26 / 36
第一章 魔術学校編
第26話 狂気の爆弾
しおりを挟む
選抜大会予選が終わり本戦出場の権利を勝ち取ったレントは、翌日傭兵ギルドへと顔を出していた。
「よぉ、レント。今日はどうした? 登録はまだだだろ?」
「えぇ、今日はちょっと情報を集めに」
昨日の大会で目にした爆発を多量に扱う魔術士・ガゼルのことだ。
あの魔術師がどうにも気になったレントは、その情報を求めに傭兵ギルドに来たのだ。
「あぁん? ガゼルのことを知りたいだ? それならこっちでも調べ中だ」
「えっ!?」
「あのなぁ……お前さんら学生が気づいたものを俺ら大人が気づかねぇとでも思ったか?」
確かにそれもそうだ。
まだまだ若輩のレントが気づくようなことは大人も気づいて当たり前なんだろう。
伊達に歳は食ってないし、なにより経験の違いが大きい。
「そんで、そいつだがな。どうにも怪しい。きな臭ぇ臭いがプンプンしやがる」
「それは、どんな?」
「お前さんには話してないが、この街には『裏ギルド』というものがある。聞いたことあるか?」
「いえ」
『裏』と言っているくらいだ、悪いことをしている集団だろうか?
「そこはな、俺らでは扱えない依頼を請け負う場所だ。ちょっとこい」
そう言われてレイスターに近寄ると、耳元に口を寄せてきた。
「大きな声じゃ言えねぇがな、いわゆる殺人依頼を受け付けてるのさ」
「えっ!?」
「チッ、お前声がでけぇよ……」
そう言うとレイスターは手招きして奥の部屋に向かった。
どうやらお前も来いとの事なのでレントもそれについて行く。
中には以前と同じように机を挟んで2つのソファがあり、レイスターは片方に座った。
レントもそれに倣って座る。
「ここでの話は別に秘密にしてるわけでもねぇが公にしていない内容だ。別に言いふらすなとは言わんが取扱にだけは注意してくれ」
「あ、はい」
それからレイスターは『裏ギルド』について話し始めた。
どうやら、『裏ギルド』というのは国の機関の1つらしい。
国の膿を排除したり、いわゆる悪徳な人を始末する人達だとか。
そういう表の人達ではできない汚れ仕事を請け負う場所が『裏ギルド』というようだ。
「しかし最近トップが代替わりしたらしくてな、どうやらそいつが悪事に手を染めてるかもしれないって噂だ」
「国の機関がですか?」
「あぁ、どこぞの貴族のボンボンって話だが、実力があるのがまた厄介なところだな」
「はぁ、それでガゼルとの関連とは……」
まぁその話をしてこの流れになったのだ、大体の事は何となくわかった。
しかし、なぜいきなりそんなふうになったのか……。
「あぁ、お前の思ってる通りだ。奴は『裏ギルド』構成員だよ。"爆炎の魔術士"と呼ばれてるそうだ。あぁ、今は"狂気の爆弾"だったか」
「確かに、あれは狂気ですね」
戦ってる最中も大声で笑っていたし、なにより爆発を楽しんでいた。
しかし、そんな人が相手となるとなかなかどうして厄介なものだ。
「奴はその得意な魔術、爆破魔術を用いてあらゆる依頼をこなしていたそうだ。悪徳派閥の家屋破壊に国に仇なす者の排除。これまではそれはそれは真面目にやっていたらしい」
「はぁ」
「それこそ『裏ギルド』ではあるが、指名で依頼が来るくらいには知名度も信頼も得ていたようだ」
「へぇ」
「ただ、お前の入学したくらいからか奴はおかしくなったそうだ。口調はそのままらしいがその行動は荒々しくなり、問題行動さえ起こしかねないくらいにはな」
「僕の入学と同時に……」
「そこからだろうか、爆発に執着を見せ始めたのは。何をするにも爆破をし、その度に大笑いとともに全てを吹き飛ばす。以前同様依頼はしていたが、そのやり方は変わらずともいつもやりすぎていたようだ」
「いきなり変わりましたね」
「あぁ。そこからというもの、爆破を矜恃としていた彼は爆破を快楽として扱うようになったらしい。それを見兼ねた以前のトップが解雇を命じたらしいが、これでも以前まで『裏ギルド』1番の構成員だったからか擁護の声が上がったんだ」
上層部としては有能な人材を手放しなくなかったんだろう。
それが今がどんな有様であれ。
「元トップはそんな有様のガゼルを下に置いて仕事なんてできないと、離れたのがトップ入れ替わりの真相だ。今では足を洗ってこのギルドの一員として普通に生活してるぞ」
「そんなことが起きてたんですね」
「ただな、1番の問題はそこじゃねぇ。奴がその代替わりしたトップを悪事に手に染めさせたんじゃねぇかって話がある」
「そのトップの人は元々まともなんですよね?」
「あぁ、前評判は真面目に魔術の勉強に取り組む勤勉な奴だったらしい。いささかそれに取り組みすぎて変人と呼ばれもしたみたいだが……」
「これはこの大会でなにか一悶着ありそうですね」
理由がなんにしろそんな人物が大会に参加しているのだ、なにか目的があってのはずだ。
そして、レイスターは少し顔を落として雰囲気を重くして言った。
「どうやら、目的はお前らしいぞ。レント」
「え? 僕?」
「あぁ、一応わかってるのはそれだけだ。なんでお前が狙われてるのかは分からねぇがな」
これはまた、物騒というか気をつけないといけないようだ。
なにしろ自分が襲われるかもしれないのだ。
「信憑性はあります?」
「あぁ、俺らで独自に調べあげた情報だ。お前が今日来てくれて助かった、早いうちに伝えねぇとと思ってたんだがな……」
「いえいえ、間に合ってますから問題ないですよ」
「そう言ってくれると助かる。とはいえ、十分気をつけろよ。大会まで待つつもりもねぇかもしれねぇ」
そう忠告を受けるとレントは気を引き締めて部屋を出ようとした。
そこでレイスターに呼び止められて「出てく前に受付によっていけ」との事らしいので、そこから受け付けへと足を運ぶ。
「ギルドマスターが寄ってけって言ってたんですけど」
「あ、はい。レントさんですね。これをお渡しするように仰せつかってます」
そう言って机の上に広げられたのは一冊の本だった。
表紙には『星の民と地の民』と書かれていた。
「これ、なんです?」
「えぇと、私達にはこれを見る権限がないのでこれが何なのかは分からないんです。ただ
ギルドマスターがこれを渡してやれとの事なのでお出ししてるんです」
「権限? これ見るのってそんな重要なものなんです?」
「えぇ、当ギルドの重要機密のひとつになります。取扱には気をつけてください」
そんなものを渡してくるとはレイスターは何を考えてるんだ、と思ったりもするが題名からしてレントに必要なことが書いてある気もするので受け取っておく。
「それでは」
「またのお越しをお待ちしています」
そうして傭兵ギルドを出ると既に太陽は頂点に達していた。
そう言えば腹の虫もなる気がしてくる。
「昼食にするか」
そうして本をカバンにしまうとこの前行きそびれたラーメンの屋台へと足を運んだ。
──────────────────
「おい、大会までに間に合うんだろうな?」
「間に合うから急かさないでくれ」
「間に合わなかったらここ爆破すっから」
「だ! か! ら! 待ってろと言ってるだろうに! まだ時間はあるだろ!」
ここは『裏ギルド』にある研究室。
そこではガゼルと男が大声を上げて言い争っていた。
いや、ただ急かしてるだけとも言えるだろうが。
「お前はこれを明日までに欲しいんだろう? なら大人しく待っててくれ」
「明日でもいいけどよぉ。今日でもいいかなって思っちまったんだよ」
「ダメに決まってるだろ。計画が破綻する」
「チッ、ったくよぉ。おつむがお堅いようで何よりだ」
そう言ってガゼルは部屋を飛び出していく。
「あの男も大人しくならないものか……」
そういってその男は床に目線を移す。
そこにあるのはついぞこの前まで表通りを歩いていたただの街人だ。
''ただの"と言うには語弊がある。
この街人もこの『裏ギルド』の一員だったのだ。
そいつがこうして床に倒れており、息をしていない。
「この男も前まではうるさかったもんだ。しかしやはり死はいいものだ。すごく静かだ」
そう言ってため息を漏らすのは『裏ギルド』ギルドマスター、カスティール。
正式な名は『カスティール・ウェーバー』
──アガーテの兄であった。
時を同じくしてレントは昼食を食べ終え、部屋へと戻っていた。
「さて、腹も膨れたし受け取った本でも読んでみるか」
そう言って取り出したのは傭兵ギルドで手に入れた『星の民の地の民』と書かれた本。
しかしながらレントは読まなくてはならないと直感だが感じていた。
「星の民……か……」
このフレーズに聞き覚えがあった。
以前星魔大戦の話を聞いた時に出てきたフレーズだ。
もしかしたら父のまだ知らないことが書かれているのかもしれない。
そう思ったらレントはその本を開かずにはいられなくなった。
「……たしか重要機密とか言ってたよな……大事に扱わないと」
重要機密とだけあって人の目にあまり晒していいものでは無いだろう。
あいにくレントには校長先生のような盗み聞きや盗み見を防止する魔術は持ち合わせていない。
仕方なくレントは、扉の鍵を閉めて気をつけるしかないだろうと机に本を置いた。
鍵を閉め、椅子に座ると1ページずつゆっくりとその本を読み始める。
その本の内容は、
────星の民と地の民との争いと創世の物語だった
「よぉ、レント。今日はどうした? 登録はまだだだろ?」
「えぇ、今日はちょっと情報を集めに」
昨日の大会で目にした爆発を多量に扱う魔術士・ガゼルのことだ。
あの魔術師がどうにも気になったレントは、その情報を求めに傭兵ギルドに来たのだ。
「あぁん? ガゼルのことを知りたいだ? それならこっちでも調べ中だ」
「えっ!?」
「あのなぁ……お前さんら学生が気づいたものを俺ら大人が気づかねぇとでも思ったか?」
確かにそれもそうだ。
まだまだ若輩のレントが気づくようなことは大人も気づいて当たり前なんだろう。
伊達に歳は食ってないし、なにより経験の違いが大きい。
「そんで、そいつだがな。どうにも怪しい。きな臭ぇ臭いがプンプンしやがる」
「それは、どんな?」
「お前さんには話してないが、この街には『裏ギルド』というものがある。聞いたことあるか?」
「いえ」
『裏』と言っているくらいだ、悪いことをしている集団だろうか?
「そこはな、俺らでは扱えない依頼を請け負う場所だ。ちょっとこい」
そう言われてレイスターに近寄ると、耳元に口を寄せてきた。
「大きな声じゃ言えねぇがな、いわゆる殺人依頼を受け付けてるのさ」
「えっ!?」
「チッ、お前声がでけぇよ……」
そう言うとレイスターは手招きして奥の部屋に向かった。
どうやらお前も来いとの事なのでレントもそれについて行く。
中には以前と同じように机を挟んで2つのソファがあり、レイスターは片方に座った。
レントもそれに倣って座る。
「ここでの話は別に秘密にしてるわけでもねぇが公にしていない内容だ。別に言いふらすなとは言わんが取扱にだけは注意してくれ」
「あ、はい」
それからレイスターは『裏ギルド』について話し始めた。
どうやら、『裏ギルド』というのは国の機関の1つらしい。
国の膿を排除したり、いわゆる悪徳な人を始末する人達だとか。
そういう表の人達ではできない汚れ仕事を請け負う場所が『裏ギルド』というようだ。
「しかし最近トップが代替わりしたらしくてな、どうやらそいつが悪事に手を染めてるかもしれないって噂だ」
「国の機関がですか?」
「あぁ、どこぞの貴族のボンボンって話だが、実力があるのがまた厄介なところだな」
「はぁ、それでガゼルとの関連とは……」
まぁその話をしてこの流れになったのだ、大体の事は何となくわかった。
しかし、なぜいきなりそんなふうになったのか……。
「あぁ、お前の思ってる通りだ。奴は『裏ギルド』構成員だよ。"爆炎の魔術士"と呼ばれてるそうだ。あぁ、今は"狂気の爆弾"だったか」
「確かに、あれは狂気ですね」
戦ってる最中も大声で笑っていたし、なにより爆発を楽しんでいた。
しかし、そんな人が相手となるとなかなかどうして厄介なものだ。
「奴はその得意な魔術、爆破魔術を用いてあらゆる依頼をこなしていたそうだ。悪徳派閥の家屋破壊に国に仇なす者の排除。これまではそれはそれは真面目にやっていたらしい」
「はぁ」
「それこそ『裏ギルド』ではあるが、指名で依頼が来るくらいには知名度も信頼も得ていたようだ」
「へぇ」
「ただ、お前の入学したくらいからか奴はおかしくなったそうだ。口調はそのままらしいがその行動は荒々しくなり、問題行動さえ起こしかねないくらいにはな」
「僕の入学と同時に……」
「そこからだろうか、爆発に執着を見せ始めたのは。何をするにも爆破をし、その度に大笑いとともに全てを吹き飛ばす。以前同様依頼はしていたが、そのやり方は変わらずともいつもやりすぎていたようだ」
「いきなり変わりましたね」
「あぁ。そこからというもの、爆破を矜恃としていた彼は爆破を快楽として扱うようになったらしい。それを見兼ねた以前のトップが解雇を命じたらしいが、これでも以前まで『裏ギルド』1番の構成員だったからか擁護の声が上がったんだ」
上層部としては有能な人材を手放しなくなかったんだろう。
それが今がどんな有様であれ。
「元トップはそんな有様のガゼルを下に置いて仕事なんてできないと、離れたのがトップ入れ替わりの真相だ。今では足を洗ってこのギルドの一員として普通に生活してるぞ」
「そんなことが起きてたんですね」
「ただな、1番の問題はそこじゃねぇ。奴がその代替わりしたトップを悪事に手に染めさせたんじゃねぇかって話がある」
「そのトップの人は元々まともなんですよね?」
「あぁ、前評判は真面目に魔術の勉強に取り組む勤勉な奴だったらしい。いささかそれに取り組みすぎて変人と呼ばれもしたみたいだが……」
「これはこの大会でなにか一悶着ありそうですね」
理由がなんにしろそんな人物が大会に参加しているのだ、なにか目的があってのはずだ。
そして、レイスターは少し顔を落として雰囲気を重くして言った。
「どうやら、目的はお前らしいぞ。レント」
「え? 僕?」
「あぁ、一応わかってるのはそれだけだ。なんでお前が狙われてるのかは分からねぇがな」
これはまた、物騒というか気をつけないといけないようだ。
なにしろ自分が襲われるかもしれないのだ。
「信憑性はあります?」
「あぁ、俺らで独自に調べあげた情報だ。お前が今日来てくれて助かった、早いうちに伝えねぇとと思ってたんだがな……」
「いえいえ、間に合ってますから問題ないですよ」
「そう言ってくれると助かる。とはいえ、十分気をつけろよ。大会まで待つつもりもねぇかもしれねぇ」
そう忠告を受けるとレントは気を引き締めて部屋を出ようとした。
そこでレイスターに呼び止められて「出てく前に受付によっていけ」との事らしいので、そこから受け付けへと足を運ぶ。
「ギルドマスターが寄ってけって言ってたんですけど」
「あ、はい。レントさんですね。これをお渡しするように仰せつかってます」
そう言って机の上に広げられたのは一冊の本だった。
表紙には『星の民と地の民』と書かれていた。
「これ、なんです?」
「えぇと、私達にはこれを見る権限がないのでこれが何なのかは分からないんです。ただ
ギルドマスターがこれを渡してやれとの事なのでお出ししてるんです」
「権限? これ見るのってそんな重要なものなんです?」
「えぇ、当ギルドの重要機密のひとつになります。取扱には気をつけてください」
そんなものを渡してくるとはレイスターは何を考えてるんだ、と思ったりもするが題名からしてレントに必要なことが書いてある気もするので受け取っておく。
「それでは」
「またのお越しをお待ちしています」
そうして傭兵ギルドを出ると既に太陽は頂点に達していた。
そう言えば腹の虫もなる気がしてくる。
「昼食にするか」
そうして本をカバンにしまうとこの前行きそびれたラーメンの屋台へと足を運んだ。
──────────────────
「おい、大会までに間に合うんだろうな?」
「間に合うから急かさないでくれ」
「間に合わなかったらここ爆破すっから」
「だ! か! ら! 待ってろと言ってるだろうに! まだ時間はあるだろ!」
ここは『裏ギルド』にある研究室。
そこではガゼルと男が大声を上げて言い争っていた。
いや、ただ急かしてるだけとも言えるだろうが。
「お前はこれを明日までに欲しいんだろう? なら大人しく待っててくれ」
「明日でもいいけどよぉ。今日でもいいかなって思っちまったんだよ」
「ダメに決まってるだろ。計画が破綻する」
「チッ、ったくよぉ。おつむがお堅いようで何よりだ」
そう言ってガゼルは部屋を飛び出していく。
「あの男も大人しくならないものか……」
そういってその男は床に目線を移す。
そこにあるのはついぞこの前まで表通りを歩いていたただの街人だ。
''ただの"と言うには語弊がある。
この街人もこの『裏ギルド』の一員だったのだ。
そいつがこうして床に倒れており、息をしていない。
「この男も前まではうるさかったもんだ。しかしやはり死はいいものだ。すごく静かだ」
そう言ってため息を漏らすのは『裏ギルド』ギルドマスター、カスティール。
正式な名は『カスティール・ウェーバー』
──アガーテの兄であった。
時を同じくしてレントは昼食を食べ終え、部屋へと戻っていた。
「さて、腹も膨れたし受け取った本でも読んでみるか」
そう言って取り出したのは傭兵ギルドで手に入れた『星の民の地の民』と書かれた本。
しかしながらレントは読まなくてはならないと直感だが感じていた。
「星の民……か……」
このフレーズに聞き覚えがあった。
以前星魔大戦の話を聞いた時に出てきたフレーズだ。
もしかしたら父のまだ知らないことが書かれているのかもしれない。
そう思ったらレントはその本を開かずにはいられなくなった。
「……たしか重要機密とか言ってたよな……大事に扱わないと」
重要機密とだけあって人の目にあまり晒していいものでは無いだろう。
あいにくレントには校長先生のような盗み聞きや盗み見を防止する魔術は持ち合わせていない。
仕方なくレントは、扉の鍵を閉めて気をつけるしかないだろうと机に本を置いた。
鍵を閉め、椅子に座ると1ページずつゆっくりとその本を読み始める。
その本の内容は、
────星の民と地の民との争いと創世の物語だった
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

神々に育てられた人の子は最強です
Solar
ファンタジー
突如現れた赤ん坊は多くの神様に育てられた。
その神様たちは自分たちの力を受け継ぐようその赤ん
坊に修行をつけ、世界の常識を教えた。
何故なら神様たちは人の闇を知っていたから、この子にはその闇で死んで欲しくないと思い、普通に生きてほしいと思い育てた。
その赤ん坊はすくすく育ち地上の学校に行った。
そして十八歳になった時、高校生の修学旅行に行く際異世界に召喚された。
その世界で主人公が楽しく冒険し、異種族達と仲良くし、無双するお話です
初めてですので余り期待しないでください。
小説家になろう、にも登録しています。そちらもよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる