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ep34 形勢逆転01
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ゼクスの姿を見て、レリウスは小さな声で「来たな」と言った。
俺はゼクスが助けに来たことに、安堵どころか嫌な予感しかしなかった。
レリウスのこの反応、先ほどの会話。
明らかにゼクスが来ることを想定していた。
ここへ来た目的として「邪魔者を排除しに」と言っていたが、おそらくはゼクスのことだ。
勝てるわけない、とは思えなかった。
レリウスたちはおそらくは何かしらの対策をしてきている。
ゼクスは異能力だけを見れば、この大陸で敵うものなどいないと思う。
大袈裟な表現ではなく、本当に。
彼の万能な異能力はもはや異次元なのだ。
だが、いくつかの条件が揃えばその圧倒的な力は覆る。
俺はサンドレア王国に来て以来、そして度重なる襲撃を受けた中ゼクスの戦い方を見て、それに気づいた。
ゼクスはまず、相手が複数になることを好まない。
ゼクスの異能力は対象を指さして言葉を紡ぐ。ひとつひとつの発動に一瞬とは言え、どうしても時間を要する。
そして、致命的な弱点。
ゼクスの他人を寄せつけたがらない性格がゆえに、他人に触れられていると異能力を発動できないという制限を持つ。
故にゼクスは常に相手と距離をとって戦うことがほとんどだった。そして必ず最も近い距離にいる相手を最初に狙う。
もし、ゼクスを打ち負かしたいと考える者がそのことを知っており、対策を練るとしたらどうするだろうか?
簡単だ。
距離を取られない場所で複数人による接近戦を挑み、ゼクスに指をさして言葉を紡ぐ時間を与えない猛攻をかけること。
ゼクスは俺が組み敷かれているベッドから視線をジェスカたちに移す。
そして彼らの頭の上をそれぞれに見て。
無言で腰にさげていた側近用の細身の剣を抜いた。
ゼクスが剣を抜く時は相手が手強いと認めた時。異能力だけでは心許ないと判断した時だ。
対するジェスカは2本の短剣を引き抜き、サシャは何も獲物を持たずに腰を低く構えた。
——まずいと感じた。
レリウスたちが幾度となく襲撃をかけたのはゼクスの弱点を見抜くためだったんじゃないのか?
この貴賓室は戦いの最中に距離を取るにはあまりに狭すぎる。
そしてレリウスという帝国皇子の依頼に対し、まだ暗殺者見習いと言ってもいい扱いを受けているサシャが、この場にいる理由。
俺がそれに気づいたところで、すべてが手遅れだった。
ジェスカがゼクスとの間合いを詰めるために真正面から向かっていく。一見、無謀な行為だ。
ゼクスは当然、ジェスカを指さし捩じ切ろうとする。
だが、その一瞬の間にサシャはゼクスの死角を突いて接近、その腕を掴んでいた。
「掴んだ」
サシャが短くジェスカに告げる。
ジェスカは迷いなく真正面からゼクスに短剣を振りかざした。
ゼクスは掴まれていない手に携えている剣で短剣を受け流し、サシャを蹴り飛ばす。
一瞬の距離が出来、ゼクスが再びジェスカを指さそうとするが、それすら許さずサシャが再びゼクスの腕を掴む。
剣を閃かせ、再び振り払おうとするゼクス。
「油断するな、サシャ。いけるぞ」
ジェスカが不敵に笑う。
サシャも巧みにゼクスの反撃を躱し、黙って頷いた。
まずい。
まずいまずいまずい!
完全にゼクスが押されている。
俺は反射的にベッドから這い出ようとする。
それに気づいたレリウスが俺の髪をぐいと引っ張り、俺を再びベッドに組み伏せた。
「お前はこっちで私の相手だろう?」
そう言って。
レリウスは俺の喉元に本気で噛みついた。
血が滲むほどの力で喉に噛みつかれ、俺は痛みに耐えられず悲鳴に近い呻き声をあげる。
その声にゼクスが反応してしまった。
自分の身を守ることより、俺をこの場から逃す判断をしてしまった。
ゼクスはジェスカとサシャから一歩後退り、まっすぐ俺を指さし「転移」と言い放とうとした、その寸前。
再び間合いを詰めたサシャに腕を掴まれ、ほぼ同時にジェスカに身体を抑えられた。
ゼクスはそのままへと床へと倒れ込む。
「……っ離せ……!」
ゼクスが抵抗するが、単純な腕力勝負ではジェスカの圧勝だった。
ゼクスをうつ伏せの状態で床に抑え込んだジェスカは短く息をつくと、勝利を確信して小さく笑みを溢す。
「勝負あったな。
サシャ、念の為こいつの正面には立つな。…蹴られたところは?」
「……多分あばらが何本か折れてる。他は問題ない」
サシャはそう言うと、ゼクスの死角となる壁際までさがった。
「レリウス殿下。殺しますよ」
ジェスカが片方の手でくるりと短剣を持ち替え、温度のない冷ややかな瞳でゼクスを見下ろしながら確認した。
「はは、随分とあっけなかったな。……少し待て」
俺の首元から顔をあげたレリウスが、喉で嗤いながらそう言った。
「幸運を持ってすれば、こうも容易いものか。予知する者も、最強のバケモノも。いとも簡単に奪い取れた。……私の勝ちだ。歴史は正される」
レリウスは俺の上から起き上がり、慢心した笑みでその顔を歪めた。
俺はレリウスに好き勝手に身体を蹂躙された挙句、喉を強く噛まれ、全身を駆け巡る快楽と苦痛でまともに動けずにいた。
ジェスカはゼクスを拘束する手を緩めず、レリウスを咎める。
「殿下、愉しまないでいただきたい。すぐ殺す約束だったでしょう」
「あぁ。だが、少し物足りない」
そう言うとレリウスは、絶え絶えに肩で息をしている俺を見下ろした。
「……仲間の為に私に媚びてみろグレイ。私の気がかわるかもしれないぞ」
その膿んだ赤い瞳に下卑た色を滲ませ、レリウスは俺を試すようにそう言った。
絶対に嘘だ。
コイツは間違いなくゼクスを殺す。
勝利を確信して、優越感に浸り、この場で俺の反応を愉しみたいだけだ。
「話が違う」
ジェスカが苛立ちを隠さず訴える。
「命令だ。少し黙れ」
レリウスは俺から視線を逸らさず、雇われ暗殺者たちを黙らせる。
俺は何とか身体をベッドから起こし、ジェスカに組み伏せられたゼクスを見やる。ゼクスは黙したまま視線を床に向けたまま。
俺はレリウスに侮蔑の視線を向けながらも、静かに口を開いた。
「……本当にゼクスを見逃してくれるのか?」
「お前次第だよ、グレイ」
そう言うとレリウスはさっき強く噛みついた俺の喉を舐め上げた。
甘い痺れと傷口に唾液が滲みる痛みに、俺は眉を顰める。
そして俺を試すように首や鎖骨にキスを落としはじめた。愉しげに喉で嗤いながら、俺の身体を貪りはじめる。
……どこまでもゲス野郎が。
だが、俺はこの状況を打破しなくてはならない。
大丈夫だ、やれる。
乗ってやるよ、レリウス。お前の三文芝居に。
俺はゼクスが助けに来たことに、安堵どころか嫌な予感しかしなかった。
レリウスのこの反応、先ほどの会話。
明らかにゼクスが来ることを想定していた。
ここへ来た目的として「邪魔者を排除しに」と言っていたが、おそらくはゼクスのことだ。
勝てるわけない、とは思えなかった。
レリウスたちはおそらくは何かしらの対策をしてきている。
ゼクスは異能力だけを見れば、この大陸で敵うものなどいないと思う。
大袈裟な表現ではなく、本当に。
彼の万能な異能力はもはや異次元なのだ。
だが、いくつかの条件が揃えばその圧倒的な力は覆る。
俺はサンドレア王国に来て以来、そして度重なる襲撃を受けた中ゼクスの戦い方を見て、それに気づいた。
ゼクスはまず、相手が複数になることを好まない。
ゼクスの異能力は対象を指さして言葉を紡ぐ。ひとつひとつの発動に一瞬とは言え、どうしても時間を要する。
そして、致命的な弱点。
ゼクスの他人を寄せつけたがらない性格がゆえに、他人に触れられていると異能力を発動できないという制限を持つ。
故にゼクスは常に相手と距離をとって戦うことがほとんどだった。そして必ず最も近い距離にいる相手を最初に狙う。
もし、ゼクスを打ち負かしたいと考える者がそのことを知っており、対策を練るとしたらどうするだろうか?
簡単だ。
距離を取られない場所で複数人による接近戦を挑み、ゼクスに指をさして言葉を紡ぐ時間を与えない猛攻をかけること。
ゼクスは俺が組み敷かれているベッドから視線をジェスカたちに移す。
そして彼らの頭の上をそれぞれに見て。
無言で腰にさげていた側近用の細身の剣を抜いた。
ゼクスが剣を抜く時は相手が手強いと認めた時。異能力だけでは心許ないと判断した時だ。
対するジェスカは2本の短剣を引き抜き、サシャは何も獲物を持たずに腰を低く構えた。
——まずいと感じた。
レリウスたちが幾度となく襲撃をかけたのはゼクスの弱点を見抜くためだったんじゃないのか?
この貴賓室は戦いの最中に距離を取るにはあまりに狭すぎる。
そしてレリウスという帝国皇子の依頼に対し、まだ暗殺者見習いと言ってもいい扱いを受けているサシャが、この場にいる理由。
俺がそれに気づいたところで、すべてが手遅れだった。
ジェスカがゼクスとの間合いを詰めるために真正面から向かっていく。一見、無謀な行為だ。
ゼクスは当然、ジェスカを指さし捩じ切ろうとする。
だが、その一瞬の間にサシャはゼクスの死角を突いて接近、その腕を掴んでいた。
「掴んだ」
サシャが短くジェスカに告げる。
ジェスカは迷いなく真正面からゼクスに短剣を振りかざした。
ゼクスは掴まれていない手に携えている剣で短剣を受け流し、サシャを蹴り飛ばす。
一瞬の距離が出来、ゼクスが再びジェスカを指さそうとするが、それすら許さずサシャが再びゼクスの腕を掴む。
剣を閃かせ、再び振り払おうとするゼクス。
「油断するな、サシャ。いけるぞ」
ジェスカが不敵に笑う。
サシャも巧みにゼクスの反撃を躱し、黙って頷いた。
まずい。
まずいまずいまずい!
完全にゼクスが押されている。
俺は反射的にベッドから這い出ようとする。
それに気づいたレリウスが俺の髪をぐいと引っ張り、俺を再びベッドに組み伏せた。
「お前はこっちで私の相手だろう?」
そう言って。
レリウスは俺の喉元に本気で噛みついた。
血が滲むほどの力で喉に噛みつかれ、俺は痛みに耐えられず悲鳴に近い呻き声をあげる。
その声にゼクスが反応してしまった。
自分の身を守ることより、俺をこの場から逃す判断をしてしまった。
ゼクスはジェスカとサシャから一歩後退り、まっすぐ俺を指さし「転移」と言い放とうとした、その寸前。
再び間合いを詰めたサシャに腕を掴まれ、ほぼ同時にジェスカに身体を抑えられた。
ゼクスはそのままへと床へと倒れ込む。
「……っ離せ……!」
ゼクスが抵抗するが、単純な腕力勝負ではジェスカの圧勝だった。
ゼクスをうつ伏せの状態で床に抑え込んだジェスカは短く息をつくと、勝利を確信して小さく笑みを溢す。
「勝負あったな。
サシャ、念の為こいつの正面には立つな。…蹴られたところは?」
「……多分あばらが何本か折れてる。他は問題ない」
サシャはそう言うと、ゼクスの死角となる壁際までさがった。
「レリウス殿下。殺しますよ」
ジェスカが片方の手でくるりと短剣を持ち替え、温度のない冷ややかな瞳でゼクスを見下ろしながら確認した。
「はは、随分とあっけなかったな。……少し待て」
俺の首元から顔をあげたレリウスが、喉で嗤いながらそう言った。
「幸運を持ってすれば、こうも容易いものか。予知する者も、最強のバケモノも。いとも簡単に奪い取れた。……私の勝ちだ。歴史は正される」
レリウスは俺の上から起き上がり、慢心した笑みでその顔を歪めた。
俺はレリウスに好き勝手に身体を蹂躙された挙句、喉を強く噛まれ、全身を駆け巡る快楽と苦痛でまともに動けずにいた。
ジェスカはゼクスを拘束する手を緩めず、レリウスを咎める。
「殿下、愉しまないでいただきたい。すぐ殺す約束だったでしょう」
「あぁ。だが、少し物足りない」
そう言うとレリウスは、絶え絶えに肩で息をしている俺を見下ろした。
「……仲間の為に私に媚びてみろグレイ。私の気がかわるかもしれないぞ」
その膿んだ赤い瞳に下卑た色を滲ませ、レリウスは俺を試すようにそう言った。
絶対に嘘だ。
コイツは間違いなくゼクスを殺す。
勝利を確信して、優越感に浸り、この場で俺の反応を愉しみたいだけだ。
「話が違う」
ジェスカが苛立ちを隠さず訴える。
「命令だ。少し黙れ」
レリウスは俺から視線を逸らさず、雇われ暗殺者たちを黙らせる。
俺は何とか身体をベッドから起こし、ジェスカに組み伏せられたゼクスを見やる。ゼクスは黙したまま視線を床に向けたまま。
俺はレリウスに侮蔑の視線を向けながらも、静かに口を開いた。
「……本当にゼクスを見逃してくれるのか?」
「お前次第だよ、グレイ」
そう言うとレリウスはさっき強く噛みついた俺の喉を舐め上げた。
甘い痺れと傷口に唾液が滲みる痛みに、俺は眉を顰める。
そして俺を試すように首や鎖骨にキスを落としはじめた。愉しげに喉で嗤いながら、俺の身体を貪りはじめる。
……どこまでもゲス野郎が。
だが、俺はこの状況を打破しなくてはならない。
大丈夫だ、やれる。
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