13 / 30
Re:1st 《錬金術師》と狂気の異世界
第13話 一方で
しおりを挟む
一方その頃の話。
進の転入が知れ渡る前。
彼が通うこととなる教室の三つ隣の教室で、光は普段学校では見せないような幸せそうな顔でムフフ、と顔を歪ませていた。
まぁ、それだけで場の雰囲気を掻っ攫ってしまうだけの美貌を彼女は持ち合わせているのだから天は彼女を少しは気にかけてくれているのだろう。
そんなこともあって、いつもは学校では他人を、特に異性を寄せつかないと言わんばかりの行動をとっている彼女だったが、今日に限ってはそうではない。
というか、両腕で頬杖をかいても、絵になってしまうのである。
「……えっと、光。大丈夫? 頭打ったりしてない? 薬物使用の疑いで警察呼ぼうか?」
「あのねぇ、私が表情崩したくらいで薬物疑われるんだったら、この世界のほとんどの人間は警察に連行されてるわよ……」
そんな彼女に話しかけたのは、どちらかというと黒くセミロング寄りのショートヘアをサラサラと揺らした少女だった。
その赤い目が真っ直ぐに光を射抜くので、光は少しだけ顔を逸らす。
「というか、この時間にちゃんとあんたが登校してるのも珍しいわね、結」
「不眠不休状態だから、ね」
「ちゃんと寝なさい」
白羽 結。
光と一番仲が良い女子で、彼女自身もそれなりの容姿を持っている。
が、しかし当の本人はあまりそれを気にはしないタイプのようだった。
ちなみに、中学校の時はこの少女、髪を伸ばしていたのだが邪魔だからという理由で中学校卒業間際にからはずっとショートを貫き通している。
____ついでに、だが。
中学校の頃に髪を伸ばしていた理由は、切りに行くのが面倒だったから。
「私はこの生活に慣れてるからいいんですーー。というか、問題は光、あなたの方よ」
「何も問題はないと思うけど」
ふんっ、とその結に向かって光は目線を返した。
「そうはいってるけどさ、明らかに今日は幸せそうな顔をしてるじゃない」
「別にそんな顔をしてはいませんーー」
「いや、してるからね?」
自分がどんな顔をしているのか自分ではあんまりわからないんだよ、と結は少しだけクマのできた目をこすりながら言う。
あんたにはそれを言われたくないわね、と光はため息をつきながらそう返した。
えー、と結はそれに対して不満そうな声を漏らす。
「というか、なんでそんなに今日は機嫌がいいのさ。男でもできた?」
「おとっ、男って……。別にそんなんじゃないわよ」
「ほう?」
「距離を詰めてきても教えはしないからね。というか、普通に顔が近い!」
ボンッ、と光と結の間空気がはじけた。
完全な不意打ちのそれを受けて、結のほうが大きくのけぞる。
しかしそれは、それは予知していたものを軽くいなすような動作であった。
「____さすが、ね」
「実戦になればどうこう言ってられないけど、普段の光の攻撃は受けすぎちゃって、ね」
「結が《風神》を使わなきゃならないような状況を普段から作りすぎなのよ!」
「いやぁ、そんなに褒めなくても」
「おいコラ、どこに褒めてる要素があったってんだ?」
光が呆れ気味にそう突っ込んで、しかし話題を逸らすまでには行かなかったようで。
結が目で何があったの、と興味津々に見つめ返してきたので、光はため息をひとつこぼす。
(____まさか、本当に進がこの学校に来ることになるとはね)
光が彼を誘ったのには変わりがないのだが、決断したのは彼自身だ。
多少強引に、説得を試みた自分が今になって恥ずかしくなってくる。
(それに____)
光は、一瞬だけ結の方から目を離して教室から窓の外を眺めた。
そこでは今日も今日とて燦々と太陽が地面を照りつけている。
そのもっと奥。
そもそも物質のその先を見つめるような、遠い目で光はつぶやいた。
「そもそも」
“奴ら“と彼が本当に敵同士なのか、ということすら確認が取れていないのに、と。
しかしその声は最後まで発せられることなく、途中で入ってきた担任と生徒たちの移動音でかき消されてしまった。
それから、だ。
いやはや、機嫌の良い時の体感時間というものは意外と早いもので、光の気がついた頃にはもう朝のホームルームは終わって他人はギャーギャーと青春の一幕を演じていた。
(さぁて、進は大丈夫そうかな?)
そう思って、立ち上がった時にふとその横目に見慣れた少年が映った気がして彼女はハッと振り返る。
案の定そこには光のよく知る進の姿と____あれは、No5だろうか。
「そっか、進は彼と同じクラス……」
ボゥ、とその姿が見えなくなるまで他にバレないように目線で追って、彼の姿が見えなくなってもポーッと。
(いや、)
ハッと我に返って、光は両頬を手で押さえ込んだ。
(いやいやいやいや、何考えてるのよ私!)
隣を歩いていたあの白の髪の人間____如月みことが羨ましいだなんて。
進に惚れたとか腫れたとかそんな問題ではなくて、昨日まではあそこにいるのが自分だったから。
それが少しだけ、寂しく感じるだけだ。
それ以外のなんでもないのだと光は自分に言い聞かせた。
「でも、そっか。ちゃんとこの学校に馴染むことができそうでよかった」
そこだけはちゃんと口にしなければ納得がいかなかった。
言い換えれば、得体の知れない気味の悪い少年である進が、自分以外にもちゃんと受け入れられていることに対して。
光はさて、と呟いて思わせぶりに席を空ける。
「?」
それに気がついたらしい結が首を傾げていたのだが彼女はそれには気が付かなかった。
光がやることは単純明快。
彼女が頭の中に思い浮かべている“奴ら“について少しずつ探りを入れていくことだ。
(これをやれば、私と知り合いだとバレている進にも被害が増大する可能性があったからね……。その点この学校の寮に住んでもらえば危険は減る)
少なくとも自分の私利私欲のために光は彼を“流星学園“に転入させたわけではない。
そういった打診、打策、その他諸々を含めて今の現状を作り出したのだ。
もっともそんなもの後付けの言い訳でしかないのだが。
リーリンリーリンリン、と光のスマホから着信音が響いた。
なんの編集もしていない初期設定のままの簡素な着信音が。
そこに表示された名前を見て、光は少しだけ口角を上げた。
「もしもし?」
それに出ると、電話越しに男の声が返ってくる。
進ではないし同年代、でもないだろう。
一学年以上は年上か。
『もしもし、頼まれてたもの用意したぜ?』
「ありがとうございます、友野さん。ちょうど今から行動を開始しようと思っていたのでナイスタイミングです」
だろ、と自慢げな声が返ってきて光はそれに無言を返す。
相手もそれに反応があると鼻から思っていなかったのか、ふぅとどうやら息を吐いたようだった。
『で、本当に俺が手伝わなくてもよかったのか? アレはお前一人で尻尾を捕ませてくれるような組織じゃないと思うぞ』
「____でしょうね。……今までだったら」
『? それはどういう』
「友野さんに襲撃の連絡を入れたそのあと一週間後にも実はもう一度襲撃……というか攻撃にあってるんです」
『……あぁ、あの街中のゴーレム事件か』
言われた方が面倒くさそうに言う。
光はそれに対して、すみませんと謝る。
『お前なぁ、あの事件の後処理を全部俺に任せやがって……。街の再建設費何円かなったと思ってやがる……』
さぁ、と光は首を横に振った。
確実にどれくらいの額になるのか予想できた上で、その額の大きさに現実逃避をするような。
「それでも一括払いで済ませてしまえるあたり、さすがですね」
『俺の金はそんなことくらいにしか使う用途がないからな……。定期的に膨大な量をに使用しなきゃ自分でも金の勘定がつかなくなるし』
さすが、と光は苦笑する。
電話の先にいる人間が一年間でどれだけのお金を手に入れているのかは予想がつかなかった。
『とにもかくにも、だ。俺の手助けがいらないというのなら俺はあくまでも情報提供だけにとどまらせてもらうぜ?』
「はい、どうしてもというときには頼らせていただくかもしれませんが」
光がそう言うと、電話の向こうから失笑が返ってくる。
その後、お前は何を言っているんだ、と。
圧力。
否、物理的なそれではなく言葉でのそれであった。
『そのためにこの肩書きは存在してるんだよ』
そうですね、と光は返してなんの前触れもなくプツリと電話を切った。
単純にこれ以上話す必要性がない、と彼女が判断した結果だ。
「さて、と。それじゃぁ行きますか」
星見琴光は不敵に笑う。
決して歓喜を混じらせたそれではない。
どちらかと言えば狂喜にも似た。
「私はあなたたちの組織を許さない。たとえこの身が滅びようとも」
あるいはまるで怨嗟のような。
進の転入が知れ渡る前。
彼が通うこととなる教室の三つ隣の教室で、光は普段学校では見せないような幸せそうな顔でムフフ、と顔を歪ませていた。
まぁ、それだけで場の雰囲気を掻っ攫ってしまうだけの美貌を彼女は持ち合わせているのだから天は彼女を少しは気にかけてくれているのだろう。
そんなこともあって、いつもは学校では他人を、特に異性を寄せつかないと言わんばかりの行動をとっている彼女だったが、今日に限ってはそうではない。
というか、両腕で頬杖をかいても、絵になってしまうのである。
「……えっと、光。大丈夫? 頭打ったりしてない? 薬物使用の疑いで警察呼ぼうか?」
「あのねぇ、私が表情崩したくらいで薬物疑われるんだったら、この世界のほとんどの人間は警察に連行されてるわよ……」
そんな彼女に話しかけたのは、どちらかというと黒くセミロング寄りのショートヘアをサラサラと揺らした少女だった。
その赤い目が真っ直ぐに光を射抜くので、光は少しだけ顔を逸らす。
「というか、この時間にちゃんとあんたが登校してるのも珍しいわね、結」
「不眠不休状態だから、ね」
「ちゃんと寝なさい」
白羽 結。
光と一番仲が良い女子で、彼女自身もそれなりの容姿を持っている。
が、しかし当の本人はあまりそれを気にはしないタイプのようだった。
ちなみに、中学校の時はこの少女、髪を伸ばしていたのだが邪魔だからという理由で中学校卒業間際にからはずっとショートを貫き通している。
____ついでに、だが。
中学校の頃に髪を伸ばしていた理由は、切りに行くのが面倒だったから。
「私はこの生活に慣れてるからいいんですーー。というか、問題は光、あなたの方よ」
「何も問題はないと思うけど」
ふんっ、とその結に向かって光は目線を返した。
「そうはいってるけどさ、明らかに今日は幸せそうな顔をしてるじゃない」
「別にそんな顔をしてはいませんーー」
「いや、してるからね?」
自分がどんな顔をしているのか自分ではあんまりわからないんだよ、と結は少しだけクマのできた目をこすりながら言う。
あんたにはそれを言われたくないわね、と光はため息をつきながらそう返した。
えー、と結はそれに対して不満そうな声を漏らす。
「というか、なんでそんなに今日は機嫌がいいのさ。男でもできた?」
「おとっ、男って……。別にそんなんじゃないわよ」
「ほう?」
「距離を詰めてきても教えはしないからね。というか、普通に顔が近い!」
ボンッ、と光と結の間空気がはじけた。
完全な不意打ちのそれを受けて、結のほうが大きくのけぞる。
しかしそれは、それは予知していたものを軽くいなすような動作であった。
「____さすが、ね」
「実戦になればどうこう言ってられないけど、普段の光の攻撃は受けすぎちゃって、ね」
「結が《風神》を使わなきゃならないような状況を普段から作りすぎなのよ!」
「いやぁ、そんなに褒めなくても」
「おいコラ、どこに褒めてる要素があったってんだ?」
光が呆れ気味にそう突っ込んで、しかし話題を逸らすまでには行かなかったようで。
結が目で何があったの、と興味津々に見つめ返してきたので、光はため息をひとつこぼす。
(____まさか、本当に進がこの学校に来ることになるとはね)
光が彼を誘ったのには変わりがないのだが、決断したのは彼自身だ。
多少強引に、説得を試みた自分が今になって恥ずかしくなってくる。
(それに____)
光は、一瞬だけ結の方から目を離して教室から窓の外を眺めた。
そこでは今日も今日とて燦々と太陽が地面を照りつけている。
そのもっと奥。
そもそも物質のその先を見つめるような、遠い目で光はつぶやいた。
「そもそも」
“奴ら“と彼が本当に敵同士なのか、ということすら確認が取れていないのに、と。
しかしその声は最後まで発せられることなく、途中で入ってきた担任と生徒たちの移動音でかき消されてしまった。
それから、だ。
いやはや、機嫌の良い時の体感時間というものは意外と早いもので、光の気がついた頃にはもう朝のホームルームは終わって他人はギャーギャーと青春の一幕を演じていた。
(さぁて、進は大丈夫そうかな?)
そう思って、立ち上がった時にふとその横目に見慣れた少年が映った気がして彼女はハッと振り返る。
案の定そこには光のよく知る進の姿と____あれは、No5だろうか。
「そっか、進は彼と同じクラス……」
ボゥ、とその姿が見えなくなるまで他にバレないように目線で追って、彼の姿が見えなくなってもポーッと。
(いや、)
ハッと我に返って、光は両頬を手で押さえ込んだ。
(いやいやいやいや、何考えてるのよ私!)
隣を歩いていたあの白の髪の人間____如月みことが羨ましいだなんて。
進に惚れたとか腫れたとかそんな問題ではなくて、昨日まではあそこにいるのが自分だったから。
それが少しだけ、寂しく感じるだけだ。
それ以外のなんでもないのだと光は自分に言い聞かせた。
「でも、そっか。ちゃんとこの学校に馴染むことができそうでよかった」
そこだけはちゃんと口にしなければ納得がいかなかった。
言い換えれば、得体の知れない気味の悪い少年である進が、自分以外にもちゃんと受け入れられていることに対して。
光はさて、と呟いて思わせぶりに席を空ける。
「?」
それに気がついたらしい結が首を傾げていたのだが彼女はそれには気が付かなかった。
光がやることは単純明快。
彼女が頭の中に思い浮かべている“奴ら“について少しずつ探りを入れていくことだ。
(これをやれば、私と知り合いだとバレている進にも被害が増大する可能性があったからね……。その点この学校の寮に住んでもらえば危険は減る)
少なくとも自分の私利私欲のために光は彼を“流星学園“に転入させたわけではない。
そういった打診、打策、その他諸々を含めて今の現状を作り出したのだ。
もっともそんなもの後付けの言い訳でしかないのだが。
リーリンリーリンリン、と光のスマホから着信音が響いた。
なんの編集もしていない初期設定のままの簡素な着信音が。
そこに表示された名前を見て、光は少しだけ口角を上げた。
「もしもし?」
それに出ると、電話越しに男の声が返ってくる。
進ではないし同年代、でもないだろう。
一学年以上は年上か。
『もしもし、頼まれてたもの用意したぜ?』
「ありがとうございます、友野さん。ちょうど今から行動を開始しようと思っていたのでナイスタイミングです」
だろ、と自慢げな声が返ってきて光はそれに無言を返す。
相手もそれに反応があると鼻から思っていなかったのか、ふぅとどうやら息を吐いたようだった。
『で、本当に俺が手伝わなくてもよかったのか? アレはお前一人で尻尾を捕ませてくれるような組織じゃないと思うぞ』
「____でしょうね。……今までだったら」
『? それはどういう』
「友野さんに襲撃の連絡を入れたそのあと一週間後にも実はもう一度襲撃……というか攻撃にあってるんです」
『……あぁ、あの街中のゴーレム事件か』
言われた方が面倒くさそうに言う。
光はそれに対して、すみませんと謝る。
『お前なぁ、あの事件の後処理を全部俺に任せやがって……。街の再建設費何円かなったと思ってやがる……』
さぁ、と光は首を横に振った。
確実にどれくらいの額になるのか予想できた上で、その額の大きさに現実逃避をするような。
「それでも一括払いで済ませてしまえるあたり、さすがですね」
『俺の金はそんなことくらいにしか使う用途がないからな……。定期的に膨大な量をに使用しなきゃ自分でも金の勘定がつかなくなるし』
さすが、と光は苦笑する。
電話の先にいる人間が一年間でどれだけのお金を手に入れているのかは予想がつかなかった。
『とにもかくにも、だ。俺の手助けがいらないというのなら俺はあくまでも情報提供だけにとどまらせてもらうぜ?』
「はい、どうしてもというときには頼らせていただくかもしれませんが」
光がそう言うと、電話の向こうから失笑が返ってくる。
その後、お前は何を言っているんだ、と。
圧力。
否、物理的なそれではなく言葉でのそれであった。
『そのためにこの肩書きは存在してるんだよ』
そうですね、と光は返してなんの前触れもなくプツリと電話を切った。
単純にこれ以上話す必要性がない、と彼女が判断した結果だ。
「さて、と。それじゃぁ行きますか」
星見琴光は不敵に笑う。
決して歓喜を混じらせたそれではない。
どちらかと言えば狂喜にも似た。
「私はあなたたちの組織を許さない。たとえこの身が滅びようとも」
あるいはまるで怨嗟のような。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる