キモオタ レベル0★世界最弱のオタク高校生の僕だけレベルアップ！美女に囲まれハーレム青春物語

３６

　この作戦？　で僕は順調にレベルアップをした。

「くらえっ！」
『ザンッ！』
「キモオタ君！　レベルアップです！」
「よし！　これでレベル10だ！」
　様々なモンスターが次々に現れるここではドンドン経験値をためられる。

「すごいですね！　もうメタル系のモンスターも一撃じゃないですか！」
「レベルアップして力が上がってるのが分かるよ！」
　体がドンドン軽くなっていくのが分かる。この感覚はレベル0に頃には知らなかったな。


「はぁはぁ……レベル10か……す、すごいじゃないか……」
「……ありがとうございます……」

　さすがのアスカさんも一人で動き続けて疲れているようだ……
　息遣いの荒いアスカさんになぜか興奮を覚える。

　アスカさんが疲れるのも当然だ。
　この数時間。アスカさんは一人で僕とガイドを守り続けてくれた。

「今日はこの辺でやめておきましょうか……？
「そ、そうだな……木本君がそういうなら……」
　……アスカさんは負けず嫌いだ。


　僕らはボロい山小屋へ引き上げる。
　合宿初日は終了だ。
　離れたここにはモンスターも現れないだろう。


「お疲れ様でした。アスカさん」
「ああ、木本君も頑張ったな！　レベル10だって？　すごいじゃないか！」
「いやぁーへへへ。アスカさんのおかげですよ」
「フン！　私のおかげでもあるんですけどね！」
　ガイドはすねている。
「……ガイドにももちろん感謝してるよ」
　僕も守ってくれるアスカさん、レベルアップに必要なモンスターを的確に教えてくれるガイドがいるからレベルアップできているのは分かってる。


「さあ、ご飯にしようか」
　こんな山奥では当然キャンプだ。

　アスカさんは慣れた手つきであっという間にキャンプの準備をした。

「アスカさん、キャンプも得意なんですか？」
「ダンジョンじゃ野営ばかりだからな、自然に身についたよ」
　なるほど、さすがトップ冒険者だ。

「木本君も冒険者になったんだからこういうことも勉強していかないとな」
「野営……火起こし出来るかな……？」
「ふふ、炎魔法のスキルを持ってる仲間がいたりしたら便利なんだがな」
「あっ！！　スキルといえば！」
　ガイドが何かを思い出す。
「キモオタ君！　レベル10になって光魔法のスキルを使えるようになったはずですよ！」
「なに！？」

　光魔法だって！？　スキルを使えるようになったのか……