34 / 76
34
しおりを挟む
いよいよ合宿の日が来た。
「さあ、張り切っていくぞ!」
「はい!」
空気の奇麗な富士山のふもと、富士の樹海にきた僕、アスカさん、ガイドの三人。
「なんていうか……もっとオシャレなペンション的なのをイメージしてたんですけどね……」
「合宿なんてこんなもんだ! 贅沢いうなチビスケ!」
ボロボロの山小屋を見てガイドは不満そうだ。たしかにこのボロさには僕も少し……
「この合宿の目的は木本君のレベル上げだ! 寝泊りできれば十分だろ」
「……やっぱり戦士は女子力が足りませんね。お風呂はどうするんですか?」
「風呂ならその辺の川にでも浸かればいいだろ!」
「最悪ですね……」
アスカさんが水浴び!? 最高ですね……!
この山小屋から少し離れたモンスターがウヨウヨしているモンスターのるつぼ、と呼ばれるエリアがある。
そこでひたすらレベル上げだ。
樹海の奥へ向かう僕ら。
「よし、今回の作戦を確認するぞ」
アスカさんが僕らに言う。
「まずガイドはキモオタのポケットの中でレベルアップに必要な倒すべきモンスターを伝えるんだ」
「わかりました! 守ってくださいねキモオタ君!」
「そして木本君はレベルアップに必要なモンスターだけを倒すんだ」
「はい!」
レベルアップにはモンスターを正しい順番に倒さないとならない。違うモンスターを倒したら初めからやり直しだ。
「そして私は木本君が倒せないモンスターをひたすら斬っていく!」
「お願いします!」
ここには強いモンスターも多いだろう。ボスレベルのモンスターもいる。
でもアスカさんなら僕たちを守ってくれるだろう。
さっそくモンスターが寄ってくる。
ここでは人間は珍しいのだろう。モンスターから見ると僕たちは久しぶりのごちそうだ。
「キモオタ君! レベル6になるにはメタルスライム5体、ダークゴブリン10体ですよ」
残念ながら寄ってきたモンスターはメタルスライムではない。
「私に任せろ」
アスカさんが剣を振る。
モンスター達はあっという間に粉々になっていく。
「す、すごい……」
ここはザコダンジョンではない。それでも一撃だ。やっぱりアスカさんの強さは別格だ。
「ふふ、血に飢えたモンスターがウヨウヨいるな。いい練習になる」
アスカさんはそう言い剣を構える。
モンスターの群れが襲い掛かる。
「さあ、いくぞ」
「はい!」
僕も負けてられない!
僕はまだレベル5だ。この合宿でレベル50まで上げるんだ!
「さあ、張り切っていくぞ!」
「はい!」
空気の奇麗な富士山のふもと、富士の樹海にきた僕、アスカさん、ガイドの三人。
「なんていうか……もっとオシャレなペンション的なのをイメージしてたんですけどね……」
「合宿なんてこんなもんだ! 贅沢いうなチビスケ!」
ボロボロの山小屋を見てガイドは不満そうだ。たしかにこのボロさには僕も少し……
「この合宿の目的は木本君のレベル上げだ! 寝泊りできれば十分だろ」
「……やっぱり戦士は女子力が足りませんね。お風呂はどうするんですか?」
「風呂ならその辺の川にでも浸かればいいだろ!」
「最悪ですね……」
アスカさんが水浴び!? 最高ですね……!
この山小屋から少し離れたモンスターがウヨウヨしているモンスターのるつぼ、と呼ばれるエリアがある。
そこでひたすらレベル上げだ。
樹海の奥へ向かう僕ら。
「よし、今回の作戦を確認するぞ」
アスカさんが僕らに言う。
「まずガイドはキモオタのポケットの中でレベルアップに必要な倒すべきモンスターを伝えるんだ」
「わかりました! 守ってくださいねキモオタ君!」
「そして木本君はレベルアップに必要なモンスターだけを倒すんだ」
「はい!」
レベルアップにはモンスターを正しい順番に倒さないとならない。違うモンスターを倒したら初めからやり直しだ。
「そして私は木本君が倒せないモンスターをひたすら斬っていく!」
「お願いします!」
ここには強いモンスターも多いだろう。ボスレベルのモンスターもいる。
でもアスカさんなら僕たちを守ってくれるだろう。
さっそくモンスターが寄ってくる。
ここでは人間は珍しいのだろう。モンスターから見ると僕たちは久しぶりのごちそうだ。
「キモオタ君! レベル6になるにはメタルスライム5体、ダークゴブリン10体ですよ」
残念ながら寄ってきたモンスターはメタルスライムではない。
「私に任せろ」
アスカさんが剣を振る。
モンスター達はあっという間に粉々になっていく。
「す、すごい……」
ここはザコダンジョンではない。それでも一撃だ。やっぱりアスカさんの強さは別格だ。
「ふふ、血に飢えたモンスターがウヨウヨいるな。いい練習になる」
アスカさんはそう言い剣を構える。
モンスターの群れが襲い掛かる。
「さあ、いくぞ」
「はい!」
僕も負けてられない!
僕はまだレベル5だ。この合宿でレベル50まで上げるんだ!
1
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説

男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!


異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

勇者PTを追放されたので獣娘たちに乗り換えて楽しく生きる
まったりー
ファンタジー
勇者を支援する為に召喚され、5年の間ユニークスキル【カードダス】で支援して来た主人公は、突然の冤罪を受け勇者PTを追放されてしまいました。
そんな主人公は、ギルドで出会った獣人のPTと仲良くなり、彼女たちの為にスキルを使う事を決め、獣人たちが暮らしやすい場所を作る為に奮闘する物語です。

Link's
黒砂糖デニーロ
ファンタジー
この世界には二つの存在がいる。
人類に仇なす不死の生物、"魔属”
そして魔属を殺せる唯一の異能者、"勇者”
人類と魔族の戦いはすでに千年もの間、続いている――
アオイ・イリスは人類の脅威と戦う勇者である。幼馴染のレン・シュミットはそんな彼女を聖剣鍛冶師として支える。
ある日、勇者連続失踪の調査を依頼されたアオイたち。ただの調査のはずが、都市存亡の戦いと、その影に蠢く陰謀に巻き込まれることに。
やがてそれは、世界の命運を分かつ事態に――
猪突猛進型少女の勇者と、気苦労耐えない幼馴染が繰り広げる怒涛のバトルアクション!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる