79 / 183
79
しおりを挟む
朝から冒険し続けているアキラと花子に対し、まどかは途中参加のため体力が有り余っていた。
順番にガチャを回させてもらうんだったら、本来は自分も朝から参加しないといけないのに、と申し訳思うまどかは今まで以上に張り切り、モンスターを撃破し続けた。
「おー、すごい勢いだね。まどかちゃんは」
「いえ、お二人の分も頑張らないといけませんわ!」
8回目のボスモンスターを倒すまどか。
目標の10回まではあと2回だ。
ボスを倒し、いつも通りパスをしようと思った。その時、ダンジョン内が、虹色に輝く。
「!! こ、これは!?」
「すごい、レインボーガチャだわ!」
レア度★★★★☆以上のアイテムが確定のレインボーガチャが現れた。
初めてレインボーガチャを見たまどかは驚く。
「こ、これがレインボーガチャ……すごい輝きですわね……あ、あの、これって誰が回しますか……?」
遠慮がちに、アキラと花子を見るまどか。
「何言ってるんだよ? 今回はまどかちゃんの番なんだから、まどかちゃんに決まってるだろ?」
「で、でも……」
「いいのよ、まどかちゃん! 正直、ちょっと悔しいけど、これから何回だってできるんだから公平にやらないとダメよ!」
「わ、分かりました。では、お言葉に甘えて……」
まどかは人生初めてのレインボーガチャを回す。
『ガチャ!』
レアアイテム確定の虹色の光がダンジョンに広がる。
『分身の指輪 レア度★★★★☆』
「ぶ、分身の指輪!?」
まとが初めてのレアアイテムは、武器や防具ではなく、能力アップのアイテムのようだ。
ダンジョンをクリアし、ロビーに戻ってきた3人。
「……分身できるってことかな?」
「まどかちゃん、やってみてよ!」
ダンジョンアイテムの能力は人間世界では力を持って発揮できない。
しかし、このロビーは異世界だ。分身することもできる。
「は、はい!」
まどかは手に入れた『分身の指輪』を指に装備する。
「じゃあ、いきますよ……?」
まとかは『分身』と念じる。
すると、まどかの横にもう1人まどかが現れた。
「おぉっ! すごい!」
「まさに分身ね! まどかちゃん、分身はまどかちゃんの意思で動かせるの?」
「うーん……とくに操ることができなそうですね。慣れればやれるようになるんでしょうか?」
今のところ分身はまどかと同じ装備で、立っているだけだ。
「そっか……モンスターが現れれば戦ったりするのかな? 今度ダンジョンで試してみようか」
「そうですわね。今日はありがとうございました。
花子姉さんが早くレアアイテムを手に入れられるように協力しますわ!」
「ありがと! レインボーガチャも出やすくなることがわかったし……今度からはレインボーガチャが出るまでパスし続けるのもありかも知れませんね」
「そうだね。あともっとダンジョンのレベルを上げたいね。そうすれば、今よりレアアイテムも出やすいだろうし……」
こうして3人の本日の冒険が終わった。
レアアイテムマラソン ここまでの結果
レア度★★★★☆2つ
レア度★★★☆☆1つ
順番にガチャを回させてもらうんだったら、本来は自分も朝から参加しないといけないのに、と申し訳思うまどかは今まで以上に張り切り、モンスターを撃破し続けた。
「おー、すごい勢いだね。まどかちゃんは」
「いえ、お二人の分も頑張らないといけませんわ!」
8回目のボスモンスターを倒すまどか。
目標の10回まではあと2回だ。
ボスを倒し、いつも通りパスをしようと思った。その時、ダンジョン内が、虹色に輝く。
「!! こ、これは!?」
「すごい、レインボーガチャだわ!」
レア度★★★★☆以上のアイテムが確定のレインボーガチャが現れた。
初めてレインボーガチャを見たまどかは驚く。
「こ、これがレインボーガチャ……すごい輝きですわね……あ、あの、これって誰が回しますか……?」
遠慮がちに、アキラと花子を見るまどか。
「何言ってるんだよ? 今回はまどかちゃんの番なんだから、まどかちゃんに決まってるだろ?」
「で、でも……」
「いいのよ、まどかちゃん! 正直、ちょっと悔しいけど、これから何回だってできるんだから公平にやらないとダメよ!」
「わ、分かりました。では、お言葉に甘えて……」
まどかは人生初めてのレインボーガチャを回す。
『ガチャ!』
レアアイテム確定の虹色の光がダンジョンに広がる。
『分身の指輪 レア度★★★★☆』
「ぶ、分身の指輪!?」
まとが初めてのレアアイテムは、武器や防具ではなく、能力アップのアイテムのようだ。
ダンジョンをクリアし、ロビーに戻ってきた3人。
「……分身できるってことかな?」
「まどかちゃん、やってみてよ!」
ダンジョンアイテムの能力は人間世界では力を持って発揮できない。
しかし、このロビーは異世界だ。分身することもできる。
「は、はい!」
まどかは手に入れた『分身の指輪』を指に装備する。
「じゃあ、いきますよ……?」
まとかは『分身』と念じる。
すると、まどかの横にもう1人まどかが現れた。
「おぉっ! すごい!」
「まさに分身ね! まどかちゃん、分身はまどかちゃんの意思で動かせるの?」
「うーん……とくに操ることができなそうですね。慣れればやれるようになるんでしょうか?」
今のところ分身はまどかと同じ装備で、立っているだけだ。
「そっか……モンスターが現れれば戦ったりするのかな? 今度ダンジョンで試してみようか」
「そうですわね。今日はありがとうございました。
花子姉さんが早くレアアイテムを手に入れられるように協力しますわ!」
「ありがと! レインボーガチャも出やすくなることがわかったし……今度からはレインボーガチャが出るまでパスし続けるのもありかも知れませんね」
「そうだね。あともっとダンジョンのレベルを上げたいね。そうすれば、今よりレアアイテムも出やすいだろうし……」
こうして3人の本日の冒険が終わった。
レアアイテムマラソン ここまでの結果
レア度★★★★☆2つ
レア度★★★☆☆1つ
応援ありがとうございます!
31
お気に入りに追加
689
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる