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第1章 女騎士から聖女にジョブチェンジ!?
セレーナ・ビーズリーの事情 3
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その後、終業時間を迎えセレーナは帰路についた。
騎士団第三部隊では交代で夜勤があるため、騎士団の寄宿舎で生活をする騎士も少なくはない。
だが、セレーナは実家通いだ。それには、明確な理由がある。
「あっ、お姉様! おかえりなさい!」
ビーズリー男爵家の敷地が見えてきたとき、一人の少女がセレーナにそう叫んでくる。
そのため、セレーナはそちらに近づき、にっこりと笑って「えぇ、ただいま」と返事をした。
この少女は色彩も顔立ちも、なにもかもがセレーナにそっくりだ。そんな彼女の名前はエイミー・ビーズリー。セレーナの妹であり、ビーズリー男爵家の次女である。
「ところで、エイミーはなにをしていたの?」
「今日はお洗濯よ。私が当番だったの」
セレーナの問いかけに、彼女はなんでもない風にそう返してくる。
このビーズリー男爵家は貧乏だ。というのも、十年ほど前に領地を大規模な水害が襲い、領地の修復に資産のほぼすべてを費やしてしまったからである。
だからこそ、使用人は最低限しかいない。雇っているのは年配の執事と、メイド。それから料理人だけである。ほかの仕事は、セレーナの弟妹たちがやってくれていた。
「ごめんなさいね、私も、当番に入れればいいのだけれど……」
「ううん、お姉様は外で稼いできてくれているのだもの。これくらい、私たちがやらなくちゃ」
にっこりと笑ってそう言ってくれるエイミーを見ていると、セレーナは「成長したなぁ」と思う。
セレーナが女騎士になった理由は、五人いる弟妹たちを養うためだ。そして、辞められない理由も同じ。
セレーナの父は王宮で文官として働いており、男爵家の稼ぎ頭である。次点でセレーナの稼ぎが大きい。そういうこともあり、セレーナは嫁き遅れになったとしても、騎士の仕事を辞めることはできなかった。
「そうだわ。今日ね、アッシュ隊長からお菓子を貰ったのよ」
ふと思い出してそう告げれば、エイミーは「うわぁっ! 嬉しい!」と言って目を輝かせる。
やはり立派になったとはいえ、まだまだ子供なのだろう。実際、エイミーは十四歳であり、子供と言っても差支えのない年齢だ。
「アッシュ隊長様に、お礼をお伝えしなくちゃ……!」
「いいわよ。私が代わりに言っておくから」
「……でも、いつもよくしてくださるのに、たまには私もお礼が言いたいわ」
少しふくれっ面になりながら、エイミーはそう抗議してくる。
アッシュはセレーナの家の事情を知っているためなのか、度々弟妹たちにお菓子の差し入れをくれる。セレーナはそれをとてもありがたいと思っているのだが、悪魔のようなしごきを受けている身とすれば、いささか……思うことが、ある。
「だったら、お手紙でも書いたらどうかしら? アッシュ隊長に渡しておくわ」
エイミーはこうと決めたらなかなか意見を曲げない性格だ。それを知っているからこそセレーナがそう言えば、彼女は「そうね!」と言ってマフィンの入った紙袋を抱きかかえ、邸宅のほうに走っていく。その姿を見ていると、本当にまだまだ子供だなぁという意識を強くしてしまった。
エイミーに続いてセレーナが邸宅に入れば、母トリシアが出迎えてくれた。彼女は数年前に足を悪くしてしまい、いつも杖を突いている。けがの恐れがあるのでセレーナからすれば、あまり動いてほしくない。が、母は「動かないと身体が鈍る」と言って譲らない。
そんな彼女の日課は、セレーナの出迎えである。
「セレーナ、おかえり」
「ただいま、お母様」
朗らかに笑って出迎えてくれる母に、セレーナはそう言葉を返す。すると、母は「エイミー、嬉しそうに走っていったよ」と苦笑を浮かべながら教えてくれた。
「なにかあったのかい?」
母は怪訝そうな表情でそう問いかけてくる。なので、セレーナはアッシュからマフィンを貰ったことを、告げた。
そうすれば、母の顔がぱぁっと明るくなる。それを見て、セレーナの頭の中に嫌な予感が駆け巡った。
「あらあら、まぁまぁ! アッシュ様から! 本当にいつもありがたいわねぇ」
「え、えぇ、そうでしょう? じゃあ、私はそろそろ着替えて……」
「セレーナ」
母の側を通り抜けようとして、母に呼び止められる。
だからこそセレーナが顔を引きつらせてそちらに視線を向ければ、母は「アッシュ様と、結婚しないのかい?」と問いかけてきた。
「……いやいやいや、お母様。そんなの、あり得ないわよ」
「そう? アッシュ様もセレーナのことを好いていると思うのだけれど? だって、こんなにも親切にしてくださるのだもの」
ニコニコと笑いながらそう言う母に、セレーナは「アッシュ隊長は、誰にでも親切よ」と素っ気なくあしらう。
「だから、私が特別というわけでは決してないの。それだけは、勘違いしないで頂戴」
ほぼお決まりとなっている返答をすれば、母は面白くなさそうな表情になる。
それを見つめ、心の中だけでため息をついてセレーナは「私は、とりあえず着替えてくるわね」と言って私室に戻ろうと足を向けた。だが、またしても母に呼び止められる。
「セレーナ。……あんたが私たちのために働いてくれていることに関しては、嫌というほど感謝しているよ。でも、そろそろ……結婚しても、いいんじゃないかい?」
「お母様、なにを言っているの? 私が結婚したら、誰がこの家を支えるのよ」
「そうだけれど……」
「いいのよ。私は、エイミーたちと一緒にいることが幸せだから」
なにかを言いたそうに、母が眉間にしわを寄せる。けど、それには気が付かないふりをして、セレーナは私室に戻っていった。
騎士団第三部隊では交代で夜勤があるため、騎士団の寄宿舎で生活をする騎士も少なくはない。
だが、セレーナは実家通いだ。それには、明確な理由がある。
「あっ、お姉様! おかえりなさい!」
ビーズリー男爵家の敷地が見えてきたとき、一人の少女がセレーナにそう叫んでくる。
そのため、セレーナはそちらに近づき、にっこりと笑って「えぇ、ただいま」と返事をした。
この少女は色彩も顔立ちも、なにもかもがセレーナにそっくりだ。そんな彼女の名前はエイミー・ビーズリー。セレーナの妹であり、ビーズリー男爵家の次女である。
「ところで、エイミーはなにをしていたの?」
「今日はお洗濯よ。私が当番だったの」
セレーナの問いかけに、彼女はなんでもない風にそう返してくる。
このビーズリー男爵家は貧乏だ。というのも、十年ほど前に領地を大規模な水害が襲い、領地の修復に資産のほぼすべてを費やしてしまったからである。
だからこそ、使用人は最低限しかいない。雇っているのは年配の執事と、メイド。それから料理人だけである。ほかの仕事は、セレーナの弟妹たちがやってくれていた。
「ごめんなさいね、私も、当番に入れればいいのだけれど……」
「ううん、お姉様は外で稼いできてくれているのだもの。これくらい、私たちがやらなくちゃ」
にっこりと笑ってそう言ってくれるエイミーを見ていると、セレーナは「成長したなぁ」と思う。
セレーナが女騎士になった理由は、五人いる弟妹たちを養うためだ。そして、辞められない理由も同じ。
セレーナの父は王宮で文官として働いており、男爵家の稼ぎ頭である。次点でセレーナの稼ぎが大きい。そういうこともあり、セレーナは嫁き遅れになったとしても、騎士の仕事を辞めることはできなかった。
「そうだわ。今日ね、アッシュ隊長からお菓子を貰ったのよ」
ふと思い出してそう告げれば、エイミーは「うわぁっ! 嬉しい!」と言って目を輝かせる。
やはり立派になったとはいえ、まだまだ子供なのだろう。実際、エイミーは十四歳であり、子供と言っても差支えのない年齢だ。
「アッシュ隊長様に、お礼をお伝えしなくちゃ……!」
「いいわよ。私が代わりに言っておくから」
「……でも、いつもよくしてくださるのに、たまには私もお礼が言いたいわ」
少しふくれっ面になりながら、エイミーはそう抗議してくる。
アッシュはセレーナの家の事情を知っているためなのか、度々弟妹たちにお菓子の差し入れをくれる。セレーナはそれをとてもありがたいと思っているのだが、悪魔のようなしごきを受けている身とすれば、いささか……思うことが、ある。
「だったら、お手紙でも書いたらどうかしら? アッシュ隊長に渡しておくわ」
エイミーはこうと決めたらなかなか意見を曲げない性格だ。それを知っているからこそセレーナがそう言えば、彼女は「そうね!」と言ってマフィンの入った紙袋を抱きかかえ、邸宅のほうに走っていく。その姿を見ていると、本当にまだまだ子供だなぁという意識を強くしてしまった。
エイミーに続いてセレーナが邸宅に入れば、母トリシアが出迎えてくれた。彼女は数年前に足を悪くしてしまい、いつも杖を突いている。けがの恐れがあるのでセレーナからすれば、あまり動いてほしくない。が、母は「動かないと身体が鈍る」と言って譲らない。
そんな彼女の日課は、セレーナの出迎えである。
「セレーナ、おかえり」
「ただいま、お母様」
朗らかに笑って出迎えてくれる母に、セレーナはそう言葉を返す。すると、母は「エイミー、嬉しそうに走っていったよ」と苦笑を浮かべながら教えてくれた。
「なにかあったのかい?」
母は怪訝そうな表情でそう問いかけてくる。なので、セレーナはアッシュからマフィンを貰ったことを、告げた。
そうすれば、母の顔がぱぁっと明るくなる。それを見て、セレーナの頭の中に嫌な予感が駆け巡った。
「あらあら、まぁまぁ! アッシュ様から! 本当にいつもありがたいわねぇ」
「え、えぇ、そうでしょう? じゃあ、私はそろそろ着替えて……」
「セレーナ」
母の側を通り抜けようとして、母に呼び止められる。
だからこそセレーナが顔を引きつらせてそちらに視線を向ければ、母は「アッシュ様と、結婚しないのかい?」と問いかけてきた。
「……いやいやいや、お母様。そんなの、あり得ないわよ」
「そう? アッシュ様もセレーナのことを好いていると思うのだけれど? だって、こんなにも親切にしてくださるのだもの」
ニコニコと笑いながらそう言う母に、セレーナは「アッシュ隊長は、誰にでも親切よ」と素っ気なくあしらう。
「だから、私が特別というわけでは決してないの。それだけは、勘違いしないで頂戴」
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それを見つめ、心の中だけでため息をついてセレーナは「私は、とりあえず着替えてくるわね」と言って私室に戻ろうと足を向けた。だが、またしても母に呼び止められる。
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「そうだけれど……」
「いいのよ。私は、エイミーたちと一緒にいることが幸せだから」
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