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ep37 静かな懺悔01
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ある日の夜。
俺はサンドレア王城内の深夜の見回りをしていた。
ヴィルゴに頼まれたわけではない。
王城内は夜になると城外の衛兵以外は本当に誰もおらず、ヴィルゴはこの時間も当然のように仕事をしている。
無理していないか、心配になるのだ。
サンドレア王国は着実に平穏を取り戻しつつあった。
一時派閥争いに伴い閑散としていた王都は人々が戻り、少しずつ活気を取り戻している。
しかしそれに反比例するように、ヴィルゴのオーバーヒートは悪化の一途を辿っていた。
明らかに発症する期間が短くなっていた。
俺は、ヴィルゴの代理で会合に参加したり、ヴィルゴが直接行う必要のない作業をほとんど引き受け、彼が情報処理する場面を少しでも減らすようにした。
オーバーヒートを起こし、彼が自我を失いかけている時は常に傍で彼を守った。
それでも、少しずつヴィルゴの疲弊は表面化していった。
——命が削られてるぞ
以前ゼクスが呟いた言葉が重くのしかかる。
だが、俺にはどうすることもできず、ヴィルゴも休むことや現状の手を緩めることを望まなかった。
俺は侍従として補佐に徹する他なかった。
俺の王城の見回りは毎晩ぐるりと各所を巡回し、最後にヴィルゴの執務室に顔を出す。
「やぁ、グレイ。ちょうどよかった」
俺が顔を出すと、ヴィルゴは部屋の一角にある長いソファに背を預け、こちらを眺めていた。
俺は少し驚く。
調書まみれの机に座っていない姿を見るのは、いつぶりだろうか。
仕事に区切りがついたのか?
俺がヴィルゴのその姿に少し安堵したように微笑むと、ヴィルゴは俺に酒の相手を所望した。
広い執務室の一角に設けられたソファの並ぶ応接スペース。
部屋の明かりはこの場所以外は落とし、目の前の大きな暖炉が、一帯を優しく照らしている。
俺が手早く準備した酒のあてを、嬉しそうにヴィルゴは口に放り込んだ。
片手には美しいグラスに入った蒸留酒。
いつも宰相の部屋に飾られている蒸留酒だ。
おそらくこの一本で家とか買えちゃうようなとんでもなく高価なやつ。
その揺れる琥珀色にふと、俺はヴァンを思い出した。
マルゴーン帝国はレリウスの一件以降、いまだ大きな動きはない。
ヴィルゴの元へ来る情報によると、公には出ていないが、前皇帝が崩御したらしい。
新たな皇帝の座を巡り、時間を要しているのかもしれない。
「閣下、仕事に区切りがついたのですか?」
俺が尋ねると、ヴィルゴは長いソファに深く座りゆっくりと息を吐いた。
「あー……やっとな。これでしばらく休める。はずだと思うが、うーん、どうだろうなぁ」
珍しく曖昧で歯切れが悪い。
その物言いに、俺は静かに笑った。
ヴィルゴもつられて静かに微笑んでいる。
たまに蒸留酒に口をつけながら、ヴィルゴはどこか遠くを見ているような瞳をしていた。
たまにとろりと瞼を閉じ、そのまま眠ってしまいそうなほど。
俺は何も言わず、傍に佇む。
氷をまるく削り次の一杯の準備をしていると、ふと。
ヴィルゴがじっとこちらを眺めているのに気づく。
……俺はこのヴィルゴの視線に弱い。
「実に雰囲気のある夜だな。グレイ」
「そうですね。静かで良い夜です」
「グレイ」
「はい」
ヴィルゴは自分の膝を手でぽんぽんと軽く叩き、催促する。
「おいで」
出たよ、この人はもー
ヴィルゴが冗談か本気か、俺にはすぐわかる。
これは冗談。構ってほしい時だ。
本気の時はすごい。
上級貴族はその手の英才教育でも受けているのかと思うくらい、言葉と手練手管で相手を虜にさせ、華麗かつ大胆に身体も心も暴き、食い尽くす。
あれを何度かくらうと俺みたいになる。
真っ昼間に横で話してるだけでも、心拍数が爆上がりする。
戯れたいだけと思いつつ、俺も俺で目の前の完全無欠なこの男に、可愛がられたい欲を出す。
ヴィルゴの傍に行き、白い手袋を外して指先で頬に触れ、短く生え揃った髭を撫でる。
そこからそっと彼の唇、首筋へとゆっくり指先で辿りながら両腕を首に回す。
ヴィルゴと向かいあうように馬乗りになり、じっと彼の榛色の瞳を見下ろした。
「……大胆だな」
「昔そう教えられましたので」
そう言って、俺はねだるように腕を少しだけ深く絡ませる。
ヴィルゴは甘える俺を見てにっと笑うと、両手で俺を撫ではじめた。
太もも、腰、背中……あ、お腹はちょっとくすぐったい。
服越しにゆったりと手と鼻先を這わせてくる。
俺はヴィルゴの少し崩れた髪を指先で整え、何となくキスしたくなって、そっと額にキスを落とした。
ヴィルゴは一瞬動きを止め、そのまま俺のお腹に顔をうずめる。
「……ふ、いい匂いだな。君が隣にいたらよく眠れそうだ」
その声に俺はヴィルゴに絡めていた腕を緩めた。
かすれて疲れ切った、弱々しい声だ。
「何かお話したいことがあるのでは?」
俺がそう言うと、ヴィルゴは俺を優しく解放した。
当たりだったようだ。
俺はサンドレア王城内の深夜の見回りをしていた。
ヴィルゴに頼まれたわけではない。
王城内は夜になると城外の衛兵以外は本当に誰もおらず、ヴィルゴはこの時間も当然のように仕事をしている。
無理していないか、心配になるのだ。
サンドレア王国は着実に平穏を取り戻しつつあった。
一時派閥争いに伴い閑散としていた王都は人々が戻り、少しずつ活気を取り戻している。
しかしそれに反比例するように、ヴィルゴのオーバーヒートは悪化の一途を辿っていた。
明らかに発症する期間が短くなっていた。
俺は、ヴィルゴの代理で会合に参加したり、ヴィルゴが直接行う必要のない作業をほとんど引き受け、彼が情報処理する場面を少しでも減らすようにした。
オーバーヒートを起こし、彼が自我を失いかけている時は常に傍で彼を守った。
それでも、少しずつヴィルゴの疲弊は表面化していった。
——命が削られてるぞ
以前ゼクスが呟いた言葉が重くのしかかる。
だが、俺にはどうすることもできず、ヴィルゴも休むことや現状の手を緩めることを望まなかった。
俺は侍従として補佐に徹する他なかった。
俺の王城の見回りは毎晩ぐるりと各所を巡回し、最後にヴィルゴの執務室に顔を出す。
「やぁ、グレイ。ちょうどよかった」
俺が顔を出すと、ヴィルゴは部屋の一角にある長いソファに背を預け、こちらを眺めていた。
俺は少し驚く。
調書まみれの机に座っていない姿を見るのは、いつぶりだろうか。
仕事に区切りがついたのか?
俺がヴィルゴのその姿に少し安堵したように微笑むと、ヴィルゴは俺に酒の相手を所望した。
広い執務室の一角に設けられたソファの並ぶ応接スペース。
部屋の明かりはこの場所以外は落とし、目の前の大きな暖炉が、一帯を優しく照らしている。
俺が手早く準備した酒のあてを、嬉しそうにヴィルゴは口に放り込んだ。
片手には美しいグラスに入った蒸留酒。
いつも宰相の部屋に飾られている蒸留酒だ。
おそらくこの一本で家とか買えちゃうようなとんでもなく高価なやつ。
その揺れる琥珀色にふと、俺はヴァンを思い出した。
マルゴーン帝国はレリウスの一件以降、いまだ大きな動きはない。
ヴィルゴの元へ来る情報によると、公には出ていないが、前皇帝が崩御したらしい。
新たな皇帝の座を巡り、時間を要しているのかもしれない。
「閣下、仕事に区切りがついたのですか?」
俺が尋ねると、ヴィルゴは長いソファに深く座りゆっくりと息を吐いた。
「あー……やっとな。これでしばらく休める。はずだと思うが、うーん、どうだろうなぁ」
珍しく曖昧で歯切れが悪い。
その物言いに、俺は静かに笑った。
ヴィルゴもつられて静かに微笑んでいる。
たまに蒸留酒に口をつけながら、ヴィルゴはどこか遠くを見ているような瞳をしていた。
たまにとろりと瞼を閉じ、そのまま眠ってしまいそうなほど。
俺は何も言わず、傍に佇む。
氷をまるく削り次の一杯の準備をしていると、ふと。
ヴィルゴがじっとこちらを眺めているのに気づく。
……俺はこのヴィルゴの視線に弱い。
「実に雰囲気のある夜だな。グレイ」
「そうですね。静かで良い夜です」
「グレイ」
「はい」
ヴィルゴは自分の膝を手でぽんぽんと軽く叩き、催促する。
「おいで」
出たよ、この人はもー
ヴィルゴが冗談か本気か、俺にはすぐわかる。
これは冗談。構ってほしい時だ。
本気の時はすごい。
上級貴族はその手の英才教育でも受けているのかと思うくらい、言葉と手練手管で相手を虜にさせ、華麗かつ大胆に身体も心も暴き、食い尽くす。
あれを何度かくらうと俺みたいになる。
真っ昼間に横で話してるだけでも、心拍数が爆上がりする。
戯れたいだけと思いつつ、俺も俺で目の前の完全無欠なこの男に、可愛がられたい欲を出す。
ヴィルゴの傍に行き、白い手袋を外して指先で頬に触れ、短く生え揃った髭を撫でる。
そこからそっと彼の唇、首筋へとゆっくり指先で辿りながら両腕を首に回す。
ヴィルゴと向かいあうように馬乗りになり、じっと彼の榛色の瞳を見下ろした。
「……大胆だな」
「昔そう教えられましたので」
そう言って、俺はねだるように腕を少しだけ深く絡ませる。
ヴィルゴは甘える俺を見てにっと笑うと、両手で俺を撫ではじめた。
太もも、腰、背中……あ、お腹はちょっとくすぐったい。
服越しにゆったりと手と鼻先を這わせてくる。
俺はヴィルゴの少し崩れた髪を指先で整え、何となくキスしたくなって、そっと額にキスを落とした。
ヴィルゴは一瞬動きを止め、そのまま俺のお腹に顔をうずめる。
「……ふ、いい匂いだな。君が隣にいたらよく眠れそうだ」
その声に俺はヴィルゴに絡めていた腕を緩めた。
かすれて疲れ切った、弱々しい声だ。
「何かお話したいことがあるのでは?」
俺がそう言うと、ヴィルゴは俺を優しく解放した。
当たりだったようだ。
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