【R18】俺のセフレはどうやら王国で人気の高い騎士団長らしい。

すめらぎかなめ(夏琳トウ)

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第1章

⑧【※】

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「ははっ、ルー。俺の痴態見て、興奮した――?」

 上目遣いになりつつ、俺はルーの陰茎を握りこむ。軽く刺激すると、陰茎が手の中でさらに硬くする。

「当たり前だろ。ユーグがあんまりにも可愛いから」

 俺の頬に手のひらを当て、ルーが言う。

 ルーは俺のことを「可愛い」というけど、俺は可愛くないだろう。だって、男だし。

(ルーには、俺がどう見えてるんだろうな)

 可愛いって連呼するコイツの気持ちがわからない。俺は、嫌じゃないけど。

「ルー……」

 やつのことを呼んで、俺は控えめに陰茎の先端に口づける。あぁ、ルーの味だ。

「んっ」

 先端に何度か口づけて、竿の部分を手のひらで刺激する。鈴口から先走りが溢れてくる。

 気持ちいいって思ってくれているんだ。

(すごく嬉しい)

 嬉しい気持ちが膨らみ、俺は大きく口を開けてルーの陰茎をくわえ込む。大きすぎて全部を口に含むことは出来ない。ただ、出来るところまではやろうっていう気持ちはある。

 舌先で舐め上げて、口全体を使って吸い上げて。根元は必死に手で刺激する。

「んっ、そ、ユーグ――」

 頭上から降ってくるルーの声が熱を帯びていくのがわかった。艶めかしい声に俺の身体の奥が疼く。

 無意識のうちに腰が動いて、自分の陰茎がまた勃ち上がっていくのがわかる。弄りたくてたまらない気持ちを必死にねじ伏せる。

(ダメ、今はルーに気持ちよくなってもらわなくちゃ――)

 大きく音を立てて、吸い上げた。瞬間、ルーの口から快楽に耐えるような息が零れ出る。

「ユーグ、そこっ」

 ルーの手が俺の頭を控えめに押さえつける。そして、ルーが自ら腰を動かす。まるで、俺の口の中を堪能するかのような動きだ。

「んっ、んっく」

 腰の動きがどんどん激しくなるにつれ、俺は呼吸が出来なくなっていく。

 息苦しさに目の前がちかちかとする。苦しい――死ぬ。

(ぁ、でも――気持ちいい)

 口の中で感じているって、どんな変態なんだろうか。もしかしたら、俺は苦しいことが好きなのかも。

 もちろん、ルーとのセックスの最中限定で。

「ユーグ。悪い、だすっ――!」

 ルーが宣言すると同時に、俺の口の中に熱いものが飛び散った。俺はためらいもなく呑み込み、ルーの陰茎の先端から残った白濁を吸い上げるように舌を動かす。

「おい、ユーグ」
「んっ」

 俺の口内からルーが自身の熱杭を引き抜こうとする。俺はそれを拒む。まだ、残ってる。

(もっと、欲しい――)

 頭の中が欲望だけに染まっていく。

 ――もっと、ルーのものを味わいたい。

 俺を支配する欲望に身を任せていると、ルーのモノがまた硬さを取り戻す。あぁ、もっと味わいたい。

(口の中に出されるの、好きなんだ。ルーで満たされているって実感できる)

 なんて思う俺を他所に、ルーは思いきり俺の口から屹立を引き抜いた。驚いてルーを見ると、流れるように押し倒されて。

「あんまり口に出したくない。わかるだろ?」
「――うん」

 ルーが俺の脚を折り曲げた。膝が胸につく。

 息を呑んでいると、後ろの窄まりに熱杭の先端が近づくのがわかった。

「もう、大丈夫だろ?」

 陰茎の先端で俺の窄まりを刺激し、ルーが問いかけてくる。

「うん、欲しい……」

 小さな声で返事をすると、ルーが腰を押し進めてくる。

 一瞬の苦しさ。それを我慢すると、身体を熱いモノで満たされ、幸せがあふれてくる。

「っはぁ、ユーグのナカはいつも狭い。それに熱いな」

 腰を押し進めながら、ルーがつぶやいた。声には余裕がない。

「ルーのもすっごく熱い」
「そりゃあ、興奮してるからな」

 俺の言葉にルーが言葉を返し――ぐっと腰を押し進めた。

「ぅ、ぁあっ!」

 気が付いたら背中がのけ反っていた。寝台の上で身体が跳ね、俺の陰茎の先端から白濁がこぷりと零れ出る。

 頭の中が、目の奥が。ちかちかとする。挿っただけで、イってしまった。

 こんなこと、今までだったらありえないのに。
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