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第二章 冒険者ギルド
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ポピーはギルドの成り立ち、ギルドでのランクを上げる方法などしっかりとアルカンタラ達に教えた。
ギルドでは常にクエストと呼ばれる任務の募集があり、それをクリアすると報奨金とランクアップに必要なポイントがもらえる。
クエストは、例えば畑をモンスターに荒らされ困っている農民がギルドにモンスターの討伐依頼をする。その際に依頼金をギルドへ支払う。
そして、仲介手数料をギルドが取り、残りをクエストをクリアした冒険者に払われる仕組みということだ。
そして、A・B・C・D・Eの5段階に別れた冒険者ランクがある。Aが1番レベルが高く、Eが1番レベルが低い。冒険者に登録したばかりのアルカンタラ達はもちろんEランクだ。
Aランクまで上がると大陸の移動も自由にできるようになるという。
ポピーは本当にギルドのことを詳しく説明した。
「なるほど! 私もギルドについては詳しく知らなかったから助かったわ。なんだポピーちゃんはそんなに詳しいの?」
ギルドにやけに詳しい少女をミルリーフは不思議に思う。
「いえいえ、ソーサー様に関わることは全て勉強してますし……ギルドはちょっと親の影響で詳しくて……まあそれはどうでもいいじゃないですか。
そんなことより……お2人もやっぱり暗黒水晶を壊すために冒険者になったのですか?」
ポピーは目を輝かせて尋ねる。
「ああ、もちろん暗黒水晶をぶっ壊すためだ」
アルカンタラは当然と言うように答える。
「おおおぉ! やはりそうですか! 最近、暗黒水晶が現れた影響で、軽い気持ちで冒険者になる輩も多いようで……もちろん、世界を救おうとする気持ちは素晴らしいのですが……お2人の雰囲気はその辺の冒険者とは違いますねぇ!」
ポピーはアルカンタラとミルリーフを交互に見る。
「アルカンタラさんはもちろん勇者パーティーの『アルカンタラ』様と同じお名前、そして……ミルリーフさんはどこかで見たことあるような気がしていのですが……肖像画で見た勇者パーティーの紅一点、女賢者アゼリ様に似た顔立ちですねぇ!」
「うぅっ!!」
ポピーの恐ろしいほどの勘の鋭さにミルリーフは動揺した。無理して隠すこともないが自分がソーサーとアゼリの子孫というのは国外でらペラペラ言わない方がいいと思っていた。いらぬトラブルに巻き込まれるのを防ぎたかったのだ。
「アルカンタラさんとアゼリ様によく似たミルリーフさんのコンビ……うん! 素晴らしいパーティーですねぇ! 推せます! お2人の冒険者ランクアップのお手伝いさせてください」
ポピーは勝手に興奮し、力強く拳を握った。
ギルドでは常にクエストと呼ばれる任務の募集があり、それをクリアすると報奨金とランクアップに必要なポイントがもらえる。
クエストは、例えば畑をモンスターに荒らされ困っている農民がギルドにモンスターの討伐依頼をする。その際に依頼金をギルドへ支払う。
そして、仲介手数料をギルドが取り、残りをクエストをクリアした冒険者に払われる仕組みということだ。
そして、A・B・C・D・Eの5段階に別れた冒険者ランクがある。Aが1番レベルが高く、Eが1番レベルが低い。冒険者に登録したばかりのアルカンタラ達はもちろんEランクだ。
Aランクまで上がると大陸の移動も自由にできるようになるという。
ポピーは本当にギルドのことを詳しく説明した。
「なるほど! 私もギルドについては詳しく知らなかったから助かったわ。なんだポピーちゃんはそんなに詳しいの?」
ギルドにやけに詳しい少女をミルリーフは不思議に思う。
「いえいえ、ソーサー様に関わることは全て勉強してますし……ギルドはちょっと親の影響で詳しくて……まあそれはどうでもいいじゃないですか。
そんなことより……お2人もやっぱり暗黒水晶を壊すために冒険者になったのですか?」
ポピーは目を輝かせて尋ねる。
「ああ、もちろん暗黒水晶をぶっ壊すためだ」
アルカンタラは当然と言うように答える。
「おおおぉ! やはりそうですか! 最近、暗黒水晶が現れた影響で、軽い気持ちで冒険者になる輩も多いようで……もちろん、世界を救おうとする気持ちは素晴らしいのですが……お2人の雰囲気はその辺の冒険者とは違いますねぇ!」
ポピーはアルカンタラとミルリーフを交互に見る。
「アルカンタラさんはもちろん勇者パーティーの『アルカンタラ』様と同じお名前、そして……ミルリーフさんはどこかで見たことあるような気がしていのですが……肖像画で見た勇者パーティーの紅一点、女賢者アゼリ様に似た顔立ちですねぇ!」
「うぅっ!!」
ポピーの恐ろしいほどの勘の鋭さにミルリーフは動揺した。無理して隠すこともないが自分がソーサーとアゼリの子孫というのは国外でらペラペラ言わない方がいいと思っていた。いらぬトラブルに巻き込まれるのを防ぎたかったのだ。
「アルカンタラさんとアゼリ様によく似たミルリーフさんのコンビ……うん! 素晴らしいパーティーですねぇ! 推せます! お2人の冒険者ランクアップのお手伝いさせてください」
ポピーは勝手に興奮し、力強く拳を握った。
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