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GW明けにはテストが待っている
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週明け、読み終わった本を図書館に返しに行く。
本を返してから図書館の奥へ行くが、何も起こらない。
図書館から本を借りている状態だと謎の図書館につながらないのかと思ったが、あまり関係がなさそうだ。
担任の先生が、GW開けに実力テストがあるから勉強ちゃんとしろよ~と言っている。
そういえば、年間予定表をもらって知っていたが、忘れていた。
授業が終わると夏美が、GWは一緒にテスト勉強しようよ!という。
良いね!と同調している陽介はどこか楽しそうだ。
放課後はファミレスで、GWは怜佳の家の喫茶店で勉強することになった。
怜佳の家の喫茶店は落ち着いた雰囲気のソファ席と明るい雰囲気のテーブル席がある。
テーブル席の奥に通してもらい、飲み物を注文する。
お互いに得意教科を教え、不得意教科を教えてもらい、各々はいつもより自身があるような面持ちでテストに臨む事となった。
テスト最終日、いつも4人で街に遊びに行く。
僕は歌があまりうまくないので、ボウリングを猛プッシュし、カラオケを回避することに成功した。
いつもより早い時間なのに、学生多い。
他の学校でもテスト期間が同じところも多かったのだろうか。
そうこうしてボウリングを始めるが、猛プッシュした割にそんなにうまくないと夏美に笑われる。
2ゲームしたが、どちらも1位は夏美だった。
怜佳曰く、夏美はカラオケもボウリングもダーツもうまいらしい。
コミュニケーション能力も高く、勉強も不得意でない、遊びもできるとは。
うらやましい限りだ。
一通り遊んだ後、少し早いが解散しようという話になった。
テスト勉強で疲れた体を休めようということだ。
駅に向かって歩いていると、女子高生の2人組が20歳くらいの男に絡まれているのを見かける。
夏美たちも気づいたようで、助けたほうがいいよねと耳打ちしてくる。
声をかけようとした瞬間、絡んでいた男の一人が足元から徐々に消えていく。
陽介が男に向かって駆け出し、手をつかもうとする。
しかし、陽介の手は何も掴むことはできなかった。
男は体ごとすべて消えてしまったのだ。
ニュースでしか見たことがない「徐々に消える行方不明者」を目撃してしまった。
今まではどこか他人事、都市伝説のようなものだと思っていたが、目の前で起こってしまった。
陽介は腰が抜けてへたり込んでしまった。
無理もない。
手の届く範囲で人が消えたのだ。
夏美は悲鳴を上げ、怜佳は驚きで声が出ない様子だ。
僕はとりあえず、110番をする。
しどろもどろでしっかり説明できていないところ、電話で対応してくれた人は「落ち着いて」「ゆっくりで大丈夫だから、質問に答えてね」と優しく話してくれる。
事情を把握した警察は、すぐに来てくれた。
見ていた人はたくさんいたみたいで、僕たち以外にも話を聞かれている人がいる。
「駅に向かって歩いていたら、女子高生に絡んでいた男が突然消えた」
「ニュースでやっている行方不明事件みたいだった」
この二つをうわごとのように繰り返す。
突然のことでショックも大きいだろうから、また明日は話を聞かせてねといわれる。
帰路につくが、みんな無言だった。
念のため、陽介が怜佳を、僕が夏美を送っていくことにした。
夏美は、少し落ち着いたのか、「夢じゃないんだよね」とほっぺたをつねる。
僕はなんと返事をすればいいかわからなかった。
無事、夏美を家まで送り届け、ご両親に今日あったことを説明しておく。
説明しているうちに、頭の中がだんだんクリアになっていく。
しっかりとした足取りで玄関を出た。
本を返してから図書館の奥へ行くが、何も起こらない。
図書館から本を借りている状態だと謎の図書館につながらないのかと思ったが、あまり関係がなさそうだ。
担任の先生が、GW開けに実力テストがあるから勉強ちゃんとしろよ~と言っている。
そういえば、年間予定表をもらって知っていたが、忘れていた。
授業が終わると夏美が、GWは一緒にテスト勉強しようよ!という。
良いね!と同調している陽介はどこか楽しそうだ。
放課後はファミレスで、GWは怜佳の家の喫茶店で勉強することになった。
怜佳の家の喫茶店は落ち着いた雰囲気のソファ席と明るい雰囲気のテーブル席がある。
テーブル席の奥に通してもらい、飲み物を注文する。
お互いに得意教科を教え、不得意教科を教えてもらい、各々はいつもより自身があるような面持ちでテストに臨む事となった。
テスト最終日、いつも4人で街に遊びに行く。
僕は歌があまりうまくないので、ボウリングを猛プッシュし、カラオケを回避することに成功した。
いつもより早い時間なのに、学生多い。
他の学校でもテスト期間が同じところも多かったのだろうか。
そうこうしてボウリングを始めるが、猛プッシュした割にそんなにうまくないと夏美に笑われる。
2ゲームしたが、どちらも1位は夏美だった。
怜佳曰く、夏美はカラオケもボウリングもダーツもうまいらしい。
コミュニケーション能力も高く、勉強も不得意でない、遊びもできるとは。
うらやましい限りだ。
一通り遊んだ後、少し早いが解散しようという話になった。
テスト勉強で疲れた体を休めようということだ。
駅に向かって歩いていると、女子高生の2人組が20歳くらいの男に絡まれているのを見かける。
夏美たちも気づいたようで、助けたほうがいいよねと耳打ちしてくる。
声をかけようとした瞬間、絡んでいた男の一人が足元から徐々に消えていく。
陽介が男に向かって駆け出し、手をつかもうとする。
しかし、陽介の手は何も掴むことはできなかった。
男は体ごとすべて消えてしまったのだ。
ニュースでしか見たことがない「徐々に消える行方不明者」を目撃してしまった。
今まではどこか他人事、都市伝説のようなものだと思っていたが、目の前で起こってしまった。
陽介は腰が抜けてへたり込んでしまった。
無理もない。
手の届く範囲で人が消えたのだ。
夏美は悲鳴を上げ、怜佳は驚きで声が出ない様子だ。
僕はとりあえず、110番をする。
しどろもどろでしっかり説明できていないところ、電話で対応してくれた人は「落ち着いて」「ゆっくりで大丈夫だから、質問に答えてね」と優しく話してくれる。
事情を把握した警察は、すぐに来てくれた。
見ていた人はたくさんいたみたいで、僕たち以外にも話を聞かれている人がいる。
「駅に向かって歩いていたら、女子高生に絡んでいた男が突然消えた」
「ニュースでやっている行方不明事件みたいだった」
この二つをうわごとのように繰り返す。
突然のことでショックも大きいだろうから、また明日は話を聞かせてねといわれる。
帰路につくが、みんな無言だった。
念のため、陽介が怜佳を、僕が夏美を送っていくことにした。
夏美は、少し落ち着いたのか、「夢じゃないんだよね」とほっぺたをつねる。
僕はなんと返事をすればいいかわからなかった。
無事、夏美を家まで送り届け、ご両親に今日あったことを説明しておく。
説明しているうちに、頭の中がだんだんクリアになっていく。
しっかりとした足取りで玄関を出た。
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