82 / 183
82
しおりを挟む
「そういえば、レア度★★★★★って、売ってるところも見たことないけど、どういうアイテムなんですか?」
花子が店長に聞く。
「あー、俺も現物を見たのは数回だけだな。
強力な武器だったり、能力を飛躍的にあげてくれるようなスゲェアイテムだぜ! 世界中でもまだ10個も見つかってねェんじゃないか?
もちろん、売れば数百万円だろうな」
「ほー……それはすごい!
じゃあ今日売ったお金で、このアイテムを買いますね」
3人は能力アップアイテムを購入した。
「お! いいねぇ、ジャンジャン売って、ジャンジャン買う! それが冒険者ってもんよ!」
アキラとまどかは攻撃力アップ、花子は魔力アップのアイテムを選んだ。
「ん? 姉ちゃんは魔法を使うようになったのか?」
店長は花子に聞く。
「はい。ダンジョンガチャで手に入れた『火の杖』を使っています」
「いいじゃねぇか! 電気銃より冒険者っぽいぞ!」
「ふふふ、もう私は立派な魔法使いですよ! ちなみに魔力を上げるアイテムってガチャだとどれくらいの確率で出ますかね?」
「うーん、詳しい確率はわからねェが、レベル20以上のダンジョンでも何百回に一回じゃねェかな?
魔法は強くて便利だが、剣とかに比べるとパワーアップするまでに時間がかかるイメージだな」
攻撃力やスピードアップアイテムに比べて、魔力を上げるアイテムは高価だ。
「なるほど……やっぱりダンジョンのレベルを上げないと、レアアイテムは出にくいんですね」
「それにしてもオメェら、最近はダンジョン配信やってねェみたいだな?」
「え……?」
たしかに最近、『アキラちゃんねる』も『まどかチャンネル』も全然配信をしていなかった。
レアアイテムを取ることに夢中になりすぎて、もはやダンジョン配信者ではなく、ダンジョン冒険者になっていた3人だった。
「ははは……なかなか忙しくて……
それより店長、俺たちの配信見てくれたんですか?」
「べ、べつに見たわけじゃねェよ!
少し気になったから覗いただけだ!」
「ふふふ、なんだかんだ気にしてくれてるんですね!」
花子はからかうように笑う。
「う、うるせえなぁ! もう用がねぇなら出て行け!」
恥ずかしがる店長だった。
能力アップアイテムを購入した、現在の3人の装備はこうだ。
アキラ
『黒のヘルメット ★★☆☆☆』(配信中のみ)
『ドラゴンの剣 ★★★★☆』
『銀の盾 ★★★☆☆』
『神速のシューズ ★★★★☆』
『召喚獣の指輪 ★★★★☆』
『力のお守り ★★★☆☆』
花子
『火の杖 ★★☆☆☆』
『防御の指輪 ★★★☆☆』
『スピードの指輪 ★★★☆☆』
『魔道士のピアス ★★★☆☆』
まどか
『ピンクのヘルメット』(配信中のみ)
『雷神の剣 ★★★★☆』
『分身の指輪 ★★★★☆』
『金剛石の鎧 ★★★★☆』
『スピードの指輪 ★★★☆☆』
ダンジョンガチャ運の悪い花子だけ、少々寂しい装備となっているが、3人はトップ冒険者とも遜色のない位の装備に近づきつつあった。
花子が店長に聞く。
「あー、俺も現物を見たのは数回だけだな。
強力な武器だったり、能力を飛躍的にあげてくれるようなスゲェアイテムだぜ! 世界中でもまだ10個も見つかってねェんじゃないか?
もちろん、売れば数百万円だろうな」
「ほー……それはすごい!
じゃあ今日売ったお金で、このアイテムを買いますね」
3人は能力アップアイテムを購入した。
「お! いいねぇ、ジャンジャン売って、ジャンジャン買う! それが冒険者ってもんよ!」
アキラとまどかは攻撃力アップ、花子は魔力アップのアイテムを選んだ。
「ん? 姉ちゃんは魔法を使うようになったのか?」
店長は花子に聞く。
「はい。ダンジョンガチャで手に入れた『火の杖』を使っています」
「いいじゃねぇか! 電気銃より冒険者っぽいぞ!」
「ふふふ、もう私は立派な魔法使いですよ! ちなみに魔力を上げるアイテムってガチャだとどれくらいの確率で出ますかね?」
「うーん、詳しい確率はわからねェが、レベル20以上のダンジョンでも何百回に一回じゃねェかな?
魔法は強くて便利だが、剣とかに比べるとパワーアップするまでに時間がかかるイメージだな」
攻撃力やスピードアップアイテムに比べて、魔力を上げるアイテムは高価だ。
「なるほど……やっぱりダンジョンのレベルを上げないと、レアアイテムは出にくいんですね」
「それにしてもオメェら、最近はダンジョン配信やってねェみたいだな?」
「え……?」
たしかに最近、『アキラちゃんねる』も『まどかチャンネル』も全然配信をしていなかった。
レアアイテムを取ることに夢中になりすぎて、もはやダンジョン配信者ではなく、ダンジョン冒険者になっていた3人だった。
「ははは……なかなか忙しくて……
それより店長、俺たちの配信見てくれたんですか?」
「べ、べつに見たわけじゃねェよ!
少し気になったから覗いただけだ!」
「ふふふ、なんだかんだ気にしてくれてるんですね!」
花子はからかうように笑う。
「う、うるせえなぁ! もう用がねぇなら出て行け!」
恥ずかしがる店長だった。
能力アップアイテムを購入した、現在の3人の装備はこうだ。
アキラ
『黒のヘルメット ★★☆☆☆』(配信中のみ)
『ドラゴンの剣 ★★★★☆』
『銀の盾 ★★★☆☆』
『神速のシューズ ★★★★☆』
『召喚獣の指輪 ★★★★☆』
『力のお守り ★★★☆☆』
花子
『火の杖 ★★☆☆☆』
『防御の指輪 ★★★☆☆』
『スピードの指輪 ★★★☆☆』
『魔道士のピアス ★★★☆☆』
まどか
『ピンクのヘルメット』(配信中のみ)
『雷神の剣 ★★★★☆』
『分身の指輪 ★★★★☆』
『金剛石の鎧 ★★★★☆』
『スピードの指輪 ★★★☆☆』
ダンジョンガチャ運の悪い花子だけ、少々寂しい装備となっているが、3人はトップ冒険者とも遜色のない位の装備に近づきつつあった。
32
お気に入りに追加
710
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる