緩める。
強面な彼ではあるが、頬を緩めた姿は多少愛らしいかもしれない。
「正直、あなたを前にして理性を保つのは難しい。……少し休ませてやりたいが、無理そうだ」
「……え」
彼の言葉の意味が分からなくて、カーティアは目を見開く。
瞬間、蜜壺のナカになにかが挿ってきたのがわかった。
ごつごつとしたそれが、ヴィクトルの指だと気が付くのに、やはり時間はかからない。
「……っはぁ」
身体が硬直する。先ほどよりも異物感は少ないが、感じるのは確かな違和感。
ヴィクトルの指がぐっとカーティアの蜜壺の奥へ奥へと進んでいく。そして、彼の指が優しく膣壁を撫でた。
「……ぁ」
それは、なんとも言えない感覚だった。
身体の内側を撫でられているというのは、こんな感覚なのか。
頭の冷静な部分はそう思うが、気持ちいいとは思えない。
「大丈夫だ、安心してくれ。……ひどくは、しない」
彼がもう一度、優しくカーティアに囁いてくれる。
そして、隘路にもう一本指を押し込んだ。
「動かすぞ」
そんな宣言とほぼ同時に、ヴィクトルの指がカーティアの蜜壺のナカで動き出す。
初めは同じ動きをしていた指は、徐々にバラバラに動き始める。まるでなにかを探るような動きに、カーティアの身体が硬直した。
「……ひぃっ」
しかし、とある一点に触れられると、カーティアの喉が鳴った。身体は自然としなる。
不思議な感覚が身体中に駆けまわり、ぎゅっと蜜壺が締まる。
ヴィクトルの指を、自身の蜜壺がぎゅうっと締め付けたのがわかってしまう。
「あぁ、ここがいいんだな」
ヴィクトルがそう呟いて、今度はそこを重点的に弄ってきた。
触れられる度に、カーティアの身体がびくんと反応する。まるで逃がさないとばかりに、ヴィクトルの指を蜜壺が強く締め付ける。
「あぁ、だめ、だめなの……!」
なんとか逃れようと、腰を引こうとする。が、それさえも叶わない。
ヴィクトルにがっしりと腰を抱き寄せられ、逃げることなど許されない。
「あなたのナカがうねっている。……俺で、感じてくれているんだな」
端的にそう告げたヴィクトルが、カーティアの蜜壺のナカで指をぐっと折り曲げる。
それだけで、カーティアの身体には快楽が走り抜けた。
「やだぁっ! きちゃ、きちゃう……!」
絶頂の予感がした。
がくがくと身体を震わせ、カーティアはもうあの感覚を味わいたくないと願う。
自分を好きでもない男の手で、これ以上乱されるなんて……絶対に、ごめんだ。
心ではそう思うのに、身体は素直で貪欲で。ヴィクトルの指を締め付ける。まるで、精を強請っているかのようだった。
「いいぞ。……もう一度、あなたの達した顔が見たい」
カーティアの意思を決壊させるかのように、ヴィクトルがカーティアの耳元でそう囁いた。
そうなれば、あっけなく達してしまう。
カーティアの身体中からどっと汗が噴き出て、疲労感が身体を襲った。
(……ねむ、たい)
正直、もう指を一本動かすことさえ、辛くてたまらない。
瞼を落として、このまま眠ってしまいたい。
そう思うものの、カーティアは重たい瞼を押し上げ、ヴィクトルの顔を見つめる。……彼の欲情した目と、視線が絡み合う。
「……あなたのナカに、挿りたいんだ」
そう言ったヴィクトルが、自身の下肢をカーティアの太ももに押し付けてくる。
そこは先ほどよりもずっと熱を持っているかのようにも、感じられてしまった。
「優しくする。ひどくはしない。……だから、どうか」
まるで縋るように、ヴィクトルがそう強請ってくる。それが、カーティアの心を乱す。
彼は、カーティアを苦しめるためにここに来たはずだ。なのに、彼の言動を聞いていると、まるで――。
(私のことを、愛しているみたい……)
ぎゅっと身体を抱きしめられると、そう思ってしまう。それに、彼の荒々しい呼吸が、カーティアの心をざわつかせる。
自分は娼婦になったのだ。許可もなく、抱けばいいというのに……。
「……ヴィクトル、さま」
「あぁ」
静かに名前を呼べば、彼が返事をくれた。ぎゅっと、カーティアは彼の手を握る。
「どうぞ……」
目を瞑って、羞恥心に耐えながらそう言う。
その言葉の意味は、どうやら彼にもしっかりと伝わったらしい。彼が、自身の衣服を脱ぎ始める。
上着やシャツを脱いだかと思えば、スラックスや下穿きもあっさりと脱ぎ捨てた。
瞬間、カーティアの眼下にソレが晒される。
(あんなにも、大きなものなの……?)
自然と、頬が引きつった。スラックス越しの雰囲気からして、大きいであろうということは予想していた。
でも……。
(予想よりも、ずっと大きい……)
そう思うと、カーティアの身体に無意識のうちに力が入ってしまった。
重たい瞼を無理やり押し上げ、カーティアはヴィクトルを見つめた。彼は、カーティアのことを見下ろしていた。
かと思えば、彼の大きな手がカーティアの頬を挟む。そして、ちゅっと触れるだけの口づけを落とされた。
「……ヴィクトル、さま」
ゆっくりと彼の名前を呼んだ。そうすれば、彼が少しだけ嬉しそうに頬を緩める。
強面な彼ではあるが、頬を緩めた姿は多少愛らしいかもしれない。
「正直、あなたを前にして理性を保つのは難しい。……少し休ませてやりたいが、無理そうだ」
「……え」
彼の言葉の意味が分からなくて、カーティアは目を見開く。
瞬間、蜜壺のナカになにかが挿ってきたのがわかった。
ごつごつとしたそれが、ヴィクトルの指だと気が付くのに、やはり時間はかからない。
「……っはぁ」
身体が硬直する。先ほどよりも異物感は少ないが、感じるのは確かな違和感。
ヴィクトルの指がぐっとカーティアの蜜壺の奥へ奥へと進んでいく。そして、彼の指が優しく膣壁を撫でた。
「……ぁ」
それは、なんとも言えない感覚だった。
身体の内側を撫でられているというのは、こんな感覚なのか。
頭の冷静な部分はそう思うが、気持ちいいとは思えない。
「大丈夫だ、安心してくれ。……ひどくは、しない」
彼がもう一度、優しくカーティアに囁いてくれる。
そして、隘路にもう一本指を押し込んだ。
「動かすぞ」
そんな宣言とほぼ同時に、ヴィクトルの指がカーティアの蜜壺のナカで動き出す。
初めは同じ動きをしていた指は、徐々にバラバラに動き始める。まるでなにかを探るような動きに、カーティアの身体が硬直した。
「……ひぃっ」
しかし、とある一点に触れられると、カーティアの喉が鳴った。身体は自然としなる。
不思議な感覚が身体中に駆けまわり、ぎゅっと蜜壺が締まる。
ヴィクトルの指を、自身の蜜壺がぎゅうっと締め付けたのがわかってしまう。
「あぁ、ここがいいんだな」
ヴィクトルがそう呟いて、今度はそこを重点的に弄ってきた。
触れられる度に、カーティアの身体がびくんと反応する。まるで逃がさないとばかりに、ヴィクトルの指を蜜壺が強く締め付ける。
「あぁ、だめ、だめなの……!」
なんとか逃れようと、腰を引こうとする。が、それさえも叶わない。
ヴィクトルにがっしりと腰を抱き寄せられ、逃げることなど許されない。
「あなたのナカがうねっている。……俺で、感じてくれているんだな」
端的にそう告げたヴィクトルが、カーティアの蜜壺のナカで指をぐっと折り曲げる。
それだけで、カーティアの身体には快楽が走り抜けた。
「やだぁっ! きちゃ、きちゃう……!」
絶頂の予感がした。
がくがくと身体を震わせ、カーティアはもうあの感覚を味わいたくないと願う。
自分を好きでもない男の手で、これ以上乱されるなんて……絶対に、ごめんだ。
心ではそう思うのに、身体は素直で貪欲で。ヴィクトルの指を締め付ける。まるで、精を強請っているかのようだった。
「いいぞ。……もう一度、あなたの達した顔が見たい」
カーティアの意思を決壊させるかのように、ヴィクトルがカーティアの耳元でそう囁いた。
そうなれば、あっけなく達してしまう。
カーティアの身体中からどっと汗が噴き出て、疲労感が身体を襲った。
(……ねむ、たい)
正直、もう指を一本動かすことさえ、辛くてたまらない。
瞼を落として、このまま眠ってしまいたい。
そう思うものの、カーティアは重たい瞼を押し上げ、ヴィクトルの顔を見つめる。……彼の欲情した目と、視線が絡み合う。
「……あなたのナカに、挿りたいんだ」
そう言ったヴィクトルが、自身の下肢をカーティアの太ももに押し付けてくる。
そこは先ほどよりもずっと熱を持っているかのようにも、感じられてしまった。
「優しくする。ひどくはしない。……だから、どうか」
まるで縋るように、ヴィクトルがそう強請ってくる。それが、カーティアの心を乱す。
彼は、カーティアを苦しめるためにここに来たはずだ。なのに、彼の言動を聞いていると、まるで――。
(私のことを、愛しているみたい……)
ぎゅっと身体を抱きしめられると、そう思ってしまう。それに、彼の荒々しい呼吸が、カーティアの心をざわつかせる。
自分は娼婦になったのだ。許可もなく、抱けばいいというのに……。
「……ヴィクトル、さま」
「あぁ」
静かに名前を呼べば、彼が返事をくれた。ぎゅっと、カーティアは彼の手を握る。
「どうぞ……」
目を瞑って、羞恥心に耐えながらそう言う。
その言葉の意味は、どうやら彼にもしっかりと伝わったらしい。彼が、自身の衣服を脱ぎ始める。
上着やシャツを脱いだかと思えば、スラックスや下穿きもあっさりと脱ぎ捨てた。
瞬間、カーティアの眼下にソレが晒される。
(あんなにも、大きなものなの……?)
自然と、頬が引きつった。スラックス越しの雰囲気からして、大きいであろうということは予想していた。
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(予想よりも、ずっと大きい……)
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