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Re:1st 《錬金術師》と狂気の異世界
第6話 星見琴光
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わずかに、整えられた香水の匂いが鼻腔を刺して、その匂いに包まれた体は少しの高揚感を残響させていた。
進の意識はそれくらいが知覚できるくらいには再浮上してきている。
やがてそれは、脳が発する行動の命令へと変換されて、進はそこでやっと目を開いた。
ゆっくりと意識が覚醒する、なんて物語のような目覚めではなく、気がついたら起きたような。
早朝の目覚めに近いもののように進は感じる。
起き上がって、相変わらず右腕は痛むが。
「床がアスファルト……じゃない?」
怪訝そうに眉を寄せた進が頭を上げるとどうやら彼は人通りの少ない道の端で寝かされているようだった。
どういう状況か確認しようとした、そんな彼に後ろから声がかかる。
「目覚めたかしら」
ツンとした、どこか他人を突き放すようなその言葉は男性の声域とはまるで異なっている。
空いっぱいに澄み渡りそうなその声の主は、見覚えがある少女から発せられたものだった。
「星見琴 光……であってるよな?」
「えぇ、あのお店で会ってからこの短期間で忘れられたら困ったものだったわね」
それはないよ、と進は苦笑した。
「俺は、記憶力だけはいいって自負してるんだ」
「というか、私たち以外の客がいないような店で顔合わせしたんだから覚えられない方がどうかしていると思うわよ」
「……確かに」
自慢げに言ったところをに鋭い反撃が返ってきて、進は若干目を逸らした。
そんな進の動きには興味がないらしい光に進は再度言葉を発する。
今度は、純粋な問いを。
「つか、どうして俺を助けてくれた?」
お前は、同年代の男が嫌いなんだろう、というニュアンスを含めたそれに光は深々とため息をついた。
「あんたねぇ。いくら嫌いな人間だからってその場で倒れたら助けるでしょう?」
どんな人間であろうと、その人間が絶対悪でない限りは助ける。
そんなことを当たり前のように言った光に、やるほどそこらへんは理解の違いか、と進は納得した。
「いや、俺は助けないよ。それが自分の嫌いな人間なら放置する」
「っ、どうして?」
「そうやって善意を振り撒いた人間が悲惨な末路を迎えるのは歴史が証明してくれてるしなぁ。____それに、俺にはそんなことができる力なんてないから」
実際に、《ウエポン》と呼ばれるものと対峙してみてそれで、進は恐怖を覚えたのだから。
今回は運良く相打ちの形となったが、本来であれば戦いなんて一瞬で終わっていたはずなのだ。
「力がない、ねぇ。確かにそうかもしれないけどさ、私からすればあんたはよくやったと思うわよ?」
「へいへい、そういうお世辞はいいんですぅーー」
「いや、お世辞なんかじゃ____」
「わぁってる、わぁってる。あんたが本心からそう言ってくれてるのはわかってるからさ」
一旦そこで進は言葉を区切った。
そうして体勢を正座に変えると、そのまま。
「お願いします、俺に《ウエポン》の使い方を教えてください、光様!」
土下座した。
客観的に見ても、主観的に見てもおそらく言野原 進史上最高の土下座をしているに違いなかった。
そんな彼を見て、光は返答を返す。
「え、嫌だけど?」
「無慈悲!?」
即答であった。
「当たり前でしょう? どうして私が教えなきゃいけないのよ。そんな理由も義理もないわ」
「えぇ……そこはほら、さ。助けてくれた流れで……」
「却下します!」
「ですよねぇ!!」
なんて、進にとってそんなことは最初から分かりきっていたことではあったが。
それこそ「当たって砕けろ」とそんな感じの演出だった。
「でも、なんで光はそんな同年代の男を毛嫌いして?」
「____特に理由はないわね。気が付けば周りに不信感を抱くようになってたというかなんというか」
「まさかの生まれつきだった!?」
ったく、と進は心の中でつぶやいいた。
(どうやら星見琴 光というこの少女はなかなかにガードが堅いようで)
別に口説き落としたい、なんてそんなことは思ってもいなかったが協力してくれないとなると進は自分で《ウエポン》というものを研鑽しなければならない羽目になるかもしれない。
「そもそも、私はあんたの名前も知らないのだけど?」
「確かに!」
「いいから答える。what's your name?」
「発音いいなこん畜生!」
ボケているのボケていないのかよくわからなかったので、とりあえず突っ込んでから進はゴッホンと咳ばらいを一つ。
すると、そんなのはどうでもいいから、とでも言いたそうな視線を進は向けられてしまった。
若干つまらなさそうな顔をした進だったがこれ以上ふざけるのもよくはないなと思い返す。
「俺の名前は言野原 進」
「……それだけ?」
簡潔に、本当に必要な情報しか話さなかったためか光から面白くなさそうな声が返ってきた。
「いやだってさ。お前は名前以上の情報を欲してないだろ?」
「あんた……いや、進ね。確かに私はそれ以上のことを話せとは言ってないけどね。こういうのって、何か他の情報も話すものじゃないの?」
「学校の自己紹介じゃねぇんだよ!」
会社の名刺にも好きな食べ物は書かれてないだろ、とそう返すと所属している会社名くらいは書いてあるわよと言い返されて進は反論の余地を失った。
「それに、少なくとも私と対等に接してくれる人間なら少しは情報が欲しいと思うわよ」
「なんだその、私と同格の人間に初めて会った時の強キャラみたいなセリフは」
「別に、そんな初めて会ったわけではないけど。そうね、そんな人間が少ないことは肯定するわ」
自嘲気味につぶやかれたその言葉にどれだけの意味が込められていたのか、進には到底理解できなかったし、進の薄っぺらい感情でそれを推しはかろうともしなかった。
「それは光がS級なのと何か関係して?」
そういえばそんな設定もあったな、と思い出して進は光に尋ねた。
光は首を縦に振った。
「基本的に一般人からすればS級っていうのは雲の上の存在みたいに感じてるようなのよ。だから、本当の意味で私を対等に思って接してくれる人間なんて少ないのよ。男子は特にそういうのが顕著ね」
その後、進みたいな人間は少ないわね、と光は返した。
「それ、褒めてるのか?」
「んー。何も考えてないと解釈してもらって?」
「やっぱり素直に褒めてくれてないのね!?」
「当たり前じゃない」
「俺が遠回しに貶されることは当たり前なのかよ……理不尽だ」
肩を落として進はそういう。
それが何気に面白かったのか、光はクスリと頬を緩ませて笑った。
進もそれを見て微笑む。
(なんだ、普通に笑うのか光は)
なんというか、進は光という少女のことをもっと表情を変えない人間だと思っていたのに。
その仕草は、心の底から笑うという行為に慣れ親しんだものだった。
(ま、少しは気を緩めてくれたってことかな)
「ところで、どうして進はあの殺し屋と戦っていたの?」
光の問いに、進は肩を揺らした。
まさか、本人に向かってあなたが狙われていたから戦っていました、なんてこっぱずかしいことを直球に言う度胸は進にはない。
「というか、本当にいるのか殺し屋」
「そりゃ、ここまでの都会になったら割といるでしょ」
「よぅし、治安的問題でこの東京という街が心配になってきたぞぉ!」
銃刀法違反、という単語が真っ先に進の頭に浮かんで来たのだがもちろんこっちの世界ではそんなものあってないようなものだった。
「俺があの野郎と戦っていた理由は……あっちが襲ってきたからだなぁ。うん、そうだ。そうに決まってる」
「若干挙動不審になってるのはなんなの……?」
「ま、まぁそこは気にしない気にしない! ときに光さん。あの時俺の周りから人が消えただけどなぜでせうか?」
聞いて、光が怪訝な顔をするのを進は見た。
光の方も確かにその現象については見ているのだろうと表情から察することができたが、そうしてそうなったのかはわからないと言ったところか。
あるいは、伝えていい内容なのかがわからないと言ったところだろうと進は推測した。
「ま、いっか」
「ノリが軽いわね。さっきまで殺されかけてたのに……」
「それはそれ、これはこれ」
進は割と過去と今を割り切れるほうだ。
それが自分のことであれば尚更。
今生きているのならばそれまでの過程はどうでもいい、なんてそれは捻くれた思考だろうか。
「で、だ。まじで俺に《ウエポン》の使い方を教えてくれない?」
「だから却下って言ってるでしょう?」
進の意識はそれくらいが知覚できるくらいには再浮上してきている。
やがてそれは、脳が発する行動の命令へと変換されて、進はそこでやっと目を開いた。
ゆっくりと意識が覚醒する、なんて物語のような目覚めではなく、気がついたら起きたような。
早朝の目覚めに近いもののように進は感じる。
起き上がって、相変わらず右腕は痛むが。
「床がアスファルト……じゃない?」
怪訝そうに眉を寄せた進が頭を上げるとどうやら彼は人通りの少ない道の端で寝かされているようだった。
どういう状況か確認しようとした、そんな彼に後ろから声がかかる。
「目覚めたかしら」
ツンとした、どこか他人を突き放すようなその言葉は男性の声域とはまるで異なっている。
空いっぱいに澄み渡りそうなその声の主は、見覚えがある少女から発せられたものだった。
「星見琴 光……であってるよな?」
「えぇ、あのお店で会ってからこの短期間で忘れられたら困ったものだったわね」
それはないよ、と進は苦笑した。
「俺は、記憶力だけはいいって自負してるんだ」
「というか、私たち以外の客がいないような店で顔合わせしたんだから覚えられない方がどうかしていると思うわよ」
「……確かに」
自慢げに言ったところをに鋭い反撃が返ってきて、進は若干目を逸らした。
そんな進の動きには興味がないらしい光に進は再度言葉を発する。
今度は、純粋な問いを。
「つか、どうして俺を助けてくれた?」
お前は、同年代の男が嫌いなんだろう、というニュアンスを含めたそれに光は深々とため息をついた。
「あんたねぇ。いくら嫌いな人間だからってその場で倒れたら助けるでしょう?」
どんな人間であろうと、その人間が絶対悪でない限りは助ける。
そんなことを当たり前のように言った光に、やるほどそこらへんは理解の違いか、と進は納得した。
「いや、俺は助けないよ。それが自分の嫌いな人間なら放置する」
「っ、どうして?」
「そうやって善意を振り撒いた人間が悲惨な末路を迎えるのは歴史が証明してくれてるしなぁ。____それに、俺にはそんなことができる力なんてないから」
実際に、《ウエポン》と呼ばれるものと対峙してみてそれで、進は恐怖を覚えたのだから。
今回は運良く相打ちの形となったが、本来であれば戦いなんて一瞬で終わっていたはずなのだ。
「力がない、ねぇ。確かにそうかもしれないけどさ、私からすればあんたはよくやったと思うわよ?」
「へいへい、そういうお世辞はいいんですぅーー」
「いや、お世辞なんかじゃ____」
「わぁってる、わぁってる。あんたが本心からそう言ってくれてるのはわかってるからさ」
一旦そこで進は言葉を区切った。
そうして体勢を正座に変えると、そのまま。
「お願いします、俺に《ウエポン》の使い方を教えてください、光様!」
土下座した。
客観的に見ても、主観的に見てもおそらく言野原 進史上最高の土下座をしているに違いなかった。
そんな彼を見て、光は返答を返す。
「え、嫌だけど?」
「無慈悲!?」
即答であった。
「当たり前でしょう? どうして私が教えなきゃいけないのよ。そんな理由も義理もないわ」
「えぇ……そこはほら、さ。助けてくれた流れで……」
「却下します!」
「ですよねぇ!!」
なんて、進にとってそんなことは最初から分かりきっていたことではあったが。
それこそ「当たって砕けろ」とそんな感じの演出だった。
「でも、なんで光はそんな同年代の男を毛嫌いして?」
「____特に理由はないわね。気が付けば周りに不信感を抱くようになってたというかなんというか」
「まさかの生まれつきだった!?」
ったく、と進は心の中でつぶやいいた。
(どうやら星見琴 光というこの少女はなかなかにガードが堅いようで)
別に口説き落としたい、なんてそんなことは思ってもいなかったが協力してくれないとなると進は自分で《ウエポン》というものを研鑽しなければならない羽目になるかもしれない。
「そもそも、私はあんたの名前も知らないのだけど?」
「確かに!」
「いいから答える。what's your name?」
「発音いいなこん畜生!」
ボケているのボケていないのかよくわからなかったので、とりあえず突っ込んでから進はゴッホンと咳ばらいを一つ。
すると、そんなのはどうでもいいから、とでも言いたそうな視線を進は向けられてしまった。
若干つまらなさそうな顔をした進だったがこれ以上ふざけるのもよくはないなと思い返す。
「俺の名前は言野原 進」
「……それだけ?」
簡潔に、本当に必要な情報しか話さなかったためか光から面白くなさそうな声が返ってきた。
「いやだってさ。お前は名前以上の情報を欲してないだろ?」
「あんた……いや、進ね。確かに私はそれ以上のことを話せとは言ってないけどね。こういうのって、何か他の情報も話すものじゃないの?」
「学校の自己紹介じゃねぇんだよ!」
会社の名刺にも好きな食べ物は書かれてないだろ、とそう返すと所属している会社名くらいは書いてあるわよと言い返されて進は反論の余地を失った。
「それに、少なくとも私と対等に接してくれる人間なら少しは情報が欲しいと思うわよ」
「なんだその、私と同格の人間に初めて会った時の強キャラみたいなセリフは」
「別に、そんな初めて会ったわけではないけど。そうね、そんな人間が少ないことは肯定するわ」
自嘲気味につぶやかれたその言葉にどれだけの意味が込められていたのか、進には到底理解できなかったし、進の薄っぺらい感情でそれを推しはかろうともしなかった。
「それは光がS級なのと何か関係して?」
そういえばそんな設定もあったな、と思い出して進は光に尋ねた。
光は首を縦に振った。
「基本的に一般人からすればS級っていうのは雲の上の存在みたいに感じてるようなのよ。だから、本当の意味で私を対等に思って接してくれる人間なんて少ないのよ。男子は特にそういうのが顕著ね」
その後、進みたいな人間は少ないわね、と光は返した。
「それ、褒めてるのか?」
「んー。何も考えてないと解釈してもらって?」
「やっぱり素直に褒めてくれてないのね!?」
「当たり前じゃない」
「俺が遠回しに貶されることは当たり前なのかよ……理不尽だ」
肩を落として進はそういう。
それが何気に面白かったのか、光はクスリと頬を緩ませて笑った。
進もそれを見て微笑む。
(なんだ、普通に笑うのか光は)
なんというか、進は光という少女のことをもっと表情を変えない人間だと思っていたのに。
その仕草は、心の底から笑うという行為に慣れ親しんだものだった。
(ま、少しは気を緩めてくれたってことかな)
「ところで、どうして進はあの殺し屋と戦っていたの?」
光の問いに、進は肩を揺らした。
まさか、本人に向かってあなたが狙われていたから戦っていました、なんてこっぱずかしいことを直球に言う度胸は進にはない。
「というか、本当にいるのか殺し屋」
「そりゃ、ここまでの都会になったら割といるでしょ」
「よぅし、治安的問題でこの東京という街が心配になってきたぞぉ!」
銃刀法違反、という単語が真っ先に進の頭に浮かんで来たのだがもちろんこっちの世界ではそんなものあってないようなものだった。
「俺があの野郎と戦っていた理由は……あっちが襲ってきたからだなぁ。うん、そうだ。そうに決まってる」
「若干挙動不審になってるのはなんなの……?」
「ま、まぁそこは気にしない気にしない! ときに光さん。あの時俺の周りから人が消えただけどなぜでせうか?」
聞いて、光が怪訝な顔をするのを進は見た。
光の方も確かにその現象については見ているのだろうと表情から察することができたが、そうしてそうなったのかはわからないと言ったところか。
あるいは、伝えていい内容なのかがわからないと言ったところだろうと進は推測した。
「ま、いっか」
「ノリが軽いわね。さっきまで殺されかけてたのに……」
「それはそれ、これはこれ」
進は割と過去と今を割り切れるほうだ。
それが自分のことであれば尚更。
今生きているのならばそれまでの過程はどうでもいい、なんてそれは捻くれた思考だろうか。
「で、だ。まじで俺に《ウエポン》の使い方を教えてくれない?」
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