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第四十五話【言葉の責任】前
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言葉と言うのは本当に厄介で不思議なものだと思う。古くは言霊と呼ばれるほど力を持った言葉は、時に人を傷つけ、時に人を癒す。
同じ言葉でもいう人によって全く違って聞こえるし、場面によっても違う。
例え一言目が同じだとしても、そのあとに続く言葉は無数にあり、予想はできても当たっているかはその人が口に出すまでわからない。
もしかしたらそれだけではなく、隠された言葉もあるかもしれない。
普段コマンドという強い言葉を聞く力也からすれば、言葉は本当に大事なものだと思う。
口癖のように言っていた“大丈夫”と言う言葉も、最近はまったく違うように感じる。
“大丈夫”だと言われたら、大丈夫だとしか思えなかったこの言葉は、冬真が使うことにより大丈夫ではなくとも何の不思議もない言葉となりつつある。
受け入れることしかできなかった言葉は受け入れなくてもいい物となり、確認ののみに使われる。
今までなら非難の意味として使われていたような言葉さえ、冬真が使えばまったく違う風に聞こえる。
今では文字を見ただけでも、声が聞こえてくるほどに、心に残るのは大事な人からの言葉だからだろうか?それともこれがDomの力なのだろうか?
それはきっとSubである力也では知りえないことだろう。
大型ホームセンターの一角で、力也は結衣とウロウロ見て回っていた。今日は、結衣の趣味用の家庭菜園向けの物を探しに来ているところだ。
「何がいいと思います?」
「うーん、この時期だと小松菜、ほうれん草、枝豆なんかがいいみたいだけど育てるのはベランダだし」
「それなんですが、傑さまが家の中に入れてもいいっておっしゃってくれて……。だから寒さに強いのを選ばなくても大丈夫です」
どうやら、あの後無事色々話せたらしく、結衣は幸せに満ちた顔でそう言った。
「そうなんだ。じゃあ、種からじゃなくて鉢植えからでもいいか」
頷いた結衣と一緒に、園芸コーナーにある野菜や果物を見ていく。せっかくだから早く実るものがいいだろう。そう思い、力也が目を付けたのはイチゴだった。
「これとかどうだ?」
「イチゴですか?」
「ああ、もうここまで育ってれば春には食べれるんじゃないか?」
既に花がついているイチゴを見つけ、結衣の目の前に持っていけば不思議そうに覗き込み、笑顔になった。
「おいしく実らせることができるでしょうか?」
「きっと大丈夫だって」
「じゃあそれにします」
沢山あるイチゴの苗から、元気そうなのを二人でいくつか選び、更に種から育てるようにエンドウ豆も買った。
エンドウ豆はベランダに置くつもりだが、ツルが伸びるからなかなか面白いことになるかもしれないと思いつつ、籠に入れる。
後で取りに来るから預かっていてほしいと店員にお願いし、二人はホームセンターを回ることにした。
「そういえば、結衣はなんか必要な物とかないのか?」
「とくにはありません。傑さまが用意してくださるので……」
そういう結衣に、力也は今日の為に神月から頼まれていたことを思い出していた。
神月曰く、必要そうなものは買ってきているが、謙虚すぎてほかにも足りない物がわからない。金ならいくらでも出すから買いまくれと、なんとも気前のいい指令だった。
(神月監督の家なんでもありそうなんだけどな)
実際に行ったことがないから何がないかもわからない、というかこれは自分には向かない指令なのではと力也は思い始めていた。
物欲が少なめのSub同士で果たして、買いまくれるものなのだろうか?
わりと大きいホームセンターだから色々売ってはいるが。
(とりあえず、気になった物を見せて反応を見るしかないか)
「そう言えば、結衣っていつもどこで寝てるんだ?」
「傑さまのベッドで寝かせていただいてます」
「もう一人も一緒か?」
「そういうこともありますが、マコさんは自室で寝ることが多いです」
もう一人の同居人のSubはマコと言うらしい。どんな人物かは知らないが、うまくいっているらしいから、譲ってくれているのかもしれない。
「結衣、まだ一人は怖い?」
親族にSubだとわかる前から監禁されていた過去を知っている力也の問いかけに、結衣はコクリと頷いた。
「傑さまはお忙しいから早く慣れなくてはと思うのですが、このまま帰ってこられないのではと思うと……」
「泊りがけの仕事とかもあるだろう?どうしてるんだ?」
力也は相手に依存し、すべてをささげたいと思う結衣の性質を考えたうえで神月を勧めたが留守が多いところは主人に向いているとは言えなかった。
「マコさんにかまっていただいてます」
頬を染めながらそう言われると、どんな構われ方をしているのか勘繰りたくなるが、そこはSub同士、わざわざネタにすることもなく力也は流した。
(やばい、本当に思いつかない)
そもそも、力也の好みが違いすぎる。なんでもいいとわかっていても、想像がつかない。
困りながら、ホームセンターの中を見ていた力也だが、不意に結衣が足を止めたのに気づいた。そこはペット用の用具が売られているコーナーだった。
「何見てって……ああ、首輪か」
Collarと呼ばれる自分の首にある首輪を触りながら、結衣は頷いた。結衣の首にはいま白い細めの革タイプの首輪がついている。首輪の中央には力也ももらったドックタグがつけてられていた。
「力也さんはCollarされてないんですね」
既にもらっていると思い込んでいる結衣の問いかけに、力也は一瞬固まるも苦笑した。
こう聞かれると答えにくいのだが、誤魔化すほどの物ではないかと正直に言う。
「それがまだなんだよな」
「え?」
「タグはこの前貰ったんだけどな」
その言葉に自分が失言してしまった事を悟り結衣の顔が青くなった。困ったように苦笑を返す力也に向い、深く頭を下げると“すみません!”と震えながら詫びた。
「いいって俺別に気にしてねぇし」
そう返しても尚も自己嫌悪に震え続ける結衣に苦笑しながら、目についたペット用の首輪を触る。太めのそれはきっと大型犬用なのだろう。簡単に壊れないようなしっかりしたものだった。
「そりゃ欲しくないかって言ったら欲しいけど、いつかは冬真が決めることだし、おねだりするのもなんか恥ずかしいし」
たった一人のご主人様からのCollarにはSubとしての憧れが勿論ある。仕事柄ずっとつけることは叶わなくとも、持っていたい。そう冬真に力也が言えば大喜びですぐにでも動くだろう。あれだけの愛情をぶつけてきているのだから、貰えないとは思っていない。
確実に貰えると信じて疑わない自分の思考にはまだ違和感があるが、そうとしか思えない。
Collarなどなくとも既に捕らわれ、縛られている。俺の気持ちを疑わないで欲しいとあれほど誠実に伝えた相手を信用するなと言うほうが難しい。
「それにさ……もしかしたら冬真デザインに迷ってるだけかもしれないし」
冗談のつもりで告げたそれに、結衣は顔を上げた。次の瞬間力也が見たのは、先ほど言ったことを肯定する瞳だった。
「え……まさか結衣もそう思う?」
「はい、傑さまもカタログを見せてくださいました」
「え?カタログ?」
「はい、取り寄せやオーダーメイドだと時間がかかるからと」
「待って」
不意打ちのように訪れたカルチャーショックに、力也は結衣の話を遮り額を押さえた。
(カタログにオーダーメイドに取り寄せ?)
まだもらったことがないのだから、自分自身が知らないだけとも言えるが、経験上そうではないと思える。言われてよく見れば、結衣のCollarは明らかに結衣ようにデザインされたと思えるほどに似合っていた。
しかし、力也が知るパートナー持ちのSubがしていたのは如何にもと言うものばかりだ。
ならば冬真の友人たちのパートナーがしていたのはどうだっただろうか?記憶を探るとよく見る革製じゃなくおしゃれな物が多かった気がする。
「あー、これもか」
「力也さん?」
またもマイナーな風習が関わっているのだろうと予想がつき、不安そうな瞳を向ける結衣に顔を向けた。
「そのカタログって…………いいや、やめとく」
どんなのかと聞こうと思った力也だが、少し考え聞くのを止めた。聞いたからどうなるわけでもない。
思い出しただけでも、ベルト、チョーカー、チェーンがあった。カタログがあるならばもっとたくさんの種類があるのだろう。自分の持ち物にこだわりがある冬真のことだ、Collarにもこだわりがあるだろう。
ましてや、冬真自身がつけるものではなくパートナーとなる力也がつけるものだ。そう考えれば先ほどの自分の冗談が真実としか思えない。
(冬真絶対、余計な気合いいれてくる)
思いをこれでもかと込めたものを贈られることになるだろうと、緩む頬を抑えきれぬまま力也はため息をついた。
同じ言葉でもいう人によって全く違って聞こえるし、場面によっても違う。
例え一言目が同じだとしても、そのあとに続く言葉は無数にあり、予想はできても当たっているかはその人が口に出すまでわからない。
もしかしたらそれだけではなく、隠された言葉もあるかもしれない。
普段コマンドという強い言葉を聞く力也からすれば、言葉は本当に大事なものだと思う。
口癖のように言っていた“大丈夫”と言う言葉も、最近はまったく違うように感じる。
“大丈夫”だと言われたら、大丈夫だとしか思えなかったこの言葉は、冬真が使うことにより大丈夫ではなくとも何の不思議もない言葉となりつつある。
受け入れることしかできなかった言葉は受け入れなくてもいい物となり、確認ののみに使われる。
今までなら非難の意味として使われていたような言葉さえ、冬真が使えばまったく違う風に聞こえる。
今では文字を見ただけでも、声が聞こえてくるほどに、心に残るのは大事な人からの言葉だからだろうか?それともこれがDomの力なのだろうか?
それはきっとSubである力也では知りえないことだろう。
大型ホームセンターの一角で、力也は結衣とウロウロ見て回っていた。今日は、結衣の趣味用の家庭菜園向けの物を探しに来ているところだ。
「何がいいと思います?」
「うーん、この時期だと小松菜、ほうれん草、枝豆なんかがいいみたいだけど育てるのはベランダだし」
「それなんですが、傑さまが家の中に入れてもいいっておっしゃってくれて……。だから寒さに強いのを選ばなくても大丈夫です」
どうやら、あの後無事色々話せたらしく、結衣は幸せに満ちた顔でそう言った。
「そうなんだ。じゃあ、種からじゃなくて鉢植えからでもいいか」
頷いた結衣と一緒に、園芸コーナーにある野菜や果物を見ていく。せっかくだから早く実るものがいいだろう。そう思い、力也が目を付けたのはイチゴだった。
「これとかどうだ?」
「イチゴですか?」
「ああ、もうここまで育ってれば春には食べれるんじゃないか?」
既に花がついているイチゴを見つけ、結衣の目の前に持っていけば不思議そうに覗き込み、笑顔になった。
「おいしく実らせることができるでしょうか?」
「きっと大丈夫だって」
「じゃあそれにします」
沢山あるイチゴの苗から、元気そうなのを二人でいくつか選び、更に種から育てるようにエンドウ豆も買った。
エンドウ豆はベランダに置くつもりだが、ツルが伸びるからなかなか面白いことになるかもしれないと思いつつ、籠に入れる。
後で取りに来るから預かっていてほしいと店員にお願いし、二人はホームセンターを回ることにした。
「そういえば、結衣はなんか必要な物とかないのか?」
「とくにはありません。傑さまが用意してくださるので……」
そういう結衣に、力也は今日の為に神月から頼まれていたことを思い出していた。
神月曰く、必要そうなものは買ってきているが、謙虚すぎてほかにも足りない物がわからない。金ならいくらでも出すから買いまくれと、なんとも気前のいい指令だった。
(神月監督の家なんでもありそうなんだけどな)
実際に行ったことがないから何がないかもわからない、というかこれは自分には向かない指令なのではと力也は思い始めていた。
物欲が少なめのSub同士で果たして、買いまくれるものなのだろうか?
わりと大きいホームセンターだから色々売ってはいるが。
(とりあえず、気になった物を見せて反応を見るしかないか)
「そう言えば、結衣っていつもどこで寝てるんだ?」
「傑さまのベッドで寝かせていただいてます」
「もう一人も一緒か?」
「そういうこともありますが、マコさんは自室で寝ることが多いです」
もう一人の同居人のSubはマコと言うらしい。どんな人物かは知らないが、うまくいっているらしいから、譲ってくれているのかもしれない。
「結衣、まだ一人は怖い?」
親族にSubだとわかる前から監禁されていた過去を知っている力也の問いかけに、結衣はコクリと頷いた。
「傑さまはお忙しいから早く慣れなくてはと思うのですが、このまま帰ってこられないのではと思うと……」
「泊りがけの仕事とかもあるだろう?どうしてるんだ?」
力也は相手に依存し、すべてをささげたいと思う結衣の性質を考えたうえで神月を勧めたが留守が多いところは主人に向いているとは言えなかった。
「マコさんにかまっていただいてます」
頬を染めながらそう言われると、どんな構われ方をしているのか勘繰りたくなるが、そこはSub同士、わざわざネタにすることもなく力也は流した。
(やばい、本当に思いつかない)
そもそも、力也の好みが違いすぎる。なんでもいいとわかっていても、想像がつかない。
困りながら、ホームセンターの中を見ていた力也だが、不意に結衣が足を止めたのに気づいた。そこはペット用の用具が売られているコーナーだった。
「何見てって……ああ、首輪か」
Collarと呼ばれる自分の首にある首輪を触りながら、結衣は頷いた。結衣の首にはいま白い細めの革タイプの首輪がついている。首輪の中央には力也ももらったドックタグがつけてられていた。
「力也さんはCollarされてないんですね」
既にもらっていると思い込んでいる結衣の問いかけに、力也は一瞬固まるも苦笑した。
こう聞かれると答えにくいのだが、誤魔化すほどの物ではないかと正直に言う。
「それがまだなんだよな」
「え?」
「タグはこの前貰ったんだけどな」
その言葉に自分が失言してしまった事を悟り結衣の顔が青くなった。困ったように苦笑を返す力也に向い、深く頭を下げると“すみません!”と震えながら詫びた。
「いいって俺別に気にしてねぇし」
そう返しても尚も自己嫌悪に震え続ける結衣に苦笑しながら、目についたペット用の首輪を触る。太めのそれはきっと大型犬用なのだろう。簡単に壊れないようなしっかりしたものだった。
「そりゃ欲しくないかって言ったら欲しいけど、いつかは冬真が決めることだし、おねだりするのもなんか恥ずかしいし」
たった一人のご主人様からのCollarにはSubとしての憧れが勿論ある。仕事柄ずっとつけることは叶わなくとも、持っていたい。そう冬真に力也が言えば大喜びですぐにでも動くだろう。あれだけの愛情をぶつけてきているのだから、貰えないとは思っていない。
確実に貰えると信じて疑わない自分の思考にはまだ違和感があるが、そうとしか思えない。
Collarなどなくとも既に捕らわれ、縛られている。俺の気持ちを疑わないで欲しいとあれほど誠実に伝えた相手を信用するなと言うほうが難しい。
「それにさ……もしかしたら冬真デザインに迷ってるだけかもしれないし」
冗談のつもりで告げたそれに、結衣は顔を上げた。次の瞬間力也が見たのは、先ほど言ったことを肯定する瞳だった。
「え……まさか結衣もそう思う?」
「はい、傑さまもカタログを見せてくださいました」
「え?カタログ?」
「はい、取り寄せやオーダーメイドだと時間がかかるからと」
「待って」
不意打ちのように訪れたカルチャーショックに、力也は結衣の話を遮り額を押さえた。
(カタログにオーダーメイドに取り寄せ?)
まだもらったことがないのだから、自分自身が知らないだけとも言えるが、経験上そうではないと思える。言われてよく見れば、結衣のCollarは明らかに結衣ようにデザインされたと思えるほどに似合っていた。
しかし、力也が知るパートナー持ちのSubがしていたのは如何にもと言うものばかりだ。
ならば冬真の友人たちのパートナーがしていたのはどうだっただろうか?記憶を探るとよく見る革製じゃなくおしゃれな物が多かった気がする。
「あー、これもか」
「力也さん?」
またもマイナーな風習が関わっているのだろうと予想がつき、不安そうな瞳を向ける結衣に顔を向けた。
「そのカタログって…………いいや、やめとく」
どんなのかと聞こうと思った力也だが、少し考え聞くのを止めた。聞いたからどうなるわけでもない。
思い出しただけでも、ベルト、チョーカー、チェーンがあった。カタログがあるならばもっとたくさんの種類があるのだろう。自分の持ち物にこだわりがある冬真のことだ、Collarにもこだわりがあるだろう。
ましてや、冬真自身がつけるものではなくパートナーとなる力也がつけるものだ。そう考えれば先ほどの自分の冗談が真実としか思えない。
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