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第7章
産声 1
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あの事件から数ヶ月後――……。
「奥様。元気な男の子ですよ」
「……うわぁ、可愛い」
おくるみに包まれた男の子を抱っこして、ローゼは頬を緩めた。
顔立ちは完全にイグナーツ似だろうか。あまりローゼの要素はなさそうだ。
「ふふっ、お母様よ」
男の子の頬を軽くつつきながら、ローゼは笑う。
ヴェロニカがその様子を見て、笑っている。補助としてついていたハイケも、笑っていた。
「旦那様、お呼びしましょうか」
ハイケがそう言ってくれるので、ローゼはこくんと首を縦に振った。
「……元気に産まれてきてくれて、ありがとう」
ローゼの口からは自然とそんな言葉が零れた。男の子は、不思議そうにローゼを見つめているようだ。
出産にかかった時間は途方もないほどに長かったような気がする。でも、きっと。イグナーツのほうが、気が気じゃなかっただろう。それだけは、ローゼにも容易にわかった。
そんなことを思っていると、バタバタという騒がしい足音と共に、イグナーツが寝室に入ってくる。
「……ローゼ」
彼がぼんやりとローゼの名前を呼ぶ。だからこそ、ローゼは少し面白くなってしまった。
「見てください、イグナーツ様。元気な男の子ですよ」
「……あぁ」
多分だが、彼も実感がないのだ。ローゼだって、腕の中にいる男の子が自分の子供だという実感はまだまだ薄い。
「……イグナーツ様に、そっくりです」
「……あぁ」
彼が「あぁ」しか言ってくれない。でも、不満はない。ローゼはイグナーツの顔を見上げる。彼は口元を押さえて、目を潤ませていた。……こういう表情は、本当に珍しい。
「イグナーツ様」
「な、んだ」
「この子のお名前、どうします?」
そっとそう問いかければ、イグナーツがハッとした。
二人で話し合って、男女それぞれ候補は三つまで絞っていた。ローゼはその中から決めかねていたので、後はイグナーツに任せると言ったのだ。
「……ローデリヒと、名付けたい」
彼が小さな声でそう言ってくれる。
だからこそ、ローゼは笑った。
(候補の中で、イグナーツ様が一番気に入っていたお名前ね)
彼は彼なりに隠していたようだが、ローゼには筒抜けだった。それを、思い出す。
「ローデリヒ。……お父様ったら、感動して泣いているわよ」
「……泣いてない」
ローゼがローデリヒにそう声をかければ、イグナーツが速攻で否定してくる。が、彼の声は何処となく震えていた。
「奥様、旦那様。……そろそろ、ほかの使用人も入れてよろしいでしょうか?」
不意にハイケがそう問いかけてくる。なので、ローゼもイグナーツも頷く。
「まだローゼは安定していないだろうから、近しい者だけにしてくれ」
「それは重々承知の上です」
イグナーツのその気遣いが、ローゼにはとても嬉しくて。ローゼが笑うと、腕の中のローデリヒがきょとんとしていた。
その表情も、とっても可愛い。ローゼは、そうとしか思えない。
(もうすっかり親ばかだわ)
心の中でそう思っていれば、イグナーツが近くにあった椅子に腰かける。
部屋の中には二人と何かあったときのためのヴェロニカしかいない。そんなヴェロニカは出産の記録をしているらしく、こちらの様子を気にすることはなかった。
「……ローゼ」
「はい」
改まって彼が名前を呼んでくるので、ローゼは静かに返事をした。イグナーツの目が、ローゼを射貫く。
「ローデリヒは、跡取りだ」
「そうですね」
彼が何を話したいのか。それは、ローゼにも容易に想像がついた。
「……その、だな」
イグナーツが口元を押さえながら、もごもごと口を動かす。……多分、初期の頃の言っていた離縁のことなのだろう。
「イグナーツ様は……」
ちょっと、意地悪がしたいかもしれない。
ローゼの心の中に、そんな感情が芽生えた。そもそも、こちらは出産で疲れているのだ。……少しくらい彼をからかっても、罰は当たらないだろう。
「私のこと、嫌いですか?」
そう思いながら、ローゼがイグナーツにそう問いかける。
すると、彼はぶんぶんと首を横に振った。
「俺はローゼが好きだ。……大好きで、愛している。それは、今も変わらない」
真剣な声音でそう言われて、ローゼはくすっと笑った。
「じゃあ、このままでいいじゃないですか。……私も、イグナーツ様のこと好いておりますし」
腕の中のローデリヒに視線を向けて、ローゼがなんてことない風にそう言う。その瞬間、イグナーツが椅子から落ちたのがわかった。
「……なに、されているのですか」
呆れたような視線を彼に向ければ、彼は目をぱちぱちと瞬かせている。まるで、これが現実なのかと疑っているようだ。
「い、いや、ローゼが俺のことを……好き?」
「えぇ、そうですよ」
きょとんとしながら、そう言葉を返す。
その言葉を聞いたためなのか、イグナーツの顔が見る見るうちに赤くなっていった。
「そもそも、ローデリヒにだって母親がいたほうがいいでしょう。……こんなにも可愛い子を、放って出ていくつもりはありません」
ゆるゆると首を横に振ってそう言えば、イグナーツは何処となく納得したような様子だった。
「奥様。元気な男の子ですよ」
「……うわぁ、可愛い」
おくるみに包まれた男の子を抱っこして、ローゼは頬を緩めた。
顔立ちは完全にイグナーツ似だろうか。あまりローゼの要素はなさそうだ。
「ふふっ、お母様よ」
男の子の頬を軽くつつきながら、ローゼは笑う。
ヴェロニカがその様子を見て、笑っている。補助としてついていたハイケも、笑っていた。
「旦那様、お呼びしましょうか」
ハイケがそう言ってくれるので、ローゼはこくんと首を縦に振った。
「……元気に産まれてきてくれて、ありがとう」
ローゼの口からは自然とそんな言葉が零れた。男の子は、不思議そうにローゼを見つめているようだ。
出産にかかった時間は途方もないほどに長かったような気がする。でも、きっと。イグナーツのほうが、気が気じゃなかっただろう。それだけは、ローゼにも容易にわかった。
そんなことを思っていると、バタバタという騒がしい足音と共に、イグナーツが寝室に入ってくる。
「……ローゼ」
彼がぼんやりとローゼの名前を呼ぶ。だからこそ、ローゼは少し面白くなってしまった。
「見てください、イグナーツ様。元気な男の子ですよ」
「……あぁ」
多分だが、彼も実感がないのだ。ローゼだって、腕の中にいる男の子が自分の子供だという実感はまだまだ薄い。
「……イグナーツ様に、そっくりです」
「……あぁ」
彼が「あぁ」しか言ってくれない。でも、不満はない。ローゼはイグナーツの顔を見上げる。彼は口元を押さえて、目を潤ませていた。……こういう表情は、本当に珍しい。
「イグナーツ様」
「な、んだ」
「この子のお名前、どうします?」
そっとそう問いかければ、イグナーツがハッとした。
二人で話し合って、男女それぞれ候補は三つまで絞っていた。ローゼはその中から決めかねていたので、後はイグナーツに任せると言ったのだ。
「……ローデリヒと、名付けたい」
彼が小さな声でそう言ってくれる。
だからこそ、ローゼは笑った。
(候補の中で、イグナーツ様が一番気に入っていたお名前ね)
彼は彼なりに隠していたようだが、ローゼには筒抜けだった。それを、思い出す。
「ローデリヒ。……お父様ったら、感動して泣いているわよ」
「……泣いてない」
ローゼがローデリヒにそう声をかければ、イグナーツが速攻で否定してくる。が、彼の声は何処となく震えていた。
「奥様、旦那様。……そろそろ、ほかの使用人も入れてよろしいでしょうか?」
不意にハイケがそう問いかけてくる。なので、ローゼもイグナーツも頷く。
「まだローゼは安定していないだろうから、近しい者だけにしてくれ」
「それは重々承知の上です」
イグナーツのその気遣いが、ローゼにはとても嬉しくて。ローゼが笑うと、腕の中のローデリヒがきょとんとしていた。
その表情も、とっても可愛い。ローゼは、そうとしか思えない。
(もうすっかり親ばかだわ)
心の中でそう思っていれば、イグナーツが近くにあった椅子に腰かける。
部屋の中には二人と何かあったときのためのヴェロニカしかいない。そんなヴェロニカは出産の記録をしているらしく、こちらの様子を気にすることはなかった。
「……ローゼ」
「はい」
改まって彼が名前を呼んでくるので、ローゼは静かに返事をした。イグナーツの目が、ローゼを射貫く。
「ローデリヒは、跡取りだ」
「そうですね」
彼が何を話したいのか。それは、ローゼにも容易に想像がついた。
「……その、だな」
イグナーツが口元を押さえながら、もごもごと口を動かす。……多分、初期の頃の言っていた離縁のことなのだろう。
「イグナーツ様は……」
ちょっと、意地悪がしたいかもしれない。
ローゼの心の中に、そんな感情が芽生えた。そもそも、こちらは出産で疲れているのだ。……少しくらい彼をからかっても、罰は当たらないだろう。
「私のこと、嫌いですか?」
そう思いながら、ローゼがイグナーツにそう問いかける。
すると、彼はぶんぶんと首を横に振った。
「俺はローゼが好きだ。……大好きで、愛している。それは、今も変わらない」
真剣な声音でそう言われて、ローゼはくすっと笑った。
「じゃあ、このままでいいじゃないですか。……私も、イグナーツ様のこと好いておりますし」
腕の中のローデリヒに視線を向けて、ローゼがなんてことない風にそう言う。その瞬間、イグナーツが椅子から落ちたのがわかった。
「……なに、されているのですか」
呆れたような視線を彼に向ければ、彼は目をぱちぱちと瞬かせている。まるで、これが現実なのかと疑っているようだ。
「い、いや、ローゼが俺のことを……好き?」
「えぇ、そうですよ」
きょとんとしながら、そう言葉を返す。
その言葉を聞いたためなのか、イグナーツの顔が見る見るうちに赤くなっていった。
「そもそも、ローデリヒにだって母親がいたほうがいいでしょう。……こんなにも可愛い子を、放って出ていくつもりはありません」
ゆるゆると首を横に振ってそう言えば、イグナーツは何処となく納得したような様子だった。
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