2 / 30
Re:プロローグ 《日常》の壊れる物語
第2話 《旧世界》
しおりを挟む
(____旧世界?)
進はメモリーから放たれたその言葉で、脳内が疑問符に埋め尽くされた。
厨二病ワードすぎるだろ、と一瞬思わなくもなかったが、そもそもそんなことを気にしていられないくらい摩訶不思議な空間にいることを思いだす。
「そう、旧世界。あるいは《オリジン》。君たちの住む、無数の可能性を持った《セカンド》の基準点」
進は、訳がわからず眉を顰めた。
オリジンだかセカンドだかそんなことを言われても、と気分は一週間学校を休んだ後の数学とか物理とかの授業か。
「あぁ、《並行世界》と《交差世界》って言った方がわかりやすいかな?」
(はぁ……?)
「え、あれ。わからなかった?」
(《並行世界》の方はなんとなく。《交差世界》の方はよくわからん)
物語の題材になるのは大体が前者で、後者は聞くことすらなかったから。
「すべての《並行世界》に交わるように作られた、その基準点かな。時系列で言うと、《交差世界》の方が先に作られたから、《並行世界》が後付けだけどね」
(簡単にいえば、異世界?)
「that's right! 正確にいうと、全く別次元の地球と言った方が正しいのかも知れないけど」
要するに、と進は今の現状を一言で表そうとする。
それに相応しい言葉をひとときも置かずに思い浮かんだ進だったが、自分自身の状況にこの言葉を使うことになるとは思っていなかったので苦笑をこぼした
(“異世界転移“、か)
まるきり、フィクションの中のお話だと思っていたな、なんて進は思う。
今の状況は異常、非現実的。夢と言われた方が進にはしっくりとくる。
(でも、この状況をどこか喜んでいる自分もいることは否定できない)
トクンと進の心臓が跳ねる。
心拍数はいつもより少し高いくらいで落ち着いていても、自分の心臓の音が感じられた。
先に提示したように、進には日常というものが退屈すぎた。
高校生ながら、学校が乗っ取られないかとか、クラス転生なんかが起こらないかとか、そんなことを妄想してしまうくらいには刺激が足りなかった。
だから、進という少年はメモリーという不思議の塊のような少女に聞く。
(そっちは退屈しないのか?)
少女は、傲慢だとは言わなかった。
ただ、口元に笑みを浮かべて端的に答えを返してきた。
「少なくとも君の住んでいた世界よりかは、ね」
進が、異世界転移に拒否感を抱かなくなった瞬間であった。
「本来ならここでチートスキルを与えたりするのがテンプレなんだろうけど、あいにくさまそんなサービスはしてないんだよね。世界を跨いであっちに入れば《ウエポン》は自然に開花するだろうし」
(……《ウエポン》?)
「あぁ、よくあるスキルと同系統と考えてくれればそれでいいよ。どちらかというと、超能力に近いかも、だけど」
続けて、君のウエポンは《錬金術》かな、とメモリーはそういった。
(わかる、のか?)
「私は、ね」
まるで自分は他とは違って特別なのだ、とでもいうようなメモリーを見て進はそれを鼻で笑った。
「むぅ、信じてないね?」
(いや、信じてないわけではないんだけどな……)
目の前の少女は本当に何者なのだろうか、と進は思う。
こんな場所に一人でいるくらいなのだから世間一般的に見れば異質であることに変わりはなかったのだが。
(まぁ、そんなのはどうでもいいか)
そんなことを考えて、結局一切の疑問点は無視しようと進が決めると、メモリーは時を見計らったかのように、よしっと声を上げる。
「残りの知識は、直接頭に叩き込むことにしようか」
(……は? よぅし、一旦落ち着こうかメモリーさん。残りの知識の量がどれくらいかは知らないけどそれをやられた場合俺がどうなるかも考えてくれ!?)
「大丈夫だよ、進くん。私がこれに関してミスすることはないから」
(それなら……いい、のか?)
「多分、おそらく、知らないけどね?」
(ハッハッハ、メモリー。やっぱり不安だわ俺逃げてもいい?)
「ダメだけど?」
(ですよねぇ~)
トンと、抵抗虚しく進の頭に手が乗せられる。
メモリーとの距離がグッと近づくが進はグッと目を瞑っていたので気が付かなかった。
刹那。
それまで一切の揺らぎすら感じることのなかった、存在するかもわからない空気が静かに凪いだ。
微弱なその流れを、目を瞑ったまま進は確かに感じ取る。
クイッと、少しだけ力が込められた気がした。
「はい、終了」
と、ほとんどタイムラグなしにメモリーは進の頭から手を離す。
それを確認した進が目を開けるとあいかわらずの本棚を真っ白な空間。
「どうかな。少しはあっちについてわかった?」
(……これ、は)
同時に進が感じたのは、少しの浮遊感にも似た感覚だった。
例えるならば、飛行機から降りた時の感覚というのが一番近いかもしれない。
ふらついてしまいそうになる足を気合いで押さえつけて、進は呆然とした笑みを浮かべた。
(すげぇな、流石にこんな感覚は初めてだ)
まぁ、そうだろうねとメモリーは返した。
本来ならば、何ヶ月単位で学ぶようなことを一度に頭に叩き込まれたのだから。
今の進は、知らないのにその場所を知っているというある一種のデジャヴ状態に駆けられていることだろう。
だが、それでも進はそれに対しての嫌悪をしなかった。
「ね、何にもならなかったでしょ?」
(……だな)
どちらかというと、この目の前のメモリーという少女を興味深く感じただろう。
「ということで、最後にどうして進くんが世界を転移しないといけないかという根本的なことを説明しないといけないね」
(あぁ、そういえば確かに)
異世界転移できるのならそんな説明なくとも喜んでそっちに行くけどな、と進は思って、そんな彼の思考を読んだのかメモリーはそれじゃぁダメでしょ、と言いながらも笑った。
「……とはいえ、進くんに何かをやってほしいってわけでもなかったりするんだよねぇ」
笑いながらメモリーはぶっちゃけるように進にそう言う。
その顔の笑みが引っ込むことはなく、どうやら本当のことらしかった。
(じゃぁどうしてなんだよ……。ぶっちゃけるけど、俺よりもそう言うのに向いてそうな奴は世界中のどこにでも転がってるぞ?)
「どこにでも、か。これでも私、君を探し出すためだけに結構な時間と労力を重ねたんだよ?」
(俺を見つけ出すため?)
「そう、特別な人間を見つけるのには苦労したよ。時間軸なんて、何万回遡ったことか……。なんて、暇だったから特に文句はないけどね。とりあえず進くん、あなたは特別なんです」
ビシッと突き出された右手の人差し指を進は適当に払いのけた。
(ふっ、この私に用とはいったいなんなのかね、メモリーとやら)
「ほう、貴様はこの場所に呼び出された本当の意味がわかっていないようね。そんなことだから運命に翻弄されるのよ」
(御託はいい、要件を話せ)
「そうね、今日は貴様の性癖を____」
(すみません降参です、もう強キャラムーブをあなた様の前ではしませんだから性癖だけはどうかぁ……)
完全にいじられるポイントを作ってしまったのは、進の勘違いではない気がする。
「ははは、軽い牽制よ。貴様のようなろくに力を持たないものが威張るな、というな」
(それでもまだこのムーブを続けやがるのか……。ところで、メモリーしゃん)
「ん、なになに?」
ノリのいい彼女は、テンションの切り替えも抜群に速かった。
進がふざけないようにしている間はちゃんと真面目に聞いてくれる。
彼女の好ましいところはそう言ったところだと進は思う。
(何かをやらなくていいというならさ、俺は何をしとけばいい?)
「当分は、非日常的な日常を送ってもらうことにはなるだろうね。ま、退屈はしないと思うよ?」
へぇ、と進は面白そうにつぶやいた。
思わずして、口の端が吊り上がってしまったのは気のせいではないだろう。
不思議な少女の言う退屈しない日常。
進にとってとても魅力的な誘いだったのだから。
「私はついていけないけど、たまに寝ている間とかにここに呼ぶことはあるかもしれないね。その時はよろしく」
(はいはい。ここに一人で過ごしてて寂しくなったら呼んでくれ。少しの話し相手くらいにはなってやる)
「そうだね、進くんをいじりたくなったらまた呼ぶから。一旦お別れの時間だ」
(ん____)
グワン、と進の見る世界が歪んだ。
とけていくような、崩れ去っていくようなそんな感覚を味わいながら進の意識は堕ちていく。
あるいは、体験したことのないような日常へと浮上していく。
「じゃぁね進くん。是非とも《交差世界》を楽しんで。それに、今度こそ私は_________」
***
そうして、進のいなくなった《大図書館》でメモリーと呼ばれる少女は悲壮感と歓喜の入り混じったような複雑な表情をして、虚空へとつぶやく。
「必ず、必ず導いてみせる。前回と同じような失敗は……絶対にしない」
この少女の特異性はどこか計り知れないものだあった。
しかし、その世界の全てを見通しているかのような、あるいは見通してなお何かの知識を求めるようなそんな少女が眉を顰めて呟いた。
____イレギュラーなのは、《無限》?
進はメモリーから放たれたその言葉で、脳内が疑問符に埋め尽くされた。
厨二病ワードすぎるだろ、と一瞬思わなくもなかったが、そもそもそんなことを気にしていられないくらい摩訶不思議な空間にいることを思いだす。
「そう、旧世界。あるいは《オリジン》。君たちの住む、無数の可能性を持った《セカンド》の基準点」
進は、訳がわからず眉を顰めた。
オリジンだかセカンドだかそんなことを言われても、と気分は一週間学校を休んだ後の数学とか物理とかの授業か。
「あぁ、《並行世界》と《交差世界》って言った方がわかりやすいかな?」
(はぁ……?)
「え、あれ。わからなかった?」
(《並行世界》の方はなんとなく。《交差世界》の方はよくわからん)
物語の題材になるのは大体が前者で、後者は聞くことすらなかったから。
「すべての《並行世界》に交わるように作られた、その基準点かな。時系列で言うと、《交差世界》の方が先に作られたから、《並行世界》が後付けだけどね」
(簡単にいえば、異世界?)
「that's right! 正確にいうと、全く別次元の地球と言った方が正しいのかも知れないけど」
要するに、と進は今の現状を一言で表そうとする。
それに相応しい言葉をひとときも置かずに思い浮かんだ進だったが、自分自身の状況にこの言葉を使うことになるとは思っていなかったので苦笑をこぼした
(“異世界転移“、か)
まるきり、フィクションの中のお話だと思っていたな、なんて進は思う。
今の状況は異常、非現実的。夢と言われた方が進にはしっくりとくる。
(でも、この状況をどこか喜んでいる自分もいることは否定できない)
トクンと進の心臓が跳ねる。
心拍数はいつもより少し高いくらいで落ち着いていても、自分の心臓の音が感じられた。
先に提示したように、進には日常というものが退屈すぎた。
高校生ながら、学校が乗っ取られないかとか、クラス転生なんかが起こらないかとか、そんなことを妄想してしまうくらいには刺激が足りなかった。
だから、進という少年はメモリーという不思議の塊のような少女に聞く。
(そっちは退屈しないのか?)
少女は、傲慢だとは言わなかった。
ただ、口元に笑みを浮かべて端的に答えを返してきた。
「少なくとも君の住んでいた世界よりかは、ね」
進が、異世界転移に拒否感を抱かなくなった瞬間であった。
「本来ならここでチートスキルを与えたりするのがテンプレなんだろうけど、あいにくさまそんなサービスはしてないんだよね。世界を跨いであっちに入れば《ウエポン》は自然に開花するだろうし」
(……《ウエポン》?)
「あぁ、よくあるスキルと同系統と考えてくれればそれでいいよ。どちらかというと、超能力に近いかも、だけど」
続けて、君のウエポンは《錬金術》かな、とメモリーはそういった。
(わかる、のか?)
「私は、ね」
まるで自分は他とは違って特別なのだ、とでもいうようなメモリーを見て進はそれを鼻で笑った。
「むぅ、信じてないね?」
(いや、信じてないわけではないんだけどな……)
目の前の少女は本当に何者なのだろうか、と進は思う。
こんな場所に一人でいるくらいなのだから世間一般的に見れば異質であることに変わりはなかったのだが。
(まぁ、そんなのはどうでもいいか)
そんなことを考えて、結局一切の疑問点は無視しようと進が決めると、メモリーは時を見計らったかのように、よしっと声を上げる。
「残りの知識は、直接頭に叩き込むことにしようか」
(……は? よぅし、一旦落ち着こうかメモリーさん。残りの知識の量がどれくらいかは知らないけどそれをやられた場合俺がどうなるかも考えてくれ!?)
「大丈夫だよ、進くん。私がこれに関してミスすることはないから」
(それなら……いい、のか?)
「多分、おそらく、知らないけどね?」
(ハッハッハ、メモリー。やっぱり不安だわ俺逃げてもいい?)
「ダメだけど?」
(ですよねぇ~)
トンと、抵抗虚しく進の頭に手が乗せられる。
メモリーとの距離がグッと近づくが進はグッと目を瞑っていたので気が付かなかった。
刹那。
それまで一切の揺らぎすら感じることのなかった、存在するかもわからない空気が静かに凪いだ。
微弱なその流れを、目を瞑ったまま進は確かに感じ取る。
クイッと、少しだけ力が込められた気がした。
「はい、終了」
と、ほとんどタイムラグなしにメモリーは進の頭から手を離す。
それを確認した進が目を開けるとあいかわらずの本棚を真っ白な空間。
「どうかな。少しはあっちについてわかった?」
(……これ、は)
同時に進が感じたのは、少しの浮遊感にも似た感覚だった。
例えるならば、飛行機から降りた時の感覚というのが一番近いかもしれない。
ふらついてしまいそうになる足を気合いで押さえつけて、進は呆然とした笑みを浮かべた。
(すげぇな、流石にこんな感覚は初めてだ)
まぁ、そうだろうねとメモリーは返した。
本来ならば、何ヶ月単位で学ぶようなことを一度に頭に叩き込まれたのだから。
今の進は、知らないのにその場所を知っているというある一種のデジャヴ状態に駆けられていることだろう。
だが、それでも進はそれに対しての嫌悪をしなかった。
「ね、何にもならなかったでしょ?」
(……だな)
どちらかというと、この目の前のメモリーという少女を興味深く感じただろう。
「ということで、最後にどうして進くんが世界を転移しないといけないかという根本的なことを説明しないといけないね」
(あぁ、そういえば確かに)
異世界転移できるのならそんな説明なくとも喜んでそっちに行くけどな、と進は思って、そんな彼の思考を読んだのかメモリーはそれじゃぁダメでしょ、と言いながらも笑った。
「……とはいえ、進くんに何かをやってほしいってわけでもなかったりするんだよねぇ」
笑いながらメモリーはぶっちゃけるように進にそう言う。
その顔の笑みが引っ込むことはなく、どうやら本当のことらしかった。
(じゃぁどうしてなんだよ……。ぶっちゃけるけど、俺よりもそう言うのに向いてそうな奴は世界中のどこにでも転がってるぞ?)
「どこにでも、か。これでも私、君を探し出すためだけに結構な時間と労力を重ねたんだよ?」
(俺を見つけ出すため?)
「そう、特別な人間を見つけるのには苦労したよ。時間軸なんて、何万回遡ったことか……。なんて、暇だったから特に文句はないけどね。とりあえず進くん、あなたは特別なんです」
ビシッと突き出された右手の人差し指を進は適当に払いのけた。
(ふっ、この私に用とはいったいなんなのかね、メモリーとやら)
「ほう、貴様はこの場所に呼び出された本当の意味がわかっていないようね。そんなことだから運命に翻弄されるのよ」
(御託はいい、要件を話せ)
「そうね、今日は貴様の性癖を____」
(すみません降参です、もう強キャラムーブをあなた様の前ではしませんだから性癖だけはどうかぁ……)
完全にいじられるポイントを作ってしまったのは、進の勘違いではない気がする。
「ははは、軽い牽制よ。貴様のようなろくに力を持たないものが威張るな、というな」
(それでもまだこのムーブを続けやがるのか……。ところで、メモリーしゃん)
「ん、なになに?」
ノリのいい彼女は、テンションの切り替えも抜群に速かった。
進がふざけないようにしている間はちゃんと真面目に聞いてくれる。
彼女の好ましいところはそう言ったところだと進は思う。
(何かをやらなくていいというならさ、俺は何をしとけばいい?)
「当分は、非日常的な日常を送ってもらうことにはなるだろうね。ま、退屈はしないと思うよ?」
へぇ、と進は面白そうにつぶやいた。
思わずして、口の端が吊り上がってしまったのは気のせいではないだろう。
不思議な少女の言う退屈しない日常。
進にとってとても魅力的な誘いだったのだから。
「私はついていけないけど、たまに寝ている間とかにここに呼ぶことはあるかもしれないね。その時はよろしく」
(はいはい。ここに一人で過ごしてて寂しくなったら呼んでくれ。少しの話し相手くらいにはなってやる)
「そうだね、進くんをいじりたくなったらまた呼ぶから。一旦お別れの時間だ」
(ん____)
グワン、と進の見る世界が歪んだ。
とけていくような、崩れ去っていくようなそんな感覚を味わいながら進の意識は堕ちていく。
あるいは、体験したことのないような日常へと浮上していく。
「じゃぁね進くん。是非とも《交差世界》を楽しんで。それに、今度こそ私は_________」
***
そうして、進のいなくなった《大図書館》でメモリーと呼ばれる少女は悲壮感と歓喜の入り混じったような複雑な表情をして、虚空へとつぶやく。
「必ず、必ず導いてみせる。前回と同じような失敗は……絶対にしない」
この少女の特異性はどこか計り知れないものだあった。
しかし、その世界の全てを見通しているかのような、あるいは見通してなお何かの知識を求めるようなそんな少女が眉を顰めて呟いた。
____イレギュラーなのは、《無限》?
10
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
あの味噌汁の温かさ、焼き魚の香り、醤油を使った味付け——異世界で故郷の味をもとめてつきすすむ!
ねむたん
ファンタジー
私は砂漠の町で家族と一緒に暮らしていた。そのうち前世のある記憶が蘇る。あの日本の味。温かい味噌汁、焼き魚、醤油で整えた料理——すべてが懐かしくて、恋しくてたまらなかった。
私はその気持ちを家族に打ち明けた。前世の記憶を持っていること、そして何より、あの日本の食文化が恋しいことを。家族は私の決意を理解し、旅立ちを応援してくれた。私は幼馴染のカリムと共に、異国の地で新しい食材や文化を探しに行くことに。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
転生弁護士のクエスト同行記 ~冒険者用の契約書を作ることにしたらクエストの成功率が爆上がりしました~
昼から山猫
ファンタジー
異世界に降り立った元日本の弁護士が、冒険者ギルドの依頼で「クエスト契約書」を作成することに。出発前に役割分担を明文化し、報酬の配分や責任範囲を細かく決めると、パーティ同士の内輪揉めは激減し、クエスト成功率が劇的に上がる。そんな噂が広がり、冒険者は誰もが法律事務所に相談してから旅立つように。魔王討伐の最強パーティにも声をかけられ、彼の“契約書”は世界の運命を左右する重要要素となっていく。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる