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第五話【【豹変】】中

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「へぇ、やけにすぐ応じるなと思ってたら。ビデオ使ったセルフやってたのか」
「はぁっ……相手…なかなかっ…見つかんなくて…」
「で、実際に反応しなかったのはなんで?」
「……わかんない…」

 いや、本当は予想がついている。画面越しの時は一人きりだった。Domの反応を見ることもなく、自分の反応をみられることもない。だからこそ、Sub性にすべてをゆだねることができた。

「ふーん、まあ生身には興味ないってのはたまにいるからわかるけど、目の前に俺がいるのに画面の向こうの声聞くのは納得できねぇな」
「なら…ビデオ止めて…」

 お座りの状態で動けなくなっている力也には、テーブルの上に置かれたリモコンに手が届かない。
気に食わないと言うなら、早く消して欲しい。

「何言ってんだよ。せっかくできあがってんのにやめるわけねぇじゃん」

 Dom性を刺激された冬真が止まる筈もなく、持ち上げた荷物を再びその場に置くと、力也の前にしゃがみ目をあわせた。

「力也、セーフワードは?」
「マイルド」
「よし、じゃあせっかくだからなぞってみるか」
 
 セーフワードの確認を終えた冬真は、その場に立ちあがりベルトを外しチャックを下ろした。

「Lick」【舐めろ】

 画面の向こうと同じように命じた冬真のコマンドに逆らうことも考えられず、力也は口で冬真の下着を噛み下へと下ろした。
 すでに緩く立ち上がっているモノに舌を這わせ、丹念に奉仕をしていく。丹念に舐めた後、口の中に先端を滑り込ませ唇を使いしごき上げる。

「無理な時は俺をたたけ」

 
そう言った瞬間、冬真が力也の頭を両手で押さえた。逃げ場などない状態で、喉の奥まで硬さと太さを増したモノを突き入れた。

「ぐはっ…」

 いつもより勢いよく突かれ、一気に喉の奥まで入った性器は通常では入らない奥深くに押し入り、境目を犯していく。
 息苦しさに、生理的な涙と涎を止めどなく流していると、冬真がニヤリと笑った。

「まだまだいけるよな」

 まるで玩具のように、力也の頭を強引に動かしながら、片足を上げた。そして既に硬くなっている力也の性器をズボンの上から踏みつけた。

「んっ!!!」

 踏みつぶすほどの力はくわえず、それでいてギリギリの力加減でいたぶる。
 力也の脳内はあっという間に苦痛と快感に支配され、冬真のことしか見えなくなっていた。

「(もっと…もっと…)」

 耳からはいまだ消されていないビデオの声と、確かに興奮している冬真の息遣いが入り、目の前にあるのは映像などではないしっかりとした質感を持った性器。
 喉の奥を使われる感覚も、ズボン越しに与えられる足の感触も、すべてが現実。
 画面越しでは感じられなかったグレアも、いつにも増して強く、冬真からの支配欲を全身で感じた。

「(気持ちいい)」

 ぼんやりとする頭で、そう思いながら、支配される快感に身を任せる。

「出すぞ」

 やがて、そう吐き捨てるように言った冬真が容赦ない力で喉の奥深くに性器を突き入れた。鼻先に冬真の下の毛が触りほとんど顔をうずめる様になりながらも中に出された精液は、開けっ放しの喉奥に入り込む。
 それと同時に、故意だろうか偶然だろうか踏みつけていた足に力が加わり、その刺激で力也も達していた。

「力也、口開けて」

 やっと離され、息を整えていれば容赦なくそう言われ力也は大きく口を開けた。
 口の中に残っていないことに満足気に頷いた冬真は足を外し、にっこりと笑みを浮かべた。

「GoodBoy」【よくできました】

 いつもPlayの終わりに聞いている言葉だが、今日はそれで終わるはずなどなく冬真は更にコマンドを重ねた。

「すっかり汚れちゃったな力也UP」【立て】

 ガクガクと小刻みに震える足でそれでも冬真のコマンドに従い立ち上がった。

「脱がしてやるよStrip」【脱げ】

 荒い息は落ち着くことを知らず、ドクドクと鳴り響く心臓は聞こえてしまうのではないかと言うほどで、指先さえもうまく動かすことが出来ない。
 それでもタンクトップだけだった上は簡単に脱ぐことができ、次に力也はズボンに手を伸ばした。カチャカチャとベルトを外せばそれだけでサイズのあっていなかったズボンは下へと落ちた。

「前から思ってたけど、サイズまちがってんじゃねぇの」
「丁度いい…サイズない…から…」

 細身でありながらしっかりと筋肉がついた力也の体型は既製品では、ピッタリするものがない。だから緩めのズボンをベルトで止めていた。

「まあいいや、もう一枚」
「はい」

 いつもの軽口ではなく、Subらしい反応を見せながらも、力也はスポーツビキニタイプの下着も脱いだ。

「又たってるじゃん。復活はえーな」

 ただ裸を見られるだけなら何ともなかっただろう、しかし冬真の瞳と言葉は力也の羞恥心を煽るためのもので、奥深くにしまい込まれた羞恥心を駆り立てた。
 それはDomである冬真も同じでそらされた視線と日焼けはいない肌が赤らむ様に喉を鳴らした。

「力也、Present」【晒せ】

 どこをとは言わなかった。しかし、力也はくるりと後ろを向き秘部を冬真に向け左右の尻たぶを広げた。
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