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Re:1st 《錬金術師》と狂気の異世界
第10話 《破壊》のための一撃を
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疑問符をつけた進の声に、満足そうに頷いたおっさんはその顔に浮かんだ笑みを少しだけ真剣なものに直して、何か観察するようにゴーレムの方を眺めた。
「いや、スルーしないでくれ? どうしておっさんがここにいるんでせう?」
「相変わらずいいツッコミしてるな兄ちゃん。百点だ」
「いや、だから俺の質問に答えてくれないかな!?」
ニシシ、とおっさんは戦いすら忘れて叫び声を上げる進に向かって悪戯げな笑みを消すことはなかった。
進は、それを見て諦めた様子ではぁ、とため息を大きく吐き出す。
「真面目な話、ここにどうして? 結構危ないんだけど」
「おいおい、兄ちゃん。俺が役立たずのままここにくると思うか?」
うん、おっさんならあり得ます、と進がこの時どれだけ言いたかったことかは心中察してほしい。
なんせ、生き様をユーモアと自由奔放に全振りしたような人間だ。
それくらい気まぐれにしたっておかしくはない。
「こりゃぁ、心外だな。俺だって《ウエポン》の権能を持ってる人間だぜ?」
「っ!!」
普段動いてないような大人よりも、肉体作りに日々励んでいる学生の方が強い。
なんて、そんなのはこの《オリジン》では通用しない常識なのだと進は思い出す。
「じゃぁ、本当におっさんは俺たちに加戦するつもりでここにきた?」
「おうよ。とは言っても俺そのものが何かできるかと言えば援護だけだけどな」
「____それはどういう?」
「言ったろ、俺の能力は“見る“ことに特化してるんだよ」
必死に進はそのことを思い出そうとして、あぁと手を打つ。
初めて会話した時進が「赤ちゃんのようだ」みたいなことを言われた後にそんなことを言っていたような気がする。
「実際には、少しだけ特殊なのかもしれないけどな」
「?」
進は首を傾げた。
それに応えるように、おっさんは何かの術を発動させたようだった。
瞬間、進の見ていた景色が一変した。カラフルに彩られていた世界に、新たな色が追加される。
「これ、は?」
「俺の権能さ」
「でも、“見る“タイプだって……」
「『俺が』なんて一言も言ってないけどな」
なんだその叙述的トリック的な話は、と進は半眼でおっさんを非難する。
「ガハハ、たとえ物書きであろうとリアルでこう言うのを使われると見抜けないことが多い。覚えとくといいぞ?」
やっぱりこのおっさんは、今の状況を楽しんでいるような節があるようだった。
もはやそう言うものだと受け入れ始めた進ははいはい、と適当に返事を返す。
そして、目の前に映る、濃淡の強い景色を眺めた。
「で、これの意味は?」
光の体は強く発色しているように見える。
それからだんだんと周囲にいくにつれて薄くなっていって、ゴーレムのあたりからまた色が濃ゆくなっているのが見てとれた。
「《万能元素》の濃度だ。生物やものにおいてそれが一番濃いところが《|能力の核》となっている部分だぜ」
特殊、とはこう言う意味なのだろう。
自分が見る能力ではなく“他人が“見る。
言い換えれば、他人に見せることのできる能力。
自分で得た情報が自分ではなく相手に共有されるという、意味不明な力。
「チィッ、悔しいけど確かに使えるな。これは」
「ちょっと待てい。今の舌打ちの意味を教えろや兄ちゃん!」
「いや、俺以上に今の現場で役に立つのがおっちゃんだってことに少し腹が立っただけだから」
「もうちょっとオブラートに隠してくれや!」
「断る! っと、さて冗談はさておき」
グッと進はその拳を握りしめた。
息を大きく吸い込んで、高揚したその気分を必要最低限まで落ち着かせる。
あまりにも気分が冷めてしまうのもよくはないので、できるだけ最適な気分になるように。
それを意図的に操作できると言うのはある意味チートかもしれないけれども。
「一発ぶちかまして無理だったら、俺が死ぬルートは光に回避してもらうしかなくなるな」
「女に助けられるようになったら、漢が泣くぜ?」
「うっせ」
もう、一度助けられてしまっているので進はおっさんに向かって堂々と言い返すことができなかった。
いや、そもそも助けられることを進は恥だとは思っていないのか。
「助け合いの精神って大事だと思わないか、おっさん」
「ハッハッハ、現代の日本っ子だな兄ちゃんは!」
なんにせよ、これでできることはほぼ全てやったことになるか。
最後にもう一度今度は小さく荒く息を吐き出して、それから大きく酸素を体の中に含み入れて。
そして一歩、大きく踏み出した。
(目標は数メートル上。真下になった瞬間に地面を使った踏み台を《錬成》)
《能力の核》を物質に代用すればそれは進にとっての不可となりうるが、その場にある物質を使って行う《錬金術》が進の負担になることは特にない。
故に、進の《ウエポン》を使う上での出力があればあるほど《錬成》できる質量と言うものは増え続けていく。
ブゥン、と剛腕が相変わらず襲いかかってくるが進はそれには対応しなかった。
否、する気が元々なかった。
光が処理してくれると信じていたから。
そしてそれは現実となった。
隆起した地面に突き上げられるように、慣性に従ってはね上げられた進は右の腕を大きく振りかぶる。
「《分解》!! 消えやがれやこの怪物が!!」
進の右手がそれの体に触れた。
土の土台はすでに崩壊しており、進は自由落下する感覚に身を総毛立たせながら、しかしそれでも触れている右の手をゴーレムから離そうとはしなかった。
「オラァァァァァァァァァァァァ!!」
崩壊していく。
ゴーレムの形が。
再生はない。
よく目を凝らして見てみれば上空にはエネルギーの塊が崩壊していく様子が映っていた。
それに気を取られて、だからその瞬間傍観者となっていた二人の人間は、その異変に気がつくことができなかった。
遅れて、最初に異変に気がついたのは光だった。
「っ、いけない!」
「ん、どうしたんだ?」
多少の怪我を負うことは承知の上で進を送り出したのだから、そこまで慌てることはないじゃないかとおっさんはそう思ったのだろう。
自分で“見る“ことができないから。
「進の体そのものが、《能力の核》の出力に耐えきれてない!」
「なにっ!?」
質量。
体積。
密度。
その他等々。
他の元素と比べて仕舞えば微々たるものだが、完璧たる《万能元素》にもやはりそれが存在する。
加えて、それが他の物質に文字通り変化すると言うのだから、それは普通とは異なるくらいの負荷が体のどこかでかかってくるのだ。
「このままじゃ進が……」
「大丈夫だ、光の姉ちゃん。ちゃんと対処してやれば問題ねぇ!」
「対処って、え、私がする?」
「あたりめぇだろ? キスをされるんなら姉ちゃんの方が喜ばれるさ」
簡単に言えば、人工呼吸のようなものか。
過剰な漏洩を、他人の力によって一定値まで下げていく。
その過程で口付けは仕方がないことなのだ。
「だぁ、わかった、やってやるわよ!」
***
進の意識が戻った場所は、硬いアスファルトの上ではなかった。
「ってまたこのパターンかよ、畜生!」
ガバッ、と起き上がって叫んでハッと我に返った。カーテンで仕切りをつけられたこじんまりとした空間。
そこでツン、と鼻を刺すような匂いがすることに怪訝な顔をしていると、カシャァと心地の良い音がしてそのカーテンが開かれる。
どうやら光がやってきたようだった。
「進、大丈夫?」
「……あぁ、大丈夫だけど。ここは?」
「《流星学園》の保健室……だけど。ここまでくるまでの経緯は思い出せる?」
聞かれて進はあぁ、と肯定の念を返した。
自分のことだから、自分が一番知っているなんてことは思ったりしないけれども。
少なくとも、今その現状だけならばどうしてここに運ばれたのか理解することは容易かった。
「ゴーレムは?」
「倒せたわよ、進のおかげでね」
「はっ、その気になったらあんなやつ一瞬で殺せただろうに」
「____否定はしないけど、それが周囲にもたらす被害を考えると、ね」
少し力なさげに笑った光は進に向かって苦笑を返した。
それを見た方の進もそうだな、と言ってグッと伸びをした。
「ま、終わりよければ全てよし。今回に至ってはなんの問題もなかったと言うことで!」
「でも……」
無理矢理にでも雰囲気を明るくしようとした進に、光は困惑気味のようだった。
「今回は私を狙ったものか、進を狙ったものか判断がつかなかった。もしもこれが進を狙ったものだったとして、このペースで襲撃されたとしたら」
「《錬金術》っていう俺の《ウエポン》は意外にも守ることにはかなりの力を持ってる……けど、そうだな。これ以上、襲撃の頻度が高まるとなると」
単純に一週間に一回と考えるだけでも怖いが、その時間一瞬一瞬に命の危険性が迫ってきていると考えるとゾッとした。
「だから、さ」
そうして、風の神様はこうおっしゃった。
「私たちの学園……ここ《流星学園》に転入しない?」
「は?」
「いや、スルーしないでくれ? どうしておっさんがここにいるんでせう?」
「相変わらずいいツッコミしてるな兄ちゃん。百点だ」
「いや、だから俺の質問に答えてくれないかな!?」
ニシシ、とおっさんは戦いすら忘れて叫び声を上げる進に向かって悪戯げな笑みを消すことはなかった。
進は、それを見て諦めた様子ではぁ、とため息を大きく吐き出す。
「真面目な話、ここにどうして? 結構危ないんだけど」
「おいおい、兄ちゃん。俺が役立たずのままここにくると思うか?」
うん、おっさんならあり得ます、と進がこの時どれだけ言いたかったことかは心中察してほしい。
なんせ、生き様をユーモアと自由奔放に全振りしたような人間だ。
それくらい気まぐれにしたっておかしくはない。
「こりゃぁ、心外だな。俺だって《ウエポン》の権能を持ってる人間だぜ?」
「っ!!」
普段動いてないような大人よりも、肉体作りに日々励んでいる学生の方が強い。
なんて、そんなのはこの《オリジン》では通用しない常識なのだと進は思い出す。
「じゃぁ、本当におっさんは俺たちに加戦するつもりでここにきた?」
「おうよ。とは言っても俺そのものが何かできるかと言えば援護だけだけどな」
「____それはどういう?」
「言ったろ、俺の能力は“見る“ことに特化してるんだよ」
必死に進はそのことを思い出そうとして、あぁと手を打つ。
初めて会話した時進が「赤ちゃんのようだ」みたいなことを言われた後にそんなことを言っていたような気がする。
「実際には、少しだけ特殊なのかもしれないけどな」
「?」
進は首を傾げた。
それに応えるように、おっさんは何かの術を発動させたようだった。
瞬間、進の見ていた景色が一変した。カラフルに彩られていた世界に、新たな色が追加される。
「これ、は?」
「俺の権能さ」
「でも、“見る“タイプだって……」
「『俺が』なんて一言も言ってないけどな」
なんだその叙述的トリック的な話は、と進は半眼でおっさんを非難する。
「ガハハ、たとえ物書きであろうとリアルでこう言うのを使われると見抜けないことが多い。覚えとくといいぞ?」
やっぱりこのおっさんは、今の状況を楽しんでいるような節があるようだった。
もはやそう言うものだと受け入れ始めた進ははいはい、と適当に返事を返す。
そして、目の前に映る、濃淡の強い景色を眺めた。
「で、これの意味は?」
光の体は強く発色しているように見える。
それからだんだんと周囲にいくにつれて薄くなっていって、ゴーレムのあたりからまた色が濃ゆくなっているのが見てとれた。
「《万能元素》の濃度だ。生物やものにおいてそれが一番濃いところが《|能力の核》となっている部分だぜ」
特殊、とはこう言う意味なのだろう。
自分が見る能力ではなく“他人が“見る。
言い換えれば、他人に見せることのできる能力。
自分で得た情報が自分ではなく相手に共有されるという、意味不明な力。
「チィッ、悔しいけど確かに使えるな。これは」
「ちょっと待てい。今の舌打ちの意味を教えろや兄ちゃん!」
「いや、俺以上に今の現場で役に立つのがおっちゃんだってことに少し腹が立っただけだから」
「もうちょっとオブラートに隠してくれや!」
「断る! っと、さて冗談はさておき」
グッと進はその拳を握りしめた。
息を大きく吸い込んで、高揚したその気分を必要最低限まで落ち着かせる。
あまりにも気分が冷めてしまうのもよくはないので、できるだけ最適な気分になるように。
それを意図的に操作できると言うのはある意味チートかもしれないけれども。
「一発ぶちかまして無理だったら、俺が死ぬルートは光に回避してもらうしかなくなるな」
「女に助けられるようになったら、漢が泣くぜ?」
「うっせ」
もう、一度助けられてしまっているので進はおっさんに向かって堂々と言い返すことができなかった。
いや、そもそも助けられることを進は恥だとは思っていないのか。
「助け合いの精神って大事だと思わないか、おっさん」
「ハッハッハ、現代の日本っ子だな兄ちゃんは!」
なんにせよ、これでできることはほぼ全てやったことになるか。
最後にもう一度今度は小さく荒く息を吐き出して、それから大きく酸素を体の中に含み入れて。
そして一歩、大きく踏み出した。
(目標は数メートル上。真下になった瞬間に地面を使った踏み台を《錬成》)
《能力の核》を物質に代用すればそれは進にとっての不可となりうるが、その場にある物質を使って行う《錬金術》が進の負担になることは特にない。
故に、進の《ウエポン》を使う上での出力があればあるほど《錬成》できる質量と言うものは増え続けていく。
ブゥン、と剛腕が相変わらず襲いかかってくるが進はそれには対応しなかった。
否、する気が元々なかった。
光が処理してくれると信じていたから。
そしてそれは現実となった。
隆起した地面に突き上げられるように、慣性に従ってはね上げられた進は右の腕を大きく振りかぶる。
「《分解》!! 消えやがれやこの怪物が!!」
進の右手がそれの体に触れた。
土の土台はすでに崩壊しており、進は自由落下する感覚に身を総毛立たせながら、しかしそれでも触れている右の手をゴーレムから離そうとはしなかった。
「オラァァァァァァァァァァァァ!!」
崩壊していく。
ゴーレムの形が。
再生はない。
よく目を凝らして見てみれば上空にはエネルギーの塊が崩壊していく様子が映っていた。
それに気を取られて、だからその瞬間傍観者となっていた二人の人間は、その異変に気がつくことができなかった。
遅れて、最初に異変に気がついたのは光だった。
「っ、いけない!」
「ん、どうしたんだ?」
多少の怪我を負うことは承知の上で進を送り出したのだから、そこまで慌てることはないじゃないかとおっさんはそう思ったのだろう。
自分で“見る“ことができないから。
「進の体そのものが、《能力の核》の出力に耐えきれてない!」
「なにっ!?」
質量。
体積。
密度。
その他等々。
他の元素と比べて仕舞えば微々たるものだが、完璧たる《万能元素》にもやはりそれが存在する。
加えて、それが他の物質に文字通り変化すると言うのだから、それは普通とは異なるくらいの負荷が体のどこかでかかってくるのだ。
「このままじゃ進が……」
「大丈夫だ、光の姉ちゃん。ちゃんと対処してやれば問題ねぇ!」
「対処って、え、私がする?」
「あたりめぇだろ? キスをされるんなら姉ちゃんの方が喜ばれるさ」
簡単に言えば、人工呼吸のようなものか。
過剰な漏洩を、他人の力によって一定値まで下げていく。
その過程で口付けは仕方がないことなのだ。
「だぁ、わかった、やってやるわよ!」
***
進の意識が戻った場所は、硬いアスファルトの上ではなかった。
「ってまたこのパターンかよ、畜生!」
ガバッ、と起き上がって叫んでハッと我に返った。カーテンで仕切りをつけられたこじんまりとした空間。
そこでツン、と鼻を刺すような匂いがすることに怪訝な顔をしていると、カシャァと心地の良い音がしてそのカーテンが開かれる。
どうやら光がやってきたようだった。
「進、大丈夫?」
「……あぁ、大丈夫だけど。ここは?」
「《流星学園》の保健室……だけど。ここまでくるまでの経緯は思い出せる?」
聞かれて進はあぁ、と肯定の念を返した。
自分のことだから、自分が一番知っているなんてことは思ったりしないけれども。
少なくとも、今その現状だけならばどうしてここに運ばれたのか理解することは容易かった。
「ゴーレムは?」
「倒せたわよ、進のおかげでね」
「はっ、その気になったらあんなやつ一瞬で殺せただろうに」
「____否定はしないけど、それが周囲にもたらす被害を考えると、ね」
少し力なさげに笑った光は進に向かって苦笑を返した。
それを見た方の進もそうだな、と言ってグッと伸びをした。
「ま、終わりよければ全てよし。今回に至ってはなんの問題もなかったと言うことで!」
「でも……」
無理矢理にでも雰囲気を明るくしようとした進に、光は困惑気味のようだった。
「今回は私を狙ったものか、進を狙ったものか判断がつかなかった。もしもこれが進を狙ったものだったとして、このペースで襲撃されたとしたら」
「《錬金術》っていう俺の《ウエポン》は意外にも守ることにはかなりの力を持ってる……けど、そうだな。これ以上、襲撃の頻度が高まるとなると」
単純に一週間に一回と考えるだけでも怖いが、その時間一瞬一瞬に命の危険性が迫ってきていると考えるとゾッとした。
「だから、さ」
そうして、風の神様はこうおっしゃった。
「私たちの学園……ここ《流星学園》に転入しない?」
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