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精霊
契約 5
しおりを挟むプリーズした私の目の前には、金と銀の腕輪が数個並んでいる。
一つ手に取ってみた。
金の腕輪で、スズランのモチーフが連なっている。
その間の所々に透明な石がはめ込まれている。
「リーリアさんこの透明な石ってなんです?」
「それは水晶です。契約の時に必要なんですよ。どれか気になる物がありますか?」
そう言われると・・・。
気になるのはコレかな?
手に取ったのは、銀の腕輪でプルメリアのモチーフが彫られている物。
「これですかね」
「では、コレにしましょう。こう言った物は直感的に良いと思ったものが、相性が良いですから」
そう言われると、他の人のが気になる。
「リーリアさんの腕輪って見せて貰えますか?」
「えぇ、大丈夫ですよ。これです」
見せて貰ったのは、金の腕輪でユリのモチーフが彫られている。
私のは透明な水晶だったが、リーリアさんの腕輪のはグリーンとイエローの石が嵌っている。
それに石の数が少ない。
「石に色が付いているのは、契約した精霊のカラーですね。私の適正属性が、風と土になりますからその二つになります。ルーチェフルール様は、愛し子なので全カラーが入る様に七つ石が付いています」
ん?て事は・・・
「適正の属性が無いと他の精霊とは契約出来ないんですか?」
「出来なくは無いですが・・・力も弱くなるので契約しない人が多いです」
契約出来るけど使えないなら無駄って考えなのかな?
私には関係なさそうだが・・・・。
「では、契約してみましょう!」
と、リーリアさんが指示した先には三匹のにゃんこが。
心なしか目が輝いて見える。
・・・いや、輝いている所か約一匹は瞳孔が開いてるよ。
怖いよ、白いにゃんこ。
「てか、リーリアさん・・・この子達とは契約済みですよ?今更何を契約しろと?」
「そうだったのですね・・・。腕輪が無かった為、契約はされていなかったと思ったもので・・・」
そうだよね。困惑するよね・・・。
勝手に契約されてるんだもの・・・。
「と、言う事で・・・皆とは契約済んでるから違う精霊と契約するよ!」
「なんで!!もう一回すればいいよ!」
「破棄して、もう一回」
「そうだね、そうしないと腕輪には契約の印が入らないだろうから」
・・・なんて事だ。
契約の印を入れたいが為に、もう一回とは・・・。
うん。愛されていると考えよう。
兎に角!契約開始です!
「私から!」
うん。そうだね。レイナからしようね・・・。
元気よく返事したにゃんこを抱っこして、リーリアさんが書いてくれた魔法陣の真ん中に立つ。
にゃんこからレイナが出てきて、人型に。
久しぶりに見たよ。
うん。やっぱり好みの美人ですな。
「では、ルーチェフルール様は腕輪を掲げて下さい。では精霊様よろしくお願いします」
そうリーリアさんが言うと、レイナはチラッとリーリアさんを見て私に向き合った。
「ルーチェ、私の後に続いてね」
〝此処に名を示し、この者と契約を交わそう。我、闇の精霊 レイナ。ルーチェフルールの良き隣人、良き友となろう″
そう言ってレイナが腕輪にキスをした。
そして私の中に言葉が。
〝我、ルーチェフルールは闇の精霊、レイナの良き隣人、良き友となる事を誓おう″
その言葉に、魔法陣からほわっと光が出た。
そのまま光が腕輪の水晶に吸い込まれて・・・・・ピカー!!!
光った。
眩しー!!!
契約でも光るの?!
光るの好きだねぇ!!
光が収まるとそこにはレイナの姿が無くて、白のにゃんこがちょこんと座っていた。
うん。戻ったんだね・・・。
次に腕輪を見ると、七つある水晶の一つが黒くなっていた。
それを見た残りの二匹のにゃんこが、私も!僕も!って迫ってくる。
うん。落ち着こう!!!
その後、無事にルスとロワと契約出来ました。
で、気が付いたんだけど・・・腕輪の石がただ単に色が変わっただけだと思っていたのだが、石自体が変化してた。
レイナの石は、ブラックオニキスに。
ロワの石は、アメジストに。
そしてルスはなんと、ダイヤモンドに変化していた!!
・・・全精霊と契約したらこの腕輪の価値ってどれくらいになるんだろう。
考えたくないな・・・。
落とさない様に注意しよう。
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