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105 第一章完
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「よし、終わったね。帰ろうか」
会場を後にしようとするアキラたち。
「あの……すみません」
「ん?」
帰ろうとするアキラは男の声に呼び止められる。
「あ! 君は!?」
「さっきはどうも……僕、御剣 流星と言います」
驚くアキラ、声の主はさっきのイケメン剣士だった。
「キャア! イケメン君じゃない! 名前までカッコイイ! どうしたの?」
普段より声のトーンが1つ高い花子。
「あの、よかったら連絡先とか交換できないですか?」
御剣はアキラに詰め寄る。
「え……? 俺? まあいいけど……」
「ありがとうございますっ! あの、失礼ですがお名前は……?」
「あ、九アキラだよ」
「九!? 渋い苗字ですね! アキラ先輩と呼ばせてください!」
「か、構わないけど……なんだ君は!?」
急にイケメンにすり寄られ、困惑するアキラ。
「あ、すみません……。僕、アキラ先輩の戦いに感動して……弟子入りさせてください!」
「で、弟子入りぃ!?!?」
イケメン剣士 御剣流星に弟子入りを志願されるアキラ。
「弟子入りって……俺、人に教えられるほど強くないよ?
なんなら君の方が剣の腕前は上でしょ?」
アキラはレベルの高い正統派剣術を使う、御剣の戦いを思い出す。
「僕……ずっと剣道やってて、剣の戦いなら負けないと思っていたんです……でも今日アキラ先輩と戦って思ったんです!
剣道とダンジョン剣術は違うんだって!」
熱い視線をアキラに注ぐ御剣。
困っているアキラに花子は言う。
「アキラさん! いいじゃないですか! こんなイケメン君なんだし、弟子が無理なら、まずはお友達からっていうことで」
「まずはお友達って……意味が違うでしょ!?」
こうして御剣はアキラと連絡先を交換する。
『政府公認冒険者』同士、情報交換やトレーニングをしようと約束をした。
「あ、あの、よかったら私とも連絡先を――」
「それじゃあ、アキラ先輩、今日はありがとうございました。近々ご連絡させてもらいます!」
花子の言葉など耳に入らないようで、颯爽と去っていく御剣だった。
「うぅ……」
「……花子姉さん、元気出してください……本当に面食いなんですわね……」
まどかは花子の肩に手を置く。
「全く花子さんは! 御剣くんは大学生みたいだよ? 歳を考えてよ?」
「と、歳って! 失礼ですね、アキラさん!!」
アキラに掴みかかる花子。喧嘩を止めようとするまどか。
とてもこの3人が日本有数の冒険者だとは誰も思わないだろう。
「さあ! 今日は帰ったらダンジョン配信しましょう!
これから私たちは政府公認って名乗っていいんですから、チャンネル登録も爆増が狙えますよ!」
「お! 張り切ってるね、花子さん!」
「そうですわね! 私も今日は配信がんばりますわ!
そういえば、政府公認冒険者は国営ダンジョンを格安で使えるようになって言ってましたわね。
これからはアキラちゃんねるさんのダンジョン以外でも配信をしていきましょう!」
こうして、アキラ、花子、まどかの3人は『政府公認冒険者』になった。
配信も冒険も今まで通り続けて良いと言われ、いつもの日常に帰って行く3人。
この時、3人は知らなかった。
そう遠くない未来、この世界に最悪の『モンスター災害』が起こることを……
会場を後にしようとするアキラたち。
「あの……すみません」
「ん?」
帰ろうとするアキラは男の声に呼び止められる。
「あ! 君は!?」
「さっきはどうも……僕、御剣 流星と言います」
驚くアキラ、声の主はさっきのイケメン剣士だった。
「キャア! イケメン君じゃない! 名前までカッコイイ! どうしたの?」
普段より声のトーンが1つ高い花子。
「あの、よかったら連絡先とか交換できないですか?」
御剣はアキラに詰め寄る。
「え……? 俺? まあいいけど……」
「ありがとうございますっ! あの、失礼ですがお名前は……?」
「あ、九アキラだよ」
「九!? 渋い苗字ですね! アキラ先輩と呼ばせてください!」
「か、構わないけど……なんだ君は!?」
急にイケメンにすり寄られ、困惑するアキラ。
「あ、すみません……。僕、アキラ先輩の戦いに感動して……弟子入りさせてください!」
「で、弟子入りぃ!?!?」
イケメン剣士 御剣流星に弟子入りを志願されるアキラ。
「弟子入りって……俺、人に教えられるほど強くないよ?
なんなら君の方が剣の腕前は上でしょ?」
アキラはレベルの高い正統派剣術を使う、御剣の戦いを思い出す。
「僕……ずっと剣道やってて、剣の戦いなら負けないと思っていたんです……でも今日アキラ先輩と戦って思ったんです!
剣道とダンジョン剣術は違うんだって!」
熱い視線をアキラに注ぐ御剣。
困っているアキラに花子は言う。
「アキラさん! いいじゃないですか! こんなイケメン君なんだし、弟子が無理なら、まずはお友達からっていうことで」
「まずはお友達って……意味が違うでしょ!?」
こうして御剣はアキラと連絡先を交換する。
『政府公認冒険者』同士、情報交換やトレーニングをしようと約束をした。
「あ、あの、よかったら私とも連絡先を――」
「それじゃあ、アキラ先輩、今日はありがとうございました。近々ご連絡させてもらいます!」
花子の言葉など耳に入らないようで、颯爽と去っていく御剣だった。
「うぅ……」
「……花子姉さん、元気出してください……本当に面食いなんですわね……」
まどかは花子の肩に手を置く。
「全く花子さんは! 御剣くんは大学生みたいだよ? 歳を考えてよ?」
「と、歳って! 失礼ですね、アキラさん!!」
アキラに掴みかかる花子。喧嘩を止めようとするまどか。
とてもこの3人が日本有数の冒険者だとは誰も思わないだろう。
「さあ! 今日は帰ったらダンジョン配信しましょう!
これから私たちは政府公認って名乗っていいんですから、チャンネル登録も爆増が狙えますよ!」
「お! 張り切ってるね、花子さん!」
「そうですわね! 私も今日は配信がんばりますわ!
そういえば、政府公認冒険者は国営ダンジョンを格安で使えるようになって言ってましたわね。
これからはアキラちゃんねるさんのダンジョン以外でも配信をしていきましょう!」
こうして、アキラ、花子、まどかの3人は『政府公認冒険者』になった。
配信も冒険も今まで通り続けて良いと言われ、いつもの日常に帰って行く3人。
この時、3人は知らなかった。
そう遠くない未来、この世界に最悪の『モンスター災害』が起こることを……
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