55 / 183
55
しおりを挟む
しっかりと自分の顔がカメラに映ってることを確認したまどか。
「さあ、カメラも来たことですし……参りましょう!」
まどかは襲い掛かるモンスターに剣を振るう。
金欠のまどかの武器は弱く、一撃で仕留められる力はない。しかし、素早い連続攻撃でモンスターを次々と倒していく。
レベル5のダンジョンとあってモンスターは弱いが、それでも視聴者を満足させられるほど軽やかで美しい戦いだった。
「おお……コレだよコレ! 『まどかチャンネル』は戦いっぷりが美しいんだよ!」
すっかりファン目線で興奮するアキラ。
「ふん……まあ、たしかに綺麗な戦いですね……良い武器使ったらもっと良くなりそうです……」
まどかの戦いのセンスの良さは花子も認めざるを得なかった。
元々の運動神経の良さか、まどかはあっという間にモンスターを薙ぎ払う。
「カメラマン! ちゃんと撮れてますか!?」
まどかはカメラ映りも抜かりはなかった。
ザコモンスターを寄せ付けない強さで、そのままボスステージへと進む。
「出ましたね! いきます!」
現れたボスも弱い武器ながら隙を与えず、鮮やかに倒す。
「うーん……大した武器じゃないのになかなかやるな……」
「アキラさん……本当に『アキラちゃんねる』ヤバくないですか!?」
焦り出す2人のことなど露知らず、カメラに向けポーズを決めるまどか。
「はぁ……やりましたわ!」
当然、大盛り上がりのコメント欄、飛び交うチップは『まどかチャンネル』の過去最高額だった。
ダンジョンガチャを回すが、レベル5のダンジョン、大したアイテムは出なかった。
「それではみなさん! 今日の配信はここまでですわ。明日も配信するのでお楽しみ!」
◆コメント欄◆
【名無し 明日もやるの!?】
【名無し まどかちゃん、本気で配信者のテッペン狙いに来たな】
【名無し 最高です! ファンになりました!】
「それではさようなら! チャンネル登録お願いしますわ! あっ、『アキラちゃんねる』の登録は解除でお願———」
カメラを切り、怒り出す花子。
「ちょっとアンタ! 何バカなこと言ってんのよ!」
「じゃ、冗談ですわよ!」
「まったく! ちょっと優しくしたらこれよ! もうダンジョン貸さないわよ!」
まどかを睨みつける花子。
「うぅ……そ、その時はアキラちゃんねるは牢屋行きですわ!」
まどかはアキラを指さす。
「な、仲良くやろうね……2人とも……」
なんとしても牢屋行きは回避したいアキラであった。
こうして、『まどかチャンネル』の初の顔出し配信を終わった。
驚異的なチップと大勢のチャンネル登録者を獲得したまどかだった。
「さあ、カメラも来たことですし……参りましょう!」
まどかは襲い掛かるモンスターに剣を振るう。
金欠のまどかの武器は弱く、一撃で仕留められる力はない。しかし、素早い連続攻撃でモンスターを次々と倒していく。
レベル5のダンジョンとあってモンスターは弱いが、それでも視聴者を満足させられるほど軽やかで美しい戦いだった。
「おお……コレだよコレ! 『まどかチャンネル』は戦いっぷりが美しいんだよ!」
すっかりファン目線で興奮するアキラ。
「ふん……まあ、たしかに綺麗な戦いですね……良い武器使ったらもっと良くなりそうです……」
まどかの戦いのセンスの良さは花子も認めざるを得なかった。
元々の運動神経の良さか、まどかはあっという間にモンスターを薙ぎ払う。
「カメラマン! ちゃんと撮れてますか!?」
まどかはカメラ映りも抜かりはなかった。
ザコモンスターを寄せ付けない強さで、そのままボスステージへと進む。
「出ましたね! いきます!」
現れたボスも弱い武器ながら隙を与えず、鮮やかに倒す。
「うーん……大した武器じゃないのになかなかやるな……」
「アキラさん……本当に『アキラちゃんねる』ヤバくないですか!?」
焦り出す2人のことなど露知らず、カメラに向けポーズを決めるまどか。
「はぁ……やりましたわ!」
当然、大盛り上がりのコメント欄、飛び交うチップは『まどかチャンネル』の過去最高額だった。
ダンジョンガチャを回すが、レベル5のダンジョン、大したアイテムは出なかった。
「それではみなさん! 今日の配信はここまでですわ。明日も配信するのでお楽しみ!」
◆コメント欄◆
【名無し 明日もやるの!?】
【名無し まどかちゃん、本気で配信者のテッペン狙いに来たな】
【名無し 最高です! ファンになりました!】
「それではさようなら! チャンネル登録お願いしますわ! あっ、『アキラちゃんねる』の登録は解除でお願———」
カメラを切り、怒り出す花子。
「ちょっとアンタ! 何バカなこと言ってんのよ!」
「じゃ、冗談ですわよ!」
「まったく! ちょっと優しくしたらこれよ! もうダンジョン貸さないわよ!」
まどかを睨みつける花子。
「うぅ……そ、その時はアキラちゃんねるは牢屋行きですわ!」
まどかはアキラを指さす。
「な、仲良くやろうね……2人とも……」
なんとしても牢屋行きは回避したいアキラであった。
こうして、『まどかチャンネル』の初の顔出し配信を終わった。
驚異的なチップと大勢のチャンネル登録者を獲得したまどかだった。
応援ありがとうございます!
21
お気に入りに追加
687
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる