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2、はい、俺、営業向いてません!
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「もう、気持ちを自分の中だけにとどめておけない。迷惑だったら断って」
行人は、ゆっくり、こう言ったのだ。「きみが好きだ」と。
「係長……?」
翔太の視界で、行人の姿がぼやけて震えた。行人の細い指が近づいて、翔太の頬に触れた。行人の指も震えていた。翔太の頬を伝う涙を拭って、行人は言った。
「俺と付き合って」
翔太の大好きな、行人の声。その声が、信じられない言葉になって、翔太の耳に、胸に届いた。死ぬまでこんな幸運は、自分にはやってこないと諦めていたのに。
「返事は?」
行人は翔太をそっと促した。
「加藤くん?」
翔太の声は湿っていた。
「じゃあ、入社式のとき、係長がいきなり俺に冷たかったのって」
「大卒だって聞いてたのに、高校生みたいなのが、素直な丸い目をパシパシさせて俺を見てて……一瞬で落ちた」
「俺が日報出すとき、全然俺の顔見なくて、下向いたまま『そこ置いてけ』ってやるのも」
「一日俺の異常な指導にも負けずにがんばったんだなと思ったら、ギュッと抱きしめてしまいたくなる」
「係長……ひどいです。もっと早く言ってくださいよ。俺、係長に嫌われてると思って、ホント悲しかったんですよ」
平気だと思うようにしていた。だが、これが翔太の本心だった。自分にも偽っていたことを今知った。翔太は笑った。翔太の泣き笑いの顔を見て、行人の腰が浮いた。「ギュッと抱きしめたくなる」というのは本当らしい。テーブル越しに行人の指が翔太の方に開いて、次の瞬間固く閉じた。
翔太はポケットからハンカチを取り出して、顔を拭き、息を整えた。涙でぐしゃぐしゃになった顔を、行人が見ている。
「加藤くん、返事は? 俺と付き合ってくれない? 迷ってるんだったらイエスって言って」
軽口を叩くような口調だったが、真剣な瞳が翔太を見ていた。翔太は首を振った。
「迷ってないです」
「加藤くん……」
翔太は目を伏せて、こくんとうなずいた。
行人が座ったまま小さくガッツポーズをした。
料理が冷め始めていた。「食べようか」と行人が優しく笑った。翔太も素直にうなずいて、再び箸を手に取った。
なんだか恥ずかしい。
「『翔太くん』って、呼んでも、いい?」
照れくさそうに行人が言った。翔太がまたうなずくと、行人はテーブルに肘をついて翔太の顔をのぞきこみ、甘えるようにこう言った。
「俺のことも、名前で呼んで」
翔太はドキドキしながら答えた。
「それはちょっと……時間ください。俺にとってはすごい上司なんで」
行人は何度かうなずいた。
「いいよ。でもなるべく早くね」
会計を済ませて外へ出ると、夜風が街路樹の枝を揺らしていた。行人は今日も翔太の財布をしまわせた。
「いつも済みません。ごちそうさまです」
翔太は頭を下げた。行人はそんな翔太の行儀のよさに、嬉しそうに笑って言った。
「いいんだよ。俺、親の家に住んで、家賃かかってないから。翔太くんより暮らしはラクだよ」
翔太がひとり暮らしなことを、行人は知っていた。当然か。上司なら履歴書くらいは確認済だろう。連絡先として記入してあるのが、離れたところの地名だったりすれば。
(親の家)
初めて行人の現在の情報が出てきた。誰かと同棲している線はこれで消えた。翔太はホッとした。
どちらからともなく、夜の道を歩き出した。
夜の街は一帯に広がって、ネオンの灯りと酔客の声。そして。
「昔の俺なら、きっとここで強引に翔太くんをそこらのホテルへ連れ込んでたな」
雑居ビルに混じってラブホテルが点在する歓楽街だ。
翔太は身を固くして立ち止まった。
行人はおかしそうにクスクス笑い、翔太の腕をそっと引いた。
「大丈夫。安心して。今はやらないよ」
翔太が歩き出すと、行人は手を離した。
(バカみたい。俺、昔の生娘みたいな反応して)
翔太はハッとした。自分もまさにそんなものなんじゃないか。誰とも付き合ったことがなくて、もちろん身体の経験もない。初めてリアルに近くにいるひとを好きになって。そして――。
「あ、あの。係長?」
「ん? 何?」
行人が振り向いた。行人の前髪が風に吹かれて目にかかった。触れたい。あの真っ直ぐな髪に。鋭利な頬のラインに。翔太は勇気を振り絞り、言った。
「……明日、俺のウチへ来ませんか?」
行人は「ん?」と翔太の次の言葉を待っている。
「外だと金かかるし、あんまり長居できないし。大したものできないですけど、夕食俺が作りますから。いつもごちそうになっちゃってるお礼もかねて」
明日は土曜、会社は休みだ。
「ダメですか」
翔太は足下を見てそう訊いた。何だか怖くて行人の顔を見られない。ふっと笑ったような気配がして、行人が答えた。
「いいよ。ってか、嬉しい。行くよ」
夕食と言ったら、普通は六時頃だろうか。
翔太は部屋を掃除して、買いものへ出て、大急ぎで支度をした。段取りが悪いので、相当早めに行動しないと、いつも予定の時刻を遅れてしまう。
夕食の準備を終えて、翔太は早めにシャワーを浴びた。まだ気温は高い。また汗をかくだろうが、かいたらかいたでまた浴びたらいい。いくぶんサッパリして髪を乾かす。鏡の中の翔太はいつものようにはっきりしない顔立ちで、「可愛い」とは思えない。
ドライヤーを片付けて、翔太は台所で水を飲んだ。落ち着かない。
スマホが鳴った。翔太が慌てて駆け寄ると、行人からLINEだった。
『今地下鉄に乗りました』
翔太は時間を確認した。
(いつもの俺の通勤プラスひと駅だから……)
『分かりました。待ってます』
翔太はそう打って靴をはいた。部屋にカギをかけていると、スマホがまた鳴った。行人は笑って飛び跳ねている、可愛いキャラクターのスタンプを送ってきた。
待ってますって、いい言葉だなと翔太は思った。自分が使ったことのなかった言葉。使う日が来るとは思っていなかった言葉。
翔太はいつもの地下鉄駅へ行き、改札前の柱にもたれた。目立つ位置、改札を出るひとの目に入る位置を選んだ。地下鉄が止まり、ひとが降りてくるたびに注意深く見回した。三本目で、行人がやってきた。
行人は、ゆっくり、こう言ったのだ。「きみが好きだ」と。
「係長……?」
翔太の視界で、行人の姿がぼやけて震えた。行人の細い指が近づいて、翔太の頬に触れた。行人の指も震えていた。翔太の頬を伝う涙を拭って、行人は言った。
「俺と付き合って」
翔太の大好きな、行人の声。その声が、信じられない言葉になって、翔太の耳に、胸に届いた。死ぬまでこんな幸運は、自分にはやってこないと諦めていたのに。
「返事は?」
行人は翔太をそっと促した。
「加藤くん?」
翔太の声は湿っていた。
「じゃあ、入社式のとき、係長がいきなり俺に冷たかったのって」
「大卒だって聞いてたのに、高校生みたいなのが、素直な丸い目をパシパシさせて俺を見てて……一瞬で落ちた」
「俺が日報出すとき、全然俺の顔見なくて、下向いたまま『そこ置いてけ』ってやるのも」
「一日俺の異常な指導にも負けずにがんばったんだなと思ったら、ギュッと抱きしめてしまいたくなる」
「係長……ひどいです。もっと早く言ってくださいよ。俺、係長に嫌われてると思って、ホント悲しかったんですよ」
平気だと思うようにしていた。だが、これが翔太の本心だった。自分にも偽っていたことを今知った。翔太は笑った。翔太の泣き笑いの顔を見て、行人の腰が浮いた。「ギュッと抱きしめたくなる」というのは本当らしい。テーブル越しに行人の指が翔太の方に開いて、次の瞬間固く閉じた。
翔太はポケットからハンカチを取り出して、顔を拭き、息を整えた。涙でぐしゃぐしゃになった顔を、行人が見ている。
「加藤くん、返事は? 俺と付き合ってくれない? 迷ってるんだったらイエスって言って」
軽口を叩くような口調だったが、真剣な瞳が翔太を見ていた。翔太は首を振った。
「迷ってないです」
「加藤くん……」
翔太は目を伏せて、こくんとうなずいた。
行人が座ったまま小さくガッツポーズをした。
料理が冷め始めていた。「食べようか」と行人が優しく笑った。翔太も素直にうなずいて、再び箸を手に取った。
なんだか恥ずかしい。
「『翔太くん』って、呼んでも、いい?」
照れくさそうに行人が言った。翔太がまたうなずくと、行人はテーブルに肘をついて翔太の顔をのぞきこみ、甘えるようにこう言った。
「俺のことも、名前で呼んで」
翔太はドキドキしながら答えた。
「それはちょっと……時間ください。俺にとってはすごい上司なんで」
行人は何度かうなずいた。
「いいよ。でもなるべく早くね」
会計を済ませて外へ出ると、夜風が街路樹の枝を揺らしていた。行人は今日も翔太の財布をしまわせた。
「いつも済みません。ごちそうさまです」
翔太は頭を下げた。行人はそんな翔太の行儀のよさに、嬉しそうに笑って言った。
「いいんだよ。俺、親の家に住んで、家賃かかってないから。翔太くんより暮らしはラクだよ」
翔太がひとり暮らしなことを、行人は知っていた。当然か。上司なら履歴書くらいは確認済だろう。連絡先として記入してあるのが、離れたところの地名だったりすれば。
(親の家)
初めて行人の現在の情報が出てきた。誰かと同棲している線はこれで消えた。翔太はホッとした。
どちらからともなく、夜の道を歩き出した。
夜の街は一帯に広がって、ネオンの灯りと酔客の声。そして。
「昔の俺なら、きっとここで強引に翔太くんをそこらのホテルへ連れ込んでたな」
雑居ビルに混じってラブホテルが点在する歓楽街だ。
翔太は身を固くして立ち止まった。
行人はおかしそうにクスクス笑い、翔太の腕をそっと引いた。
「大丈夫。安心して。今はやらないよ」
翔太が歩き出すと、行人は手を離した。
(バカみたい。俺、昔の生娘みたいな反応して)
翔太はハッとした。自分もまさにそんなものなんじゃないか。誰とも付き合ったことがなくて、もちろん身体の経験もない。初めてリアルに近くにいるひとを好きになって。そして――。
「あ、あの。係長?」
「ん? 何?」
行人が振り向いた。行人の前髪が風に吹かれて目にかかった。触れたい。あの真っ直ぐな髪に。鋭利な頬のラインに。翔太は勇気を振り絞り、言った。
「……明日、俺のウチへ来ませんか?」
行人は「ん?」と翔太の次の言葉を待っている。
「外だと金かかるし、あんまり長居できないし。大したものできないですけど、夕食俺が作りますから。いつもごちそうになっちゃってるお礼もかねて」
明日は土曜、会社は休みだ。
「ダメですか」
翔太は足下を見てそう訊いた。何だか怖くて行人の顔を見られない。ふっと笑ったような気配がして、行人が答えた。
「いいよ。ってか、嬉しい。行くよ」
夕食と言ったら、普通は六時頃だろうか。
翔太は部屋を掃除して、買いものへ出て、大急ぎで支度をした。段取りが悪いので、相当早めに行動しないと、いつも予定の時刻を遅れてしまう。
夕食の準備を終えて、翔太は早めにシャワーを浴びた。まだ気温は高い。また汗をかくだろうが、かいたらかいたでまた浴びたらいい。いくぶんサッパリして髪を乾かす。鏡の中の翔太はいつものようにはっきりしない顔立ちで、「可愛い」とは思えない。
ドライヤーを片付けて、翔太は台所で水を飲んだ。落ち着かない。
スマホが鳴った。翔太が慌てて駆け寄ると、行人からLINEだった。
『今地下鉄に乗りました』
翔太は時間を確認した。
(いつもの俺の通勤プラスひと駅だから……)
『分かりました。待ってます』
翔太はそう打って靴をはいた。部屋にカギをかけていると、スマホがまた鳴った。行人は笑って飛び跳ねている、可愛いキャラクターのスタンプを送ってきた。
待ってますって、いい言葉だなと翔太は思った。自分が使ったことのなかった言葉。使う日が来るとは思っていなかった言葉。
翔太はいつもの地下鉄駅へ行き、改札前の柱にもたれた。目立つ位置、改札を出るひとの目に入る位置を選んだ。地下鉄が止まり、ひとが降りてくるたびに注意深く見回した。三本目で、行人がやってきた。
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