89 / 183
89
しおりを挟む
突然、政府からの召集をくらった『アキラちゃんねる』の2人。
「どういうことなんだろう……まさか、家にダンジョンがあるのがバレた!?」
突然の出来事に怯えるアキラ。
「……いえ、今SNSで調べてみたんですけど、結構大勢の冒険者が声をかけられてるみたいですね。
それこそ、私たちよりも弱小の冒険者や配信者も」
花子は冷静に冒険者研修のことを調べる。
SNS上は冒険者研修というワードがあふれていた。
「あ! 私のアカウントにもメッセージが届いてますわ!」
まどかにも同じ招集メールが。
「まどかちゃんも呼ばれているのか。どうしよう? 参加は強制って訳じゃないんだろうけど……」
「うーん……とりあえず行ってみましょうか? 他の冒険者も来るみたいだし、情報収集もできるんじゃないですか?」
「そっか……俺、嫌いなんだよなぁ研修とか」
3人は2週間後に迫った冒険者研修に参加することにした。メッセージには、いつも使っている武器や防具、アイテムも持ってくるようとに書かれている。
「でも……突然、冒険者研修なんてどうしたんでしょうね? 最近噂になってるダンジョン省というが関係しているのでしょうか?」
まどかは不思議そうに言う。
「確かにタイミング的にはありえそうね……」
「あっ! そういえば……俺とまどかちゃんはヘルメットをつけていてもいいのかな!?」
「んー、大丈夫じゃないですか? 有名な配信者でも仮面だったり、サングラスで顔を隠してる人はいますからね。その人たちもきっと研修では顔を隠してますよ」
「そうだよね……よかった」
ホッとするアキラとまどか。
「まぁ私たちはやる事は同じです! レアアイテムをゲットして強くなって、配信をする! とりあえず2週間は全力でそれをやりましょう!」
それからの2週間、3人は今までと同じようにひたすらダンジョンにこもり続けた。
ダンジョンのレベルを更に上げ、今やレベル30のダンジョンをクリアするまでになった。
レアアイテムもいくつかゲットし、万全の状態で冒険者研修の日を迎えた。
◇
「ここから会場かぁ。立派なところだね」
都心のど真ん中の大きなホール。さすが政府主催のイベントだ。
冒険者研修は、今日全国10カ所ほどで同時に開催されるようだ。
アキラたちの地域の開催場所はこのホールだった。
「……なんか、周りの人たち、怖そうな人ばっかりですわね」
「そうね。この辺の人はみんな研修に呼ばれてる冒険者や配信者なんじゃないかしら?」
明らかに一般人とは違う雰囲気を纏った者たちがホール周辺に集まっている。
持っている長い荷物は剣や槍などの武器なのだろう。
「ビ、ビビっちゃだめよ! まどかちゃん!
今から威圧されてたら、研修で勝てないわよ!」
「勝つって……花子さん、研修だよ? 戦うわけじゃないんだから……」
「わからないですよ? わざわざ案内には武器やアイテムも持って来いなんて書かれてたんですから!」
冒険者たちはゾロゾロとホールへ入っていく。
「どういうことなんだろう……まさか、家にダンジョンがあるのがバレた!?」
突然の出来事に怯えるアキラ。
「……いえ、今SNSで調べてみたんですけど、結構大勢の冒険者が声をかけられてるみたいですね。
それこそ、私たちよりも弱小の冒険者や配信者も」
花子は冷静に冒険者研修のことを調べる。
SNS上は冒険者研修というワードがあふれていた。
「あ! 私のアカウントにもメッセージが届いてますわ!」
まどかにも同じ招集メールが。
「まどかちゃんも呼ばれているのか。どうしよう? 参加は強制って訳じゃないんだろうけど……」
「うーん……とりあえず行ってみましょうか? 他の冒険者も来るみたいだし、情報収集もできるんじゃないですか?」
「そっか……俺、嫌いなんだよなぁ研修とか」
3人は2週間後に迫った冒険者研修に参加することにした。メッセージには、いつも使っている武器や防具、アイテムも持ってくるようとに書かれている。
「でも……突然、冒険者研修なんてどうしたんでしょうね? 最近噂になってるダンジョン省というが関係しているのでしょうか?」
まどかは不思議そうに言う。
「確かにタイミング的にはありえそうね……」
「あっ! そういえば……俺とまどかちゃんはヘルメットをつけていてもいいのかな!?」
「んー、大丈夫じゃないですか? 有名な配信者でも仮面だったり、サングラスで顔を隠してる人はいますからね。その人たちもきっと研修では顔を隠してますよ」
「そうだよね……よかった」
ホッとするアキラとまどか。
「まぁ私たちはやる事は同じです! レアアイテムをゲットして強くなって、配信をする! とりあえず2週間は全力でそれをやりましょう!」
それからの2週間、3人は今までと同じようにひたすらダンジョンにこもり続けた。
ダンジョンのレベルを更に上げ、今やレベル30のダンジョンをクリアするまでになった。
レアアイテムもいくつかゲットし、万全の状態で冒険者研修の日を迎えた。
◇
「ここから会場かぁ。立派なところだね」
都心のど真ん中の大きなホール。さすが政府主催のイベントだ。
冒険者研修は、今日全国10カ所ほどで同時に開催されるようだ。
アキラたちの地域の開催場所はこのホールだった。
「……なんか、周りの人たち、怖そうな人ばっかりですわね」
「そうね。この辺の人はみんな研修に呼ばれてる冒険者や配信者なんじゃないかしら?」
明らかに一般人とは違う雰囲気を纏った者たちがホール周辺に集まっている。
持っている長い荷物は剣や槍などの武器なのだろう。
「ビ、ビビっちゃだめよ! まどかちゃん!
今から威圧されてたら、研修で勝てないわよ!」
「勝つって……花子さん、研修だよ? 戦うわけじゃないんだから……」
「わからないですよ? わざわざ案内には武器やアイテムも持って来いなんて書かれてたんですから!」
冒険者たちはゾロゾロとホールへ入っていく。
応援ありがとうございます!
21
お気に入りに追加
687
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる