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ep8 グリフォンの乗り手
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王都からスノーヴィア領へは飛竜で3日ほどだ。
マルテは他の飛竜より速い。
3日目の昼前には辺境伯城に到着するだろう。
正直不安はあったのだが、マルテは大人しく飛んでくれた。
振り落とされる可能性は十分にあったので、しばらく地上すれすれを飛んでいたが、問題なさそうだったので、俺は手綱を引き高度をあげた。
飛竜の飛行高度は高い。
この高さを飛べる飛行種はほとんどいない。
地上からの迎撃も不可能な高度なので、周囲に警戒することなく速度を上げることができる。
ハーシュたちと別れ、1日半。
まだ日の高い時間だが、俺はすでにサンドレア王国の北部地方まで来ていた。
小さな村落が点在し、収穫を終えた畑と黒々とした針葉樹、緩やかな流れの河川が広がる静かな平原地帯だ。
王都に比べこのあたりはぐっと気温は下がる。俺は外套のフードを深くかぶり襟元をあげた。
ヒィィン
かすかに聞こえた音。
耳をかすめる風に紛れ、最初は聞き逃した。
空耳かと思った瞬間、マルテがガクンと高度を落とす。
急降下に振り落とされないよう捕まりながら、俺は確信する。
近くで竜笛が鳴っている。
竜笛は飛竜の鳴き声に似た音を発する笛だ。
口では吹かず紐の先端に結び、勢いよく回すことで音を鳴らす。
人間が竜笛を鳴らす時、用途はふたつ。
ひとつめは注意喚起。
竜騎士などが仲間の飛竜とその乗り手に何かしら注意を促す時に用いる。
ふたつめは威嚇。
他の飛行種を追い払う手段に用いる。飛竜は空の王者だ。大抵の生き物はその音を恐れ警戒する。
マルテの急降下を何とか止め、俺は辺りを見回した。
視界の端でキラリと何かが閃く。
——みつけた!
針葉樹が続く深い森のすぐ上空。
小型の鳥竜種数匹に囲われるその中央で、不規則に飛ぶ茶色い物体。
この距離でもそれが何かわかった。
濃い茶色の羽毛に覆われた大きな翼に白いしなやかな頭部。
まるで大地を駆けるような四肢の動きは、翼獣の特徴的な滞空動作。
鋭い嘴と鉤爪を持つ砂漠の猛獣、グリフォンだ。
先ほど視界の端で閃いたのは、その乗り手が翻したシャムシールの刀身だろう。
グリフォンを巧みに操りながら竜笛を鳴らし、鳥竜たちを払おうとしているようだ。
残念ながら、効果はイマイチ。
……どうするべきか。
急いではいるが人助けする余裕がないわけではない。
ただ、相手に問題がある。
グリフォンに跨りシャムシールを扱うのは、十中八九マルゴーン帝国の人間だ。
この付近はサンドレア王国とスノーヴィア領、そしてマルゴーン帝国の国境が近い。
そんな物騒な場所に、ほいほい帝国の人間がいていい訳がないのだ。
しかも軍用騎獣のグリフォンに乗っている。怪しいことこの上ない。
念の為言っておくが、しがない従者の俺がここで出会う帝国の者とおぼしき人間が誰なのか、なんて予知でわかるわけがない。
俺にわかるのは、覚えている範囲の歴史の細かな遷移だけだ。
そしてマルゴーン帝国と繋がりは欲しいが、誰でもいいというわけではない。
直近の任務について、最大の注意点はここだ。
マルゴーン帝国の皇族の多さはサンドレア王国の比じゃない。
皇帝陛下に寵愛される帝妃は30名を超えており、マルゴーンの由緒ある貴族から平民、異民族、時に異種族まで、多岐にわたる。
その中から妻子共に寵愛を受け、皇帝継承権を貰い受けている皇子は13名。
序列はあるものの、この中から最も人望があり帝国に益をもたらし、覇王たる資格のある者が次代の皇帝となる。
……鋭い方はお気づきでしょう。
そう、俺が持つ最大のアドバンテージ。
知っているのだ俺は。次代の皇帝を。
皇位継承順位第5位である、第七皇子。
彼が次の皇帝となることを。
つまり俺が繋がりを持たなくてはならない相手は、マルゴーン帝国の第七皇子とその関係者なのだ。
第七皇子と懇意になれば、属領ではなく同盟領となれる確率は格段にあがる。
彼とメルロロッティ嬢が婚約ともなれば、スノーヴィア領の安寧とメルロロッティ嬢の幸福は約束されたも同然だ。
逆を言えば、第七皇子以外の皇子やその関係者と今何かしらの繋がりを持つことは避けたい。
後々面倒になる可能性があるからだ。
つまり、相手が帝国の者だからと安易に近づくのは悪手というワケだ。
俺が宙を指で弾いてステータス画面が見れちゃったりする、チート系異世界転生者だったら相手が誰なのかすぐ判断できるのだが……
残念ながらそんな能力、俺にはない。
とか何とか考えていたら、突然グリフォンが甲高い鳴き声をあげ、激しく暴れ出した。
鳥竜数匹に身体を掴まれたのだ。グリフォンはそれを振り切ろうと、まっすぐ真上に一気に駆け上がった。
俺はギョッとする。
その駆け上がり方は危険だ。
鳥竜たちですら、そのスピードとかかる重圧に圧し負け、グリフォンを掴んでいた足を離し散っていく。
グリフォンは自身の限界高度まで上がりきったのか、ぐるりと体を回転させ鳥竜たちにむかって咆哮する。
咆哮が轟いた瞬間。
耐えかねた乗り手が手綱を手離した。
見えるはずのない距離だったが、俺には確かに乗り手がこちらを見たように思えた。
その視線に既視感が掠める。
——その瞬間、俺はマルテで全力滑空した。
目指す先のグリフォンの乗り手は力無く落下している。
急な高度差で気を失ったか。
間に合え!
落下する乗り手の真上からマルテを急降下させつつ、俺は逆さまになった状態になる。
息ができないし、内臓が押し潰されてとにかく痛い。
それでも負けじと手を伸ばす。
針葉樹が広がる地上は間近だ。
打ちつけられるまで、もうほんの数秒。
……駄目だ、届かない!
「手を伸ばせ!!」
俺がなりふり構わず叫ぶと、乗り手がびくりと動く。
そして、俺に向かってまっすぐに腕を伸ばした。
乗り手の腕をつかむと、力を振り絞ってこちらに引き寄せ、相手の頭を抱え込む。
同時にマルテの手綱を強く引く、が。
おそらく間に合わない。
俺たちは針葉樹の森深くに墜落した。
マルテは他の飛竜より速い。
3日目の昼前には辺境伯城に到着するだろう。
正直不安はあったのだが、マルテは大人しく飛んでくれた。
振り落とされる可能性は十分にあったので、しばらく地上すれすれを飛んでいたが、問題なさそうだったので、俺は手綱を引き高度をあげた。
飛竜の飛行高度は高い。
この高さを飛べる飛行種はほとんどいない。
地上からの迎撃も不可能な高度なので、周囲に警戒することなく速度を上げることができる。
ハーシュたちと別れ、1日半。
まだ日の高い時間だが、俺はすでにサンドレア王国の北部地方まで来ていた。
小さな村落が点在し、収穫を終えた畑と黒々とした針葉樹、緩やかな流れの河川が広がる静かな平原地帯だ。
王都に比べこのあたりはぐっと気温は下がる。俺は外套のフードを深くかぶり襟元をあげた。
ヒィィン
かすかに聞こえた音。
耳をかすめる風に紛れ、最初は聞き逃した。
空耳かと思った瞬間、マルテがガクンと高度を落とす。
急降下に振り落とされないよう捕まりながら、俺は確信する。
近くで竜笛が鳴っている。
竜笛は飛竜の鳴き声に似た音を発する笛だ。
口では吹かず紐の先端に結び、勢いよく回すことで音を鳴らす。
人間が竜笛を鳴らす時、用途はふたつ。
ひとつめは注意喚起。
竜騎士などが仲間の飛竜とその乗り手に何かしら注意を促す時に用いる。
ふたつめは威嚇。
他の飛行種を追い払う手段に用いる。飛竜は空の王者だ。大抵の生き物はその音を恐れ警戒する。
マルテの急降下を何とか止め、俺は辺りを見回した。
視界の端でキラリと何かが閃く。
——みつけた!
針葉樹が続く深い森のすぐ上空。
小型の鳥竜種数匹に囲われるその中央で、不規則に飛ぶ茶色い物体。
この距離でもそれが何かわかった。
濃い茶色の羽毛に覆われた大きな翼に白いしなやかな頭部。
まるで大地を駆けるような四肢の動きは、翼獣の特徴的な滞空動作。
鋭い嘴と鉤爪を持つ砂漠の猛獣、グリフォンだ。
先ほど視界の端で閃いたのは、その乗り手が翻したシャムシールの刀身だろう。
グリフォンを巧みに操りながら竜笛を鳴らし、鳥竜たちを払おうとしているようだ。
残念ながら、効果はイマイチ。
……どうするべきか。
急いではいるが人助けする余裕がないわけではない。
ただ、相手に問題がある。
グリフォンに跨りシャムシールを扱うのは、十中八九マルゴーン帝国の人間だ。
この付近はサンドレア王国とスノーヴィア領、そしてマルゴーン帝国の国境が近い。
そんな物騒な場所に、ほいほい帝国の人間がいていい訳がないのだ。
しかも軍用騎獣のグリフォンに乗っている。怪しいことこの上ない。
念の為言っておくが、しがない従者の俺がここで出会う帝国の者とおぼしき人間が誰なのか、なんて予知でわかるわけがない。
俺にわかるのは、覚えている範囲の歴史の細かな遷移だけだ。
そしてマルゴーン帝国と繋がりは欲しいが、誰でもいいというわけではない。
直近の任務について、最大の注意点はここだ。
マルゴーン帝国の皇族の多さはサンドレア王国の比じゃない。
皇帝陛下に寵愛される帝妃は30名を超えており、マルゴーンの由緒ある貴族から平民、異民族、時に異種族まで、多岐にわたる。
その中から妻子共に寵愛を受け、皇帝継承権を貰い受けている皇子は13名。
序列はあるものの、この中から最も人望があり帝国に益をもたらし、覇王たる資格のある者が次代の皇帝となる。
……鋭い方はお気づきでしょう。
そう、俺が持つ最大のアドバンテージ。
知っているのだ俺は。次代の皇帝を。
皇位継承順位第5位である、第七皇子。
彼が次の皇帝となることを。
つまり俺が繋がりを持たなくてはならない相手は、マルゴーン帝国の第七皇子とその関係者なのだ。
第七皇子と懇意になれば、属領ではなく同盟領となれる確率は格段にあがる。
彼とメルロロッティ嬢が婚約ともなれば、スノーヴィア領の安寧とメルロロッティ嬢の幸福は約束されたも同然だ。
逆を言えば、第七皇子以外の皇子やその関係者と今何かしらの繋がりを持つことは避けたい。
後々面倒になる可能性があるからだ。
つまり、相手が帝国の者だからと安易に近づくのは悪手というワケだ。
俺が宙を指で弾いてステータス画面が見れちゃったりする、チート系異世界転生者だったら相手が誰なのかすぐ判断できるのだが……
残念ながらそんな能力、俺にはない。
とか何とか考えていたら、突然グリフォンが甲高い鳴き声をあげ、激しく暴れ出した。
鳥竜数匹に身体を掴まれたのだ。グリフォンはそれを振り切ろうと、まっすぐ真上に一気に駆け上がった。
俺はギョッとする。
その駆け上がり方は危険だ。
鳥竜たちですら、そのスピードとかかる重圧に圧し負け、グリフォンを掴んでいた足を離し散っていく。
グリフォンは自身の限界高度まで上がりきったのか、ぐるりと体を回転させ鳥竜たちにむかって咆哮する。
咆哮が轟いた瞬間。
耐えかねた乗り手が手綱を手離した。
見えるはずのない距離だったが、俺には確かに乗り手がこちらを見たように思えた。
その視線に既視感が掠める。
——その瞬間、俺はマルテで全力滑空した。
目指す先のグリフォンの乗り手は力無く落下している。
急な高度差で気を失ったか。
間に合え!
落下する乗り手の真上からマルテを急降下させつつ、俺は逆さまになった状態になる。
息ができないし、内臓が押し潰されてとにかく痛い。
それでも負けじと手を伸ばす。
針葉樹が広がる地上は間近だ。
打ちつけられるまで、もうほんの数秒。
……駄目だ、届かない!
「手を伸ばせ!!」
俺がなりふり構わず叫ぶと、乗り手がびくりと動く。
そして、俺に向かってまっすぐに腕を伸ばした。
乗り手の腕をつかむと、力を振り絞ってこちらに引き寄せ、相手の頭を抱え込む。
同時にマルテの手綱を強く引く、が。
おそらく間に合わない。
俺たちは針葉樹の森深くに墜落した。
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