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ep22 正しさと悪02
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扉を開いたのは、抜剣したハーシュだった。
ハーシュは応接間にいる者の顔を見るや否や叫ぶ。
「ご令嬢の安全確保を!」
その言葉と同時に壁側に待機していた衛兵がメルロロッティ嬢を囲んだ。
俺はハーシュに引き寄せられ、部屋へと乱入した竜騎士たちの後ろに庇われる。
乱入してきたのはハーシュもだが、ダングリッド団長にクラウス副団長までいた。
そして不可解なことに、メルロロッティ嬢ではなく、俺を囲うような布陣になっていた。
「こいつだグレイ」
ハーシュがそう言って視線を逸らさないその相手。
「お前を狙っていたヤツだ」
ヴィルゴ宰相の傍に佇む側近を睨みながら、ハーシュはそう言い放った。
その言葉を聞き、ずっと微動だにしなかった側近がはじめて首を動かした。
まっすぐに俺を見る。
緊張の走る応接間に流れる沈黙を破ったのは、ヴィルゴ宰相だった。
「やれやれ。結局一番手のかかる方法となったな。……ゼクス。何か弁明は?」
ヴィルゴ宰相は側近をジロリと見上げる。
「知ったことか」
側近らしき者はぶっきらぼうに答えた。
女…?いや、男か?
声音がどちらとも取れない中性的なもので判断がつかない。
くすんだ乳白色の髪に、暗闇でも光りそうなほど明るい眼孔の瞳。
肌は黒々としていて何となくシカーテ諸島の出身だと思っていたのだが、よく見ると青がまじっているような異質な色に思えた。
「オレが連れ帰れと言われた男はソレじゃない」
側近はつんとした顔で、俺から目を逸らす。
「アシュレイ・ノートリックという男だ」
しんと静まりかえる応接間。
側近以外、全員が俺のことを見ている。
えぇ………俺が言うの?
「えっと……」
俺はバツの悪い顔でそろりと手をあげた。
「……それは、間違いなく俺ですね」
俺の本名はアシュレイ・ノートリック。
グレイは愛称だ。
メルロロッティ嬢やポレロ辺境伯をはじめ、スノーヴィア領の多くが俺をそう呼ぶ。
異国の言葉で『灰』を差す言葉。俺の瞳と髪の色。
あまり俺のことを知らない者は、俺の本名をグレイだと思っているだろう。
……コルトーあたりは絶対そう思ってそう。
そう名乗り出た俺のことを、側近はもう一度凝視する。
俺の顔、というより頭上の虚空を睨み、不愉快そうに眉間に皺を寄せて。
「……アシュレイ・ノートリックという男はどこにもいなかったと報告を受け、グレイは死んだのかと確認も兼ねてここへ来たのだが。まったく、そういうことか」
ヴィルゴ宰相は呆れた顔で顎鬚を撫でながら呟く。
ここへ来た時、ヴィルゴ宰相が俺をみて驚いた表情をしていた理由はそれか。
「いつも言っているが、ゼクス。情報は正しく伝えろ。本名ではなくその者が『自分自身と自覚している名』を辿ることができるのだろ」
側近は黙ったままだ。図星だったらしい。
ヴィルゴ宰相は大きなため息をついた後、こう言い放った。
「挽回の機会をやろう、ゼクス」
俺はその言葉にぞわりと嫌な予感がした。
「この場を制するんだ」
言われた側近はまず、彼の体に纏わりついていたエルマーを指さしながら言う。
「障壁展開」
その言葉とともにエルマーの周囲に光の点と線が出現する。それらは三角錐のような図形を描き、取り囲んだエルマーを宙へと飛ばした。
なんだ今の!?
次に側近は自身を取り囲む竜騎士の中で、一番前に出ていたハーシュを指さす。
「捻じ切れ」
ゾッとする響きの言葉。
もう俺にはその動作と言葉の意味、この現象が何かを理解していた。
「あっ…がっ…?!」
ハーシュは突然膝をつき首元を押さえて苦しみ出した。
首の周囲には、先ほどとよく似た光の点と線が歪な円を描きながら収縮し、ハーシュの首をズブズブと捻り潰していっている。
突然の出来事に竜騎士たちは驚愕し戸惑っている。
そりゃそうだ。
こんなの。こんな能力。
本来、この世界には存在しないのだから。
俺はゼクスと呼ばれた側近に言い放つ。
「能力を使うのをやめろ!」
ゼクスは指を下ろさない。
「ヴィルゴやめさせてくれ!」
無表情で静観するヴィルゴ。
そして俺は一番まずい状況になっていることに気づく。
メルロロッティ嬢が衛兵から剣を奪いとり、ゼクスに斬りかかろうとしていた。
その瞳をすでに紅く緋く染めて。
本能的に、今この場で最も脅威となる者を排除するために。
駄目だ、駄目だ!メルロロッティ嬢!
あいつは貴女の殺気に気づいている!
ゼクスが振り向きざまに彼女を指さそうとする姿を目で追いながら、俺は反射的にこう叫んでいた。
「ヴィルゴ! 俺はあんたにつき従う! それでいいだろ!?」
ヴィルゴはそれを聞くと、ゆらりと微笑んだ。
「ゼクス、やめるんだ」
ゼクスは全ての動きを止め、顔色ひとつ変えずに指を下ろした。
同時にハーシュは気を失いその場で崩れ落ちる。
メルロロッティ嬢は凍りついたように動きを止め、まっすぐ俺を見つめていた。
瞠目する彼女に俺は目をあわすことができないでいた。
ヴィルゴはゆっくりとソファから腰をあげ、ゼクスに「よくやった」と労いの声をかける。
ヴィルゴが王族やラヴィたちの処刑の後、圧倒的にも思える手段とスピードで事を運んでいた理由はこれだったのか。
手に入れていたのだ。
飛竜騎士団にも劣らぬ圧倒的『異世界の力』を。
「自ら私を選んでくれて嬉しいよ。グレイ」
満足そうなヴィルゴは立ち尽くす俺のもとにくると、メルロロッティ嬢と竜騎士たちの方へと振り返った。
「では、用は済んだので招かれざる我々は退散しよう。ご機嫌よう、スノーヴィアの諸君」
ヴィルゴが笑うのと同時に。
ゼクスは静かに、しかしはっきり聞き取れる声でこう呟いた。
「転移」
ヴィルゴ一行と俺はその場から消え去った。
ハーシュは応接間にいる者の顔を見るや否や叫ぶ。
「ご令嬢の安全確保を!」
その言葉と同時に壁側に待機していた衛兵がメルロロッティ嬢を囲んだ。
俺はハーシュに引き寄せられ、部屋へと乱入した竜騎士たちの後ろに庇われる。
乱入してきたのはハーシュもだが、ダングリッド団長にクラウス副団長までいた。
そして不可解なことに、メルロロッティ嬢ではなく、俺を囲うような布陣になっていた。
「こいつだグレイ」
ハーシュがそう言って視線を逸らさないその相手。
「お前を狙っていたヤツだ」
ヴィルゴ宰相の傍に佇む側近を睨みながら、ハーシュはそう言い放った。
その言葉を聞き、ずっと微動だにしなかった側近がはじめて首を動かした。
まっすぐに俺を見る。
緊張の走る応接間に流れる沈黙を破ったのは、ヴィルゴ宰相だった。
「やれやれ。結局一番手のかかる方法となったな。……ゼクス。何か弁明は?」
ヴィルゴ宰相は側近をジロリと見上げる。
「知ったことか」
側近らしき者はぶっきらぼうに答えた。
女…?いや、男か?
声音がどちらとも取れない中性的なもので判断がつかない。
くすんだ乳白色の髪に、暗闇でも光りそうなほど明るい眼孔の瞳。
肌は黒々としていて何となくシカーテ諸島の出身だと思っていたのだが、よく見ると青がまじっているような異質な色に思えた。
「オレが連れ帰れと言われた男はソレじゃない」
側近はつんとした顔で、俺から目を逸らす。
「アシュレイ・ノートリックという男だ」
しんと静まりかえる応接間。
側近以外、全員が俺のことを見ている。
えぇ………俺が言うの?
「えっと……」
俺はバツの悪い顔でそろりと手をあげた。
「……それは、間違いなく俺ですね」
俺の本名はアシュレイ・ノートリック。
グレイは愛称だ。
メルロロッティ嬢やポレロ辺境伯をはじめ、スノーヴィア領の多くが俺をそう呼ぶ。
異国の言葉で『灰』を差す言葉。俺の瞳と髪の色。
あまり俺のことを知らない者は、俺の本名をグレイだと思っているだろう。
……コルトーあたりは絶対そう思ってそう。
そう名乗り出た俺のことを、側近はもう一度凝視する。
俺の顔、というより頭上の虚空を睨み、不愉快そうに眉間に皺を寄せて。
「……アシュレイ・ノートリックという男はどこにもいなかったと報告を受け、グレイは死んだのかと確認も兼ねてここへ来たのだが。まったく、そういうことか」
ヴィルゴ宰相は呆れた顔で顎鬚を撫でながら呟く。
ここへ来た時、ヴィルゴ宰相が俺をみて驚いた表情をしていた理由はそれか。
「いつも言っているが、ゼクス。情報は正しく伝えろ。本名ではなくその者が『自分自身と自覚している名』を辿ることができるのだろ」
側近は黙ったままだ。図星だったらしい。
ヴィルゴ宰相は大きなため息をついた後、こう言い放った。
「挽回の機会をやろう、ゼクス」
俺はその言葉にぞわりと嫌な予感がした。
「この場を制するんだ」
言われた側近はまず、彼の体に纏わりついていたエルマーを指さしながら言う。
「障壁展開」
その言葉とともにエルマーの周囲に光の点と線が出現する。それらは三角錐のような図形を描き、取り囲んだエルマーを宙へと飛ばした。
なんだ今の!?
次に側近は自身を取り囲む竜騎士の中で、一番前に出ていたハーシュを指さす。
「捻じ切れ」
ゾッとする響きの言葉。
もう俺にはその動作と言葉の意味、この現象が何かを理解していた。
「あっ…がっ…?!」
ハーシュは突然膝をつき首元を押さえて苦しみ出した。
首の周囲には、先ほどとよく似た光の点と線が歪な円を描きながら収縮し、ハーシュの首をズブズブと捻り潰していっている。
突然の出来事に竜騎士たちは驚愕し戸惑っている。
そりゃそうだ。
こんなの。こんな能力。
本来、この世界には存在しないのだから。
俺はゼクスと呼ばれた側近に言い放つ。
「能力を使うのをやめろ!」
ゼクスは指を下ろさない。
「ヴィルゴやめさせてくれ!」
無表情で静観するヴィルゴ。
そして俺は一番まずい状況になっていることに気づく。
メルロロッティ嬢が衛兵から剣を奪いとり、ゼクスに斬りかかろうとしていた。
その瞳をすでに紅く緋く染めて。
本能的に、今この場で最も脅威となる者を排除するために。
駄目だ、駄目だ!メルロロッティ嬢!
あいつは貴女の殺気に気づいている!
ゼクスが振り向きざまに彼女を指さそうとする姿を目で追いながら、俺は反射的にこう叫んでいた。
「ヴィルゴ! 俺はあんたにつき従う! それでいいだろ!?」
ヴィルゴはそれを聞くと、ゆらりと微笑んだ。
「ゼクス、やめるんだ」
ゼクスは全ての動きを止め、顔色ひとつ変えずに指を下ろした。
同時にハーシュは気を失いその場で崩れ落ちる。
メルロロッティ嬢は凍りついたように動きを止め、まっすぐ俺を見つめていた。
瞠目する彼女に俺は目をあわすことができないでいた。
ヴィルゴはゆっくりとソファから腰をあげ、ゼクスに「よくやった」と労いの声をかける。
ヴィルゴが王族やラヴィたちの処刑の後、圧倒的にも思える手段とスピードで事を運んでいた理由はこれだったのか。
手に入れていたのだ。
飛竜騎士団にも劣らぬ圧倒的『異世界の力』を。
「自ら私を選んでくれて嬉しいよ。グレイ」
満足そうなヴィルゴは立ち尽くす俺のもとにくると、メルロロッティ嬢と竜騎士たちの方へと振り返った。
「では、用は済んだので招かれざる我々は退散しよう。ご機嫌よう、スノーヴィアの諸君」
ヴィルゴが笑うのと同時に。
ゼクスは静かに、しかしはっきり聞き取れる声でこう呟いた。
「転移」
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