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ep35 決着02
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それ以上は何も語らないレリウスの姿を一瞥した後、ヴィルゴはジェスカたちにゆったりと振り返った。
「……雇い主は負けを認めたようだが。お前達はどうするんだ?」
そう尋ねたヴィルゴをジェスカは睨みつける。
「裏切りと死以外では雇い主との契約は途切れない。仇なす者は排除し、我々に牙を剥くのであれば必ず報復する。何があっても絶対にお前だけは殺す」
サシャへの行いをジェスカは許す気がないらしい。
そんなジェスカの敵意をヴィルゴは鼻で笑う。
「……ふん、血気盛んなことだな。王城へ強襲をかけていたのは、お前たちの組織じゃないだろう」
「……あんな三流組織と一緒にするな」
「ふむ、やはりそうか。その信用第一の姿勢と執念は買おう。お前たち『孤月の帷』と呼ばれている暗殺集団だな」
「……だったらなんだ」
「レリウス殿下は近々、複数の暗殺組織と結託してお前たちの組織を潰す予定だったようだよ。
この任務完了後、お前たちを捕らえてそのまま組織をも潰す気だったのだろう。
彼は手を汚した痕跡を残さないからな」
その言葉にジェスカは一瞬怪訝な顔をして、レリウスを睨む。
「……これはお前たちの言う、裏切り行為なのでは?」
「もしそれが本当ならば。そうだな」
ジェスカはレリウスを睨みながらそう言い捨てる。
「そこの黒いのはまだ若いし、悪くない容姿だな。悲鳴も良い声だった。調教して性奴隷にするにはピッタリだ。
さぞかし欲しがる輩はいるだろうなぁ」
のんびりそう話すヴィルゴを、ジェスカがものすごい形相で睨みつける。
「お前たちは、腕はいいが顧客を選ぶそうだね。私と手を組む気は?」
「……ない。お前は絶対に殺す」
「私情だな」
「私情で動ける権限を俺は持っている」
「へえ、それはいい。君は組織の幹部ということか」
「何を言っても無駄だ、諦めるんだな。
仮に俺を殺しても同胞が必ずお前を殺す。孤月の帷はそういう組織だ」
「ふむ、ますます悪くない。もう一度言おう、私と契約したまえ。
そしたら、そこの黒いのを助けてやる。使い物にならないよう腕をへし折ったが、ゼクスの治癒能力で治してやってもいい」
「…………、……詳しく話せ」
ジェスカの恋心をフル活用してるなヴィルゴ……
獲物を釣り上げたと言わんばかりの満足そうな笑みを浮かべ、ヴィルゴは孤月の帷への依頼を話しはじめた。
「マルゴーン帝国で幅を利かせている奴隷売買組織にレリウスを売ってこい。
レリウス殿下は大層美しい男であらせられるからな、さぞかし喜んで群がるだろうさ。
最悪、途中でレリウスが死んでも構わん。死体すら大いに活用して利益を貪る連中だ。さぞかし活用し尽くすだろ」
そう愉しげに続けるヴィルゴを、レリウスが疎ましげに睨みつける。
「そこに攫われた第七皇子の救出と称して、第十九皇子を向かわせる。
そして悲劇の皇子を救済した英雄となり、そのまま殿下への求心をすべて後継してもらう。
彼は有能だ。そこまでお膳立てすればもう十分だろう。
お前たちにはゼクスも貸してやる。この救出劇の裏方をやれ」
話を進めるヴィルゴをレリウスが喉で嗤い、言葉を遮った。
「はっうまく行くわけないだろう。いくらでも妨害できる」
確かに都合の良いシナリオだ。
レリウスが口を開けばすべてが無に帰るような作戦に思える。
「うまく行くんだよ、私ならね。
そして貴方は妨害などできないのさ」
ヴィルゴは自信に満ち溢れた顔でそう言うと、ゼクスにこう言い放った。
「ゼクス、この減らず口を黙らせろ。本気でやっていい」
「……いいケド」
そうゼクスが呟き、チラとレリウスを見た。
その瞬間。
レリウスの身体がビクリと大きく跳ね、その美しい唇から血がじわりと溢れ出た。
口を開いて何事か訴えようとしているが、空気が抜けていくような掠れた音だけが漏れる。
レリウスは何も言葉を発しない。
いや、発せていない。
声帯を捩じ切られたのだ。
そのことを理解した俺とジェスカは言葉を失っていた。
ゼクスは今、相手を指でさすこともなく、言葉を紡ぐこともなかった。
見ただけで、レリウスの声帯のみを捩じ切ったのだ。
俺たちの唖然とした顔を見てヴィルゴはゆったり笑う。
「能力というのはひけらかすものではない。いざと言うという時まで隠しておくものなんだよ」
最初からこの場の勝敗など、決していたのだ。
レリウスもジェスカたちも、俺も。
ヴィルゴの手のひらで最初から踊らされていたようなものだった。
「我々とは敵対せず、手を組んだほうが得策だと思うぞ。孤月の帷」
圧倒的強者の微笑みでヴィルゴが再度、ジェスカに契約を催促した。
ジェスカはもはや力なく呆れたように苦笑いしていた。
そしてヴィルゴを見上げる。
「……わかった、契約しよう。我々『孤月の帷』は裏切りと死が別つまで、貴方の影となり続ける」
「実にスカした宣誓だな。だが、悪くない」
ジェスカたち孤月の帷とヴィルゴの契約は成立した。
「……雇い主は負けを認めたようだが。お前達はどうするんだ?」
そう尋ねたヴィルゴをジェスカは睨みつける。
「裏切りと死以外では雇い主との契約は途切れない。仇なす者は排除し、我々に牙を剥くのであれば必ず報復する。何があっても絶対にお前だけは殺す」
サシャへの行いをジェスカは許す気がないらしい。
そんなジェスカの敵意をヴィルゴは鼻で笑う。
「……ふん、血気盛んなことだな。王城へ強襲をかけていたのは、お前たちの組織じゃないだろう」
「……あんな三流組織と一緒にするな」
「ふむ、やはりそうか。その信用第一の姿勢と執念は買おう。お前たち『孤月の帷』と呼ばれている暗殺集団だな」
「……だったらなんだ」
「レリウス殿下は近々、複数の暗殺組織と結託してお前たちの組織を潰す予定だったようだよ。
この任務完了後、お前たちを捕らえてそのまま組織をも潰す気だったのだろう。
彼は手を汚した痕跡を残さないからな」
その言葉にジェスカは一瞬怪訝な顔をして、レリウスを睨む。
「……これはお前たちの言う、裏切り行為なのでは?」
「もしそれが本当ならば。そうだな」
ジェスカはレリウスを睨みながらそう言い捨てる。
「そこの黒いのはまだ若いし、悪くない容姿だな。悲鳴も良い声だった。調教して性奴隷にするにはピッタリだ。
さぞかし欲しがる輩はいるだろうなぁ」
のんびりそう話すヴィルゴを、ジェスカがものすごい形相で睨みつける。
「お前たちは、腕はいいが顧客を選ぶそうだね。私と手を組む気は?」
「……ない。お前は絶対に殺す」
「私情だな」
「私情で動ける権限を俺は持っている」
「へえ、それはいい。君は組織の幹部ということか」
「何を言っても無駄だ、諦めるんだな。
仮に俺を殺しても同胞が必ずお前を殺す。孤月の帷はそういう組織だ」
「ふむ、ますます悪くない。もう一度言おう、私と契約したまえ。
そしたら、そこの黒いのを助けてやる。使い物にならないよう腕をへし折ったが、ゼクスの治癒能力で治してやってもいい」
「…………、……詳しく話せ」
ジェスカの恋心をフル活用してるなヴィルゴ……
獲物を釣り上げたと言わんばかりの満足そうな笑みを浮かべ、ヴィルゴは孤月の帷への依頼を話しはじめた。
「マルゴーン帝国で幅を利かせている奴隷売買組織にレリウスを売ってこい。
レリウス殿下は大層美しい男であらせられるからな、さぞかし喜んで群がるだろうさ。
最悪、途中でレリウスが死んでも構わん。死体すら大いに活用して利益を貪る連中だ。さぞかし活用し尽くすだろ」
そう愉しげに続けるヴィルゴを、レリウスが疎ましげに睨みつける。
「そこに攫われた第七皇子の救出と称して、第十九皇子を向かわせる。
そして悲劇の皇子を救済した英雄となり、そのまま殿下への求心をすべて後継してもらう。
彼は有能だ。そこまでお膳立てすればもう十分だろう。
お前たちにはゼクスも貸してやる。この救出劇の裏方をやれ」
話を進めるヴィルゴをレリウスが喉で嗤い、言葉を遮った。
「はっうまく行くわけないだろう。いくらでも妨害できる」
確かに都合の良いシナリオだ。
レリウスが口を開けばすべてが無に帰るような作戦に思える。
「うまく行くんだよ、私ならね。
そして貴方は妨害などできないのさ」
ヴィルゴは自信に満ち溢れた顔でそう言うと、ゼクスにこう言い放った。
「ゼクス、この減らず口を黙らせろ。本気でやっていい」
「……いいケド」
そうゼクスが呟き、チラとレリウスを見た。
その瞬間。
レリウスの身体がビクリと大きく跳ね、その美しい唇から血がじわりと溢れ出た。
口を開いて何事か訴えようとしているが、空気が抜けていくような掠れた音だけが漏れる。
レリウスは何も言葉を発しない。
いや、発せていない。
声帯を捩じ切られたのだ。
そのことを理解した俺とジェスカは言葉を失っていた。
ゼクスは今、相手を指でさすこともなく、言葉を紡ぐこともなかった。
見ただけで、レリウスの声帯のみを捩じ切ったのだ。
俺たちの唖然とした顔を見てヴィルゴはゆったり笑う。
「能力というのはひけらかすものではない。いざと言うという時まで隠しておくものなんだよ」
最初からこの場の勝敗など、決していたのだ。
レリウスもジェスカたちも、俺も。
ヴィルゴの手のひらで最初から踊らされていたようなものだった。
「我々とは敵対せず、手を組んだほうが得策だと思うぞ。孤月の帷」
圧倒的強者の微笑みでヴィルゴが再度、ジェスカに契約を催促した。
ジェスカはもはや力なく呆れたように苦笑いしていた。
そしてヴィルゴを見上げる。
「……わかった、契約しよう。我々『孤月の帷』は裏切りと死が別つまで、貴方の影となり続ける」
「実にスカした宣誓だな。だが、悪くない」
ジェスカたち孤月の帷とヴィルゴの契約は成立した。
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