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第七十九話【それぞれの変化】中
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昔から力也はグレアに抵抗力があった。幼い頃からずっと血縁上は父となる男のグレアを頻繁に浴びていた所為か、元々のランクが高かった所為か時に相手のDomを不快にさせてしまうほど、抵抗力がある。
その所為で散々罵られ、罵倒され、キツイ目にあったが、侮られることはなかった気がする。どうせSubだと下に見られることはあっても、力也の反応に相手は念には念を入れるように人を増やし、道具を使い、反撃されないように押さえつけようとしていた。
生意気を求めているのに反撃を許さないと言うのも矛盾している気がするが、嫌がる
相手を屈服させたいという欲望の表れだったのだろう。
とはいえ、見た目で無理だと引かれることのある力也からすれば、まあそれでもよかった。
一度キツいのをすればしばらく持つ、体力は次の日には回復するし、仕事の関係で抑制剤を使えない力也はある程度満足させてくれれば誰でもよかったとも言える。
あの頃は心も体も本能も性欲も全てを満足させようなどとは思っていなかった。全てを満足させるなど不可能だと思っていた。
それが冬真によって不可能ではないとわかり、力也の理想と希望は高くなった。いや、高くなったと言うよりも、たった一人に絞られてしまった。
その結果があのわがままと甘えだ。自信がSランクになってしまっても、一時でも冬真以外を相手にするのが嫌で駄々をこね、冬真を道連れにした。
我ながらどうかと思うけど、Sランクにあがった冬真はかっこよかったし、正直惚れ直した。冬真自身も力也を離したくないと言っていたからこれはこれで結果的によかったのだろう。ただ、力也はいまだSランクのSubと言う物がどういう物かわからずにいる。
冬真がキッチンの片付けに勤しんでいる今日、力也は仕事の合間に寄ったジムで、いつも通り軽いトレーニングをしていた。
「にしてもSランクか、俺とは全然違うとこに行っちゃったな」
「あんま実感ないっすけどね」
「なんか凄い変わったって感じとかないのか?」
「ないっすね」
丁度一緒になった修二と共に、ランニングマシーンを走りつつ近況報告を兼ねた説明をする。
「冬真もSランクに上がったんだろ?」
「はい、俺が引っ張りあげちゃったみたいで」
「SubがDomに影響を及ぼす事ができるんだな」
「それができちゃうみたいなんですよ」
Domに影響を受けることはあっても、逆はないと思っていた方からすると意外な内容だった。
できるどころか、冬真は完全に力也の影響を受けまくっているのだが、力也はわかっていない。
「にしてもSランクってと、神月監督と同じって事だろ?」
「いや、Sランクでも経験と歴で力の差が出るみたいなんで、冬真じゃ全然敵わないですよ」
「なるほど、じゃあまだそこまでいってないのか」
「はい、なんで避けないであげて欲しいです」
「え・・・・・・お、っと」
その台詞に、修二は目を見開き思わず足を止めてしまい、ズルズルと後ろに下がり慌てて戻ってきた。
「顔に出てたか?」
「出ていないけど、わかりますよ。Sランクってヤバいって感じしますよね」
「お前もそれはそう思うのか?」
「俺だって、初めて会うときは緊張しますって」
神月にしても、Collarのお店の店長にしても、王華学校の教師にしても初めて会うときは緊張する。とはいえ、すぐに慣れてしまうのが力也だが。
「それでも、Sランクは皆ちゃんと制御できてますし、むやみに力使ったりしないんで」
「そうなのか」
「はい、みんなSubを、怖がらせたくないみたいですよ」
「それならありがたいな」
色々ありDomに関わることを避けたい修二からすれば、怖がらせる事が好きな質の悪いDom達とは違うなら、安心できる。
「そう言えば、今度引っ越すんだよな」
「はい、母さんも入れて三人になるとさすがに狭いんで。そうだ、冬真が引っ越したら是非遊びにきてほしいっていってました」
「わかった。なら翔壱と一緒に行かせて貰う」
「冬真、できたら皆で飲み会したいとか言ってたんで、楽しみにしてます」
「・・・・・・アイツ実はただの年上好きじゃないか?
友人同士飲みたいと言うのはわかるが、何故かそうは思えず、突っ込めば力也は否定するわけでもなく苦笑した。
「修二さんの事も気に入ってるみたいなんで」
「さすがにちょっと怒った方がいいんじゃないか?」
「怒っても喜ばれるだけ何で」
「始末に負えないな」
嫉妬したらしたで喜ぶだけで、あまり改善されるとは思えない。一応は気を遣ってくれるだろうが、その分が力也にくるだけだ。
「って言っても手は出してこないと思いますから大丈夫ですよ」
「まぁ、翔壱も一緒なら問題ないだろう」
「はい、いつでもいいんで都合がいいときに連絡ください」
「わかった」
「俺も楽しみにしてるんで」
「引っ越したら教えてくれ」
多忙な俳優四人が相手では難しいかもしれないが、力也もできることなら人目を気にせず集まって話したい。今いるマンションにも来てくれた事があるが、その時は顔を出しただけに近く長く話すことはできなかった。
冬真が期待していたのはホームパーティのような物だ。食べたり飲んだり、話したりと楽しそうな内容に力也も惹かれていた。
「よう、滝上」
「どうも」
そんな話をしていると、スポーツタレントの顔見知りのDomがランニングマシーンの傍に来た。ニコニコと意味ありげな笑みを浮かべ、力也の前へ寄ってくると、当たり前のようにパネルに手を伸ばした。
「ちょ」
「このぐらいいけるだろ」
一気にスピードを上げられ、転びそうになるも、流されないようにスピードを上げる。息が上がってきた力也の様子に、ニヤリと笑みを浮かべ更に傾斜を上げ始めた。
「ほら、いい感じになった」
「ちょ、戻してください!」
「せっかくだから少し頑張ってみろよ」
そう言うと必死で走る力也から離れ、今度は隣にいる修二に目をつけた。身構える修二の様子に、笑みを浮かべ近づく。
「修二さん」
「修二さんに手を出したら俺本気で怒りますよ」
ニコニコと独特な笑みを浮かべ、同じようにパネルに手を伸ばした瞬間、力也の声がその手を止めた。流されないように走りながらも、睨む力也の様子に、パネルに伸ばした手を元に戻した。
「冗談だって、マジになるなよ。俺たちだって敵に回したらダメな奴ぐらいわかるって」
「翔壱さんに言いつけますよ」
そう言えば、男は笑いながら修二の傍を離れ、そのまま他のマシーンの方へ向かって歩き出した。
「お前の事言ったんだけどな」
そんな呟きが修二の耳には届いていた。男が離れたると修二は自分のマシーンを止め、力也の傍に走り寄るとパネルを操作しマシーンを止めた。
「はぁっ・・・・・・ありがとうございます・・・・・・」
「いや、俺こそありがとう。助かった」
「俺啖呵きっただけなんで」
一気にスピードも角度も上げられ、かなりキツイ状態だった力也ははぁはぁと大きく息を乱しながらお礼を言うと、手すりをつかんだ。
啖呵を切っただけで実際に止めにはいけない状態だったと笑う力也に、修二は“そんなことない”と笑う。
「にしてもやっぱさすがに翔壱さんを敵に回したくないっすね。あっさり引き下がりましたね」
「・・・・・・そうだな」
あくまでも翔壱の名前があったからだろうと信じて疑わない力也の様子に、一瞬言葉を失うも修二は否定するわけではなく苦笑した。
先ほど聞いた言葉と共に否定しても、おそらく力也は本気にしないだろう。
「にしてもやっぱりSランクでもちょっかいは出されるんだな」
「あれは挨拶みたいなもんなんで」
息切れを整えると、力也は苦笑しながらランニングマシーンを降りた。
「Collarつけるようになってしばらくはちょっかい出されなかったんですけど」
「大丈夫だと思われたんだろうな」
「このぐらいなら別にいいんですけどね」
自分はともかく一緒にいる人まで巻き込む事はやめて欲しい。さっきの男は間違いなく、力也にいたずらするついでに修二にもいたずらしようとしていた。むしろこちらが巻き込んでしまったような物だ。
「すんません、さっきの顔見知りなんで」
「お前の顔見知りは俺も顔見知りだ。仕事もジムも同じなんだから、お前だけが狙いじゃない」
自分の所為だと気にする力也に、そんなことはないと念を押した。事実、挨拶程度なら話しかけられることも何度かある。おそらく今回はSub同士で並んで楽しそうに話していたから、悪戯したくなったのだろう。わかりやすく言えば、仲間に入れて欲しかっただけだ。
「まだチラチラ見てるし」
「だな。よし、休憩行くか」
「ですね。またいじられたら困るんで」
二人はまだちょっかい出したそうな男には構わずに、休憩所へ向かった。
「ジュースおごってやるよ」
「え、俺なにもしてないのに」
「それでも止めてくれただろ。ジュースぐらいおごられとけ」
「じゃあ、お言葉に甘えて、ありがとうございます!」
嬉しそうな笑みを浮かべた力也に、笑い返すと修二はその頭をかき混ぜた。こうしていると、まだまだ可愛い後輩だ。
(お前と仲良くなれたのは幸運だったんだろうな)
もう何度目かわからないが、心の中で“ありがとう”と呟き、二人で笑い合いながら休憩所へ向かった。
休憩所へ向かう途中、またDomに見つかりそうになり、思わず二人でダッシュしたのはこの少し後の事だ。
その所為で散々罵られ、罵倒され、キツイ目にあったが、侮られることはなかった気がする。どうせSubだと下に見られることはあっても、力也の反応に相手は念には念を入れるように人を増やし、道具を使い、反撃されないように押さえつけようとしていた。
生意気を求めているのに反撃を許さないと言うのも矛盾している気がするが、嫌がる
相手を屈服させたいという欲望の表れだったのだろう。
とはいえ、見た目で無理だと引かれることのある力也からすれば、まあそれでもよかった。
一度キツいのをすればしばらく持つ、体力は次の日には回復するし、仕事の関係で抑制剤を使えない力也はある程度満足させてくれれば誰でもよかったとも言える。
あの頃は心も体も本能も性欲も全てを満足させようなどとは思っていなかった。全てを満足させるなど不可能だと思っていた。
それが冬真によって不可能ではないとわかり、力也の理想と希望は高くなった。いや、高くなったと言うよりも、たった一人に絞られてしまった。
その結果があのわがままと甘えだ。自信がSランクになってしまっても、一時でも冬真以外を相手にするのが嫌で駄々をこね、冬真を道連れにした。
我ながらどうかと思うけど、Sランクにあがった冬真はかっこよかったし、正直惚れ直した。冬真自身も力也を離したくないと言っていたからこれはこれで結果的によかったのだろう。ただ、力也はいまだSランクのSubと言う物がどういう物かわからずにいる。
冬真がキッチンの片付けに勤しんでいる今日、力也は仕事の合間に寄ったジムで、いつも通り軽いトレーニングをしていた。
「にしてもSランクか、俺とは全然違うとこに行っちゃったな」
「あんま実感ないっすけどね」
「なんか凄い変わったって感じとかないのか?」
「ないっすね」
丁度一緒になった修二と共に、ランニングマシーンを走りつつ近況報告を兼ねた説明をする。
「冬真もSランクに上がったんだろ?」
「はい、俺が引っ張りあげちゃったみたいで」
「SubがDomに影響を及ぼす事ができるんだな」
「それができちゃうみたいなんですよ」
Domに影響を受けることはあっても、逆はないと思っていた方からすると意外な内容だった。
できるどころか、冬真は完全に力也の影響を受けまくっているのだが、力也はわかっていない。
「にしてもSランクってと、神月監督と同じって事だろ?」
「いや、Sランクでも経験と歴で力の差が出るみたいなんで、冬真じゃ全然敵わないですよ」
「なるほど、じゃあまだそこまでいってないのか」
「はい、なんで避けないであげて欲しいです」
「え・・・・・・お、っと」
その台詞に、修二は目を見開き思わず足を止めてしまい、ズルズルと後ろに下がり慌てて戻ってきた。
「顔に出てたか?」
「出ていないけど、わかりますよ。Sランクってヤバいって感じしますよね」
「お前もそれはそう思うのか?」
「俺だって、初めて会うときは緊張しますって」
神月にしても、Collarのお店の店長にしても、王華学校の教師にしても初めて会うときは緊張する。とはいえ、すぐに慣れてしまうのが力也だが。
「それでも、Sランクは皆ちゃんと制御できてますし、むやみに力使ったりしないんで」
「そうなのか」
「はい、みんなSubを、怖がらせたくないみたいですよ」
「それならありがたいな」
色々ありDomに関わることを避けたい修二からすれば、怖がらせる事が好きな質の悪いDom達とは違うなら、安心できる。
「そう言えば、今度引っ越すんだよな」
「はい、母さんも入れて三人になるとさすがに狭いんで。そうだ、冬真が引っ越したら是非遊びにきてほしいっていってました」
「わかった。なら翔壱と一緒に行かせて貰う」
「冬真、できたら皆で飲み会したいとか言ってたんで、楽しみにしてます」
「・・・・・・アイツ実はただの年上好きじゃないか?
友人同士飲みたいと言うのはわかるが、何故かそうは思えず、突っ込めば力也は否定するわけでもなく苦笑した。
「修二さんの事も気に入ってるみたいなんで」
「さすがにちょっと怒った方がいいんじゃないか?」
「怒っても喜ばれるだけ何で」
「始末に負えないな」
嫉妬したらしたで喜ぶだけで、あまり改善されるとは思えない。一応は気を遣ってくれるだろうが、その分が力也にくるだけだ。
「って言っても手は出してこないと思いますから大丈夫ですよ」
「まぁ、翔壱も一緒なら問題ないだろう」
「はい、いつでもいいんで都合がいいときに連絡ください」
「わかった」
「俺も楽しみにしてるんで」
「引っ越したら教えてくれ」
多忙な俳優四人が相手では難しいかもしれないが、力也もできることなら人目を気にせず集まって話したい。今いるマンションにも来てくれた事があるが、その時は顔を出しただけに近く長く話すことはできなかった。
冬真が期待していたのはホームパーティのような物だ。食べたり飲んだり、話したりと楽しそうな内容に力也も惹かれていた。
「よう、滝上」
「どうも」
そんな話をしていると、スポーツタレントの顔見知りのDomがランニングマシーンの傍に来た。ニコニコと意味ありげな笑みを浮かべ、力也の前へ寄ってくると、当たり前のようにパネルに手を伸ばした。
「ちょ」
「このぐらいいけるだろ」
一気にスピードを上げられ、転びそうになるも、流されないようにスピードを上げる。息が上がってきた力也の様子に、ニヤリと笑みを浮かべ更に傾斜を上げ始めた。
「ほら、いい感じになった」
「ちょ、戻してください!」
「せっかくだから少し頑張ってみろよ」
そう言うと必死で走る力也から離れ、今度は隣にいる修二に目をつけた。身構える修二の様子に、笑みを浮かべ近づく。
「修二さん」
「修二さんに手を出したら俺本気で怒りますよ」
ニコニコと独特な笑みを浮かべ、同じようにパネルに手を伸ばした瞬間、力也の声がその手を止めた。流されないように走りながらも、睨む力也の様子に、パネルに伸ばした手を元に戻した。
「冗談だって、マジになるなよ。俺たちだって敵に回したらダメな奴ぐらいわかるって」
「翔壱さんに言いつけますよ」
そう言えば、男は笑いながら修二の傍を離れ、そのまま他のマシーンの方へ向かって歩き出した。
「お前の事言ったんだけどな」
そんな呟きが修二の耳には届いていた。男が離れたると修二は自分のマシーンを止め、力也の傍に走り寄るとパネルを操作しマシーンを止めた。
「はぁっ・・・・・・ありがとうございます・・・・・・」
「いや、俺こそありがとう。助かった」
「俺啖呵きっただけなんで」
一気にスピードも角度も上げられ、かなりキツイ状態だった力也ははぁはぁと大きく息を乱しながらお礼を言うと、手すりをつかんだ。
啖呵を切っただけで実際に止めにはいけない状態だったと笑う力也に、修二は“そんなことない”と笑う。
「にしてもやっぱさすがに翔壱さんを敵に回したくないっすね。あっさり引き下がりましたね」
「・・・・・・そうだな」
あくまでも翔壱の名前があったからだろうと信じて疑わない力也の様子に、一瞬言葉を失うも修二は否定するわけではなく苦笑した。
先ほど聞いた言葉と共に否定しても、おそらく力也は本気にしないだろう。
「にしてもやっぱりSランクでもちょっかいは出されるんだな」
「あれは挨拶みたいなもんなんで」
息切れを整えると、力也は苦笑しながらランニングマシーンを降りた。
「Collarつけるようになってしばらくはちょっかい出されなかったんですけど」
「大丈夫だと思われたんだろうな」
「このぐらいなら別にいいんですけどね」
自分はともかく一緒にいる人まで巻き込む事はやめて欲しい。さっきの男は間違いなく、力也にいたずらするついでに修二にもいたずらしようとしていた。むしろこちらが巻き込んでしまったような物だ。
「すんません、さっきの顔見知りなんで」
「お前の顔見知りは俺も顔見知りだ。仕事もジムも同じなんだから、お前だけが狙いじゃない」
自分の所為だと気にする力也に、そんなことはないと念を押した。事実、挨拶程度なら話しかけられることも何度かある。おそらく今回はSub同士で並んで楽しそうに話していたから、悪戯したくなったのだろう。わかりやすく言えば、仲間に入れて欲しかっただけだ。
「まだチラチラ見てるし」
「だな。よし、休憩行くか」
「ですね。またいじられたら困るんで」
二人はまだちょっかい出したそうな男には構わずに、休憩所へ向かった。
「ジュースおごってやるよ」
「え、俺なにもしてないのに」
「それでも止めてくれただろ。ジュースぐらいおごられとけ」
「じゃあ、お言葉に甘えて、ありがとうございます!」
嬉しそうな笑みを浮かべた力也に、笑い返すと修二はその頭をかき混ぜた。こうしていると、まだまだ可愛い後輩だ。
(お前と仲良くなれたのは幸運だったんだろうな)
もう何度目かわからないが、心の中で“ありがとう”と呟き、二人で笑い合いながら休憩所へ向かった。
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